カフェ&DIYな小旅行。長野県諏訪市の「ReBuilding Center Japan」へドライブ

長野県諏訪市の「ReBuilding Center Japan」へ

 

「まもなく新生活が始まる!」という人も多いこの季節。真新しい電化製品やソファに机、そしてインテリアを購入して満足のいく部屋を作ることはとっても楽しい時間。

 でも、ちょっと待って!? 本当に全部新品でいいの? 味があって良質、しかもお手頃価格で手に入るお店が長野県諏訪市にあるらしいのです。そんな噂を耳にしてコンパクトSUV「VEZEL(ヴェゼル)」をビューンと走らせて訪れてみました。

長野県諏訪市にある「ReBuilding Center Japan」。東京からは車で約3時間

長野県諏訪市にある「ReBuilding Center Japan」。東京からは車で約3時間

 

 東京から車で約3時間。到着したのは「ReBuilding Center Japan」。アメリカ オレゴン州・ポートランドにある「ReBuilding Center」の考え方に共感した代表の東野(あずの)唯史さんが日本版として2016年にオープン。建築建材のリサイクルショップで、DIYに大活躍の古材や、お部屋のアクセントにぴったりな雰囲気のある古道具が手に入ります。

大小さまざまなガラス戸を組み合わせて作った、まるで「ReBuilding Center」の考えをカタチにしたようなエントランスのウォール

大小さまざまなガラス戸を組み合わせて作った、まるで「ReBuilding Center」の考えをカタチにしたようなエントランスのウォール

 

 カフェも併設されており、今の時期はロシア発祥のペチカストーブで柔らかに温められた部屋の中で、特製のカレーや季節限定のスイーツなどを味わうことも。エントランスには30枚以上ものガラス戸などを再利用したウォールが。運び込まれた古材を組み合わせて作り上げられた力作です。

カフェも併設

 

ロシア発祥のペチカストーブで柔らかに温められた部屋

 

 窓から古材の置かれた売り場の様子が見えるのもポイント。久しぶりに体を動かして何かを作りたい気分に自然とさせてくれます。

窓から古材の置かれた売り場の様子が見える

 

 ドライブのあとはちょっぴり休憩したいもの。ならばとお買い物前にスパイシー&フルーティで誰もが虜になってしまう「リビセンカレー(大盛り)」をいたただきました。ドリンクには期間限定の「きぼうのいちごシェイク」を。優しい甘さ&ひんやりで癒される(ハート)。一緒に人気の「スコーン」も。こちらは帰りの小腹対策でお持ち帰りにしてもらいました。

リビセンカレー(大盛り)

 

きぼうのいちごシェイク

 

 カフェ内中央のテーブルには気になるお洒落なアイテムが。取材した日はちょうど期間限定の個展「池谷三奈美 ガラス展“Rebuild the Glass”」が開催されており、「ReBuilding Center Japan」でレスキュー(引き取り)された民家の古材を新たな姿に生まれ変わらせていました。

 たとえばアンティークのガラス戸が素敵な小皿に変身。軽くて繊細でじっと見つめてしまうほど綺麗です(素材となったガラス戸は2階で販売していました)。ちょうどお買い物に来ていた方も「軽くてとても使いやすいから追加購入しに来たの」とお話ししてくれました。今後もいろいろなジャンルの作家さんがReBuildした作品の展示&販売を定期的に予定。なんだかワクワクしてしまいます。

アンティークのガラス戸を素材にした小皿は軽くて繊細でとても綺麗です

アンティークのガラス戸を素材にした小皿は軽くて繊細でとても綺麗です

 

素材となったガラス戸は2階で販売していました

素材となったガラス戸は2階で販売していました

 

 美味しい食事とかわいい作品でとっても幸せな気持ちになったところで、2階でアンティークの小物探しへ。懐かしさあふれる階段を上ると小物がフロアいっぱいに広がります。昭和レトロなガラスカップのセットに和食器。オリジナルの食器照明など誰かのお家で大事に使われていた品々が所狭しと並んでいます。お値段も手頃で買いやすいのもうれしいところ。基本的にレスキューしたままの姿のため、価格も抑えられるんだそう。

小物がフロアいっぱいの2階

 

昭和レトロなガラスカップのセット

 

オリジナル食器照明

 

 よーく見るとお値段の上に不思議な数字列が。実は「398 3101」ならば「平成31年の1月」に「398番目」にレスキューされた印。観覧自由の「レスキューファイル」をめくって辿ればどこから来たのかが分かるようになっています。手作りの古屋には現在までのレスキュー数も表示されていました。

お値段の上に不思議な数字列

 

レスキューファイル

 

手作りの古屋

 

