東京オートサロン2019特集 ホンダアクセスブースを見に行こう~ブース編~

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いよいよ開幕するTOKYO AUTO SALON 2019(以下TAS)。世界的にも人気があるこのカスタムカーの祭典には数多くの出展者がブースを構え、魅力的なクルマを展示しています。
それだけに来場される方は広い会場を「どう見て回ろうか?」と悩んでいると思いますが、そこはぜひホール9(北ホール)のブース№967、ホンダアクセスブースへもお立ち寄りください。

ホンダアクセスブースに並ぶコンセプトモデルはすべてホンダアクセスの従業員が企画して製作に携わっていて、それぞれのクルマの担当者の気持ちがぎゅっと詰まったもの。さらにショーの期間中は実際に製作したスタッフが、皆さんに自分たちのクルマの魅力を伝えるために説明員として展示車の横に立っています。

本コンテンツでは、ブースのデザインチーム(以下チーム)のメンバーに集まってもらい特徴やデザインに込めた想いなどを語っていただきました。

全てのこだわりはお客さまに楽しんでもらうため

われわれは、来場したお客さまと展示車が『TASの主役』だと考えています。
お客さまにとって自分事で楽しめ、憧れを持てるような空間となることを目指し、議論を重ねてきました。
楽しさの可能性を拡げるコンセプトモデルの5台が決まった。では、5台の相乗効果を生み、お客さまにより楽しんでもらうための展示とは?お客さまが見て回りやすい空間とは?コンセプトモデルの良さを知っているのはつくり手である自分自身、ということで各車両の担当者とも連携し、試行錯誤ながらブース製作をしました。

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写真右からリーダーの清澤 雄さん、竹腰 環樹さん、田中 裕貴さん、岩崎 晴也さん

さて、このチームですがコアになるメンバーを中心に流動的に参加できるようなスタイルを取っています。今年入社したばかりの岩崎さんや田中さんにも「こんなことをやっているんだけどちょっとアイデアを出してみてよ」と声をかけて、参加してもらったとのことでした。

ホンダアクセスにしか表現できないHondaの魅力を表現する

ひとくちにブースデザインといってもどんなものにするかの概念がないことには考えがまとまりません。とくにこの仕事は大勢のスタッフが参加する作業なので、携わるみんなが同じ想いを共有し、同じ方向を向くことが大事です。
チームをまとめる清澤さんから聞いた、今回のブース作りにおける概念について紹介していきましょう。

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商品企画部 清澤 雄さん
2016年入社。各種車両の新価値先行企画業務や東京オートサロンプロジェクトの推進などに従事。趣味は二人の娘の育児・観察。

“生活を楽しむことが上手な家族の家”を表現するブースデザイン

ホンダアクセスは純正アクセサリーメーカーですのでクルマをイチから作ることはできませんが、Honda車が持っているよさを活かすカスタムを施すことでクルマがある生活を楽しくすることができます。だからこそチームがこだわったのが、ブースに来てくれた人が「自分事のように思ってもらえる」ようデザインすることでした。つまり「自分の生活のなかにこのクルマがあったとしたら、あの人とあそこへ行ってこんな時間を過ごして……」などクルマのある楽しい生活を想像してもらえるような所にすることです。
表現したいのは新たな生活の楽しさと出会える場所であり、憧れを持てる空間であることです。また、クルマと乗る人の姿、シーンが想像できるような奥行きも感じてもらえる展示にできればと。そしてたどり着いたイメージが「家」です。ブースに来た人に“素敵な家に遊びにきた”と思ってもらいたい。そこからコンセプトは「楽しみ上手な家族の家」に決まりました。

普段と違う見え方を楽しんでもらうための仕掛け

テーマが固まるといよいよ具体的なデザインに入るのですがここで活躍したのがクレイモデラーの竹腰さんと若手のお二人、田中さんと岩崎さんです。皆でコンセプトをもとにスケッチを製作してそれを元にチームで話し合いましたが、最終的には竹腰さんが描いたスケッチをベースにデザインを詰めていくことになりました。

