広々とした室内空間や収納スペースが魅力のHondaのN-VANは、キャンプとの相性がよい軽自動車としてアウトドア好きから人気です。アウトドアシーンではもちろんのこと、買い物など街乗りでも乗りやすいのも特徴といえます。
今回は、車中泊キャンプや2人ソロキャンプなど、N-VANに乗ってさまざまなキャンプスタイルを楽しんでいる「野外のもりこさん・こうへいさん夫婦」にインタビュー。「お互いにソロの時間が欲しいタイプ」と語る2人があみ出した、互いに気をつかわず自然体でキャンプを楽しむコツとは?夫婦キャンプとN-VANを使った車中泊の気になるアレコレを聞いてきました!
目次
- 野外のもりこさん(左)・ こうへいさん(右)
- 静岡県在住、愛車は「N-VAN」の週末キャンパー夫婦。以前から休日キャンプを楽しんでいたが、『ゆるキャン△』と出会ってさらに熱中。2019年にN-ONEからN-VANへ乗り換え、本格的に車中泊キャンプも開始。『ゆるキャン△』のモデル地巡りと無骨ギアがとにかく好き。もりこさんはバンド「はぐち」でベースを担当。
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バンド はぐち
『ゆるキャン△』でキャンプ熱が復活。モデル地巡りで夢のように楽しい日々を過ごす
今回取材場所として選んだのは、『ゆるキャン△』の原作漫画とアニメに登場したキャンプ場のモデルにもなった、静岡県浜松市にある「渚園キャンプ場」。鰻で有名な浜名湖のそばにあり、きれいに整備された芝生の上で湖畔キャンプが楽しめます。
人気のエリアは約10,000㎡の広大な土地を1泊410円で自由に利用できる破格のフリーサイト。そして10m×10mの区画にクルマを乗り入れて、のんびり楽しめるオートサイトもおすすめです。
もりこさん:私はキャンプ好きな父親の影響が大きいですね。小学生のときに家族でよくキャンプに行っていた楽しい思い出があって。しばらくキャンプからは離れていたんですが、社会人になって『ゆるキャン△』に出会ったのが再開のきっかけです。漫画とアニメは以前から好きだし、キャンプも好き。「なんだこの好きなものが全部詰まった漫画は!」と衝撃を受けました(笑)。それで熱が入って、『ゆるキャン△』つながりでキャンプにどんどんハマっていったんです。
こうへいさん:僕も地元には海があって自然があふれる場所だったので、小さいときから自然の中で遊ぶことは多かったです。キャンプはしていませんでしたが、素潜りしたり、釣りをしたりと気ままに遊んでましたね。妻と一緒にキャンプをするようになって、『ゆるキャン△』を教えてもらい、漫画とアニメも楽しむようになりました。
もりこさん:デイキャンプを含めると月2〜4回ぐらいですね。人が少ない日曜日を狙って、月曜日にお休みを組み合わせて出かけています。静岡に住んでいるので、『ゆるキャン△』のモデル地に行きやすく、つい何度も行ってしまいますね。ファンにとって、モデル地の多い静岡で暮らせるのは幸せです(笑)。
こうへいさん:一緒にキャンプすることも多いですが、妻はソロでもガンガン出かけていくんです(笑)。僕は今のところキャンプに行くときは妻といつも一緒ですが、そのうちソロキャンプも挑戦してみたいと思ってます。
もりこさん:「富士山YMCAグローバルエコヴィレッジ」、「ふもとっぱらキャンプ場」「浩庵キャンプ場」、「四尾連湖 水明荘キャンプ場」、「パインウッド オートキャンプ場」「竜洋海洋公園オートキャンプ場」、そして今いる「渚園キャンプ場」です。
もりこさん:まだ行けていないところもありますが、N-VANがあるので気軽に遠くまで出かけちゃいますね。特に思い出深かったのが、山梨県にある四尾連湖の水明荘キャンプ場です。
以前までは「富士山に勝る景色はない!」と思っていました。でも、四尾連湖は富士山が見えないにも関わらず、森に囲まれた幻想的な景色でとても感動!飽きることなく1日中楽しめたんです。ちょうど紅葉の時期だったのも良かったですね。
