リュウジさんの「もやしの無水油鍋」はシメまでうまい!包丁不要だからソロキャンプ飯としても

N-VANともやしの無水油鍋のイメージ

※ 飲酒運転は法律で禁止されております。ドライバーの飲酒は絶対にお止めください。

バズレシピで人気の料理家リュウジさん。前回の記事で「じゃがアリゴ リッチバージョン」のレシピを教えてもらったところ大好評!

そこでリュウジさんにお願いして、さらなるキャンプ飯を3回にわたって紹介していただきます。

今回のテーマは「包丁なしで作れるソロキャンプ飯」。これからの寒い季節はファミリーキャンパーが減って、ゆったり楽しめるソロキャンプが盛り上がってきます。そんな1人で楽しむ冬キャンプにおすすめしたいのが「もやしの無水油鍋」!

メインの食材は「豚肉」と「もやし」の2品だけ。にんにくとごま油で香りとコクを効かせているので、お酒もグイグイすすむこと間違いなし! 包丁は不要、鍋ひとつでシメまで作れるなど、ありがたいポイントも盛りだくさんです。

今回もHondaの軽自動車N-VAN(エヌバン)をキッチンにカスタムした「N-VANキッチン」でIHコンロを使うので、面倒な火起こしも不要で後片づけも楽チンです。

その様子をレポートするのは、私、料理大好きライターの香取です。とはいえキャンプ飯の経験はほとんどなく弱腰に…。ゆえにバズレシピのリュウジさんに期待大。さっそく、よろしくお願いします!

目次

 

キャンプ飯を教えてくれるリュウジさんの紹介

料理研究家リュウジ

リュウジさん 料理のお兄さん/料理研究家
「今日食べたいものを今日作る!」をコンセプトにTwitter@ore825YouTube、Instagram @ryuji_foodlaboでレシピを更新し続ける。Twitterのフォロワー116.9万人(2020年1月16日現在)。第5回、第6回料理レシピ本大賞で入賞受賞。株式会社バズレシピ代表取締役。

「なるべく部屋から出たくない!」と断言するインドア派のリュウジさんですが、意外にも(!?)アウトドア料理のイベント経験もあるそうで、今回キャンプ場まで来てくれました!

それでは、さっそくソロキャンプ飯におすすめの「もやしの無水油鍋」の作り方をお願いします。

 

【1品目】最強のソロキャンプ飯「もやしの無水油鍋」

もやしの無水油鍋のイメージ

 

材料(1人分)

  • 豚バラ薄切り肉 200g
  • もやし 2袋
  • にんにく 2かけ
  • 白だし 大さじ1と1/2
  • 日本酒 大さじ5
  • ごま油 大さじ3
  • 青ねぎの小口切り、炒り白ごま、塩 各適量

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
今回は僕のレシピの中で人気BEST3に入る「無水油鍋」をソロキャンプ向きにブラッシュアップしました。簡単・包丁不要・洗いものが少ないなど、面倒な手間を一切省いた「最強のキャンプ飯」です。もちろん酒がすすむことは間違いなし。シメのラーメンも、ある食材を使って時短かつ手軽にしちゃいます!

 

この「無水油鍋」はSNSで「8万5000回リツイート」、「36万いいね」を記録した驚異のバズレシピなんです!

いつもは白菜を使いますが、包丁がいらないキャンプ飯にアレンジするべく「もやし」で代用。シメのラーメンは中華生麺ではなく、目からウロコの「意外な食材」を使います。その正体はあとでのお楽しみ!

