ドライブデートは、好きな女の子との距離をぐっと縮めるチャンス! とはいっても、いざ誘おうとすると、気になることがたくさん出てきて「うまくいくのかな」と不安に……。
そこで今回は、人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン2にバチェラーとして出演し、多くの女性を魅了した小柳津林太郎さんのドライブデートに密着取材! 恋愛に悩むカエライフ編集部が小柳津さんからドライブデートを成功させるコツを伝授してもらいました。
目次
▼教えてくれる人
- 小柳津林太郎(おやいづ りんたろう)さん
- 実業家。株式会社GHOST 代表取締役CEO。2006 年慶應義塾大学経済学部卒業。同年、株式会社サイバーエージェント入社。インターネット広告、Webサイト制作、スマートフォンゲーム制作に子会社の代表として携わる。 2018 年、Amazon プライム・ビデオにて配信された『バチェラー・ジャパン』シーズン 2 に2代目バチェラーとして出演。2019 年、 株式会社GHOSTを設立し、代表取締役CEO に就任。ビジネスと表現活動、双方のフィールドで邁進中。
公式サイト
- 「バチェラー・ジャパン」とは?
- 一人のハイスペック独身男性「バチェラー」が、集まった約20名の女性たちとデートを重ね、運命の相手となる一人の女性を選び出していく恋愛リアリティ番組。
▼教えてもらう人
- カエライフ編集部 かまやん&カミー
- 『バチェラー・ジャパン』シーズン 2 を見て以来、小柳津さんを「人生の師匠」として尊敬しています。
男性からの支持も厚い、そんな正真正銘のモテ男である小柳津さんから、誰でも真似できるドライブデートの極意を学び、世の男性に共有します!
小柳津さんが選ぶドライブデートプランとは?
まずは小柳津さんに、おすすめドライブデートのコースとプランを挙げていただきました。
①横浜エリア:みなとみらい〜赤レンガ倉庫〜山下公園〜大さん橋〜港の見える丘公園
②湘南エリア:逗子〜葉山、城ヶ島、湘南平など
「首都高から横浜横須賀道路経由で逗子へ。逗子海岸を散歩して、カフェでお茶をしたり、葉山ホテル音羽ノ森で夕陽を眺めながら早めのディナーを楽しんだり、そこから葉山へ向かい、バーでノンアルコールビールを飲んだり。
時間があれば三浦海岸や、三浦半島の南端にある城ヶ島公園まで遠出して、夕陽を眺めることも。
横須賀から大磯まで通じる国道134号線は、海沿いに走っているので、春夏秋冬、どの季節でもドライブにとても適しています。
134号を大磯方面へ向かい、平塚の湘南台まで行くというのもおすすめ。湘南台(高麗山公園)は相模湾を一望できる高台にあるので、湘南の夜景を楽しめて、素敵なデートに仕上がりますよ」
③長野エリア:上田〜小諸、軽井沢、松本など
「長野は、上田の刀屋でそばを食べてから小諸へ行き、小諸城跡に足を運びます。千曲川を眺めるのが好きです。
軽井沢でショッピングするのもよし。松本は、松本城も有名ですが、城下町にはアートショップが多数あって、ウィンドウショッピングするだけでも楽しいですよ」
今回は①、小柳津さんの横浜ドライブデートに密着! 「背中を見て学べ」ということで、密着しながらデート中に押さえるべきポイントを解説していきます。
横浜デートに密着! ポイント解説付き
秋晴れのとある日曜日。彼女の家の近くまで、お迎えにきた小柳津さん。
朝日を浴びて輝くクルマは、HondaのSUV「CR-V」。純正アクセサリーも装着し、スタイリッシュさが際立つCR-Vと小柳津さんが絵になります。
そこに現れたのは、本日のデートのお相手、エリカさん。
小柳津さんは、さわやかな笑顔で「おはよう!」と声をかけ、すかさず助手席のドアを開けて、彼女をシートに座らせます。
そう、小柳津さんがクルマの外に立って待っていたのは、こうして自然な動作で助手席のドアを開けるため。
クルマに乗り込んだら、車内を快適な空間にセットアップ。
「ちょっと寒いかな、大丈夫?」と彼女にブランケットをかける小柳津さん。さりげない気遣いを忘れません。
ふわっといい香りがしたので聞いてみると、
「Dior(ディオール)の香水をずっと愛用しています。気分によっては別の香りのものも使ったり、ニオイには少し気をつけています。車内ではアロマをたいたりするのも素敵ですよね」
今回は、アクセサリーソケットに挿し込むアロマモーメントを使って、車内を心地よい香りに。
エッセンシャルオイルを何種類か準備しておいて「どれがいい?」と彼女に選んでもらえば、会話のきっかけにもなりますね。
いい香りは清潔感にもつながります。清潔感のある男性はモテるんですよね。もちろんデート前に、車内の掃除をしっかり済ませておくこと!
