大学進学を機に「オラこんな田舎いやだ~」と上京してきたにも関わらず、実家と群馬が大好き過ぎて、しょっちゅう帰省しては群馬のすばらしさを噛みしめているそろそろアラサーです。
編集部
山口さん、群馬って正直温泉しかないイメージですよ。47都道府県の中でも、イジられトップ県と言っても過言じゃないと思うんですけど……。
山口
なん? で? すっ? て~~~~~~~~~~~!?
いやたしかに群馬の夏は暑いし冬は寒いし、日本一のクルマ大国ってくらいクルマがないと移動できないし、都道府県魅力度ランキング(ブランド総合研究所発)で下から5番以内から出られないし……。あれ、まって、群馬ってそんなにダメ??
編集部
いや~だっていわゆる「なにもない県」じゃないですか。とびきりおいしいグルメとかあれば話は別ですけどね~。
山口
……今なんておっしゃいました?
編集部
えっ、だから、おいしいグルメがあれば…………。
山口
群馬の豊富なグルメをご存じない??? あんなものやこんなものがめちゃくちゃおいしいのに??? もったいない、今から群馬いきましょう。カエライフ編集部さん、クルマ貸して!
編集部
ハァ、ハァ、マジで群馬に連れてこられるとは思わんかった。……ってここ、JRの駅ですよね? ずいぶん山奥まで来た感じがするな……。
山口
そうです! ここは安中市にあるJR信越本線 横川駅。JR高崎駅から延びる信越本線の終着駅です。
編集部
「信越本線」なのに群馬県内で完結する路線?
山口
実は、1997年まではJR新潟駅まで続く一続きの路線だったんですよ!
編集部
で、ここがその本店なわけですね。
山口
『峠の釜めし』の発売から60年以上が経つんですけど、当時から変わらずひとつひとつ手作りされていて、これまでの売り上げは約1億7000万個。昭和天皇陛下や上皇陛下はじめ、皇室の方々にも長年愛されている駅弁なんですよ。
編集部
『峠の釜めし』って聞いたことはあったけど、実店舗だと定食で食べられるんだ!
山口
そうなんです! 釜めしはご飯ものなので……どうしても汁物が欲しくなっちゃうんですよね。せっかく群馬にきたならば、ここ「横川本店」や、近くにある「横川ドライブイン」などでお味噌汁付きでいただくことをオススメします。
山口
ではいただきます~! ん~この味! 私自身、この近くの学校に通っていたので、『峠の釜めし』は懐かしの味なんです。昔は苦手な具材もあったけど、今は全部おいしくいただけちゃう。味覚が大人になったなぁ……。あ、店員さーん、ビールいただいていいですか!?
編集部
山口さん、仕事中はさすがにダメです。
山口
チッ。
編集部
さておなかも膨れたし、次に……って山口さん、釜めしの釜を持ってなにやってるんですか!? ドロボーはダメですよ!?
山口
どっ、ドロボーじゃないし!!!
釜はほんとに持ち帰れるんだし!!! 『峠の釜めし』の釜は益子焼を使用していて、これがちょうどいい
1合炊きの釜になるんです。我が家はずっとこれでお米を炊いていて、炊飯器は持ってないんですよ! 大事な! 我が家の! 炊飯器!
益子焼の容器は回収・リサイクルもされています。もし不要であればお店に返してくださいね! 最近は一部店舗にてパルプモールドの軽い容器での販売もあります。用途に合わせて選んでみては?
荻野屋 横川本店
住所:〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川399
電話番号:027-395-2311
営業時間:10:00~16:00 (L.O 15:30)
定休日:毎週火曜日
上信越自動車道 松井田妙義インターより車で10分
群馬が誇るラーメンチェーン『おおぎやラーメン』をご存じない?
編集部
ちょっと街のほうにやってきましたね。ここは……『おおぎやらーめん』……?
山口
私、上京してもう10年近くになるのですが、一番の衝撃が「東京には『おおぎやラーメン』がない」ということだったんです。まさかこんなにおいしいラーメン屋が北関東ローカルチェーンだったなんて……。あっやべ、涙でてきた。
編集部
(そ、そんなに……?)
『おおぎやラーメン』は群馬県安中市に本社を置くラーメンチェーン。群馬、埼玉、栃木、長野、新潟に合計59店舗を構えています。
群馬ではいたるところで見かけられる、ラーメンチェーンです。創業から2022年現在40年を迎え、北関東全域から愛されているラーメン屋さんといっても過言ではないでしょう!
今回は1号店である安中店に来ました!
山口
なんといっても『おおぎや』の看板メニューは「みそラーメン」なのですが、私は『ねぎみそラーメン』をオススメします! みそとピリ辛の白髪ねぎが合わさって、最高の風味なんです。
編集部
あんまり辛そうには見えないけど……。ピリ辛、みたいなことですか?
山口
そうですね、私は辛いものが結構苦手なのですが、そんな私でも食べられちゃうくらいのピリッと感なんです。心配な方はぜひバタートッピングをしてみてください! 辛味がさらにマイルドになり、みそとの相性も抜群です。みそは辛みそを使っているんですよ!
山口
あ~~~これ~~~!!! この味たまらん。麺は太めでもちもちしていて、スープがよく絡むようになっているんです。ねぎやもやしは茹ですぎず、シャキっと感が最高。
編集部
みその芳醇な香りがここまで漂ってくる……。すごい!