 宝探し気分でワクワクしながら最上階の3階へ。こちらはソファやステレオなど家具がメインに並ぶフロア。懐かしさあふれる“なんだか記憶の片隅に”な道具や家具たちと出会えます。奥にはワークショップルームを発見。月に1回古材を使ったテーブルやミラーなどの製作が楽しめ、その日から早速使うことも。手作り品が1つでもあるだけで、生活がグッと豊かに変わる。そんなきっかけを提供してくれます。

家具がメインに並ぶ3階

 

ステレオ

 

ワークショップルーム

 

 ちょっとだけDIYしたいなら、木片やタイルなどを選んで。もちろん「今すぐ大物を自分で作りたい!」衝動に駆られても大丈夫。3階では加工用塗料や鉄脚(こちらは新品)なども揃っています。

木片

 

タイル

 

加工用塗料や鉄脚

 

一番変わったのは“作る”という選択肢がスッと出るようになったこと

「ReBuilding Center Japan」はオープンして約2年半。オープニングから参加しているスタッフの金野涼子さんにお話を伺うことができました。代表の東野唯史さんの奥様・華南子さんとの出会いがきっかけて入社。山口県の家具職人さんのところで学んでいたという経歴の持ち主で、楽しそうに仕事をこなす姿が印象的でした。

スタッフの金野涼子さん

 

 実際に屋外の古材の販売エリアでは、その腕前も披露。古材を使用する際のコツを手際よくレクチャーしてくれました。たとえば古い木材の角をとるときに、普通にカンナがけをすると真新しい木目が出て、新旧の木目が見えてミスマッチになってしまいます。そこで金槌などを使い角をゴリゴリとこすることで、木材を削ることなく角を丸めることができるんです。金野さんのそんな説明を聞いている間に、もう味わいのある1枚が仕上がりました。

古材を使用する際のコツを実演してくれました

古材を使用する際のコツを実演してくれました

 

あっという間に味わいのある1枚に仕上がりびっくり!

あっという間に味わいのある1枚に仕上がりびっくり!

 

 レスキューされた場所や材質から自分のお気に入りの1枚を探す楽しみも教えてくれて、疑問があれば的確なアドバイスも。初心者にとっても心強い存在です。ちなみに、金野さんが着用していたエプロンも10年間眠っていた余り生地を使ったオリジナルアイテム。エプロン&腰袋の2WAY仕様でエントランス横のスペースで購入可能です。

古材

 

レスキューされた場所や材質

 

金野さんが着用していたエプロン

 

「ここに来て一番変わったことは?」の問いに金野さんは、「“作る”という選択肢がすっと出てくるようになったこと」と答えてくれました。最近では部屋の高さに合わせてテーブルを作るために天板を購入したと楽しそうに話してくれました。床を古材で作ったり、先日は縁側作りにも挑戦したり。どんどん作り、取り入れることが日常になってきていることに自分でも驚いているとのこと。

 もちろん自分だけではなく、お客さまにもその楽しさや発見を文化としてを伝えるのが「ReBuilding Center Japan」の役割だと言います。

「“Rebuilding New Culture”を理念に「ReBuilding Center Japan」は運営を行なっています。自分たちがよいと思うモノや文化をすくい上げ再構築、よりよいデザインで世界をよくする仕組みを作っていきたいと考えています。ここで古材や誰かに大事に使われてきた道具や家具と出会うことで、自分の生活を見つめ直すきっかけになればうれしいですね。

 社内で『モノを因数分解する』という言葉がよく出るのですが、背景や構造を知ることで自分自身も豊かになるという意味なんです。モノが壊れた時に直し方が分かったり、そのもの自体にも愛着がすごく湧いたりするんですね。自分で作るのはハードルが高いと思われがちですが、気にせずにトライしてみてください。きっとモノの見え方が変わるはずです」と話してくれました。

「ReBuilding Center Japan」では「サポーターズ」と呼ばれるボランティアも随時募集中です。訪れた時も休日を利用して小滝さんと丹羽さんがタンスなどを運んでいる最中。小滝さんは「お客さんのときには気づかなかった小さな努力の積み重ねがお店を支えていることが学べた」と教えてくれました。また丹羽さんも「見た目がすごい状態のものを綺麗にして、人の手に渡るところまで持っていく作業はとても面白いです」と充実した時間が過ごせたとにっこり。

小滝さんと丹羽さんがタンスなどを運んでいる最中

 

 古材やアンティーク探しに、あるいはカフェでまったりでも。さらにはサポーターズとして内側から活動を知ることができるなど「ReBuilding Center Japan」とのJOINの仕方はさまざま。ちょっとでも気になったら、それは“リビセン”があなたを呼んでいる証拠。ぜひ次の週末は愛車を走らせてリビセンを訪れてみては!?

リビセン

 

文/相川 真由美
写真/安田 剛

取材協力:ReBuilding Center Japan