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イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜

いとうみゆきさん連載記事のアイキャッチ

海外でのクルマ旅を綴ったエッセイが話題となり、多くのファンに支持されるイラストレーター・いとうみゆきさん。ワーキングホリデーをきっかけにニュージーランドを訪れ、車中泊生活を経験したことからその魅力に取り憑かれたそう。

そんないとうみゆきさんの新たな旅の様子を、連載企画としてお届けしていきます! 第1回目、2回目の記事では旅の準備編として愛車のカスタムを行いました。

そして、第3回目は、いよいよ埼玉一周の旅がスタート。いとうさんが現在住んでいる埼玉県を5つの地域に区切り、テーマを設けて巡っていきます。「川の国埼玉」をテーマに、埼玉県の北部地域へ出発!!

いとうみゆきさんのプロフィールイラスト
イラストレーター いとうみゆき
埼玉県在住。セツ・モードセミナー卒業。畑と音楽を好み、パーマカルチャーや自然農を学んでいる。著書に『車のおうちで旅をする』(KADOKAWA)がある。
Twitter @noca_m
Instagram @nmoytke
tumblr Miyuki Ito Illustration

 

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目次

 

埼玉一周へ出発! 「川の国埼玉」を体感

ベッド、収納、机に調理台づくりを経て、快適に過ごせるようになった白くまハウス。

布団を積んで、食べ物や生活用品や好きなものを積んで、最後にたっぷりガソリンを注いだら白くまの準備は完了。ドリンクホルダーには淹れたてのお茶が入った水筒。今日の音楽は中村佳穂の新しいアルバム「NIA」。ナビを準備して、Bluetooth スピーカーの電源入れて、鍵を回せばこっちの準備も完了!

音楽を流してエンジンをかければ、わくわくでいっぱいの私たちの旅がついにはじまります。

 

埼玉北部地域のイラスト

今回巡るのは、埼玉県の北部地域。川や山が多く、農業が盛んな地域です。

実は埼玉県には、「川の国埼玉」というキャッチコピーがあります。
海なし県ではありますが、県土に占める河川面積の割合は全国2位なうえに約2.5kmの日本一の川幅(鴻巣市と吉見町のあいだを流れる荒川の川幅)もあるんです。たしかに私の地元にもいくつも川や土手があって、水辺は昔から身近な存在でした。

ということで今回のテーマは「川の国埼玉」!
埼玉県の北部で、川に縁のある場所を巡っていきます!

 

①熊谷市〜川沿いのフラワーロードを駆け抜ける〜

熊谷駅のそばの荒川堤防

まずはじめに向かった場所は、熊谷駅のそばにある荒川堤防。ここには、たくさんの桜の木や菜の花が咲いています。

まだ閉まっているお店も多い朝の時間、桜吹雪の舞う桜並木の下を白くまと一緒に走り抜けます。河川敷に用意された駐車場に白くまを止めて堤の上へ行けば、2kmにわたって続く500本の桜並木。散り始めだったので、風が吹くたびに花びらが「ぶわあ」と舞って、とっても綺麗でした。

 

熊谷駅のそばの荒川堤防に咲く桜

桜の木、青い空、たくさんの菜の花が混じり合うここは、春の三原色。

 

荒川堤防に停めた車からの景色

外で花見をするのもいいですが、車窓によって切り取られる景色はいつまでも見ていられます。
たくさんの花に囲まれながら、次のスポットへ。

 

②寄居町〜埼玉の川を知る〜

川の博物館を描いたいとうみゆきさんのイラスト

川を巡るクルマ旅をするにあたって、まずは荒川について深く知れる川の博物館(かわはく)へ。

 

川の博物館の施設全体の様子

日本一の大水車が目印の、楽しい川の博物館です。荒川の歴史や昔の人たちがどのように川と共に生きていたかを、体験型の展示やイベントから楽しく学ぶことができます。

 

川の博物館の内部の様子

埼玉県を運転しているとあちこちに登場する川のことを、旅のはじまりにしっかり学ぶことができました。盛り沢山だったな〜。

埼玉県立 川の博物館

住所:〒369-1217 埼玉県大里郡寄居町小園39

営業時間:通常期 9:00~17:00  ※入館は閉館30分前まで
     夏休み期間 [平日]9:00~17:00 [土・日・祝・8/11~8/15]9:00~18:00

定休日:月曜日(祝日・振替休日・県民の日・夏休み期間は開館)、年末年始(12/29~1/3)

電話:048-581-7333

Instagram @kawashirou

駐車場あり

 

