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ラーメン、イタリアン、BIGメロンソーダ!? 大衆食ライター刈部山本が行くローカルグルメを巡る旅 ~埼玉編~

埼玉ローカルグルメ旅アイキャッチ

はじめまして。大衆食ライターの刈部山本です。

 

……大衆食ライターとはなんぞや!? と怪しまれたかもしれません。ラーメンやカレー、定食、うどんetc……。普段食べ馴れた食事を提供する、町中華とか大衆食堂といったお店ってありますよね。それらを食べ歩いて、美味しさや楽しさ、その土地ならではの文化を皆さんに知ってもらえたらなと、日々活動しています。

食のトレンドと言えば東京に一極集中していて、その周辺にある埼玉や千葉には遅れてチェーン店が駅ビルなどにやってくる、なんて時代がありました。

今でもそういう流れはありますが、それ以上に郊外の国道など幹線道路沿いにあるローカルチェーンやローカルグルメが独自進化していて、東京からも訪れるような逆転現象が起きているんです!!

そんなナウでヤングなムーブメントをカエライフさんが見逃すわけがありません。

 

>>車貸すから埼玉のローカルチェーン巡って来ーい!<<

 

というわけで、自称ロードサイダー(ロードサイドグルメ愛好家)のワタシが召喚されたってわけです。

映画化された『翔んで埼玉』でもフィーチャーされるほど、全国区の知名度となった山田うどんを筆頭に、近県に比べて独自色の強いチェーン店が多いのが埼玉県。「ダウドン」(山田うどんのことを県民はこう呼ぶ)は埼玉ローカルチェーンを語る上で不可避ではありますが、今回はあえてまだまだ全国区ではない、ローカル色の濃いチェーンを巡るとしましょう。

刈部山本プロフィール写真
刈部 山本(かりべ やまもと)
大衆食愛好家。都心から郊外まで、街の裏側を食べ歩いて感じた文化をお伝えしています。出演「マツコの知らない世界―板橋チャーハンの世界」他。著書『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』(光文社知恵の森文庫)、『東京ラーメン系譜学』(辰巳出版)他。

Twitter: @kekkojin
Webサイト: 刈部山本@ガキ帝国

目次

埼玉南部でラーメンを食べるなら……『青木亭』の「小」は小さくありません!

埼玉ローカルグルメ青木亭看板写真

カエライフ編集部からお借りした真っ赤なヴェゼルに乗って、まずはどこから攻めましょうかい?

新大宮バイパスで荒川を渡ればそこは埼玉。しばらく行くと見えてくるのが美女木ジャンクション。この界隈は倉庫が多く、トラックドライバーを当て込んだガッツリ系の飲食店が結構見受けられる穴場のグルメスポットなんです。こういう幅広の道路を走っていると、昭和の時代には真っ赤な看板に白い字で“ラーメンショップ”と書かれたラーメン店を見かけたことありませんか?

茶色く濁ったスープに固形の白い背脂が降りかかった豚骨醤油ラーメンは、2000年くらいまでは猫も杓子も背脂ってくらい、ラーメンショップ以外でも、こうしたタイプのラーメンが主流でした。昨今、東京区部ではあまり見かけなくなってしまいましたが、多摩地区や近県では今でも行列を作る店も少なくありません。

そんな中で、埼玉南部を中心に展開しているのが、『青木亭』です。

美女木ジャンクションの手前の路地を入ると、住宅街から徐々に倉庫街へと変貌するところで、赤い看板に白く書かれた『青木亭』の文字が見えてきます。

青木亭に到着した刈部山本

この書体を見ただけで、ガッツリ食うぞ!とテンションが上がりますな~

駐車場にクルマを停め、逸る気持ちを抑え店内へ。「いらっしゃいませーーー!!」と店員さんの元気な声がこだまします。これぞロードサイドラーメン!

