銭湯の魅力は、あたたかい人や空気に包まれて、仲良くみんなで湯に浸かる日本のお風呂文化だと思います。
私たちは、この素敵な銭湯文化をもっとみんなで楽しみたい! という思いで活動している、6名のメンバーで活動しているSENTO FOREVER(通称:フォエバ)です。
今回はカエライフ編集部にお声がけいただき、なっちゃん、さおりさん、さっくーの3名で栃木県に行ってきました!
普段はなかなか行けない地方のお風呂屋さん。クルマがあるからこそ行ける栃木ならではの魅力にあふれた「せんとりっぷ」になりました♨️
- せんとりっぷとは?
目次
- SENTO FOREVER(せんとう ふぉーえばー)
- 「銭湯文化を永遠に!」をビジョンに掲げ、デザインで沸かすプロジェクトチーム。銭湯やサウナをテーマにしたイベントの企画・運営、クリエイターのキュレーション、空間プロデュース、グッズのデザインなどを通して、銭湯に行くきっかけを作り出している。2019年〜「湯沸かし市」、2020年〜「POP UP SENTO パルコ湯」、2023年〜「SUPER SENTO パルコ湯」などを主催。
- Twitter @sentoforever
Instagram @sentoforever
▼山梨編はこちら▼
私の銭湯グッズ紹介
速乾性と耐熱性に優れたお気に入りのサウナハット。髪や頭をばっちり熱から守ってくれます。
●SENTO FOREVERの手ぬぐい
「銭湯永遠手ぬぐい」。かさばらないので常にカバンに入れておきたいマストアイテム!
Roomsのキーホルダーは飲み物につけて、自分のペットボトルがわからなくならないよう目印にします。可愛いからおすすめ。
ドリンクを買ったり、ロッカーやドライヤーを使う時など、銭湯では小銭が必要な場面が多々あります。コインケースを常備しておけば、小銭をパッと取り出せて便利です!
友達から旅行のおみやげでもらったMOKUタオル。薄手で少し長めで重宝しています。
●IIYU TEXTILEのポーチ
小物はIIYU TEXTILEのポーチに入れています。メッシュになっていて中が見えて取り出しやすく、キラキラした織物生地の内側はしっかり防水加工されているんです。
薄いのに肌ざわりがふわふわ! かさばらずに持ち運びできます。
京都のフォーエバー現代美術館でゲットしました。
本物の金魚と入浴!? 玉川の湯(金魚湯)
栃木に到着!
風情ある蔵の街並みが続く通りの、すぐ脇にある「玉川の湯(金魚湯)」さんにやってきました。
栃木市に残る唯一の銭湯で、創業は明治22年という老舗のお風呂屋さんです。ずっしりとレトロな佇まいの建物が、その歴史を感じさせます。
玄関に入ると、鼻の長〜い大きな天狗のお面がお出迎え。
凝った彫り装飾の豪華な番台! 改装して脱衣場とのあいだに間仕切りがあり、フロント形式になっていました。
脱衣場には、レトロな鏡広告が何枚も!
浴室の壁一面には、パステルな色合いが素敵なモザイクタイル絵! 下の方には可愛らしい熱帯魚が泳いでいます🐠
壁の中央は水槽になっていて、なんと本物の金魚が泳いでいます!
この日は薬湯と生姜の変わり湯で、しっかり温まりました。
入浴後には、特別に釜場を覗かせていただきました。昔ながらの薪沸かしです。薪で沸かしたお湯は、お湯の優しさが違う気がします。
ボイラーは銭湯の肝となる重要な設備。
ボイラーを作っている数少ない専門業者さんが同じ栃木県内にあるそうで、何かあるとすぐにメンテナンスに来てくれるそうです。
銭湯にスケートボードパーク!?
何やら金魚湯にはスケボーパークが併設されているとのことで、お風呂の建物の裏側へ。
裏に見えてきた建物の階段をあがると、SKATE BOARDの看板が!
中を覗くと...
広々とした空間に、スケボーパークが! よく見ると、襖にミラーボール、金魚の幕がついた舞台。元は宴会場だったようです。
奥にはお座敷が残っていました。ミュージックビデオの撮影に使われたこともあるそうです。
金魚湯の従業員、内木さんに滑っていただきました!
一同「すごい!! かっこいい・・・!!!」
元々スケボーが趣味だった内木さんが、金魚湯で働き始めたことをきっかけにこのスケボーパークを作ったそうです。
スケボーを滑った後に、ひとっ風呂浴びて帰るという方も多く、若い方と銭湯の良い交流になっているのだとか。
レンタル用のボードで、私たちもスケボーに挑戦させていただきました!
銭湯とスケボー。こんな斬新な組み合わせを体験できるのは、日本中できっとここだけではないでしょうか!
楽しみどころ満載の金魚湯さん、ありがとうございました!
