ラーテルワークスの有能ギアを満載したステップワゴンでグルキャンにGO!

ステップワゴン e:HEV スパーダとラーテルワークスのテント「ボーデン」でグループキャンプ

2020年に誕生するやいなや、業界の常識をくつがえした大型テント「WAL(ヴァル)」がキャンプ通の間で話題を呼び、ネット専売ながらあっという間に人気アウトドアブランドへと成長した「RATELWORKS(ラーテルワークス)」。今回はスタッフのみなさんと、ステップワゴン e:HEV スパーダでグループキャンプへとお出かけ。同社のおすすめキャンプギアから、謎に包まれたブランド誕生秘話まで、根掘り葉掘りうかがいました。

ラーテルワークスの飯尾さんと文元さん

ラーテルワークス
飯尾 真史さん、文元 亮さん
新進気鋭のアウトドアブランド「RATELWORKS(ラーテルワークス)」。2020年生まれのニューカマー、かつネット専売ながら大型テントをはじめワゴン、ソフトクーラーボックスといった高品質なキャンプギアが口コミで人気を集めている。そのCBO(チーフ・ブランド・オフィサー)を務めるのが左の飯尾さん。右の文元さんは運営会社・丸栄の代表取締役社長。
ラーテルワークス公式HP https://ratelworks.jp/
Instagram @ratelworks

目次

 

「ラーテルワークス」をご存知ですか?

ラーテルワークスのロゴマーク

ラーテルとはイタチ科の哺乳類。和名はミツアナグマで「世界一おそれを知らない動物」としてギネスブックにも登録されている

「ラーテルワークス」の名前やロゴを見聞きしてピンときた方は、かなりのキャンプマニアと言えるかもしれません。

それもそのはず、同社はわずか3年前の2020年に生まれた新進気鋭のアウトドアブランド。しかもネット専売のため、アウトドアショップやホームセンターで実物を目にする機会はゼロ。しかしながら、その高い品質とデザイン、かゆいところに手が届くギミックの数々が話題を呼び、一時は商品が入荷するやいなや即完売してしまう、知る人ぞ知る隠れた人気ブランドとして認知されているのです。

もっとも、新しいブランドゆえにメディア露出も少なく、まだまだ謎のヴェールに包まれている同社。果たしてどんな人達がどんな想いでブランドを起ち上げ、数々の有能ギアを送り出しているのか? そこで今回は大阪に拠点をかまえるラーテルワークスさんを直撃。ステップワゴンでスタッフのみなさんとグループキャンプへとお出かけしました。

 

大人4人分のギアを満載しても余裕のラゲッジ

3列目シートをフロア下に格納したラゲッジスペースに、大人4人分のキャンプ道具を満載したステップワゴン e:HEV スパーダ

大人4人分のキャンプ道具を満載して、なお余裕があるステップワゴン e:HEV スパーダのラゲッジルーム。3列目シートはフロア下に格納

まず、ご覧いただきたいのは、ステップワゴンのラゲッジスペースに美しく収まったキャンプギアの数々です。テーブルを組み立て棚にすることで、縦の空間を上手に活用。下段の大きなテントを取り出すことが可能です。一見すると、そんなにボリュームがなさそうにも見えますが、すべてのギアを広げてみると…。

ラゲッジスペースに収まっていたラーテルワークスのギアを広げたもの

グループキャンプに使ったラーテルワークスのギアたち

実は大型テントをはじめ、寝袋、マット、テーブル、チェア、クーラーボックス、調理器具、食器、ワゴンなどなど、グループキャンプに必要な4人分のギアがすべて入っていたのです。

それもこれもラーテルワークスの製品は、日本の住宅環境にあわせて、いずれもコンパクトに収納できるよう工夫が施されているから。それにしてもテントや寝袋はともかく、テーブルやチェアといったかさばりそうなキャンプギアまで含まれているのがにわかに信じられません。

キャンプ道具積載前のビフォー

積載前のビフォー画像。純正オプションのラゲッジソフトトレーは衝撃に強くし車内をキズから守ってくれるので大荷物を積んでも安心

「いやいや、ステップワゴンのラゲッジスペースもめちゃくちゃ広いですよ。他社のミニバンだと3列目シートが跳ね上げ式で無駄な空間が生まれますけど、ステップワゴンは床下に収納できるので広く使えました」

と、素晴らしいフォローをくださったのは、ラーテルワークスのブランドを統括するCBOの飯尾さん。

「実はこのお話をいただく前から、ステップワゴンは社用車として検討していた1台なんです」とも。

「本当ですか! ぐ、具体的にはどういったところが?」とニヤつきを隠せない編集スタッフ。この際ですから、ステップワゴンのファーストインプレッションをいただきましょうか。

 

ステップワゴンの快適度チェック!