まずは入口脇の液晶パネルにラーメンの写真が表示される最新式の券売機で、「定番・小」と「ネギ丼」をポチッとな。

青木亭の食券機の前でピースする刈部山本

定番とはネギチャーシューメンのこと。客の多くが頼む、まさしく『青木亭』の定番なんです

今回伺った「戸田店」の店内はカウンターのみですが、広くゆったりと設計されていて、子連れでもいけちゃいます。『青木亭』の中でも比較的新しく、内装も白を基調として明るい雰囲気。威勢のいいラーメン店特有のキビシそうで窮屈な感じは皆無です。

カウンター上部に食券をおいて、麺茹での所作を眺めながら待つこと暫し。

青木亭のネギチャーシューメン

やってきました、醤油の定番小の脂多め

これですよこれ。顔より1周り以上大きな丼に、せん切りのネギと厚めに切られたチャーシューがドカーンと乗っかって、目の前にやってきました。表面積が大きいから、スープから立ち上る香りを顔面でダイレクトに受け止められます。この瞬間が至福っすね。

まずはスープをズズっといきますと、表面にたゆたう背脂がすーっと口に入ってきて、これが甘いの甘くないのって(どっちやねん)。

青木亭のネギチャーシューメンのスープ

背脂とスープの最強コンビネーション!

豚骨ダシの甘みが、背脂との相乗効果でさらに甘く、コクとともに倍加して口中に広がっていきます。

具は、なんといってもチャーシュー。赤身がもうホロホロで、噛まずともとろけるのですが、そこをあえて噛むと、肉肉しさがじんわりと滲み出てくるのです。そこに甘辛いタレが絡められたネギがアクセントになり、味も食感もメリハリが効いて、食べるスピートが増していくんですわ。

青木亭のネギチャーシューメンを食す刈部山本

こりゃ、箸が止まりません!

そして、忘れちゃいけない麺! 一見よくある中細の中華麺ですが、平ザルで茹でてくれます。今は深ザルが主流ですが、平ザルのほうが麺がよく滞留し、ふっくらと茹で上がるんです。この茹で方をしてくれるラーメン店はホント珍しくなり、知られているところではラーメン二郎くらいでしょうか。

食べる後半でいつもやるのが、ネギ丼にラーメンの具と背脂、そしてスープをかけて独自の丼作り。

青木亭のネギ丼

くぅ~、これがイイんです!!

ラーメンの具付き背脂ライスって感じで、やみつき必至。他にも丼モノがあるんですけど、悩んだ末にいつもこのコースになるんですよね。

青木亭 戸田店

住所:埼玉県戸田市笹目北町14-2

営業時間:11時〜15時(L.O 14時30分) 17時〜21時(L.O 20時30分)

定休日:毎週水曜日

  新大宮バイパスより車で約10分

  駐車場あり。店前道路への駐車はお控えください。

埼玉の“たまり場”こと『るーぱん』はリーズナブル価格でまったりいけちゃう

埼玉のイタリアンレストランるーぱん

お腹いっぱいになったところで、次はカフェレストラン的なところでマッタリしつつ軽い食事といきましょう。戸田の隣の蕨市へGO! 車だったらすいーっと15分程度で着いてしまいます。

蕨駅からほど近い県道沿いに、赤・白・緑のイタリア国旗の三色看板が見えてきたら、そこが『るーぱん』蕨西口店。

『るーぱん』は埼玉を中心に展開するイタリアンのローカルチェーンで、昭和47年の創業。リーズナブルイタリアンで有名な『サイゼリヤ』がここまで広まる前から、『るーぱん』は埼玉で根付いていました。

県北部のロードサイドを中心に展開している『るーぱん』、ここ蕨西口店は駐車場はないものの、一番東京から近く、よくメディアで取り上げられています。県民はここで、ピザやパスタといったものに出会い、たしなむようになるといっても過言ではないでしょう。

るーぱんの入り口脇にあるショーケース

入口脇のショーケースには、商品サンプルがズラ~リ

近所のコインパーキングに駐車し入店すると、目の前に会計カウンターがあります。『るーぱん』は前金制なので、まずはここで注文。レジ脇にもサンプルの他、メニューが掲示されています。