※粘土を使って実際に商品の原型をつくる人

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商品企画部 竹腰 環樹さん
2008年入社。以降、クレイモデリングを担当。2017年の東京オートサロンではT880の製作を手掛けた。趣味はDIY、読書。

 

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商品企画部 田中 裕貴さん
2018年入社。幼いころから車が好きで、学生時代はカーデザインやモデリングを学んでいた。ホンダアクセスではクレイモデリングを担当。乗り物全般が好き。

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商品企画部 岩崎 晴也さん
2018年入社。学生時代はプロダクトデザインを専攻。ホンダアクセスのインターンシップに参加し、自動車のデザインへ幅広く携われるところに惹かれて入社を決意。デザインを担当。趣味はスキー。

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それがこのラフスケッチですが、ポイントは戸建ての家のような空間のなかに一段高くなったエリアを設けたことです。

ここに立つことで展示車をやや高めの位置から見ることができます。クルマは眺める高さや角度によって印象が変わるものなので、これはクルマを見に来てくれるお客さまに対して「とてもいいビュースポット」となります。今回の展示車にはSTEP WGNやN-VANなど、背の高いクルマもあり、普段は見えない位置から見ることで、新しい発見を楽しんでもらえたら、と思っています。

このアイデアはクレイモデラーの仕事の一つである3Dモデルの造形の際に、モデルをいろいろな角度から眺めていることからヒントを得たものです。これこそホンダアクセスの「なかの人」が手がけているから生まれたアイデアと言えるでしょう。

 

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初期のデザイン案。ウッドデッキを設けるという面白いアイデアが盛り込まれています。

ホンダアクセスブースの展示車は全車乗り込みが可能

「楽しみ上手な家族の家」に展示されているクルマは全部で5台あります。それぞれのクルマがどんなものかは掲載したデザイン画を見るとなんとなくわかるとは思いますが、クルマごとの紹介はこのあと順番に掲載していくのでここではあえて触れません。でも、どれも製作者の想いやこだわりが詰まった素敵なクルマであることは保証します。
それになんと!説明員にお声掛けいただければ、今回のホンダアクセスブースの展示車両は全てドアを開けて車内へ乗り込むことができます。

以上が今年のホンダアクセスブースの特徴ですが、ここで公開しているデザイン画はまだあくまでパース図。もっと楽しくて、クルマも見やすいブースにするにはどうしたらいいかと言うことはぎりぎりまで設営メーカーさん協力のもと内容を詰めていきます。その成果はぜひオートサロンの現場で確認ください。

ブースに込めたメッセージは「感謝」

ホンダアクセスはこれまでも、オートサロンの展示を通じてHonda車のカーライフやカスタマイズを楽しむことを提案してきましたが、その提案に対するお客さまの期待に応えていくことも重要と考えています。

2016年に出展し、東京オートサロンカスタムカーコンテストの最優秀賞を受賞したS660 Neo Classicも、応援してくれた皆さんのおかげで商品化できました。これこそまさに期待の声に応えられたという例です。
実は今回もS660 Neo Classicをベースとしたコンセプトモデル「Modulo Neo Classic Racer」の展示はありますが、再びこのクルマをオートサロンの会場に置くのは、皆さんのおかげで商品化ができたことへのお礼の意味もあります。

実際に見て触って乗り込んだ感想を聞かせていただければ、それを今後の開発にフィードバックしていきたいと思いますので、ぜひ「楽しみ上手な家族の家」に遊びに来て、家族のクルマをじっくり見ていってください。皆さんのお越しを心よりお待ちしております!

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東京オートサロン2019 ホンダアクセスブース特設ページ

 

関連サイト

S660 Neo Classic スペシャルサイト

企画/カエライフ編集部
文・写真/深田 昌之