ステップワゴン e:HEV スパーダに乗り込んだラーテルワークスのスタッフ一同

運転席の飯尾さんはじめ、ラーテルスタッフのみなさんでステップワゴン e:HEV スパーダをレビュー

ではあらためて、ステップワゴンに乗り込んでみてのご感想は?

飯尾さん:まず、この最近のクルマでは数少ない直線基調の四角いスタイリングがいいですよね。その分、インテリアも広々としていて、快適に過ごせるし、荷物も隙間なくみっちり積める。この無駄がない実用的なデザイン美はラーテルワークスの思想に通じていると思います。

ありがたすぎるお言葉の一方で、ラーテルワークスのイメージ的には1980年代のカクカクしたネオクラシックなクルマがぴったりだと思ったんですが。

飯尾さん:もちろん私たちもネオクラシックは大好きですし、実際に検討もしました。ただ、やっぱり業務で使うものなので、まずはちゃんと目的地まで問題なく快適に走ることが最優先。それでいて実用的で、見た目もカッコいいのがベストだと思うんです。

なるほど。使い込まれた古道具的な風合いを持ちつつ、中身は最新の素材とテクノロジーで使い勝手や耐久性を持っている。まさに、ラーテルワークスのギアにも通底している考えですね。さて、その他で気に入ったポイントはありましたか?

帽子や箱ティッシュまで収納できる大型ルーフコンソールと、USB PDチャージャー

箱ティッシュまで取り付けられる大型ルーフコンソールやUSB PDチャージャーに感心する飯尾さん

飯尾さん:運転席まわりでは、シフトチェンジがボタン式になっていて驚きました。ドライブやバックに入れるだけでパーキングブレーキも解除されますし、未来だなと。あとは、天井にある大きな収納ですね。帽子やサコッシュといった身の回りのアイテムを入れておくことができるし、ティッシュ用の穴まで空いているので、例えば車内で子どもが食べこぼしても汚れがサッと拭きとれ便利ですね。

天井にある大きな収納は純正アクセサリーなんですよ。ちなみにパワーアウトレット群の一番左側のUSB-Cポートも同じく純正アクセサリーの「USB PDチャージャー」で、最大45W出力だからちょっとしたノートパソコンまで使えてしまいます。

飯尾さん:それ、めちゃくちゃありがたい。車内でウェブ会議なんかもできちゃうわけですよね。

営業先ならともかく、キャンプ先でウェブ会議できるのが幸せかは議論の余地がありますけども…、後部座席のみなさんはいかがでしょうか?

15.6インチのモニター、USB-Cポート、オットマンなど後部座席の装備

15.6インチのモニター、USB-Cポート、オットマンと後部座席の装備も充実。

女性スタッフの説田さん:私は各席に設けられたUSB-Cポートに感動しました。長距離ドライブだとUSBを巡って奪い合いが始まるんですけど(笑)、これなら1人1ポートで平和です。あと、オットマンまでついてるんですね。運転席の人たちに申し訳ないくらい重役気分です。

ちなみに各席のUSBチャージャーやオットマンはステップワゴン e:HEV スパーダの標準装備。ぜひ、社用車として検討をお願いします!

 

ギミックたっぷり! ラーテルワークスの有能ギア

ラーテルワークス製の大型テント・ボーデンをはじめテーブル、チェアなどで設営されたキャンプサイト

大型テント・ボーデンをはじめ、テーブルやチェアなどほぼラーテルワークス製のギアで彩られたキャンプサイト

話を、ラーテルワークスさんとのグループキャンプに戻しましょう。「じゃあ、そろそろキャンプサイトを設営しましょうか」とお願いした約30分後、本日のテントサイトが完成。

準備の速さも去ることながら、この立派な基地感…すごくないですか。

大人4人がゆったりと食事やアクティビティを楽しみ、夜は手足を思う存分のばしてしっかり眠ることができる、まさに野営基地。撮影当日は過ごしやすい天気だったので外にテーブルを広げましたが、炎天下だったり雨が降ったりしても巨大な前室の下に移動すれば問題なく過ごせそう。

