世界の極地を巡ったイモトアヤコが、ゴードンミラーのハイエースを手に入れるまで

笑顔のイモトさんと愛車のキャンピングカー

世界122か国を巡り、数々の名峰も登頂してきたイモトアヤコさん。僻地での滞在や珍道中では喜怒哀楽を全力で表現する一方で、ゆるく何気ない日常を映すYouTubeチャンネルの自然体な様子にも、多くの視聴者が惹きつけられています。2024年9月には愛車GORDON MILLER(ゴードンミラー)のキャンピングカーを購入し、家族や友人とのキャンプライフも楽しんでいるイモトさん。キャンプに出合ったきっかけや愛車たちとの思い出、ゴードンミラーで変わったライフスタイルについて話を聞きました。

イモトアヤコさん

イモトアヤコさん
1986年、鳥取県出身。2007年より日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』に出演。バラエティ番組を中心に、TBSラジオ『イモトアヤコのすっぴんしゃん』(水曜23:00〜)ではパーソナリティを務め、ドラマ、舞台など俳優業にも活躍の場を広げる。エッセイ本『棚からつぶ貝』『よかん日和』(ともに文藝春秋)を刊行するなど、執筆活動も行っている。
2019年、結婚を報告。2021年に長男の出産を発表。2024年9月にGORDON MILLER(ゴードンミラー)のハイエースベースのカスタムモデルGMLVAN V-01を購入し、車中泊キャンプを楽しんでいる。
Instagram:@imotodesse
YouTube:イモトの日常チャンネル

目次

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イモトのキャンプデビューはまさかの大失敗!?

これまで訪れた旅先は世界122か国。「移動しまくりの人生」を送ってきたからこそ、“いつでも自由に移動できる”ことが、心地よく過ごす上で欠かせない、と話すイモトアヤコさん。2024年9月に、ゴードンミラーのハイエースを購入し、車中泊キャンプという新しい時間の過ごし方を楽しんでいます。

ゴードンミラーのハイエースの横でキャンプをするイモトさん

テントを広げなくてもすぐにキャンプが始められるのが車中泊の魅力、と話すイモトさん

バラエティ番組では世界を飛び回り、多くの名峰を登頂するなど、過酷な挑戦を続けてきました。

そのイメージから、キャンプなどアウトドアを楽しむ姿も想像できる……と思われがちですが、実際に巷でいう“キャンプ”に初めて行ったのは2018年2月のこと。ロケ先では「キャンプ=サバイバル」の意味合いが強く、のんびりと自然のなかで楽しむキャンプは経験したことがなかったといいます。

「キャンプに興味を持ったきっかけは、TVロケでの南極滞在中でした。時間を持て余すだろうと持っていったアウトドアマンガ『山と食欲と私』を読んで、キャンプに猛烈に興味を持ったんです」

「主人公の女性が、一人で山に行ってご飯をおいしく食べるだけ」というストーリーに没頭するうちに、「私もこんなふうにキャンプをしたい!」と思うようになったのだとか。やりたいと思ったら即行動するというイモトさん。すぐにテントなどのアイテムを通販で次々と購入し、帰国後、翌月にはキャンプデビューを果たしました。

2月の初キャンプでテント前に厚着で座るイモトさん

「寒いのは大の苦手な私が2月にキャンプ行っちゃいけないですよね」と笑うイモトさん(写真提供:イモトアヤコ)

「結果として大失敗に終わりました。今、思えば当たり前ですが、2月のキャンプって極寒なんです。登山でのテント泊は命を懸けたサバイバルなので装備も完璧ですが、南極帰りだった当時、『日本の寒さなんて大したことないだろう』と甘く見ていたんですね」

冬仕様のキャンプギア不足で楽しむどころではなく、次は季節を選ぼう、ギアを変えようと再チャレンジを重ねるなかで、気づけば楽しさにハマっていったんだそうです。

 