住所:栃木県栃木市室町3−14
定休日:水曜日
駐車場あり
ピンク色の狂気「岩下の新生姜ミュージアム」
お腹も空いてきたところで、次にやってきたのは「岩下の新生姜ミュージアム」
何もかもがピンク尽くし! すべての料理に新生姜が入っています!
新生姜の肉巻きに、新生姜の天ぷら、新生姜ご飯、新生姜ピザ・・・。
お風呂で温まり、生姜で身体の内側から温まりホカホカに。どれも美味しかったです! 1年分の新生姜を食しました!!
いざ、ミュージアムの展示へ。
建物の中に一歩入った時から怪しげな空気は感じていましたが、ここ本当にやばいです。
見渡すかぎり視界に入るピンク色、延々と流れ続ける「岩下の新生姜〜♪」CMミュージック、 隙間なく壁を埋め尽すピンクの展示物・・・。
自由すぎる発想と豪快なクリエイティブに、衝撃を隠せない私たち。
ジンジャー神社という何ともダジャレの効いたこちらのスポットでは、おみくじを引くとバーチャルで現れる生姜の神様のお告げを聞くことができました。
住所:栃木県栃木市本町1-25
休館日:火曜日(祝日除く)、年末年始
駐車場あり
幸せはここにある「幸の湯」
次にやってきたのは、お隣の小山市にある「幸の湯」さん。
玄関を入ると、靴を入れるには小さすぎる鍵のかかる箱が。
中をのぞくと奥に向かって長いようです。これは、横向きに傘を入れるためのロッカーでした。
幸の湯さんは昔ながらの番台式。ニコニコ優しいおばあちゃんが迎えてくれました。
入口からは想像がつかないほど中は広々! ザ・銭湯らしい高い天井で、脱衣場からお風呂まで見渡せる開放感がとても気持ちが良い空間です。
洗い場の真ん中は、鏡のない低いカラン(蛇口)。この景色は、古い造りの銭湯でしか見られません。
さらに、浴室ですごいものを発見。
ケロリン桶といえば、黄色ですがこちらは白色! 大きさはひとまわり大きく、特徴的なのは脚がついていること。
この白いケロリン桶は、昔髪を洗うときにお湯を溜めて髪を洗うのに使っていたそうで、髪が洗いやすい高さになっています。
熱めのお湯でさっと温まり、気分は江戸っ子。(嘘です。熱すぎて入れなかったので、水で埋めました。)
お風呂上がり、脱衣場に珍しいマシーンを発見。
番台のおばあちゃん「そのベルトをくぐって、腰のあたりに当てて、20円入れてごらん」
20円入れてスイッチを押すと、ブルブルと振動しはじめました!
なっちゃん
椅子のマッサージ機も20円で動くとのことで、やってみました。
番台のおばあちゃん「横の丸いところを回すと、高さが変えられるから自分の丁度良い高さに合わせてね」
番台の優しいおばあちゃん、あたたかくレトロな空間。「幸の湯」さんは名前の通り、幸せの湯でした!
住所:小山市城山町2-5-21
定休日:金曜日
駐車場あり
旅の最後は温泉へ! 「小山 思川(おもいがわ)温泉」
いよいよ栃木せんとりっぷ最後のお風呂は日帰り温泉です。
大型ショッピングモールの敷地内にある「小山 思川温泉」さんにやってきました。
小山市街地にありながら地下1,800mから湧き出る天然温泉で、ひのき風呂や源泉風呂、足湯、壺風呂などさまざまな種類のお風呂があり、中でも露天風呂から望む思川の自然の景色は最高!
露天スペースに小屋のようなフィンランド式サウナも。
目の前の雄大な川と、夕暮れの景色を見ながらの外気浴が至福の時間でした。
温泉とサウナを心ゆくまで堪能し、すっかり暗くなってしまいました。
住所:小山市喜沢1475
定休日:保守点検のため、毎月1回(第3水曜)の休業日を予定
駐車場あり
クルマでせんとりっぷvol.1〜完〜
ロードトリップならではの、充実感たっぷりな旅でした。移動中の車内でも好きな音楽を流したり、最近行ったおすすめの銭湯の話で盛り上がったり・・・。
窓からふと見える景色がとても素敵で、日帰りとは思えない感動がありました。みなさんも気の置けない仲間たちと、「クルマでせんとりっぷ」をぜひ楽しんでみてください♪
VEZEL e:HEV Z 4WD
ボディカラー:プレミアムサンライトホワイト・パール
純正アクセサリー装着車 Casual Style
文/SENTO FOREVER
写真/カエライフ編集部
編集/SENTO FOREVER、カエライフ編集部
取材協力/玉川の湯(金魚湯)、幸の湯、天然温泉 小山 思川温泉
▼山梨編はこちら▼
銭湯といえば富士山!クルマでせんとりっぷ♨️〜山梨 湯めぐり編〜
2023.06.30