③深谷市〜川見ながら小休憩〜

Layer Cafeのテラスからの景色

川の博物館のすぐ近くに、かりんとう屋さんに併設されたカフェを発見しました。たくさん運転した後に「かわはく」で遊びまくったので、ここでちょっとひと休憩。

ここでは竹林と荒川を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。川の流れる音と、ウグイスの鳴き声が美しすぎてぼーっとしてしまう……。

 

Layer Cafeのタルト、かりんとう、コーヒー

名物は108層のレイヤータルト。荒川の美しい地層や岩層のように重なったパイ生地はサクサク、なかはとろとろ。おいしいタルトと熱々のコーヒーが運転で疲れた身体にすうっと入ってほっとできる、とっても素敵なカフェでした。

 

Layer Cafeの店内の様子

Layer Cafe

住所:〒369-1246 埼玉県深谷市小前田 509-2

営業時間:9:00~18:00 (3 月~11 月)※L.O. 17:30 9:00~17:00 (12 月~2 月)※L.O. 16:30

定休日:年末年始 ※悪天候、諸事情により営業時間変更や、臨時休業の可能性あり

電話:048-501-7350

Instagram @layercafe.asahi

駐車場あり

 

④⑤上里町〜地元の食材でつくるオリジナルサンドイッチ〜

小腹が満たされたので、白くまに戻ってドライブ再開です。両窓をあけて、風いっぱいとりこんで、まだ青緑色の小麦畑のあいだを走ります。青くて広い空、風にさらさら揺れる小麦の葉。とってもいい気分です。

気持ちのいい景色と風に触れながら、上里町に入りました。調べてみたところ、種子小麦がこの町の特産品だそう。少し町のなかをうろうろして、地元産小麦を使った食パンと、農家さんの新鮮野菜を手に入れました。野菜の入手先は、「石井農園」の入り口にあった野菜の自動販売機。

 

石井農園に設置された自動販売機

無人販売所はよく見かけますが、自動販売機(コインロッカー?)を見たのははじめてです。有機野菜の詰め合わせを購入しました。やった〜。

手に入れた食材を白くまに持ち帰り、持っている材料と組み合わせたら……あっという間に上里町のサンドイッチの完成!

 

サンドイッチをつくって食べる、いとうみゆきさんのイラスト

こうやって地元のものを食べられるのは、その場所にいるときならではの贅沢。しかも白くまには調味料や食材を載せているので、気軽にぱぱっとおいしいものを作れちゃうんです。

荷物をいっぱい持てるクルマ旅ならではの、自分だけがちょっとたのしいお昼ご飯。さっそく河川敷に行って、ちょっとしたピクニックです。

石井農園

住所:〒369-0301埼玉県児玉郡上里町金久保45-4

定休日:不定休

電話:0495-71-4106

Instagram @ishiinouen_kamisato

 

⑥美里町〜川のほとりの共同作業場〜

午後は、さらに川のことを知るべく歴史博物館「遺跡の森館」へ。ここでハニワの見学をしていたところ、川にまつわる場所「さらし井」というスポットを発見しました。

奈良時代の女性たちはその湧水の井戸に集まって布をさらす作業をし、洗った織布を朝廷に献納したそうです。ここは万葉集巻九にでてくる恋歌の発祥の地ともいわれています。

 

遺跡の森館の様子を表すいとうみゆきさんのイラスト

そういえば「かわはく」でも、昔の人たちが川の水をくんだり、河原で野菜や衣服を洗っている映像がありました。昔の人たちにとって、川は生活の中心だったんだろうなあ。「川を見て川を感じ、共に生きていく」という言葉が印象的でした。

今日だって、運転をしているとすぐに川を見つけることができています。とくに意識していなくても、気付くと橋を通っていたり、小川があったり……ちょっとの緑と水のきらきらがあるだけで、町のドライブも楽しくなるから不思議だよなあ。

美里町遺跡の森館

住所:〒367-0112 埼玉県児玉郡美里町大字木部574番地

営業時間:9:00〜21:30 ※展示室の見学は、9:00〜17:00

定休日:月曜日(祝日・振替休日にあたるときは、その翌日)年末年始(12月28日~1月4日)その他臨時に休館あり

電話:0495-76-0204

駐車場あり

 

⑦神川町〜川の源流で見つけたすばらしい石〜

川にまつわる歴史や文化を知り、さらに川の魅力を求めてディープスポットへ。荒川の源流を辿り、奥地へ進むと、どんどん山が険しくなっていきます。
勾配のきつい道になるたびに白くまから頑張っている音が聞こえて、ちょっとどきどきしてしまう……。