小柳津さんにドライブデートの必需品を聞くと、
「ガムは必ず携帯します。口臭予防にもなるし、眠気覚ましにもなります。ドライバーが眠くなるのは絶対にダメですから。楽しく、安全に。それがドライブデートで一番大切なことです」と教えてくれました。
服装については、無理のない自然な服装を選んでいるとのこと。今回は昼間の横浜ドライブデートということで、スニーカーとTシャツ、デニムに長めのジャケットをあわせたカジュアルなスタイル!
- 編集部が学んだポイント!
- 女性が到着したら、助手席のドアを開けてあげよう。
温度調整や香りなど、快適な空間づくりのための細やかな気遣いも大切です。
デートプランの下調べはするけど、決め切らないのが小柳津流
出発前に、デートプランについて小柳津さんに聞いてみました。
「デート前には目的地の周辺エリアをリサーチして、どこに行くのかをある程度イメージしておきます。目安は、1日のコースがイメージできるまでかな。
でもそれ以上に大切なのは、いざデートが始まったら、彼女と一緒になって『その場の空気感』を楽しむこと。
男性側が完璧に下準備したデートもいいけど、あらかじめ決めた予定をこなすだけだと、ただの作業みたいになっちゃいますよね。たとえば『プランAとプランB、どっちがいい?』など、あえて決めきらずに、いくつかの選択肢を残しておくほうが、ぼくは好きですね。その瞬間の二人のテンションで場を作っていくのが最高に楽しい」
それと、運転中は休憩をとることも忘れずに。
「お手洗い休憩のためにも、サービスエリアやパーキングエリアに、こまめにとまります。ぼくは『ごめん!お手洗い行きたい。水飲みすぎた』って自分から言っちゃいます。そうすると相手も行きやすいですよね」
- 編集部が学んだポイント!
- 下調べは大切! ただし、予定通りに進めようと気負う必要はなく、二人のテンションに合わせて柔軟にプランを変え、一緒に空気感を作っていくことを楽しもう。
運転中はこまめにSAやPAに止まるように!
車内での沈黙…無理に話さず、気になるならラジオを
カーナビの目的地を横浜にセットし、いよいよ出発です!
都内から横浜までおよそ1時間。ここで気になるのが、クルマの中で会話につまって、気まずくなってしまわないかということ。
「ドライブ中、普通に黙ったままのときもありますよ。彼女がそんなにお喋りしないタイプだったり、自分が運転に集中したいときは、無理してずっと話し続ける必要はないと思うんです。
沈黙が気になるなら、ラジオをかけるといいですね。ラジオの中で誰かが喋っていると、なんとなくこちらもコミュニケーションしているような気分になります」
- 編集部が学んだポイント!
- 会話に困ったらラジオを流そう! ラジオ内で喋っている話題に対してリアクションができるのでおすすめ。
音楽はサブスクリプションで公開プレイリストを活用!
ドライブに欠かせないのが音楽ですが、小柳津さんはデートのとき、どんなふうに音楽を選んでいるのでしょう?
「Amazon Prime MusicやSpotifyなど定額制のサブスクリプションサービスを使って公開されているプレイリストを流します。その日の状況やテンション、相手の音楽の趣味にあわせて、いろいろなプレイリストを選べるところがいいですね。
あとは、デート中にせつない歌詞の曲が流れると、ちょっと微妙な空気になったりするので(笑)、しんみり系より明るくなるプレイリストのほうがおすすめです」
なるほど! デートのはじまりは明るい曲で気分を盛り上げたいですね。
「たとえば彼女が音楽好きだったら、『車内でかける音楽をプレイリストから選んでくれる?』とその場でお願いすることもあります。彼女もただ助手席に座っているだけより、何か自分の役目があったほうが退屈しないで済みますよね」
- 編集部が学んだポイント!
- ドライブ中の音楽は、そのときのテンションや相手の趣味に合わせて、明るい気分になるものを流そう。
迷ったら音楽サブスクリプションサービスの公開プレイリストから。助手席で退屈しがちな女性に選んでもらうのもGOOD!