キャンプ再熱のきっかけはママ友からの一言

当初の相棒はMINI COOPER(以下ミニクーパー)。初めてクルマを手にし、「これでどこにでも行ける自由を手に入れた!」と歓喜したのが29歳のときでした。以来、8年乗っていたという愛車は、「街乗りでも自然のなかでもおしゃれでかわいくて、大好きなクルマだった」そう。後部座席をすべて倒して荷物を積めば、2人分のキャンプギアは十分積めるスペースがあり、友人と都内近郊のキャンプ場によく出かけていたといいます。

イモトさんの初めての愛車ミニクーパー

車載はパンパンでしたが良き思い出、とミニクーパーを懐かしむ(写真提供:イモトアヤコ)

そんな相棒を手放し、次に乗ったのは光岡自動車(以下ミツオカ)のリューギでした。転機は2022年に長男が生まれ、ベビーカーなどクルマに載せたい荷物が増えてきたこと。当初は積載量重視のファミリーカーに乗り換えようと思っていたそうですが……

「『次は絶対にミニバン』だと考えていたのに、ある日、街中で走るミツオカを見て一目ぼれしてしまいまして……『何だ、あのかわいいクルマは!』と速攻で調べて、気づけば買っていました」

イモトさんの2代目の相棒、ミツオカのリューギ

富山に本社を置く国産自動車メーカー・ミツオカのリューギ(写真提供:イモトアヤコ)

結果、積載量はほとんど変わらなかったと笑います。ただ、出産後の約2年間は、子育てに自分時間のすべてを注ぎ、毎日がてんやわんや。「キャンプをしたい」という気持ちにすらならなかったと当時を振り返ります。

「子育てはすべてが初めてのことで、自分に余裕が1ミリもなかったんでしょうね。子どもと一緒にキャンプなんて絶対無理! と思っていました」

そんな折り、息子が2歳になった頃、同じ保育園に通う保護者の方から「イモトさん、キャンプお好きなんですよね。私も毎週末、家族でキャンプしているんです」と爽やかな笑顔で声をかけられたことがあったのだそう。

「その方、息子と同じ2歳児と5カ月くらいの赤ちゃんの2児の母なんですよ。うそでしょ、この人すごすぎる……って驚愕しちゃって。でも、息子が3歳になったあたりから、そんな風に人の声や様子に目を向ける余裕が出てき始めて、そうだ、私はいろんなところに出かけることも、キャンプも大好きだったんだと思い出すようになって。“自分を取り戻した”という感覚になったんです。そうしてまたフツフツと、キャンプ熱が再燃してきたんだと思います」

ミニクーパー、ミツオカと、丸みのあるかわいらしいフォルムや70年代を思わせるレトロな雰囲気の愛車と共に過ごしてきたイモトさん。ハイエースをベースにした、無骨なゴードンミラーの外観とは対極のように感じます。なぜ、3代目に選んだのがゴードンミラーだったのでしょう。

愛車ゴードンミラーのルーフキャリアーに座るイモトさん

今の相棒はゴードンミラーのハイエース

「またキャンプを始めたいなと思って、チュートリアル徳井義実さんのYouTubeチャンネル『徳井video』もよく見ていたんです。家族みんなで車中泊ができる十分な広さがあって、テント設営も撤収もなくキャンプを手軽に楽しめるところが、一番惹かれたポイントでしたね。どれだけ簡単に張れるテントでも、やっぱりある程度の手間はかかる。子どもと一緒に行くことを考えたら、ラクに始めてラクに帰れることが最大のメリットだと思いました」

 

大きいほうがいい! という夫の助言を信じた結果

気になったらすぐに動かないと気が済まない……ということで、現物を見に行き、考え抜かれた内装デザインに心奪われたそう。ゴードンミラー側の特別な配慮もあって、1日試乗キャンプに出かけ、その圧倒的な積載量が購入の決め手になりました。

「ゴードンミラーには一番大きいハイエース以外にもいくつかの型があって、初めはもう少し手軽なミニバンの日産 NV200バネット型のものを考えていたんです。それが、大きいほうがいい! という夫からの強烈な意見もあり予定を変更。ハイエースは日常使いには大きすぎるのでは……と不安もありましたが、駐車場の高さ制限を気にする以外は不自由なく、運転も快適です」