スタッフなら誰でもテント設営ができるラーテルワークス

スタッフなら誰でもテントが設営できるよう研修をおこなっているラーテルワークス。女性でもさっと組み上げます

それにしても、あまりにもキャンプサイトの設営がテキパキ進んで驚きました。

飯尾さん:そうですね。弊社のテントは男女関係なくスタッフ誰でも設営できるよう、入社すると練習してもらっています。今回の大型テント「BODEN(ボーデン)」なら2人がかりで30分、慣れたら20分くらいで組み上がります。そもそもキャンプ初心者でも簡単に設営できるよう設計していますので、そんなに難しい手順はないんですけどね。

なるほど。ラーテルワークスはキャンプ通に選ばれるブランドですが、造りはあくまで初心者向けで優しいと。

飯尾さん:そうなんです。もともと我々ラーテルワークスの目的のひとつが「キャンプ人口を増やしたい」というものなので、ビギナーでもわかりやすい仕様というのがどの製品にも共通しています。

広々とした空間で大人4名が快適に過ごせるボーデンのインナーテント

広々とした空間で大人4人が快適に過ごせるボーデンのインナーテントは、ほとんどの面がメッシュパネルで構成されている

しかも組み上がったテントが、広々として明るく開放的なのも印象的でした。

飯尾さん:これも弊社のこだわりなんですが、主にファミリーキャンプを想定しているので、小さなお子さんがテント周辺どこに行っても大人が確認できるよう、なるべく死角を減らしているんです。ですので、ほとんどの面がメッシュパネルで構成されています。結果的に高温多湿な日本の環境では、涼しく過ごしていただけるかと。

めちゃくちゃ優しい造りですね。もっともその分、11万9,000円(送料別)となかなかのお値段ですが…。

飯尾さん:一見、割高のように見えるかもしれませんが、さらにもうひとつ我々のこだわりとして設定しているのが「無駄なモノを付けない」「ワンパッケージで事足りる」ということなんです。

実際、このボーデンには本体だけでなく、鍛造ペグやガイロープ、デイジーチェーン、ハンマー、収納ケース、とテント設営の必需品すべてを同梱しています。逆に言えば、ラーテルワークスのテント製品は、本体さえお買い上げいただければ他には何もいらない。買い増しが不要なのでトータルで考えていただくと、結果的にリーズナブルであることがわかっていただけると思います。

ボーデンに付属の本格的なペグ、ガイロープ、ハンマーといった必需品たち

鍛造ペグからリフレクトガイロープ、高品質ハンマーまですべてがセットになっている

この「お客さんに損はさせないわかりやすさ」という姿勢は、さすが大阪生まれのプロダクトという気がしますね。

飯尾さん:ああ、そう言われてみればそうかもしれませんね。「こんなに高いテントを買ったのに、他にもまだまだアクセサリーがいるんかい!」というツッコミを入れた経験は、自分も含めてキャンプ好きなら誰もやったことがあるはずです(笑)。

その明朗会計がラーテルワークスさんが支持されている要因のひとつかも。他にギアを開発する上でこだわっているポイントはありますか?

飯尾さん:キャンプ道具って、使っていないときはけっこうかさばりますよね。かといって、日本はマンション住まいの方も多いし、収納スペースに限りがある。というわけで、テントや寝袋はもちろんテーブルやチェアといった家具もすべてコンパクトに収納できるよう設計しています。

ウッドパネルテーブル120は無垢のウォルナットとアルミパネルの天板が特徴

無垢のウォルナットとアルミの切り返しが美しいウッドパネルテーブル120も、すべてコンパクトに収納可能。IGT規格のバーナーを使用の際は、カバーをサイドに吊り下げられる

おっしゃる通り、ヒット商品のひとつ「WOOD PANEL TABLE 120(ウッドパネルテーブル120)」も、みるみるうちにコンパクトに収まりました。さらに多くのブランドが採用するIGT互換のバーナースペースが設けられているので、ローテーブルでくつろぎながら調理することも可能だとか。その際、アルミのカバーがサイドに吊り下げておくことができるのもニクい仕様ですね。

飯尾さん:そこは若手のデザインなので、ぜひ注目してください。

でも、調理するならハイテーブルの方がはかどりそうですけども…。

飯尾さん:そこは悩みどころでしたが、我々の結論としては「調理する人と食べる人とを分けたくなかった」。せっかくキャンプに来たんですから、料理を作る人はキッチン、他の家族はダイニングと分かれるのではなくて、みんなで一緒にテーブルを囲みたい。そのため、あえてローテーブルを中心にすべての機能を盛り込んでいます。