こんなところ、クルマがなかったら来るのは大変だっただろうなあ。クルマがあると自分のペースでちょっと気になったところに行けるから、旅がしやすいものです。下久保ダム近くの駐車場に白くまを止めて、歩くこと数十分。「三波石峡」にやってきました。

 

三波石峡の様子

橋の上から見えるのは、淡い水色の神流川と細いすじが美しい三波石。真上に建設されたダムにより荒廃してしまったという過去があるそうですが、現在は美しさを徐々に取り戻しているそうです。

下に降りると、美しい川の流れとたくさんの美しい石を間近に見ることができます。そのなかでも「三波四十八石」といわれる48個の巨岩・奇岩にはそれぞれ名前がつけられているそうです。

 

三波石峡の様子

ちいさくて綺麗な石もたくさん。でもこの石、天然記念物なので持って帰るのは禁止です! いい石を見つけるたびに手がつい伸びてしまうのですが、先人たちにならって積み石をするだけに留めておきました。

 

三波石峡の様子

……っていうかここ群馬県だ。(神流川は埼玉県と群馬県の県境になっていて、橋を渡って下に降りると群馬県になってしまいます)

 

⑧本庄町〜一日の終わりは川沿いでキャンプ〜

旅の終着地点は「おしごとマウンテン33 本庄キャンプ場」へ。

 

おしごとマウンテン33 本庄キャンプ場の内観
おしごとマウンテン33 本庄キャンプ場の内観

今は使われていないセメント工場がまるっとキャンプサイトになっているという、ちょっと面白いキャンプ場です。工場のなかで車中泊をしたり焚き火をするのも大丈夫なので、雨が降っても快適にキャンプができそうです。でっかくて細かい機械、高い場所にある窓や換気扇にわくわくしてしまいます。

でも今日は川の国を楽しむ日なので、施設内にある川沿いのサイトで一泊。

 

おしごとマウンテン33 本庄キャンプ場のキャンプサイト

すぐ下を流れる小山川の音が聞こえるこの場所で、白くまと過ごすはじめてのキャンプです! 今日一日色んなところを巡ってきたので、もうくたくた。

着いたときにはすでに日は沈みかけていて、あっという間に夕方になりました。

それでもまだ一日を終わらせるわけにはいきません。昼間手に入れた地元の野菜や食材を使って、おいしいご飯で一日を終わらせたい。しかも今日は焚き火OKのキャンプ場なので、火をおこして料理をしよう!

 

夕食の食材

作ったばかりの調理台を活用して食材を切って、最近手に入れた焚き火台で火をおこして……慣れない調理でちょっとばかし時間はかかりましたが、夜ご飯ができました!

 

夕食を調理する様子

今日の夜ご飯は炒飯、玉ねぎ焼き、セリの煮浸し。それからおやつにポッキーを少々。

焚き火をするときにいつも作りたくなるのが炒飯です。前日のご飯でもレトルトご飯でも、直火で作れば絶品になるからやめられない。ときどき、ふわっと香るチーズが隠し味です。

 

軽バンの荷室に座って星を見上げるいとうみゆきさんのイラスト

まわりになにもないこのキャンプ場だから、夜になると星がよく見えます。
バックドアのふちに座れば、縁側での夜ご飯のよう。
遊びまわった身体に夜風と炒飯が身に染みる、贅沢な夜ご飯です。

煙まみれの身体をシャワーでさっぱりさせて、寝る支度を整えたらさっさと白くまとベッドにもぐりこみます。

 

軽バンで車中泊をするいとうみゆきさんのイラスト

今日は一日いっぱい活動して、自分のなかの社交性と野外性を使い切ってしまいました。これでテントで一泊……ってなってたら翌日まで疲れが残るタイプの私にとって、一日の終わりに一番落ち着く自分の部屋でだらだらできるのは本当にうれしいこと。

気ままにいろいろな場所に行けるのも、落ち着く部屋でのんびりできるのも、クルマのおうちのおかげだなあ。iPadでちょこっと映画でも観ようかな、と思ったけど、あっという間に睡魔がやってきたので今日はおしまい。

窓を少しだけ開けると、春の夜のにおいとやさしい川の音がした。

静かな外から聞こえる音がとっても心地良い夜だったなあ。

T'S Resort おしごとマウンテン33 本庄キャンプ場

住所:〒367-0253 埼玉県本庄市児玉町河内562-1

営業時間:チェックイン13:00~17:00、チェックアウト11:00

定休日:なし

電話:080-5090-2276

Twitter @horsefield888

駐車場あり

※プラント内にフリーWi-Fi設置しました

漫画/いとうみゆき
編集/望月 祐 (LIG)

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