N-VAN&自転車で遊ぶ、食べる、休む 車中泊の実践から学ぶウィンピージジイのおすすめアイテム(後編)

自転車を支える中村さん

人気アウトドアYouTuber「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」こと中村 和博さん。アウトドア歴50年以上のベテランで、これまでの経験で得たアウトドアの知識やDIYのアイデアなどを「winpy-jijii」の屋号でYouTubeに投稿しています。

中村さんが現在愛車として乗っているのは、HondaのN-VAN。車中泊を実践しながら自分らしくカスタムする様子がYoutubeの動画にもアップされています。

そんな自慢のカスタムが施されたN-VANで、中村さんはどのように過ごしているのでしょうか? 前偏では、車中泊の実践を通じて進化した車内の様子を紹介しましたが、今回の後半ではおすすめのアウトドアグッズやアイテムを選び方と共にお伺いしました。

 

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笑顔の中村さん
中村 和博(カズヒロ)さん
1950年生まれ。大阪の難波出身で、現在は滋賀の琵琶湖のほとりで奥さんと二人暮らし。根っからの趣味人で、アウトドアや写真、料理、バイク、クルマなど幅広く楽しむ。定年をきっかけに始めたYouTubeでの動画配信が人気を博し、「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」として一躍有名YouTuberに。著書に『Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル』(玄光社)がある。
YouTube @winpy-jijii
Instagram @jijii_70

 

目次

 

カスタムだけじゃない、N-VANとの過ごし方

インタビューに答える中村さん

ー中村さんのN-VANは、アウトドア用品のように1台で様々な役割を持たせているところが印象的でした。N-VANとの過ごし方で何かこだわりはありますか?

中村:N-VANをカスタムしたのも、遊んだり、食事をしたり、車中泊したりと、存分に趣味のアウトドアを楽しむため。遊び道具がきちんと車内に乗せられること、食事を作って食べられること、そして快適に寝られること。どれも僕のアウトドアライフに欠かせない大切なポイントです。

ー移動手段であり、マイルームであり、休息の場所でもある。それらすべてを満たしているのにシンプルなカスタムにはさすがの一言です。

中村:すべての条件を満たしつつも、使い勝手の良いことも重要なんです。ものの出し入れが簡単で、寝たいと思ったときにすぐに寝られるようにもしたい。だからごちゃごちゃしないように気をつけています。

登山もしているので、どちらかというと持ち物は少ないほうだと思いますし、登山用の多機能なアイテムが好き。便利なものを上手く使うことは、快適にアウトドアを楽しむための重要なポイントだと思っています。年齢的にも、ちょっと楽をしたいってのもありますが(笑)。

 

自転車を取り入れ、N-VANでの遊びが広がる

自転車を支える中村さん

ー遊びを充実させるために、新たな仲間が加わったと聞きました! 中村さんが新たに迎えた遊びの相棒を紹介してください。

中村:昨年の秋頃に折り畳み自転車を新たに購入しました。折り畳み自転車を取り入れようと思ったのは、キャンプだけではなく、もっと幅広い旅行に対応するため。クルマと自転車の両方を旅に使うことで、行動範囲が広がるんです。

選んだのはイギリスの自転車「ブロンプトン」。昨年、夫婦で1台ずつ購入しました。

 

折り畳み自転車(ブロンプトン)を持つ中村さん

中村:ブロンプトンを選んだのは、その軽さ。70代の僕でも片手で持てるほど! 荷物が軽いほうがクルマの燃費もよくエコなので、そこは重要視していますね。それにコンパクトに折り畳めるので、旅行のお供にはぴったり。夫婦2台分でも楽々N-VANに積めます。

 

N-VANの荷室に積まれた折り畳み自転車

中村:車中泊するときも、後ろに設置しているラックに2台とも積んでおけるんですよ。だから寝ているあいだの盗難の心配もなし。

 

N-VANの荷室に積まれた折り畳み自転車

(中村さんのInstagramより転載)

中村:広々としたN-VANだからこそ安心して自転車を旅行に持って行けます。

 

中村さんの折り畳み自転車(ブロンプトン)

中村:スタイリッシュなデザインも、こだわりの強い僕にとってはやっぱり魅力の1つ。乗っているとワクワクします。いちいち自転車を折り畳んだり、組み立てたり、「面倒だ」と思うかもしれませんが、簡単なので慣れたら無意識に操作できるほど。

 

折り畳み自転車(ブロンプトン)に乗る中村さん

中村:乗ってみても軽々。旅先ではN-VANを駐車場やキャンプ場など拠点とする場所に置き、観光地を自転車で回る旅をしています。まだ月に1回くらいしか使っていないんですが、これからいろいろな観光地にN-VANとブロンプトンで行く計画をしています。

 

料理は機能と安全を両立したアイテム選びがポイント

荷室のテーブルで調理をする中村さん

ーN-VANでは食事を作って食べたり、コーヒーを飲んだり、飲食をするシーンも多いそうですね。どのようなアイテムをN-VANに積んでいるのでしょうか?

