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冬ドライブに備えたい! スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの選び方

スタッドレスタイヤで雪道ドライブ

冬本番。降雪量の多い地域にお住まいの方はもちろん、都心にお住まいの方にとっても、雪道を走る機会が増えてきますね。

そこで冬支度がまだこれからという人に、ウインタードライブの心強い味方となってくれるスタッドレスタイヤとタイヤチェーン(非金属製の滑り止め装置を含む)について、最低限知っておきたいポイントや使用上の注意点を、モータージャーナリストの竹岡 圭さんをアドバイザーにお迎えしてお届けします。

 

モータージャーナリストの竹岡圭さん
モータージャーナリスト 竹岡 圭さん
テレビ番組『おぎやはぎの愛車遍歴NO CAR, NO LIFE!』にMCとしてレギュラー出演するほか、ラジオや雑誌、Web媒体への執筆など、幅広く活動するモータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ラリーレーシングチーム『圭rally project』を自ら立ち上げ、2017年より全日本ラリー選手権にチャレンジ中。

 

快適さではスタッドレスタイヤが有利

スタッドレスタイヤで雪道ドライブ

まず、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンのどちらを選ぶかで悩まれる方も多いと思います。とくに降雪量の少ない地域にお住まいで、年に数回しか雪道を走らないという場合は、判断が難しいところです。

使用頻度が低い方にとって、コストが安く済むのはタイヤチェーンですが、装着したり外したりという手間がかかるのもタイヤチェーン。

つまりコストをとるか、ドライブの快適さをとるかがひとつの見極めのポイントとなります。

豪雪地域ではスタッドレスタイヤが一般的です。使用頻度が多いエリアでは、タイヤチェーンをその都度着脱するのは大変な労力となるのが大きな理由です。その点、スタッドレスタイヤであれば冬の初めに装着してしまえば、春までそのまま使用できます。また装着時の乗り心地もスタッドレスタイヤが優れますので、快適さという面では圧倒的にスタッドレスタイヤが有利です。

走行性能の面では、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンでは、総合的にはスタッドレスタイヤが優れているといえるでしょう。ある程度の積雪まではスタッドレスタイヤは圧雪路、アイスバーン、舗装路と幅広く使用できます。

竹岡さんによると、「タイヤが滑る原因は、クルマの重さによって荷重が掛かることにより、氷や雪の表面が瞬間的に解けることによってできる水膜。この水膜を瞬時に除去するタイヤのコンパウンド性能や、滑りにくい溝構造のパターン特性のおかげで、もっとも滑りやすいと言われるアイスバーンでも安定して走行できます。また、雪のない高速道路を制限速度で走行できるのはスタッドレスタイヤならではです」とのこと。スタッドレスタイヤは毎年進化を遂げており、その技術の蓄積がさまざまな路面で発揮される走行性能の高さに結びついているようです。

ただし、積雪が多く、バンパーの高さぐらいまで降り積もる場合など、走行抵抗が大きくなるような状況ではスタッドレスタイヤを装着していても動けなくことがありますので、過信は禁物です。

 

スタッドレスタイヤの交換・メンテナンスについて

スタッドレスタイヤも、ホイールとセットで用意するか、1セットのホイールを使い回す方法があります。初期費用は高くなりますが、スタッドレスタイヤをホイールとセットで揃えておけば、ホイールごと付け替えができます。 そのほうがディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などにお願いする際の作業工賃は安く済みますし、ジャッキとレンチを使って自分で作業することも可能です。

それに対して、ホイールを使い回して夏用タイヤと冬用タイヤを履き替える場合は、ホイールとタイヤの着脱費用+タイヤバランス調整料金が年に2回発生することになるので、負担は大きくなります。

スタッドレスタイヤを保管しておく際は、外したタイヤにタイヤカバーなどをつけて紫外線による劣化を防ぐようにしましょう。寿命は3~4シーズンと言われています。タイヤの溝が残っていても経年変化によるゴムの硬化で性能は落ちてしまいますので、3~4シーズン使って滑り止めの効果が落ちてきたと感じたら買い替えましょう。

 

ここ一発の発進性に優れるのはタイヤチェーン

タイヤチェーン

一方、タイヤチェーンは、発進時に地面を搔き進む性能に優れています。ここ一発の脱出時には強みを発揮します。また、滑り止め装置の着用規制では、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンのどちらでも通行できますが、大雪特別警報で「チェーン規制」が施行された場合は、タイヤチェーン装着車のみが通行できます。

ただし、タイヤチェーンも無敵ではありません。タイヤチェーンは一般的には駆動輪のみへの装着となるため、駆動輪でない方のタイヤは滑りやすい状態となります。強い駆動力を発揮するといっても、ブレーキ時には挙動が不安定になるなど弱点もあるので注意しましょう。またタイヤチェーンを後輪に装着する後輪駆動車の場合は、ハンドル操作を担う前輪のグリップ力が弱い状態となりますので、カーブでは要注意です。

タイヤチェーンには金属製と非金属製がありますが、最近人気なのは非金属製です。非金属製は装着を容易に行える製品が主流となっており、ジャッキアップなしで数分で装着できることをウリにした製品もあります。

とはいえ、慣れない作業を、多くの積雪がある状況や、寒い夜間にしなければならない場合もありますので、いざという時のための準備やチェーン装着の練習は必要になります。


タイヤチェーン装着時に便利なアイテム

タイヤチェーン

「タイヤチェーン装着時に用意しておくと便利なのは、防水性の手袋、暗い場所での作業に役立つライト、万一スタックした際、脱出に役立つヘルパーなど。ヘルパーとは、スリップするタイヤの前方に噛ませて脱出しやすくする器具です。そのほかヘルパーの代わりとなる毛布や、雪を除去するためのスコップなども用意しておくと、いざという時に役立つでしょう」(竹岡さん)。

また一部のトンネル内などタイヤチェーンを装着したままでは走行できない場所もあります。一度のドライブで着脱を繰り返さなくてはならないケースもありますので、時間と気持ちに余裕を持って行動することを心掛けたいところです。着脱作業は交通の妨げとならないよう、安全で平坦な場所で行うようにしましょう。

そのほか雪道走行では、窓ガラスに降り積もった雪を落とす除雪ブラシや、窓ガラスに凍りついた氷を溶かす解氷スプレーもあると便利です。なおスタッドレスタイヤやタイヤチェーンで滑り止め対策を行った場合でも、運転操作はいつも以上に注意が必要になります。アクセルやブレーキの各操作はていねいに操作し、“急”のつく動作は避けるように心掛けましょう。

いつもと違った世界への扉を開くウインタードライブ。準備をしっかりして、ゆっくり焦らずに安全運転を心掛けてお出かけください。

なお、雪の多い地域を運転する方は、国土交通省Webサイトの道路防災情報(雪防災)ページに掲載されている最新情報で規制の有無などを確認のうえ、十分な装備で出かけましょう。

参考:国土交通省Webサイト内、道路防災情報のページ

文/曽宮 岳大