「オープンカーって雨が降ったらどうするの?」
という素朴な疑問をいだいてしまったカエライフ編集部のカミーです。
オープンカーと聞いてみなさんはどんなイメージが浮かびますか?「あこがれのクルマ」「華やかなクルマ」「かっこいいクルマ」…いろいろありそうですが、実際にどんなクルマなのかを知っている人は少ないと思います。
そこでオープンカーの実態紹介のために、オープンカー乗り4人に集まっていただき、お話を伺うことにしました。
4人全員、オープンカー歴10年以上のツワモノたちです!
その酸いも甘いも知りつくしたメンバーで座談会を開催し、徹底的に議論していただいた内容を下記で紹介していきます。この記事はその後編になります。
長文なので目次から飛んで気になるところだけ読んでもOK!それでも分かるように書いてあります。
なお、前編である「オープンカー乗りのホンネ座談会!デメリットを上回るその魅力とは?」では、
- デメリット一覧を総議論
- オープンカーに乗ってるとモテる?デートにはどう?
- 幌と洗車について
- オープンカーと風の関係
などの話を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
それではさっそく座談会いってみましょ~!
オープンカー乗りのホンネ座談会!デメリットを上回るその魅力とは?【前編】
2019.09.13※この記事は個人の感想や体験をベースにした内容です。掲載している情報は車種や状況によって違ってきますので、あくまで参考としてください。
目次
オープンカー乗り・ホンネ座談会メンバー紹介
最初に、座談会のメンバー4人を紹介します!
- 山口 哲也さん
- オープンカー歴18年。現在はHondaのスポーツオープンカー「S2000」で片道50キロ以上を毎日通勤。夕飯の席でそのS2000のカタログを広げ、3年間、毎日奥さんを説得しつづけたという愛妻家かつ愛車家。Hondaの軽自動車オープンカー「ビート」にも3年間乗っていた経験あり。
- 深尾 なつみさん
- オープンカー歴10年。現在はHonda「S2000」を乗りこなすが、以前はダイハツ「コペン」を2台、マツダ「ユーノス・ロードスター」も乗っていたことがある。この見た目と若さですでに計7台のクルマを乗りこなしてきたハンパないクルマ好き。
- 澤田 修一さん
- オープンカー歴14年。現在所有する3台のうち、カスタムしたHonda「ビート」で毎日通勤中。ビートの他、オープンカーとしてはポルシェ「ボクスター」、Honda「S660」も所有していたことがある無類のクルマ好き。
- 佐藤 友昭さん
- オープンカー歴13年。FIAT「バルケッタ」というマニアックなオープンカーを一途に乗り続けるすこし変わった車歴の持ち主。車歴だけではなく性格もすこし変わっている(いい意味)。
オープンカーと雨―高速だと濡れない!?
雨の日の運転はどう?雨漏りは?
オープンカーで最も気になる点といえば「雨」かもしれません。雨が降ったらどうするの?雨漏りするの?といった疑問や不安。
もちろん雨の日でも運転は大丈夫です。屋根(幌)をちゃんと閉めれば(笑)
車種によっては運転中に屋根の開閉ができず、停車中にしかできないものあります。そのため雲行きには敏感にならざるを得ないようです。
そして、雨漏り問題についてはオープンカー乗りではよくあがる話題だそうで…少し詳しく聞いてみました。
ちなみに幌や洗車に関してより詳しくは前編の記事にあるので、興味ある方はあわせてご覧ください。
高速で走ると不思議と雨は入ってこない
オープンにしていても「スピードを出していると雨が車内には降ってこない」と聞いたことがあります。屋根がないのに雨が入ってこないってちょっと信じがたいですよね?でも、どうやら本当のようです。
必需品はサングラスと日焼け止め
帽子やサングラスなどの「装備」はオープンカーには必要なんでしょうか?
ヘルメットにグローブ、皮のジャケット、ゴーグル…とまではいかずとも、「特別なクルマ」というイメージが先行するオープンカーには特殊なアイテムが必要と思っている人もいるのではないでしょうか。
座談会メンバーの4人からは、サングラスは必需品という解答。太陽の光が直接差し込んでくるので、夏でも冬でも季節を問わず必須だそうです。
帽子はどうなんでしょうか?風で飛んで行ってしまいそうなイメージもありますが、意外とそれほど影響は大きくなさそうです。
目立つのは想定通り!?
オープンカーって目立ちますよね?屋根がついていないから中も丸見えだし、乗っている人の姿も外からよく見えます。プライベートの部屋を見られているような、そんな気恥ずかしさがある気がしますが、どうなんでしょうか?