中村:最近は、昼と夜の食事は旅先の飲食店でおいしいものを食べることがほとんど。自転車を導入したことや、年齢的なことから、キャンプではない旅行をする機会も増えたので。なにより、訪れた土地のおいしいものを食べたいと思うじゃないですか!

だから最近は食事を作るとしたら、もっぱら朝食だけですね。食事を作るときは、こうやって引き出しの上に板を敷いて台にして、その上にIHや調理器具を置いて簡易キッチンにします。以前まではクルマのなかで料理をしていたのですが、引き出しを作ってからは、この台をうまく利用して、クルマの外で作ってますよ。

 

アイリスオーヤマのIHクッキングヒーター

中村:食事作りやお湯を沸かすときに欠かせないのはIHクッキングヒーター。アイリスオーヤマのものを使っています。これもコンパクトで持ち運びに便利。

IHクッキングヒーターのいいところは、安定した火力。ガスコンロだと真冬や風の強い日は外気の影響を受け、ちょっと時間がかかるけど、IHクッキングヒーターなら季節や風の影響もなく、すぐにお湯が沸かせます。「コーヒーやスープが飲みたいなぁ」と思ったときには、すぐにお湯が沸かせるので重宝しています。

 

Jackery ポータブル電源 1000

中村:そんなIHクッキングヒーターを使うときに欠かせないのは、『Jackery ポータブル電源 1000』。ここから電気を引っ張って使っています。

このポータブル電源を選んだのは、ネット上でのクチコミの良さと、1000W以上の電力。IHクッキングヒーターやドライヤーなどは電力を多く消費するので、それに耐えうるものとして大きめのワット数がベスト。

出かける前日の夜に充電しておけば、一泊二日くらいの旅行なら余裕です。あとは通常の差し込み口だけでなく、USBポートもついているので、スマホやタブレットの充電もしやすいのが良いですね。1つ持っておくと安心だし、快適な車中泊ができます。

 

コーヒーセット

中村:そして必ず持ち運んでいるのは、こちらのBOX。シェラカップやメスティン、お湯、コーヒー豆、ミルなどを入れて持ち運んでいます。開けると棚のようになっているのがポイント。最近はフレーバーコーヒーにハマっています。

 

ポータブル消化器

中村:クルマのすぐそばで調理をするときには必ず消化器を置いています。何かあったときにすぐ対応できるようにして、安全面も考慮するのがジジイ流。備えあれば憂いなし!

 

笑顔で食事をする中村さん

中村:天気のいい日に外で食べるご飯は最高! こうやって調理道具や食器などをN-VANに積んでいるので、今日みたいに天気がいい日は食事をするためだけにキャンプ場に出かけることもあるんです。フットワーク軽く動けるのも、N-VANの良さです。

 

快適な社内で体を休めるための便利アイテム4選

荷室で横になりながらくつろぐ中村さん

ー車中泊歴30年以上とベテランの中村さん。車中泊をするときに使っている便利グッズや、車内での過ごし方を教えてください。

中村:リアゲートを開けて、クルマからゆっくり景色を眺めたり、ナビとしても使っているiPadで映画を見たり、自分の部屋のように過ごしています。

夜寝るときも、僕にとっては車中泊が一番楽です。最近は便利グッズも多く、しかも安い。エアマットを敷いて寝袋を用意すれば、ゆっくり快適に寝られるから最高です。

 

便利グッズ①FLEX TAIL GEARのエアポンプ

エアポンプ『MAX PUMP 2 PLUS』

中村:エアマットの空気を入れるために使っているのがFLEX TAIL GEARのエアポンプ『MAX PUMP 2 PLUS』。コンパクトでお気に入りです。空気を入れるためのハブもいろいろあって、エアマットのほかにも浮き輪やビニールプールなんかにも使えるんじゃないかな。

 