言われてみればたしかにそうかも! まるで昔の日本家屋のいろりみたいに、キャンプに来たメンバー全員が同じテーブルを囲み、お料理を作って飲み食いして語らう。それがラーテルワークスのギアに込められた願いなんですね。

飯尾さん:他に「普段使いできる」というのも我々のプロダクトに込めた想いです。先ほどお話ししたチェアやテーブルもインテリアに馴染むデザインや色味なので、実際おうちで使っている人もいらっしゃるようです。

弊社の他の製品だと「AURORA SOFT COOLER(オーロラソフトクーラー)」も良い例ですね。使わないときは折りたたんでコンパクトにしておけますし、普段からクルマに載せておくことで冷蔵・冷凍食品の持ち帰りにも使ってもいただける。そんなところから人気を博しています。

ソフトクーラーが使えるのはわかります! キャンプに向かう際に食材や飲み物を冷たいまま運ぶのはもちろんですが、帰りに思わず買ってしまった生鮮土産なんかで役立つんですよね。しかもオーロラソフトクーラーのMサイズは、ボックス型とトート型の他に、ピザのような平べったい食材まで保温できる3way。お土産で大量に魚の干物を買っても安心ですね。

オーロラソフトクーラーLの展開時と折りたたみ時

ハードクーラー並の保冷力なのに、圧倒的に軽くてかさばらないオーロラソフトクーラーL。臭いがついてもライナーだけ洗えます

オーロラソフトクーラーMは、ボックス型・トート型・ピザ型の3通りに変形

ボックス型、トート型のほか、ピザのような平べったいものまで保温できるオーロラソフトクーラーM

 

パパ友から始まった? ブランド誕生秘話

ウッドパネルテーブルを囲んでの団らん

ウッドパネルテーブルを囲んでの団らん

ここまでラーテルワークスのこだわり、すなわち「誰にでもわかりやすいビギナー向け」「高品質で無駄のないオールインワンパッケージ」「かゆいところに手が届く今までになかったギミックとデザイン」「日本の住環境に即したコンパクト性」といったキーワードが見えてきました。実際その思想がプロダクトへと落とし込まれることで、多くのキャンプユーザーにウケているのでしょう。

とはいえ、(くり返しになりますが)ラーテルワークスは2020年に生まれたばかりの新参者。なぜ、たった3年間で売り切れ続出の人気ブランドへと躍り出たのか? そのへんのお話を運営会社・丸栄の文元社長と飯尾さんに直撃してみました。

文元さん:もともと弊社・丸栄は大阪で長年続いているダンボールメーカーなんです。ぼく自身、親から受け継いだんですけど、将来を考えるとやがて世界的な価格競争に飲み込まれて立ち行かなくなってしまうのは目に見えていました。そこで新規事業をあれこれ検討していたところへ現れたのが、当時商社マンだった飯尾だったんです。

飯尾さん:もともと、文元とは子どもつながりのパパ友なんです。最初はママ同士で仲良くなって、やがてぼくがキャンプ好きなのもあって、「一度、一緒に行かない?」と誘ったのが、いわばラーテルワークス誕生のきっかけですね。

ウッドパネルテーブル120のサイドフック部

工場探しから始まったというラーテルワークス

もともとはパパ友!

文元さん:それでキャンプにドハマリしまして、これはもしかして新たな事業としてイケるのでは? と思い始めました。ただ、自分は素人だったので、アウトドア業界の経験がある飯尾を誘ったんです。

飯尾さん:即決で丸栄にジョインしました。最初はそれこそ工場探しから始めて、業界のお作法もよくわかっていなかったのでいろいろ手痛い目に遭いましたね。しかも悪いことに新型コロナウィルスが広まった。

でも、かえってキャンプブームにもなりましたし、実物を見ずECでモノを買うという習慣も広がったのではないでしょうか?

飯尾さん:今となっては追い風になったと思います。実際、大した広告費を使っていないのに、最初のプロダクトのキャリーワゴンはそこそこ売れましたからね。ただ、「これでいいのか?」という思いもありました。ぼくたちが目指していたのはアウトドアの総合ブランドなのに、資金が乏しいせいでひとつひとつの製品を地道に売っていくしかない。このペースでは、いつになったら本命のテントに取りかかれるのか…途方にくれました。

文元さん:そこで勝負に出よう。もし駄目だったらダンボールメーカーに戻ろうと2人で覚悟を決めて、当時のコロナ融資を活用し、大型テントの開発と販売に踏み切ったんです。それがヴァルですね。

ラーテルワークスのCBO・飯尾真史さん

商社を辞めてアウトドアブランド起ち上げに賭けた飯尾さん

飯尾さん:面白いのがその設計でした。文元も開発に加わったんですが、彼はアウトドアの初心者なので、突拍子もない構造を提案してくるんですよ。ぼくも面白がって、それを採用してリリースした。

そうしたら?