編集部
って山口さん、ギョーザも頼んだんですね……。
山口
え、ラーメン頼んでギョーザ頼まない選択肢、あります? ちなみに『おおぎや』のギョーザはパリパリの皮と、ニンニクたっぷりの具が特徴。仕事の合間のランチに食べるにははばかられるほどのニンニクなんです。
山口
ニンニクってなんでこう……あの……黄色のしゅわしゅわが……ほしくなるんでしょうか……。店員さーん、ビールくだs
編集部
山口さん、ダメです。
山口
チッ。
編集部
山口さん、さすがに「お子様ラーメン」頼もうとはしてませんよね?
山口
うっ……。「お子様ラーメン」は、小学生までしか頼めないんですよね。でも、この「お子様ラーメン」、お菓子とおもちゃがついてくるんです。この「お子様ラーメン」には何度お世話になったことか。
編集部
そんなに! 群馬のみなさんから愛されているラーメン屋さんなんですね。
おおぎやラーメン 安中店
住所:〒379-0116 群馬県安中市安中1-2314-1
電話番号:027-382-4965
営業時間:11:00~深夜2:00
(新型コロナウイルス感染症の観点から変更になっている場合があります)
「パスタの街」高崎のソウルパスタ『シャンゴ』をご存じない?
編集部
安中市から高崎市にやってきました! 高崎って意外と都会なんですね~。
山口
意外とは失礼な! 高崎は都会ですよ!! それはそうと、おなかにまだ余裕はありますか?
編集部
いや、釜めしとラーメンで、結構おなかはいっぱいですね。
山口
それは困りました。ここ『シャンゴ』が一番ボリュームがあるので。
編集部
えっ……(困惑)
『シャンゴ』は高崎市に本社を置く群馬の老舗イタリアンレストラン。高崎市、前橋市、伊勢崎市に全8店舗を構えています。
高崎市にパスタを根付かせたお店ともいわれ、家族連れからサラリーマン、ご年配の方まで楽しめるレストランです。高崎パスタを食べるならココと市民が太鼓判を押すお店でもあります。
山口
『シャンゴ』の特徴はなんといっても量。通常1食分のパスタは約100gと言われていますが、『シャンゴ』のパスタはSサイズが150g~。メニューによってはSサイズが250gっていう……。
編集部
量がえぐい……。しかも価格設定がやさしすぎませんか? この量で1,000円を切るメニューばかりだ。
山口
高崎って、「キングオブパスタ」が毎年開かれているほど「パスタの街」として有名で、パスタ店がたくさんあるんですよ! だから、大手チェーンはあんまり高崎市内になくて……。実は、「サイゼリヤ」や「カプリチョーザ」、「洋麺屋五右衛門」は、ほぼ高崎に出店していません。私も上京してから「サイゼリヤ」に初めて行ったくらいです。
編集部
高崎市民、「サイゼ」知らない説……。都民からしたらありえないですよ!
山口
今回シャンゴをご案内するにあたって、紹介するメニューをすごく迷ったんです。お店の名前を冠したこの「シャンゴ風パスタ」が鉄板なのかな~と思ってはみているのですが……。でもねぇ……。
編集部
不服なんですか?
山口
いや、不服じゃないです! 私も県外の人をシャンゴに連れてくるなら絶対「シャンゴ風を食べて」って言いますし。見た目最高じゃないですか。でも、県民は多分頼まないと思います。私も食べたことないです。
編集部
ないんかーい。
山口
というわけで、高崎生まれ高崎育ち山口、初「シャンゴ風パスタ」いただいてみます! ……うまっ。ミートソースはちょっと甘め。もしかしたら味噌が入ってるかも……?
編集部
群馬県民、味噌好きですよね~。さっきのラーメンといい、焼きまんじゅうといい。
山口
ちょ、ちょっと不安だけどなんとなくそんな気がする! ちなみにカツは麦豚ロース。こちらも噛みしめるたびにジュワっと肉汁がひろがってくる。これはアリかもしれない。
編集部
群馬県民が案内する企画なのに、新しい発見しちゃってるよ。
編集部
「シャンゴ風パスタ」は初とのことでしたけど、山口さんは『シャンゴ』で何を頼むんですか?
山口
絶対にコレ。「ボンゴレ」です。スープパスタになっていて、たっぷりのあさりとバターが絡んで最高……。スープはこってりしているのにサラサラ系で、私は全部飲み干してしまうくらい。かつてはスープの入ってないオイルパスタだったそうなのですが、ラーメンを参考にたっぷりスープに麺を入れたら大ウケして定番になったんですって。これを食べていると、やっぱりあれが欲しいですよね。店員さーん、白ワインくだs
編集部
そろそろ怒りますよ。
山口
ヒィッ。
シャンゴ 問屋町本店
住所:〒370-0006 群馬県崎市問屋町1丁目10−14
電話番号:027-361-5269
営業時間:11:00~21:30
定休日:月曜日、第二火曜日
群馬のグルメ、うまかんべ?
編集部
は~! おなかいっぱい! さすがに食べすぎましたよ。
山口
まだまだ群馬にはおいしいグルメがたくさんあるんですよ! さて次は……
編集部
山口さん、さすがにもう無理です……。
山口
あら残念。でも群馬の魅力が温泉だけではないことがわかっていただけたようでよかったです!