小柳津さんのドライブデートのモットーは、お互いがつねに自然体でいられること。
「ドライブデートは、密室エンターテインメント。二人が作り出す空気感を楽しむもの」
彼女にいいところを見せようとスピードを出しすぎたり、派手なドライビングテクニックを披露したりするのはNG。
「最優先するのは安全運転です! 彼女が酔わないように、ブレーキや発進もやさしく。それが(ドライブデートでの)カッコよさだと思います。
ドライブデートって相手に対するやさしさが必要。彼女に喜んでもらえると、自分の喜びに変わる。それが楽しいんですよね」
解説動画はこちら
デートスポット① 横浜の景色を眺めながら、青空の下でグランピング!(グランドオリエンタルみなとみらい)
音楽を聴きながら、カーナビの案内にしたがって、あっという間に横浜・みなとみらいに到着しました。
もちろん、降りるときも助手席のドアをさっと開けてあげます。こういうさりげない気遣いに、女性はグッとくるんですよね。
やってきたのはグランドオリエンタルみなとみらい。横浜の海を一望できる場所として人気のあるスポットです。
「今日はここでグランピングしよう!」と小柳津さん。向かったのは施設内のレストランPICNICです。
- 編集部が学んだポイント!
- レストランに入るとき、さりげなく彼女の腰に手を当ててエスコートすると、スマート。彼女との距離も自然に縮まりますよ。
グランピングとは「グラマラス」と「キャンピング」をかけあわせた造語で、リゾート感あふれるラグジュアリーなキャンプスタイルのこと。
レストランでバスケットをピックアップしたら、建物の屋上へ! 横浜が一望できる開放感あふれる場所で、ゆったりとした時間を楽しむことができます。
バスケットの中身は、サラダ、前菜、スープ、季節ごとに変わるサンドイッチ、デザート、そして飲み物。ゴージャスなピクニックランチです。
*PICNICはリニューアルのため12月20日より一時クローズ、2020年4月1日に再オープン予定。
横浜港を行き交う船を眺めながら、「いつか一緒に船で旅をしたいね」なんて言ってみたり。二人で過ごす未来がイメージできると、デートが盛り上がりますね。
横浜らしいインスタ映えするスポットで、彼女もすっかりご満悦。お互いの写真を撮り合ったり、ツーショットの写真をInstagramにアップしたり、思い出に残るデートの瞬間を積み重ねていきます。
気分を変えて、レストランのテラスにある大きなテントのスペースに移動。焚き火を見ながら話していると、自然と親密な雰囲気になりますね。
デートスポット② ウィンドウショッピングと海沿い散歩で彼女とさらに急接近!(MARINE & WALK YOKOHAMA)
ランチを楽しんだら、海沿いをお散歩。
おしゃれなショップが並ぶオープンモールMARINE & WALK YOKOHAMA(マリン アンド ウォーク ヨコハマ)にやってきました。
ウィンドウショッピングしながら、好きなファッションやブランドについての会話がはずみます。
- 編集部が学んだポイント!
- 階段を上がるとき、さりげなく彼女をエスコート。つかまりやすいように、腕を彼女の前に軽く出します。
慣れていないとちょっと照れくさいかもしれませんが、ハイヒールをはいている女性には、すごく嬉しい気配り。
さすが小柳津さん、スムーズな動作で女性をエスコートすることが身についてますね。
これができれば、彼女と自然に腕を組むチャンス! カエライフ編集部も必死でメモしています。
一度腕を組んだら、二人の距離が一気に縮まりますね。
- 編集部が学んだポイント!
- 歩道を歩くときは、男性が車道側を歩くのがエチケット。
デートスポット③ ロマンチックな締めくくりへ(赤レンガ倉庫~大さん橋~港の見える丘公園)
海沿いを歩きながら、赤レンガ倉庫から大さん橋へ向かいます。
大さん橋からは、横浜ベイブリッジもよく見えます。ここではウェディングフォトの撮影がよく行われているので、「どんな結婚式がしたい?」なんていう質問も自然にできちゃいます。
知り合ったばかりの二人には、まだちょっと気の早い話題かもしれませんが、さりげなく、お互いの人生観や価値観を知るきっかけに。
クルマで山手に移動して、最後は「港の見える丘公園」でロマンチックに締めくくります。
夕暮れが近づいてきたので、今日のデートはここまで。
初めてのドライブデートで欲張りは禁物。暗くなる前に、彼女を家まで送り届けます。
別れ際に「次につなげる」アクションを!
別れ際に、とっておきのサプライズ。
リアバンパーの下に足を出し入れすると自動的にテールゲートが開く「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」。ラゲッジルームから「あるもの」を取り出します。それは……。
ローズの花束です!
小柳津さんの「受け取っていただけますか」に、「もちろんです!」と満面の笑顔でうなずくエリカさん。さすがバチェラー、ローズが似合う!
花束をもらって嬉しくない女性はいません!
ただし、あまり重くならないように、ラッピングをあえて無造作にするのが小柳津流。
- 編集部が学んだポイント!
- 彼女とまた二人で会いたいなら、別れ際、次のデートにつなげるアクションを。デートが終わる前に「また会いたい」というお互いの気持ちを確認できると、次のステップへ進みやすくなりますよね。
迷ったらシンプルに「今度はいつ空いてる?」と相手のスケジュールを聞いてしまうのがわかりやすいですよ。
確かに、別れ際に次のデートの約束をしておけば、どうやって誘うか、悩むこともなくなりますね!