みなさん共通していたのは、「最初は恥ずかしかったけれど慣れの問題」ということ。「目立つ」ことについていろいろと聞いてみました。
オフ会やミーティングがある
オープンカーのオーナー同士には独特の連帯感があるようです。特定の車種を持っているオーナー同士が会うオフ会やミーティングについて聞いてみました。
好きなクルマに乗っているというだけで輪が広がることがあるのはちょっとうらやましいですね。
オープンカーと春夏秋冬
僕らのベストシーズンは夏の日中以外!
ズバリ、オープンカーのベストシーズンはいつ?そもそもベストシーズンがあるというのがオープンカーの面白さ。ふつうのクルマではそういった話題は出ないですからね。
で、答えは「夏の日中以外」
座談会で「オープンカーはどの季節がいいか?」という話題になると、
「やっぱり春と秋だね」
「いや、冬も意外とサイコーだよ」
「夜がいいんだよねぇ」
とまとまりのつかない感じに。つまり、いつでも乗りたいのです(笑)
ただ、夏の日差しにはどうしても弱いというところは共通した意見。残りの季節はオープンカーとしてはいつでもサイコーなようです。
視野・トンネル・駐車ー運転についてのあるある
バック駐車がしにくく視野が狭い
目視での駐車に慣れている場合には、オープンカーの駐車はしづらいようです。というのは、オープンカーはツーシーター(2人乗り)のスポーツカーとしてつくられていることが多く、屋根を閉めている際は後ろ側の視野が狭いからです。
後ろのクルマのライトがまぶしい
全員一致で強くうなずいた「オープンカー運転あるある」は、この「後続車のライトがまぶしい」ということ。後ろのクルマのヘッドライトが、サイドミラーにあたって運転席を直撃するというのです。
オープンカーには車体のつくりが低いものが多いというのが理由。サイドミラーの高さが、ちょうど後方車のヘッドライトの高さに重なることが多いようです。距離によってはバックミラーにも反射することがあるそう。
光の反射をおさえるミラー(防眩ミラー)はありますが、サイドミラーには対応していないものも多いとのこと。オープンカーが前に止まったときには、ライトを消してあげる気遣いをしてあげると感謝されるかもしれませんね。
渋滞時やトンネル通過時のオープンカーは?
渋滞やトンネル通過時のエピソードについて聞きました。渋滞時に排ガスが直撃したりといった「被害」はないのでしょうか。
青空駐車はどう?防犯面について
屋根をオープンにしたままで駐車をするときの防犯事情はどうなのでしょうか?今回の座談会のメンバーには、何か盗難にあったという経験はありませんでしたが、安全性・セキュリティ面は気になるところです。
4人ともオープン駐車のセキュリティについて、強く意識しているようすはありませんでした。貴重品さえ置き忘れなければ、それほど深刻に考えなくてもよさそう、というのが経験者の体感のようです。
なお車種によりますが、ガソリンの給油口やトランクの開け閉めレバーは、幌がオープンでもロック状態であれば外から開けられない構造になっていることもあります。
また、オープン部分が布製のソフトトップの場合には、防犯の点で金属製の屋根よりも弱さがあります。布製は切ってしまえば中のものを盗るのが簡単だからです。だから、貴重品を車内に置かないように要注意、と、まぁこれはオープンカーに限った話ではありませんが…。
オープンカー乗りおすすめのドライブコース
最後に、座談会メンバー4人におすすめのドライブコースを伺いました。
まとめ:今のクルマは実用的すぎる!?手間がかかるのが魅力のひとつ
今回は、「オープンカーあるある」についてオープンカー歴10年以上のツワモノたちに語ってもらった内容をまとめました。
オープンカーはいろんな意味でふつうのクルマに比べると若干の手間がかかる、けれどもその分、クルマに対して愛着がわきやすいのかなと感じました。
- 突然雨が降ってきて濡れてしまった…
- スピード出したら髪が乱れた…
- トンネル内でうるさすぎて会話が…
こうした一見マイナスにも思えるエピソードをとても楽しそうに語ってくれた姿が印象的でした。佐藤さんいわく「最近主流のクルマはエピソードがあまり生まれない(笑)。逆にオープンカーはエピソードに事欠かないので、少し大げさかもしれませんが人生をより豊かにしてくれます」。
今のクルマは実用的すぎて、いちどオープンカーの面白さを知ってしまうと物足りなく感じることがあるのかもしれません。
オープンカーについては下記の記事にも情報をたくさん掲載しています。少しでも興味のある方には知りたい情報がいっぱいですので、ぜひあわせてご覧ください!
オープンカー乗りのホンネ座談会!デメリットを上回るその魅力とは?【前編】
2019.09.13文/カエライフ編集部
写真/カエライフ編集部
現在日本で販売されている国産オープンカー