もっと気軽&便利に!キャンプの幅を広げたN-VANカスタム&DIY
『ゆるキャン△』でキャンプ熱が高まった野外のもりこさん、こうへいさん夫婦。N-VANを購入してからはキャンプが一層気軽&便利に楽しめるようになったと話します。ここからはアウトドアにおけるN-VANのメリットや、クルマのカスタムについて伺いました。
もりこさん:以前は叔母から譲ってもらったHonda「フィット」に乗っていました。気に入ってたんですが、その叔母が次に「N-ONE」に乗っていたのを見て、私も乗りたくなってしまって、N-ONEに乗り換えちゃいました。2019年に今のN-VANに辿り着きました。
実は、ここでも父親の影響があるんです。「シビック」「ワンダーシビック」、「プレリュード」、「オデッセイ」、「フィット」、「アコード」と父親がずっとHondaのクルマに乗っていて。私もずっと「Hondaのクルマに乗りたい」と思っていました。ちなみに妹は「N-BOX」に乗っています(笑)。
もりこさん:N-ONEでもソロや夫婦キャンプなら全く問題はなかったんですが、N-ONEに乗って5年目になるタイミングでクルマの乗り換えを検討していくうちにN-VANを知ったんです。
軽自動車でおしゃれにキャンプを楽しむキャンパーをSNSなどでチェックしていたこともあり、「私も挑戦してみよう!」とN-VANに決めましたね。
こうへいさん:以前は僕も通勤用に1台クルマを持っていたんですが、N-VANに乗り換えてからは手放しました。今は妻が通勤でN-VANを使い、僕は自転車通勤に。僕たちのライフスタイルに合ったクルマの使い方ができるようになったと思います。
もりこさん:キャンプ場や自然に合うガーデングリーンのカラーリングが気に入ってます。デザインの無骨感と可愛らしさのバランスの絶妙さは、他の軽バンにはない魅力だと思いますね。デザイン的に商用車っぽさは少ないので、クルマとギアを写真に映すだけで絵になります。
もりこさん:床が低いので荷物の積み下ろしがラクです。さらに天井が高いので軽なのに広く感じます。車中泊をしていると天井に目線が向くのですが、圧迫感も少ないですね。
こうへいさん:N-ONEのときはキャンプから帰宅した後は毎回荷物を積み下ろしてました。そうしないと普段使いのときは車内が狭くなってしまって……。でも、N-VANは荷物を載せっぱなしにしても積載量が十分あるから便利ですよね。
もりこさん:天気が良い休みの日だったら思いつきで急にキャンプに行くこともあるんです。荷物を積んでおけて車中泊もできるN-VANだと、準備も手間なくできます。なるべく面倒な準備はせずにキャンプをしたい、私のスタイルにぴったりです。
もりこさん:純正アクセサリーの 「フロントグリル(艶消しブラック)」、 「ブラックエンブレム」、 「ドアミラーカバー(艶消しブラック)」を取り入れています。通常はフロントグリルとミラーがガーデングリーン、エンブレムがシルバーですが、ちょっとかわいすぎると思ったので、無骨なデザインにしたくて。所々にワンポイントでブラックが入るから引きしまって見えるのかな。
もりこさん:あとはブラックの「ルーフキャリア」も純正オプションパーツです。ゲーム『どうぶつの森』シリーズに登場するクルマのようなかわいらしさを再現しながらアウトドア感も出したくて、実用性よりはデザイン性のために付けています。
もりこさん:はい、100均のアイテムやもらいモノでDIYをしています。天井棚はセリアの「ワイヤーシンプルトレー」を結束バンドで固定して、カインズの「つっぱり棒」を組み合わせて作りました。
もりこさん:SNSで他のキャンパーさんを参考にして、N-VANに合うか試してみるようにしてます。無骨なモノが好きというテーマがハッキリしている分、何をカスタムするか選びやすいかもしれないですね。
ソロキャンプや夫婦キャンプに必要なギアは?