るーぱんはイタリアン以外のメニューも豊富

オリジナルチキンとかイタリアン以外も気になるメニューばかり

ピザのサイズが、「ドリーム」とか「ハッピー」となっていて、初めてきた客を戸惑わせる表記ですが、「ご注文はハッピーになります」てな具合の言葉遊びだと思って下さい。とはいえ、値段の高いほうが大きいわけで、ドリームは直径27cm。金曜日は特定のピザが半額なので、これがワンコイン程度で食べられてしまうのです。 

熟考の末に注文を決め、会計。番号札を持って席へ。店内はログハウス調で統一。どこか昭和のオオバコ喫茶(今でいうとコ○ダ珈琲とかの感じ)を彷彿とさせる雰囲気で、超落ち着きます。

というわけで るーぱんミックスの登場!

るーぱんミックス

マッシュルーム・ハム・ピーマン・オニオンという定番具材の全乗せ的な、これ頼んどきゃ間違いないってメニュー

生地は薄めで、裏側はよく焼け、中はややモッチリとした焼き上がり。生地が厚くて、中に具材を入れるようなボリューミーな宅配系のピザとは対局にあるかもしれません。しかしそれこそが、小麦粉の風味をダイレクトに感じられ、焼きたてを噛んだ時の食感を楽しめる要因だと思うのです。

るーぱんミックスのチーズはよく伸びる

たまらん、チーズの伸び~

そしてベースのトマトソースは味付けが過剰でなくナチュラルに、そして適度な塩気をかもすチーズと相まって、なんともお酒が欲しくなる気分。実はこちらの『るーぱん』、店内のいたるところにディスプレイされているバカルディ社のラム酒が物語っているように、ラムハイボールが推しなんです。

しかしここで飲みモードに突入するわけには行きません。これは取材です。しっかりもう1つの名物、パスタもいただきます。

るーぱんのボンゴレパスタ

ボンゴレの白は、塩味のスープが命。これがキッチリしょっぱい!

あさりからダシが出ていて、硬めに茹でた細めのパスタに絡んで、グイグイすすってしまいます。都内でパスタを食べると、100g程度の量のところはザラですが、こちらは確実にその倍以上はありそう。500円台で食べられるものとは思えません。

軽い食事といいながら、ガッツリ食べとるやんけ! とツッコミが飛んできそうですね。本来なら地元の友人数名と卓を囲んで、飲んで食ってダラダラ数時間過ごすのが最高なのですが、そこはコロナ禍。今は少人数で黙食を楽しみ、明けたらまた集いましょ。

 

そうそう、帰りアンチョビドレッシングを買うのを忘れちゃイケません!!

るーぱんオリジナルのアンチョビドレッシング

るーぱんオリジナルドレッシング

カタクチイワシのオリーブオイル漬けと聞くとクセが強そうですが、嫌なニオイはなく、かすかに魚の旨みが溶け込んでるかなぁ程度で、刻みタマネギの食感と甘さを際立たせています。お値段800円。

るーぱんを攻略した刈部山本

これにて『るーぱん』攻略法が完成。県民はこうして“ととのう”のでした

るーぱん 蕨西口店

住所:埼玉県蕨市中央3丁目5−1 蕨中央マンション

電話番号:048-431-3359

営業時間:10:30~21:00 (L.O.20:30) 金曜のみ22:00閉店

  JR蕨駅から車で約5分

  駐車場なし、近隣のコインパーキングをご利用ください。

でっかすぎ!? 金魚鉢レベルのドリンクで、長居ヨユーな『珈琲屋OB』

珈琲屋OBとヴェゼル

※お店の許可を得て撮影しています

この旅もいよいよ最終局面、最後こそはゆっくりとくつろいで終わりましょうか。というわけで、さらに東へと行きましょう!

