冬になるとひどい静電気に悩まされるという方も多いのではないでしょうか。
特に、クルマを運転される方は、クルマのドアハンドルに触れた瞬間、静電気が発生して嫌な思いをすることも多いはず。
そこで今回は、 厄介な静電気を防ぐための対策や、手軽に静電気を除去できる便利グッズをご紹介します!
今すぐできる! クルマのひどい静電気を防止するための対策8選
さっそく、クルマの静電気を防ぐ方法をご紹介します。
今すぐにできる簡単な方法ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 金属製キーをドアハンドルに触れさせる
クルマに乗るときには、 手でドアハンドルに触れる前にクルマのキーを触れさせてみましょう。クルマのキーから静電気を逃すことができるので、指先からの放電が起こりにくくなります。
2. 金属製のキーホルダーやカラビナをドアハンドルに触れさせる
最近はリモコンで鍵を開けるクルマも増えており、「金属のキーは付いていないよ」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、金属製のキーホルダーやカラビナをドアハンドルに触れさせることで静電気を逃がすことができます。
3. 地面に触れる
もし、クルマのキーや金属製のキーホルダーなどを持っていなければ、 乗車前に手で地面に触れるだけでも、静電気を逃がせるので効果的です。
4. 綿のハンカチやウエットティッシュを使う
クルマに乗るときやクルマから降りる際、湿ったものの上からドアハンドルに触れるというのも、静電気対策に有効な方法の1つです。
例えば、ハンカチはトイレで洗った手を拭いたり、汗を拭ったりして湿っていることが多いため、それをドアに触れさせると、湿ったハンカチなどを介して空気中に静電気が逃げるため、放電は起こりにくくなります。もしハンカチが湿っていなくても、その場で息を吐いて軽く湿らせれば大丈夫です。
ハンカチ以外にもウエットティッシュなどがあれば、同じように使うことができます。
5. 水やハンドクリームで手を湿らせる
濡れたものを使うだけでなく、手そのものが濡れていれば、空気中に静電気を逃がせます。
こまめにハンドクリームを塗って手を潤わせておくのはもちろん、ドライブ中のトイレ休憩のときには、 少しだけ手を湿ったままにしておくと静電気を防ぐことができるでしょう。
6. 革やゴムなどの手袋を着用する
革やゴムなど、電気を通しにくい素材の手袋を着用することで、静電気の「バチッ!」という刺激を感じなくなります。
冬は防寒対策として手袋を取り入れる方も多いはずですが、革の手袋を選んでみると、静電気対策にも役立ちますよ。
7. 指先ではなく手のひら全体で触れる
クルマのドアハンドルに触れる際には、指先ではなく、手のひら全体で触れるようにするのも静電気対策に効果的です。
手のひら全体で触れたときにも静電気は発生するものの、 指先で触れたときよりも電流が分散されるため、刺激を感じづらくなります。
8. 静電気除去グッズを使う
静電気除去グッズを使うと、さらに確実に静電気を防止できます。
クルマに設置するタイプのほか、キーホルダータイプやブレスレットタイプのように クルマに乗るシーン以外でも役立つグッズがあるため、静電気に悩まされている方は1つ持っておくと安心ですよ。
クルマの静電気対策におすすめ! 人気の静電気除去グッズをご紹介
静電気除去グッズにはさまざまなものがあるため、「どれを選べばいいかわからない!」と迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで、クルマの静電気対策として人気の静電気除去グッズをいくつかご紹介します。
Honda「静電気除去プレート」
Hondaの純正アクセサリーである「静電気除去プレート」は、車内のフロントドアパネルに取り付けるタイプの静電気除去グッズです。
降車時に指の腹でおよそ1秒間触れるだけで、体に溜まった静電気を除去してくれます。これなら、カバンやポケットからものを取り出す手間がなく、降車時の動作の一環として行えるため、快適に静電気を防げるでしょう。
SHF「静電気抑止リストバンド」