ゴードンミラーを運転するイモトさん

普段の買い物や仕事の現場にもゴードンミラーで向かう。ちなみに保育園の送り迎えは「さすがにハイエースは大きすぎるので、小回りの利く電動自転車を使っています」(イモトさん)

イモトさんのゴードンミラーの内装

経年劣化も楽しめるアカシアの木でできた天井や壁、荷台。「ちょっとした傷や汚れがついたとしても、全部味になるのがいい」(イモトさん)

2024年9月の納車以降、家族とのキャンプ以外に友人とのお出かけにも大活躍中のゴードンミラー。買い物では、今までは「運べないから」と購入を断念していた大きな観葉植物も、迷うことなく買えるようになったそうです。

「海外ロケの影響もあり、荷物は常に最小限・最軽量を優先にしてきました。山ではとにかく軽いのが正義! ウルトラライトなギアを探すのもすごく好きです。でもハイエースなら、いくらでも積める。色々なものをいくらでも載せて運べるのがうれしくて、車内にはキャンプ道具一式、布団も常備していますし、スペースを取るクッションや厚みがあってお気に入りのトナカイ皮の椅子用マットも載せています」

荷台にたくさんの荷物を積んでいるイモトさん

厚めの布団もキャンプ道具も、「どれだけ積んでもまだまだスペースがあるのが、ハイエースのすごいところ」(イモトさん)

イモトさんお気に入りのトナカイ皮のマット

トナカイ皮のマットは、芝生の上に直接敷いても快適。寒がりなイモトさんにとって、なくてはならないあったかアイテム

ベビーカーも畳まずに載せられるので、ベビーカーの荷物入れからいちいち荷物を取り出さずに移動できる便利さにも助けられてきたそう。チャイルドシートも使用しないときは後部に置いても、まだまだ余裕のスペースがあります。

好きなだけ運べる安心感がこんなにストレスを減らしてくれるなんて思ってもいませんでしたね」と、やはり大きいハイエースの積載量に満足しているそうです。

 

愛車と見据えるイモトアヤコの次なる野望

イモトさんに愛車とのこれからの構想を聞くと、「夢は1カ月かけて日本一周すること」といいます。

「息子が小学生ぐらいになったら、夏休みの1カ月を丸ごと使って日本一周がしたい。ホテルに泊まってもいいし、車中泊をしてもいいし、いろんな旅の選択肢を持ちながらぐるっと回れたら最高ですね

これまで世界122か国を訪れてきたイモトさんですが、「日本の隅々までは、実はあまり行ったことがない」のだそう。

「1カ月間の休みは、私や夫の仕事的にハードルが高いかもしれないので、一気に回ることができなくても『今年は東北』『来年は九州』などとエリアを決めて行くのもアリですね。家族みんなで過ごせる時間って実は短い。やりたいことは後回しにせず、すぐにやろう! ということで、今から計画を練っていきたいです」

笑顔でインタビューに応えるイモトさん

愛車との構想を語り出したら止まらないイモトさん

一方で、夫婦共に「家族で旅をするのも大好きだけど一人の時間も大事だよね」という共通の思いを持っているそうで、愛車が夫婦にとっても心地よい場になっていくはず、と話します。

「家族キャンプのときは『パーソナルスペースが大事』とテント泊をしている夫ですが、一人なら、車中泊で思いっきり寝返りしながら過ごしてみたいらしい(笑)。例えば、誕生日にはモノを贈るのではなくて、ソロ時間をプレゼントし合うのもいいよね、と夫と話しています。ゴードンミラーと共に『楽しんできてね』と送り出す休日を、近いうちにやってみたいと思います」

ゴードンミラーのハイエースという相棒を手にして、新たな野望が次々と思い浮かんでくる様子のイモトさん。旅も育児も、日常も非日常も。ハンドルの先には、今日も新しい景色が広がっているようです。

後編では、フル装備を施した愛車と共に過ごすキャンプや、新たに見出した使い方について語ってもらいました。

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文/田中 瑠子
写真/やまひらく
編集/くらしさ(TAC企画)
撮影協力/秋ヶ瀬公園