設営を進めながらお聞きしたのは、ギア選びのポイントについて。ソロキャンプも積極的に楽しんでいるもりこさんですが、ソロで使える道具は夫婦キャンプでもそのまま使えて便利だと教えてくれました。『ゆるキャン△』が好きなもりこさんならではのセレクトにも注目です。
もりこさん:私たちはキャンプでまったりしたり、ご飯を作ったりして過ごすので、小物類は多いかもしれません。ローチェアやミニテーブル、コンロなどは必須です。
テントはモンベル「ムーンライトテント2型(旧)」をメインで使ってます。公式のスペックでは1〜2人用ですが、荷物を入れると2人だと少し狭いのでソロキャンプ用で使用しています。
こうへいさん:夫婦キャンプの場合はZANEARTS「GIGI-1」を持っていきますね。ワンポールで広いのに軽量なシェルターです。
パネルを開けば、N-VANのルーフキャリアと連結することも。車中泊をするときに、GIGI-1で屋外にリビングスペースを作り、車内をベッドルームとして使うスタイルも試してみました。
もりこさん:私が休みのときはソロキャンプに行くことが多いので、ソロでも使えるようなギアを選ぶようにしています。すでに持っているギアとの組み合わせが良いギアも優先度が高いです。
『ゆるキャン△』関連のギアを選ぶことも多いです。実際に使われているギアや似ているものを探して使っています。この帽子もリンちゃんと同じなんです!
もりこさん:あとはモーラナイフの「エルドリス」もお気に入り。刃が短くて、首からぶら下げるストラップ付きなので安全性が高いです。夫からのプレゼントで、メッセージが書かれているのでお守り代わりです。
N-VANなら車中泊も快適! 車中泊用のお役立ちグッズやアイデアを紹介
N-VANの室内空間の広さは積載量の確保に便利なだけでなく、車中泊をする際にも大きなメリットとなります。後部座席と助手席を倒してフルフラット仕様にすることも可能で、もりこさんもN-VANに乗り換えてから本格的に車中泊を楽しむようになったのだとか。ここからは車中泊の楽しみ方や工夫について、教えてもらいました。
もりこさん:基本的にはラクしてソロキャンプしたいときですね。デイキャンプやオートキャンプなら、撤収のことを考えなくてもいいし、ストレスが一切ないです。N-VANに乗り換えたことで、クルマ一台で手軽にキャンプができるようになりました。
もりこさん:床が低く、テールゲートの開口部が大きいので、ドアを開けてタープ代わりにしてます。最小限の準備でキャンプ気分が手軽に楽しめますよ。チェアやテーブルをセッティングすれば、すぐにキャンプスペースと寝床が確保できる部分も良さですね。
もりこさん:N-VANは天井が高いので、車内にいても快適に過ごせて圧迫感もないです。助手席側はフルフラットになりますし、寝心地はとても良いですね。座った状態で手をあげても余裕の広さなので着替えもしやすいです。
もりこさん:「ナンガ」のシュラフは必須ですね。それだけでは体が痛くなってしまうので、「ネイチャーハイク」のマットとブランケットを敷いて寝床を作っています。冬はゆたんぽも入れて、夜でもあたたかく快適に寝られるようにしています。
もりこさん:車中泊キャンプの場合は、荷物を必要最低限に抑えることが大切だと思います。ギアが多くなるとそれだけ準備と撤収に時間が掛かりますし、N-VANの利点である気軽さや便利さが薄れてしまうんです。寝るときはギアを全部車内に収納できるぐらいの数に収めて、手間をなくすように意識してます。
あとは3段ラックも便利です。見た目のアウトドア感も気に入っていますし、荷物の収納率が上がってコンパクトにまとめられます。夜になると車内灯だけだと暗いので、ベアボーンズ「リビングランタン」をテールゲートに掛けて、明るくしています。
夫婦でサイト内ソロキャンプ!?デュオとソロキャンのバランスを楽しむ「もりこ流のN-VANキャンプスタイル」