 

①にんにくを手でつぶして炒める

キャンプで料理をするときは、薄手のビニール手袋をはめるのがおすすめ! 100円ショップで購入できます。すぐ近くに手洗い場がなくても手袋を捨てるだけでOK。

 

にんにくをつぶして皮をむいたところ

皮つきのにんにくをワイルドに手で押してつぶします。皮をむいて、青い色の芽があれば取り除きましょう。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
にんにくは包丁で切るよりも、つぶして使うのがオススメ。女性なら鍋の底で押しつぶしてもいいですよ。皮がスルッとむけるし、にんにくの風味が出やすくなります。

 

にんにくが色づく様子

フタつきの鍋にごま油大さじ3とにんにくを入れて弱火にかけます。にんにくが写真のように色づいてきたら火を止めます。これでごま油ににんにくのいい香りが移ります。にんにくはいったん取り出しておきましょう。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
にんにくは「柴犬色」になるまで加熱してください(笑)。もし、にんにくが黒っぽくなって焦げてしまったら取り除くこと! コゲは苦みのもとなので味が悪くなります。黒柴ではなく、茶柴でいきましょう。

 

②鍋にもやしと豚肉をこんもりと入れる

鍋にもやしを詰める様子

もやしをたっぷり2袋! キャンプ飯ですからもやしは水洗いしなくてOK。どさっと鍋に入れます。こんなに鍋からあふれ出してもいいんですか、リュウジさん…?

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
もやしは水分が多いので、加熱するとグッとカサが減ります。鍋からはみ出るくらいモリモリと入れてOK!

 

肉をのせる様子

豚肉を広げながらもやしに重ねるようにしてのせていきます。なんだか具だくさんで有名なあのラーメンみたいに見えてきました…。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
豚肉はしっかり火を通したいので、かたまらないよう広げて重ねましょう。ここは丁寧にやるのが大切! 豚肉は長いと思ったら手でちぎってのせればOKです。

 

③にんにくをのせて調味料を加える

酒をかける様子

 

鍋にふたをする様子

取り出しておいたにんにくを肉にのせて、日本酒大さじ5と白だし大さじ1と1/2を注ぎ入れます。うわー、これ、見た目は完全にラーメン◯郎じゃないですかー! フタをして弱火にして15~20分待ちましょう。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
水を使わないこの鍋のおいしさの秘密は、野菜から出る水分です。強火は焦げるので厳禁! 弱火でじっくりと蒸すようにして加熱すると、もやしから水分が出てきます。外でごはんを作る場合、同じ弱火でもその日の気温に影響されます。火加減が弱いかなと思ったら少し強めるなどして、フレキシブルに調整しましょう。

 

外ご飯は料理ができるのを待つの楽しい!

リュウジさんがくつろぐ様子

鍋ができるのを待ちながら、ひと息つくリュウジさん。「いやぁ~気持ちいいね!」と外ごはんを満喫しているご様子。鍋からだんだん食欲をそそる香りがしてきましたよ。

 

ふたを開けた様子

いざ、ふたをオープンー!! おいしそうですー! あんなにたっぷりもやしを入れたのにしんなりしています。まったく水を入れてないのに、ちゃんとでき上がっています。すごい。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
鍋のでき上がりは豚肉に火が通っているかで判断します。豚肉が重なっている部分もチェックして、赤い色をしていたらもう少し加熱しましょう。

 

万能ねぎをちらす様子

火を止めて、仕上げに青ねぎ、白ごまをちらしてでき上がり! めちゃくちゃ簡単でした!

 

実食!  豚肉でもやしを巻いて食べると激ウマです

リュウジさんが無水油鍋を食べる様子

ここからはリュウジさんに食べ方を指南していただきましょう。

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
器によそったら、自分の好みで塩をパラパラっとかけて食べるのがオススメです。ポン酢をかけてもサッパリ味になってうまいけど、僕は断然、塩が好きです!。

 

豚肉でもやしを巻いた様子

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
そしてうまみを吸ったもやしを豚肉で巻き、パクッといきましょう!

 

鍋を食べるリュウジさん

 パクッ!

 

食べる様子

「いや~やっぱうまい! これは止まらないうまさだね〜」とリュウジさん。おいしそうな匂いにヨダレが垂れそうなカエライフ編集部と一緒に、私もいざ実食!