蕨は日本で一番小さな市なので、スグお隣の大きな川口市に出てしまう。その川口を越えた隣が草加市、さらにその先が八潮市で、東京都足立区の北側に位置しています。車でなら外環を使えば30分で、大きな駐車場を完備した山小屋風珈琲店の目の前に! こちらが『珈琲屋OB』ログ八潮店です。 赤いヴェゼルの赤が映えますね。

1977年にここ八潮で創業。コメダ珈琲店を関東で見かけるようになる前から、埼玉ではゆったり系喫茶として親しまれています。モーニングタイムはコーヒーにトーストにゆで卵まで付くのも、愛知周辺の喫茶文化に近いものがありますなぁ。

珈琲屋OBに入店する刈部山本

では、本日ラストのお店へといざ参らん

入るとスグ焙煎機がお出迎え。なんと全店自家焙煎コーヒー豆を使用しているとのこと。そして店内はログハウス調で統一。どこか昭和のオオバコ喫茶を彷彿とさせる雰囲気で、超落ち着きます(本日2度目)。地元の若者や家族連れ、年配の方と客層は幅広く、おのおの好きなようにくつろいでいる。

自分も椅子のクッションに身を任せ、最近タッチパネル式になったメニューから注文。食べまくった体をクールダウンしたいので、冷たい飲み物にしましょう。

で、やってきました、くりーむソーダ

珈琲屋OBのくりーむソーダ

そうそう、これこれ……って違ーーーう!!

なんだこのサイズは!? まんま金魚鉢じゃないですか。

珈琲屋OBのくりーむソーダを刈部山本の顔と比較する

顔と比較すると大きさがわかるでしょう、こんな感じ

氷が多めとはいえ、常軌を逸したサイズであることに間違いありません。こちら、アイスメニューはどれもビッグサイズで、ホットはここまででなくとも通常の喫茶店の倍以上はあります(このセリフを何度か言っているような)。

味はド直球、安定のメロンソーダで、シャリシャリ感の残るアイスを徐々に溶かしながら食べていると、なんとも言えぬ郷愁に襲われます。やっぱりクリームソーダは昭和を過ごしたキッズにはたまらないメニューですわ。

珈琲屋OBのアイスオーレとコーヒーフロート

あいすおーれは巨大ピッチャ―、こーひーフロートは巨大ガラスボウルで出てくる

なぜかポッキーが刺さって出てくるのもスナックのようで、どこか昭和の匂いを漂わせています。甘みが足りない人用にガムシロップが常備されているのだが、これも巨大なピッチャーに。

こうしたジャンボサイズ、単に奇抜さを狙ったものではなく、長時間ゆっくり過ごしていってねという店側からの無言のラブコールだと解釈しています。

どこまで長居するかは個人の良識に委ねますが、この量を考えれば700~800円は安すぎですよね。そこに埼玉ローカルチェーンの懐の深さを感じずにいられないのです。

珈琲屋OB ログ八潮店

住所:埼玉県八潮市緑町4丁目12−9

電話番号:048-998-1969

営業時間:9:00~20:30

  八潮南インターから車で約10分

埼玉グルメに魅了される旅!

今回取り上げた3店は、都心の飲食店の常識からすると極めて異色だと思われたかもしれませんが、サービス業としてあるべき姿の、ひとつの例を見た気がするのです。

たくさんの量を安く提供するだけがサービスではありませんが、それに特化したことで、独特なゆる~い雰囲気が生まれ、地元民を魅了しているのではないでしょうか。ぜひ、未経験の方は体感してみて下さい。行ったことあるよって方は、また行ってみて下さい。ずっとこのままあり続けてもらうために。

珈琲屋OBの前でヴェゼルと一緒に記念撮影する刈部山本

真っ赤なヴェゼルと一緒に埼玉巡り、イイですよ!

※お店の許可を得て撮影しています

今回の記事で使用したクルマ
VEZEL e:HEV Z FF
ボディーカラー:プレミアムクリスタルレッド・メタリック
純正アクセサリー装着車 Urban Style

 

■VEZELの純正アクセサリーの詳細はこちら
 https://www.honda.co.jp/ACCESS/vezel/

 

文 / 刈部 山本
写真 / Ban Yutaka

 

 

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