クロージングでしっかり次につなげていく。できる男は、プライベートでも抜かりがありません!
ドライブデートの疑問を小柳津さんに聞いてみた
カエライフ編集部が、ドライブデートに関する悩みや疑問を小柳津さんにぶつけてみました。さらに深い情報を聞き出します!
――付き合う前の女性をドライブデートに誘うタイミングがわかりません。どうすれば「今だ!」と判断できますか?
小柳津:ぼくが女性をドライブデートに誘うのは、何回か食事などの軽いデートをしてみて、「この人のことをもっと知りたいな」と感じたとき。
そして相手もぼくに対して、ある程度、興味と好意を持ってくれてるなっていう手応えのあることが前提条件です。
「クルマに乗ってどこかへ行きませんか?」と、なるべく重くならない感じで聞きます。
――ドライブデートでは、他のデートより関係を深められますか?
小柳津:クルマの中は二人きりの密室で、走っている間は誰にも邪魔されません。つまり、腹を割って本音を話し合うのに最適の空間なんです。ドライブデートでは、いつもはしないような深い話ができますね。しかもお酒を飲んでいないので、あとで「何を話したか覚えてない」なんてこともない(笑)。
相手の意外な一面が見えることも。たとえばぼくが運転しているときに、助手席の女の子が次の目的地の情報をスマホでどんどん調べて教えてくれたり、行きたいレストランにさっと電話して予約をとってくれたりしたら、「この子、積極的ですごくいいな」って思っちゃう。その女性の本質を、付き合う前に少しだけ覗き見できるような感覚です。
――ドライブ中に気まずくなるのが怖いです。たとえば、大渋滞に巻き込まれたりとか……。
小柳津:ぼくも20代の頃はドライブデートでたくさん失敗して落ち込みました。でもそれって、自分がドライブデートに対して力みすぎていて、理想を高くしすぎたから、失敗に対して敏感になっていたんだと思うんです。
たとえば渋滞のときに、ジタバタしてもしょうがない。彼女が少しでも疲れた様子を見せたら「今のうちに寝ておけば、夕飯をおいしく食べられるよ!」と言って休ませてあげます。もし彼女がそのまま爆睡して、目的地に着いても起きなかったら、それはそれで面白い(笑)。写真を撮っておいて、あとでからかいますね。
ハプニングも含めてどんな状況でも楽しめる人だったら、恋愛するのに最高の相手じゃないですか。
――最後に、今日運転したCR-Vの感想と、クルマのカスタムについてのお考えをお聞かせください!
小柳津:CR-Vはすごく走りやすいクルマでした。アクセルを踏む感覚、ブレーキ音、発進時の加速感など、どれもすごく心地よかった。天井がオープンになるのも、晴れた日のドライブには最高に気持ちいいですよね!
ぼくは今、ファッションと美容に関わる仕事をしています。クルマのカスタムとファッションって、似た部分があると思っていて。
ぼくは「他人と同じもの」が好きじゃないんです。でも、全身気合いを入れすぎたコーディネートは不自然な感じがする。
クルマのカスタムも同じで、ゴテゴテに作り込んだクルマは自己主張が強すぎて乗りたくならない。タイヤのホイールだけ自分のお気に入りに変えてみるとか、さりげないワンポイントで見せるのがカッコいいと思います。
ここが嬉しい! 女性の気持ちを聞いてみた
今日のデートを振り返り、「本当に楽しかった!」とエリカさん。
「最初は緊張していましたが、小柳津さんが、私の目をまっすぐ見て『すぐ慣れるから大丈夫だよ。楽しもう!』と優しく言ってくれて。すーっと気持ちが楽になりました。
デートで女の子の心が動くのは、『私は今、この人に大切にされている』と実感する瞬間。
小柳津さんはさりげない言葉と態度で、大切な存在として接してくれたので、とっても幸せな時間でした」
まとめ:肩の力を抜いて自然にドライブデートを
小柳津流のデートの極意は、さりげない気遣いを彼女に見せながら、少しずつ彼女との距離を縮めていくこと。とはいっても、意識しすぎずに、お互いが自然体でいられる雰囲気を作ることが肝心。
万が一のハプニングがあっても、それを含めて楽しんでしまうくらいの大らかな気持ちでいましょう。別れ際の「また会いたい」の一言も、忘れてはならないポイントですね。
小柳津さんといえども、若い頃はたくさん失敗したと聞くと、ちょっと安心しますね。バチェラーも、一日にしてならず。
まずは小柳津さんに習い、肩の力を抜いて自然にドライブデートに誘ってみましょう!
くれぐれも安全運転で楽しんでくださいね!
文/小村 トリコ
写真/木村 琢也