「油鍋」という名前だけど油っこくはありません! 豚肉のうまみ、ごま油とにんにくの香り、もやしのみずみずしさが一体となって、めちゃくちゃおいしいです! もやしの青臭さもありません。

カエライフ編集部の男性陣も「うまぁ〜〜〜い!」と悶絶。正直、豚肉200gともやし2袋って量が多くない? と心配でしたが、これならペロリと完食できちゃいます!

 

シメの麺は「アレ」で時短&手軽に!

鍋のあとのお楽しみといえば、シメのラーメン! そのためにうまみがたっぷりの煮汁を残しておきましょう。ラーメンといえば、普通は生麺を別の鍋でゆでないといけません。キャンプ場だと洗いものや手間を減らしたいので、正直面倒です。

ところがリュウジさんが取り出したのは…

 

シメの麺を取り出すリュウジさん

なんと「焼きそば用蒸し麺」です!! え、これって焼きそば用にしか使ったことないんですけど!

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
すでに火が通っている焼きそば用の麺なら、わざわざ別鍋でゆでなくても、そのまま鍋に入れてOKなんです。ただしおいしく食べるには、麺を温める程度で火を止めること! 煮すぎるとのびてしまって、おいしくありません。

 

シメの麺をN-VANキッチンで作っている様子

なるほど、そんな手があったとは、まったく想像できませんでした!

麺を鍋に入れてさっとほぐして煮汁とからめ、軽く温めて火を止めたら、あっという間に「塩油そば」の完成です!

焼きそばの麺を煮るなんて初体験です。煮すぎるとおいしくないっていうポイントも知らなかった…。まさに目からウロコ。

 

「塩油そば」の出来上がり

 

「塩油そば」の出来上がり

好みで白ごまと青ねぎをふっていただきます。麺がうまみたっぷりの汁をまとい、最後の一滴まで味わえて、最高です!

 

リュウジさん
リュウジさんポイント
無水油鍋は油が多いので、雑炊よりもこの「油そば」スタイルが合うんです。これを食べるために鍋を作りたくなるほど絶品なので、ぜひシメまで味わってください!

 

包丁も使わず、ひと鍋でシメまであっという間に作れるなんて…。カエライフの男性陣もずっと興奮しっぱなし。これぞ納得の「最強のソロキャンプ鍋」です!

 

【2品目】爆速つまみ「かにかまカルパッチョ」

かにかまカルパッチョの出来上がりの様子

「もやしの無水油鍋」に大満足のわれわれに、リュウジさんが爆速で作れるツマミ「かにかまカルパッチョ」のレシピも教えてくれました。拍子抜けするくらい簡単なので、わたくしライター香取がトライします。

まずカニかまぼこを手で適当にほぐして、塩、黒こしょう、オリーブオイル、レモン汁、乾燥パセリを適量にふりかければでき上がり。…たったこれだけ。かにかまがおしゃれなつまみに大変身。

 

【まとめ】N-VANキッチンならソロキャンプだって気軽に楽しめる!

N-VANキッチンを前に鍋を食べるリュウジさんのイメージ

キャンプ飯は道具も材料もあれこれ準備しないといけないから、ハードルが高そうだなと身構えていました。でもリュウジさんのレシピなら、材料は使いきれる量だし、調味料は100円ショップやコンビニで購入できました。

今回N-VANキッチンのIHコンロで料理をしたので、キャンプにありがちな面倒な火起こしもなかったし、片づけだって超楽チン。こんなに簡単で気軽に楽しめるなんて、キャンプ飯の概念がびっくりするほど変わりました。ありがとう、リュウジさん、ありがとうN-VAN! みなさんも、ぜひ作ってみてくださいね!

次回は「気分はイタリアンなキャンプ飯」をご紹介します。

 

RIE KATORI
ライター 香取 里枝
食べること、飲むこと、料理することが大好きな料理オタク。出版社で雑誌・書籍の編集者として勤めたのち、フリーランスに転向。食に関するメディアに携わる。カレーとお茶を愛するあまり、スパイス専門店で勤務経験をつみ、中国で茶藝師の資格を取得。

 

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文/香取 里枝
写真/福岡 拓
スタイリング/本郷 由紀子

 

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