人気上昇中の「e-bike」ってご存じですか? 電動アシスト自転車の機能をスポーツサイクルに搭載した自転車のことです。スポーツモデルなので走破性抜群。体力に自信がなくてもどこまでも行けちゃう電動アシストがうれしい、とっても楽しい自転車です。
とはいえ、自転車ですから、自宅からだと行ける範囲は限られます。やはり「自走では行けない景色のいい場所を気持ちよく走ってみたい!」という想いがわき出てくるというもの。でも自転車を分解して詰め込んだ重くて大きな荷物を持って電車に乗って……それはなんだか大変そう。
そこで、Hondaステップワゴンにe-bikeをのっけて、静岡を流れる大井川で春のサイクリングを楽しむ週末車中泊をしてみることにしました。
目次
ゆったりスペースが魅力のステップワゴンで車中泊&春の大井川沿いサイクリングを実現
今回は、普段から自転車に乗るのが好きだというモデルの「岩田美音(みおん)」さんがドライブしてくれます。
旅のお供にチョイスしたステップワゴンは、積載性抜群のミニバン。荷物はもとより、横になって寝転がるにも十分なスペースがあり、車中泊にぴったりなモデル。e-bikeを載せての車中泊旅は、どんな感じになるでしょうか。
ミニベロタイプのe-bikeは分解せずにそのまま積み込めました
美音さんは、はじめて見るe-bikeに興味津々。用意したe-bikeは、ミニベロタイプ(小径車)のルイガノ(LOUIS GARNEAU)「LGS ASCENT e-sports」で、心臓部ともいえるドライブユニットはシマノ製。アシスト量高めの「HIGH」にすると、ちょっと漕ぐだけでグイッと気持ちいい加速が得られます。坂道も向かうところ敵なしに感じてしまいます。
さっそく美音さんも乗ってみたところ「小さくてかわいいデザインで、漕ぎ出しがとても軽く漕げます。このサイズなら扱いやすそうで、なんとか私でもクルマに載せられます」との感想。
クルマのラゲッジスペースの片側半分をタテに使って、自転車のタイヤを外すことなくそのままガッチリ固定して積み込めました。ミニベロのサイズなら、分解しなくても簡単に積載できますね。折りたたんだ3列目シートの固定用金具を活用して、バンドで固定できるのも便利です。走行中の振動で愛車(クルマ)や愛車(自転車)を傷つけないようにしっかり固定しておきましょう。
もし自転車を2台積載するときは、自転車の前輪を外すとよさそうです。前輪だけなら簡単に外せますからね。今回は自分が寝るためのスペースを半分確保することがポイントです。
ちなみに今回のステップワゴンには、メーカーオプションで100VのACコンセント(1500W)を搭載できます。車中泊派ならぜひ付けておきましょう。 目的地に向かうドライブ中にしっかりとe-bikeを充電できます。
ステップワゴンなら足が伸ばせるベッドができる
車中泊は、大井川下流にある「RVパーク静岡」を利用しました。1泊1,500円で利用でき、入浴施設「遊湯の里」が併設されていて、さらに食事もできます。春は日中暖かくても、朝晩は車内であっても冷えることがあります。防寒対策は用意しておきましょう。
車中泊では、2~3列目シートの半分を寝るスペースとしてセッティングしてみました。今回のステップワゴン(キャプテンシートの7人乗り)では、シート半分をフラットにして1人用ベッドのように使え、e-bikeを横に置いても圧迫感がありません。これなら寝ている間も、高価なe-bikeを外に置かずにすみます。雨や夜露が気になる天候でも安心です。
窓には目隠しと断熱を考えて「お風呂用アルミシート」を貼り付けてみました。ステップワゴンの窓は割と四角い形なので、あまり加工しなくても上だけをうまく留めれば、カーテンのように下げられます。車中泊モードにセッティングしたところ、「すごく広いですね。頭上の圧迫感もなくて手を広げて自由に動けます。もちろん寝転んでも、足先まで窮屈な感じはまったくないです」と美音さん。
ミニバンのテールゲートは下から上へ大きく開くため、女性が車内から開けるのはなかなか難しいのですが、ステップワゴンの特徴ともいえる「わくわくゲート」は、ドアのように横に開けることができるので、気軽に外に出ることができちゃいます。
春の大井川沿いを颯爽とサイクリング
大井川が流れる島田市では、サイクリングに向いた4種のコースを紹介しています。下記のサイトではパンフレットが紹介されているので参考にするとよいでしょう。
4種のコースはそれぞれが離れているので、コース間はクルマで移動しつつ、周遊してサイクリングするとよいと思います。途中疲れたら、道の駅や温泉施設に立ち寄って、車中泊のテクニックで足を伸ばして休憩なんかもできちゃいます。
大井川を下流から走り出すと、牧之原台地に延々とお茶畑が広がっています。意外とアップダウンが多いですが、e-bikeならものともせず爽快に走ることができます。市街地の島田駅の近くでは、世界一長い木造歩道橋の「蓬莱(ほうらい)橋」が見えてきます。この橋を渡れるのは歩行者のみなので、自転車は押しながら渡ることになりますが、とても珍しいのでぜひ渡ってみてください。
大井川をなぞるように大井川鐵道が通っていて、途中でうまく時間があえば勇壮なSLが走る姿を眺められることも。上流に行くにつれ坂道が多くなるので、無理せずサイクリングを楽しみましょう。大井川すべてをサイクリングで満喫するには、2泊してもいいくらい長いコースです。
これから春~初夏に向けて、どんどん外に出たくなるシーズンになります。車中泊をうまく取り入れてクルマでの行動範囲を広げて、ドライブを楽しんでみてください。
- ステップワゴン e:HEV Modulo X Honda SENSING 紹介
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「ステップワゴン e:HEV Modulo X Honda SENSING」は、2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」を載せ、「Modulo X」として、ホンダアクセスがチューニングした特別なコンプリートモデルになります。専用のエアロをまとい、高速道路でも安定するシッカリとした足回り。走りが好きな人が満足するチューニングに仕上がっています。
ステップワゴン e:HEV Modulo X Honda SENSINGの情報はこちら!
※ 撮影車両はマイナーモデルチェンジ前のモデルです。
- ルイガノ(LOUIS GARNEAU)「LGS ASCENT e-sports」
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コンパクトなミニベロ(小径タイヤ)タイプのe-bike。パワフルなシマノ製ドライブユニット「STEPS E8080」に11.6Ahの大容量バッテリーを搭載。最長115km(ECOモード使用時)走行できます。カラーは、記事内のLG WHITE以外にMATT LG BLACKも用意。重量は18kg。価格は363,000円(税込)。詳しくはこちら
- 岩田 美音(いわた みおん)さん
- モデル事務所所属を経て現在はフリーで活動中。洋服、着物(自分で着付けができる!)、アクセサリーなどのイメージや広告、サロンモデル、ブライダルショーモデル、さらにプロモーションビデオなどの映像作品出演まで、幅広く活躍しています。好きな食べ物はお肉、イクラ、チョコレート、スイカ、イチゴ。
公式サイト CLOUDCASTING「岩田 美音」
Instagram @mion3noim
Twitter @mion3noim
文/村上 俊一
写真/和田 清志