SHFの「静電気抑止リストバンド」は、 手首につけているだけで静電気を防止できる便利なアイテム。静電気が発生しやすい場所に触れる前にリストバンドに触れると、より静電気防止効果が高まります。
カラー展開も豊富のため、好みや普段のファッションに合わせてデザインを選べるのも嬉しいポイントです。
大手通販サイトなどで購入することができます。
ダイソー「静電気除去キーホルダー」
100円均一であるダイソーから販売されている「静電気除去キーホルダー」は、鍵やカバンなど、持ちものに取り付けて手軽に持ち運べるキーホルダータイプ。
クルマのドアハンドルなどに触れる際に「静電気除去キーホルダー」でタッチすれば、ひどい静電気を防ぐことができます。
お手頃価格ということもあり、「まずは安いものをお試しで使ってみたい」という方にもおすすめですよ。
アイメディア「クリーニング屋さんの静電気&花粉ガードスプレー」
アイメディアの「クリーニング屋さんの静電気&花粉ガードスプレー」は、静電気が帯電しづらくなる便利なスプレーです。 お出かけ前に衣服に吹きかけたり、クルマのシートに吹きかけたりするだけで、静電気を防げます。
無香料で使いやすいうえに、花粉やホコリもブロックできるスプレーなので、クルマやお家に1本備えておきたい製品です。
静電気の原因は? クルマの静電気を防ぐために知っておきたい基礎知識
そもそも、なぜ冬になると静電気による「バチッ!」が発生するのでしょうか。
なぜ静電気が発生するのかを知っておくことで、より静電気を防ぎやすくなります。そこでここでは、静電気が発生するメカニズムや静電気の主な原因を解説していきます。
静電気が発生するメカニズム
地球上のすべてのものはプラスとマイナスの電子をまとっており、 摩擦などによってそのバランスが崩れると静電気が生じます。
クルマに乗り降りするタイミングで静電気の「バチッ!」が発生しやすい理由は、人間が帯電しやすいのはプラスの静電気で、クルマのボディーの大部分を占める金属が帯電しやすいのはマイナスの静電気だから。そのため、ドアハンドルなどに触れたときにプラスとマイナスが結合しようとして、指先から一気に放電してしまうのです。
ちなみに、「バチッ!」となる現象のことを一般に「静電気が起きた」と言いますが、正確には「静電気による火花放電が起きた」です。
静電気の原因1. 空気の乾燥が原因で発生する
静電気の発生には、空気の「乾燥」が関係しています。
帯電された静電気は、湿度の高い夏場には自然に大気中の水分に放出されるのですが、空気が乾燥している冬の時期は身体に静電気が留まったままになるため、金属など電気を通しやすい物に触れた瞬間に「バチッ!」っと一気に放電されてしまうのです。
静電気の原因2. 服装が原因で発生する
ひんぱんに静電気のバチバチが起こる人もいれば、あまり起こらない人もいます。その原因の1つに服装があります。
化学繊維には、「プラスに帯電しやすい素材」と「マイナスに帯電しやすい素材」があります。 「プラスに帯電しやすい素材」と「マイナスに帯電しやすい素材」が擦れ合うと、静電気が発生しやすいので注意が必要です。
- マイナスに帯電しやすい:アクリル、ポリエステル、アセテート
- プラスに帯電しやすい:ナイロン、ウール、レーヨン
- 帯電しにくい:麻、綿、絹
逆に、綿や絹などの天然繊維の服は静電気が発生しにくいです。天然繊維であれば、「プラスに帯電しやすい素材」「マイナスに帯電しやすい素材」のどちらと組み合わせても、静電気は発生しません。
そのため、冬場はなるべく天然繊維の服を着たり、化学繊維の服を着るときにも天然繊維のアイテムを組み合わせたりといった工夫をしてみましょう。
静電気の原因3. 肌の乾燥が原因で発生する
冬場の肌の乾燥も、静電気が発生しやすくなる原因の1つです。美容のためにも、静電気対策のためにも、 ハンドクリームやボディーローションを塗って、肌に潤いを保つようにしたいですね。
まとめ:知識とアイテムがあればクルマの静電気は簡単に防げる!
静電気を除去するための正しい知識と、さらにそれをサポートする静電気除去グッズがあれば、もうあの「バチッ!」に悩まされる心配はいりません。本格的に空気が乾燥する冬に備えて環境を整え、快適なドライブライフを手に入れましょう!
文/鴨志田 玲緒
編集/カエライフ編集部