エアポンプ『MAX PUMP 2 PLUS』を使う中村さん
エアーマットが敷かれたN-VANの荷室

中村:使い方は簡単で、空気の入口にはめて電源を押すだけ。片手で持てるほどの超コンパクトなサイズなのに、めっちゃパワフル。数十秒でパンパンに膨らみます。手間もかからず、荷物にもならないから、お気に入りです。

 

便利グッズ②車専用の掃除機

ポータブル掃除機
ポータブル掃除機を使う中村さん

中村:実は綺麗好きの僕にとって、車専用のコンパクトな掃除機も必需品です。自然豊かなところに出かけると、どうしても葉や砂などがキャンプ用品に付着して、クルマのなかも汚れてしまいます。でも掃除機をクルマのなかに入れておくと、いつでもどこでも車内を綺麗に保てます。1回の充電でクルマ全体を綺麗にできるので、出かける前に充電しておくとGOOD。

 

便利グッズ③除湿機

ポータブル除湿機『mini deerm』

中村:スピーカーのような見た目のこれは、実は『mini deerm』という除湿器。車中泊をしていると、どうしても息などでこもるので、除湿器があるとより快適に過ごせます。

これはなかに乾燥剤が入っていて、寝ているあいだにクルマのなかが曇るのを防いでくれるんです。これは音も静かで、睡眠の邪魔にならないのがポイント。見た目も悪くないでしょ?

 

便利グッズ④ポータブルスピーカー

ポータブルスピーカー

中村:そして、最後はソロキャンプのときによく使うスピーカー。夜寝る前に映画を見ることが多く、そのときに使ってますね。iPadに2本くらい見たい映画をダウンロードしておくんです。音はBluetoothでスピーカーに飛ばすと、ちょっと臨場感溢れる自分だけの映画館になって良い時間が過ごせます。

ポータブルスピーカーは2〜3種類ほど持っていますが、最近購入した無線機のようなデザインのものがお気に入りです。

 

ウィンピージジイ流アイテム選びのポイントは「デザイン・評判・多機能」

N-VANの側で笑顔の中村さん

ーアウトドア歴が長く、いろいろなグッズを使ってこられたと思います。アウトドアグッズを選ぶポイントやマイルールはありますか?

中村:道具は一石二鳥、三鳥にもなるものを選ぶのが、長年のアウトドア人生で行き着いた結論。なるべく荷物を減らしたいんです。あれもこれもってなるとゴチャゴチャするから。

だから買い物するときに考慮するのは、デザイン・評判・多機能であること。デザインにはこだわりがあるほうなので、まずゴテゴテしすぎず、自分が気に入るものであることがベース。

次にユーザーからのレビューは必ずチェックします。やっぱり使っている人の意見は参考になると思っていて、評判が良さそうであり、また値段も安すぎず高すぎずのものをなるべく選ぶようにしています。あとは、多機能であるとうれしいなぁ、といった感じです。

ー情報収集はどのようにされているのでしょうか?

中村:大体、Youtubeを見て最新情報をゲットすることが多いです。とくに参考にさせてもらってるのは、友人でもあるFUKUさん。最新のグッズをわかりやすく紹介してくれているので、とても参考になります。

あとは実際に出かけてチェックすることも。ホームセンターや100円ショップはよくチェックしています。とくに100円ショップは、買い物に出かけたときにはほぼ必ず行きます。お気に入りは『Seria』。おしゃれなデザインのアウトドア用品が多いので、行くと何かしら買ってしまいます。僕のN-VANにつけているカーテンなんかもセリアの手ぬぐいです。

ホームセンターで買うとちょっと高いものを、100円で済ませられるのも魅力ですね。例えば、DIYするのにアルミ板が欲しかったとき、ホームセンターでは1枚800円以上していたけど、100円ショップならアルミのお盆は1枚100円。それを買って、好みの大きさや形に切って使えば、大幅な節約になります。

こういった裏技も知っているかどうか。僕も100円ショップで買ったものを使ったDIYを動画で紹介しているので、ぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。

 

前編はこちら↓↓↓

 

今回の記事で登場したクルマ
N-VAN +STYLE FUN・ターボ
ボディーカラー:ガーデングリーン・メタリック

中村さんのN-VAN

 

■車両情報はこちら
 https://www.honda.co.jp/N-VAN/

■N-VANの純正アクセサリーの詳細はこちら
 https://www.honda.co.jp/ACCESS/n-van/

 

取材・文/野村 真帆
写真/高見 尊裕
編集/望月 祐(LIG)
撮影協力/六ツ矢崎浜オートキャンプ場

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