飯尾さん:わずか10日で売り切れたんです。その後も口コミで広がって、商品が入荷すると即完売というありがたい状況になりました。キャンプ好きって、半分くらい道具好きの面があると思うんですけど、見たこともないようなラーテルワークスのテントが新しいもの好きの彼らに刺さりました。

文元さん:ただ、転売屋まで出てきてしまって、本当に欲しい方にはご迷惑をおかけしました。今では予約販売に切り替えたので、長くても3ヶ月ほど待っていただけましたら確実にお手元にお届けできる体制になっています。

ネット専売なので実物を触りたいという声も多いのでは?

飯尾さん:そうですね。ただ、ぼくらがこだわり抜いた品質を、比較的リーズナブルな価格で提供できるのも、中間コストを省いたネット専売だからという面もあるんですよね。なのでアウトドアショップで取り扱ってもらうのは難しい。だからせめて、タッチポイントが増やせるようイベント出展など積極的におこなっていきたいと考えています。

今後の展開は?

飯尾さん:まだまだ総合メーカーとして足りないジャンルの製品がたくさんあります。ただ、ラーテルワークスは少数精鋭で、今日来ているメンバーとあと数名で全員なんですよ。限られたリソースですが、なんとかラインナップを拡大できるよう頑張りますので今後も期待していてください。

 

夢のステップワゴン スパーダ ラーテルワークス仕様

飯尾さんが思い描いたステップワゴン e:HEV スパーダ ラーテルワークスバージョン

飯尾さんが思い描いた、ステップワゴン e:HEV スパーダ ラーテルワークスバージョン

最後に、今回の記念に「もしラーテルワークスとHonda車がコラボしたら?」というテーマで、飯尾さんにステップワゴン e:HEV スパーダを自由にデザインしていただきました。結果、めちゃくちゃラギッドな1台(枚)があがってきたのですが、この車両のポイントは?

飯尾さん:やっぱりラーテルワークスのテーマカラーである「グレージュ」ですね。足元はBFグッドリッチのオールテレーンを履かせ、最低地上高もあげて悪路走破性を高めました。

バンパーガードや、ライト付きのルーフキャリアも、道なき道をゆくワイルドなイメージですね。ボディ下部の亀甲パターンは?

飯尾さん:ここは、弊社のシグニチャーである、テントのメッシュパネルをイメージしています。今回デザインしていて、あらためて思い出したのは、ぼくの父親がHonda党だったということです。古くはシビックからCR-X、初代ステップワゴンが自宅にありましたから。ぼく自身も好きでしたし、よくよく考えたらボーデンのフォルムなんかCR-Xのリアデザインと通じるところがあるかもしれません。

それは意外な共通点。ぜひこのラーテルワークス仕様のステップワゴン スパーダも実現するといいですよね。

飯尾さん:そしたら問答無用で買い取ります(笑)。ぜひ、ご検討ください!

その暁には、カエライフでレポート記事を書かないといけませんね。それにしても、ゼロスタートながらアウトドア業界に勇猛果敢に挑戦する姿は、まさにブランド名ともなった「世界一おそれを知らない動物=ミツアナグマ」そのもののラーテルワークスさん。今後ともますますの成長を期待しています!

 

文・写真/熊山 准
編集/熊山 准、TAC企画
撮影協力/丹波猪村キャンプ場
https://www.eonet.ne.jp/~tanba-inomura/index.html

 

キャンプ場は県道12号線沿いの「丹波猪村・お食事処」が目印

今回の撮影にご協力いただいたのは、大阪市内からわずか1時間でアクセスできる兵庫県丹波篠山市の「丹波猪村キャンプ場」。3000坪の敷地内にオートキャンプサイト15ケ所、テントサイト8ケ所を擁するリーズナブルなキャンプ場です。お休みは月・火で、12月中旬から2月末まではクローズ。併設したお食事処では名物のイノシシ料理も楽しめますよ。

今回使用したクルマ

ステップワゴン e:HEV スパーダ

ステップワゴン e:HEV スパーダ
ボディカラー:プラチナグレー・メタリック
純正アクセサリー装着車