もりこさん、こうへいさん夫婦は普段からひとりの時間を大切にしているといいます。キャンプのときも、自然に囲まれ非日常のひとときをソロで満喫したいときもあるそう。では、夫婦で一緒にキャンプをするときはどうしているのでしょうか。お話を聞くと、そこには新しいデュオキャンプのカタチがありました。
もりこさん:読書をしてお互いにのんびり過ごすことが多いですね。ご飯を一緒に作ったりとか。私たちの場合は、ソロキャンプとあまり変わらないかも。「何もしない」ことを楽しむためにキャンプに行っています(笑)。
こうへいさん:僕も読書は好きなので、本を読みながらゆったり過ごしています。しいていうなら、妻のYouTube撮影を手伝ったり、薪を割ったりするのが役目。夫婦だとお互いの得意な作業が分かっていて気遣いすることが少ないので、キャンプに行っても疲れにくくて気楽に過ごせます。
こうへいさん:事前に決めることの多さですかね。グループキャンプも楽しいけど、まずみんなで予定を合わせて、作業分担を決めるのは労力がかかります。支払いのことや場所決めなども、みんなの意見を聞く必要があります。
休みの日に「今日キャンプ行く?」と事前に決めずにゆるく行動できるのは、夫婦キャンプならではの良さかもしれません。「今日はこのご飯を作ろう!」とか、「途中でここに寄ろう!」とか、予定をきっちり決めて頑張りすぎると、上手くいかないときに喧嘩の原因になりますからね。
もりこさん:準備の手間が少ないほど、キャンプってもっと楽しくなるんじゃないかと思うんです。夫婦キャンプは自由に行動できるから、その点がとても魅力ですね。
以前、パインウッドキャンプ場に行ったときは、同じサイト内でそれぞれソロキャンプしたこともあるんですよ。
もりこさん:夫にソロの時間を作ってあげたかったんです。夫は仕事が忙しいんですが、休日もいつも私のキャンプに付き合ってくれますし、ひとりの時間が持ちにくい。夫はソロキャンプは未経験なので、一緒に行ったときにソロキャンプの気分だけでもどうにか体験してもらいたいなと。
もりこさん:そんなときに『ふたりソロキャンプ』という漫画に出会ったんです。同じキャンプ場にいるのに別々のことをして過ごして、たまに一緒に過ごす。「これだ!」と思ってやってみたんです。
こうへいさん:お互いに自分の時間を持ちたいので、2人ソロキャンプは僕たちに合っているスタイルだと思いましたね。食事や焚き火で話すときは一緒に過ごしましたが、寝るときは別々のテントで、ソロキャンプ気分を楽しみました。
もりこさん:夫婦キャンプとソロキャンプの良いところは、気を遣わずとにかくラクなところです。2人ソロキャンプなら、自分のペースで時間を過ごしながら楽しみも共有できて、さらにいいとこ取りができます。今後もお互いの時間を尊重しながら、気楽にキャンプをしていきたいですね!
手軽さと利便性を兼ね備えたN-VANは、人を自然体にさせるクルマ
「とにかく気軽にキャンプを楽しみたい」という想いがある、もりこさん、こうへいさん夫婦。キャンプのように荷物が多いアウトドアは、一度でも面倒に感じてしまうと自然と足が遠のいてしまうものです。
その点、N-VANはキャンプを楽しむための利便性が盛りだくさん。床が低く荷物の積み下ろしがラクであったり、フルフラットシートで車中泊がしやすかったりと、気軽にキャンプを楽しませてくれます。
どこにでも出かけたくなる気分にさせてくれるN-VANなら、おふたりのように自分たちの好むキャンプスタイルが見つけられそうです。
準備のストレスをなくし、自然体でキャンプに臨む。キャンプ初心者の方は2人のお話を参考に、思い思いのキャンプスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
文・写真/蓮池 ヒロ
取材協力/ 渚園キャンプ場