冬になると悩まされる静電気。いつも忘れた頃に「バチッ!」とやられて、ビックリしますよね。
特に、クルマを運転される方は、クルマのドアハンドルに触れた瞬間、静電気が発生して嫌な思いをすることも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな厄介な静電気を防ぐために知っておきたいポイントと、手軽に静電気を除去できる便利アイテムについてご紹介します!
目次
クルマの静電気を防ぐ具体的な方法
静電気を防ぐにはどうすればよいのでしょうか? さっそく具体的でカンタンな方法をご紹介します。
乗車時
1. 金属製キーをドアハンドルに触れさせる
手でドアハンドルに触れる前にクルマのキーを触れさせると、そこから静電気を逃すことができるので、指先からの放電が起こりにくくなります。
2. 金属製のキーホルダーやカラビナをドアハンドルに触れさせる
最近はリモコンで鍵を開けるクルマも増えており、「金属のキーは付いていないよ」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、金属製のキーホルダーやカラビナをドアハンドルに触れさせることで静電気を逃がすことができます。
3. 地面に触れる
もし、そういった物を持っていなければ、乗車前に手で地面に触れるだけでも、静電気を逃がせるので効果的です。
4. 綿のハンカチやウエットティッシュを使う
湿ったものを使うというのも有効です。
例えば、ハンカチはトイレで洗った手を拭いたり、汗を拭ったりして湿っていることが多いため、それをドアに触れさせると、湿ったハンカチなどを介して空気中に静電気が逃げるため、放電は起こりにくくなります。もしハンカチが湿っていなくても、その場で息を吐いて軽く湿らせれば大丈夫です。ハンカチ以外にもウエットティッシュなどがあれば、同じように使うことができます。
もちろん、手そのものが濡れていれば空気中に静電気を逃がせますから、ドライブ中のトイレ休憩の時には、少しだけ手を湿ったままにしておくと「バチッ!」を防ぐことができるでしょう。
降車時
1. 濡れたものを使う
乗車時同様、ハンカチやウエットティッシュなど濡れたものを介してドアに触れれば放電は起こりません。とにかく、体の帯電状態を一度リセットすることが大切というわけですね。
2. 静電気除去プレートを使う
さらに確実な防止対策として、Honda車に乗っている方は純正アクセサリー「静電気除去プレート」の利用をオススメします。車内のフロントドアパネルに取り付けるもので、降車時に指の腹でおよそ1秒間触れるだけで体に溜まった静電気を除去してくれます。これなら、カバンやポケットからものを取り出す手間がなく、降車時の動作の一環として行えるため、快適に静電気を防げるでしょう。
静電気の「バチッ!」はなぜ起こる?
そもそも、なぜ冬になると静電気による「バチッ!」が発生するのでしょうか。そこには、空気の「乾燥」が関係しています。
地球上のすべてのものはプラスとマイナスの電子をまとっており、摩擦などによってそのバランスが崩れると静電気が生じます。
帯電された静電気は、湿度の高い夏場には自然に大気中の水分に放出されるのですが、空気が乾燥している冬の時期は身体に静電気が留まったままになるため、金属など電気を通しやすい物に触れた瞬間に「バチッ!」っと一気に放電されてしまうのです。
また、ひんぱんに静電気のバチバチが起こる人もいれば、あまり起こらない人もいます。その原因の1つに服装があります。化学繊維の服ほど静電気が発生しやすく、逆に綿や絹などの天然繊維の服は静電気が発生しにくいので、冬場はなるべく天然繊維の服を着たり、化学繊維の服を着る時にも天然繊維のアイテムを組み合わせるといった工夫をしてみましょう。
もう1つの原因として、冬場の肌の乾燥があります。肌が乾燥すると静電気が発生しやすくなるため、美容のためにも、静電気対策のためにも、ハンドクリームやボディーローションを塗って、肌に潤いを保つようにしたいですね。
ちなみに「バチッ!」となる現象のことを一般に「静電気が起きた」と言いますが、正確には「静電気による火花放電が起きた」です。
クルマに乗り降りするタイミングで静電気の「バチッ!」が発生しやすいのは、人間が帯電しやすいのはプラスの静電気で、クルマのボディーの大部分を占める金属が帯電しやすいのはマイナスの静電気だから。そのため、ドアハンドルなどに触れた時にプラスとマイナスが結合しようとして、指先から一気に放電してしまうのです。
まとめ:知識とアイテムがあれば静電気は怖くない!
静電気を除去するための正しい知識と、さらにそれをサポートする「静電気除去プレート」のようなアイテムがあれば、もうあの「バチッ!」に悩まされる心配はいりません。本格的に空気が乾燥する冬に備えて環境を整え、快適なドライブライフを手に入れましょう!
文/鴨志田 玲緒