カエライフ読者の皆さま。はじめまして、世界中で初めてのイッピキを求めて魚釣りをしている怪魚ハンター山根です。
今回の記事では、 静岡県西伊豆町を舞台に初心者でも楽しめる魚釣りやグルメ&観光地をご紹介いたします。
それでは、釣果に恵まれ、初めての体験もあった素晴らしい1日を振り返っていきますね!
- 山根 央之
- 1990年愛知県生まれ、シンガポール育ち、神奈川県在住。テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜く大作戦やNHK・ダーウィンが来た、YouTubeチャンネル 釣りハックTVなどに出演。初めて出会う1匹に最も価値を置き、東南アジアのジャングルから南米のサバンナまで世界中を旅しながら、魚釣りの魅力を発信している。
YouTube:怪魚ハンター山根ブラザーズ
目次
- 予約制で安心な釣り場“海釣りGO 田子港”
- ヴェゼルに乗って魚釣りへ出発
- 今回のお題は“五目釣り”
- サビキ釣りから実釣開始
- タカベ&グルクンが入れ掛かり
- 魚を集めるコマセの作り方
- 小型のメジナを釣っていると大物がヒット
- 毒魚アイゴ登場
- 5種類目は海のギャングを狙っていく
- 手軽な胴突き仕掛けでペースアップ
- 知らない魚との出会いが僕にとっての醍醐味
- ルアーフィッシングに挑戦
- アオリイカとソウダガツオの来遊
- 海釣りのマナーについて
- 魚釣りを終えて西伊豆観光へ
- 海を割って現れる幻想的なトンボロ
- サンセットプラザ堂ヶ島へ
- 人生初のトリックアートを体験
- 広いお土産市場
- 釣った魚を美味しく調理するのも醍醐味
- 自分たちで釣った魚の味は格別
- 楽しい1日はあっという間
↓今回訪れた場所はこちら↓
予約制で安心な釣り場“海釣りGO 田子港”
僕が釣行先に選んだのは静岡県西伊豆町にある田子港という釣り場です。
この港は外洋に面した立地と水深20mという深さが理由となり、 1年を通して大小様々な魚が釣れるのが特徴で、魚釣り未経験者から玄人級アングラーまで楽しめます。
田子港は全国でも珍しい 予約制有料釣り場として、港内の一部エリアが釣り人に開放されています。
予約や支払いは アプリで完結できるので24時間いつでもOKですよ。
あと1時間延長したい! とか、観光ついでに少しだけ釣りしてみようかな……など、その場の思い付き行動でも、アプリ操作だけで済んでしまうので楽チンです。
港内には トイレや自動販売機、屋根付きの休憩スペースが設置されています。
また、徒歩圏内のスーパーや漁協が運営するお店では、 釣り具のレンタルや餌の販売もされています。
家族連れや魚釣り初心者には、釣果と同じくらいこういった施設の存在が大事になってきますよね。
海釣りGO 田子港
営業時間:午前3時から午後9時
料金:釣り人1名1時間あたり300円(小学生以下無料、定員30名)
駐車場:1台1時間あたり100円(22台まで)
釣具レンタル:1セットあたり500円(午前9時30分から午後5時30分)
※西伊豆町民はライセンスを取得すると、海釣り券・駐車券の購入時費用が無料
※最新情報は海釣りGOのアプリでご確認ください
ヴェゼルに乗って魚釣りへ出発
今回の釣行では 新型ヴェゼルを利用させていただきました。
SUVってやっぱり外見からカッコいいですよね!
内装を見てみると、助手席のカスタマイズインテリアパネルは、デザインシートの付け替えができ、アロマパネルを取り付けられるとのことで、僕のようにクルマに詳しくない人でも気軽にカスタマイズできるのが良いなと感じました。
実用面ではワイヤレス充電やUSB、Type-Cなどの急速充電ができるのもうれしいですね。
エアコンの強弱や温度を運転席と助手席でそれぞれ設定できるのも暑がりな僕にとっては助かりました。
今回のお題は“五目釣り”
田子港に到着したのは午前5時。夏の魚釣りは釣果面だけでなく、暑さ対策としても早朝や夕暮れ時の実釣がオススメです。
この日は全国的に猛暑となった1日でしたので、日焼けと熱中症対策を万全にして臨みました。
五目釣りチャレンジということで、様々な釣り具を準備した結果、クーラーボックス2個、バッカン(コンテナ)2個、釣り竿ケース1個という大荷物になってしまいましたがヴェゼルの荷室は広くて余裕がありますね。
僕は普段から釣り竿などの長物をルーフボックスに入れています。
天井に竿を吊るすロッドホルダーも販売されていますが、車中泊時に天井に物があるのとないのとでは体感的な広さが全然違うんですよね。
サビキ釣りから実釣開始
まずはファミリーフィッシングの定番“サビキ釣り”から始めていきます。
サビキ釣りは、コマセと呼ばれる餌を海に撒き、「サビキ」という仕掛けを入れ、アジやイワシといった群れを成す魚を集めて釣り上げる釣法です。
サビキ仕掛はいろんな種類が販売されているので迷ってしまいがちですが、田子港の場合は、“ハイパーパニックサビキ”のハリス0.3号がオススメ。理由は後程ご説明いたしますね!
---5分後---
タカベ&グルクンが入れ掛かり
コマセを夢中になって食べているタカベ達が次々にパニックサビキに掛かってきました。
タカベは大きくなると25cmくらいになる伊豆の定番魚で、大きいものは塩焼き、小さいものは唐揚げでおいしく食べられます。
タカベを釣っていると沖縄でよく食されるヒラーグルクンことササムロも混じってきました。
伊豆半島は黒潮の影響を受けるため、南国の魚も釣れる多様性に富んだエリアです。
夏の田子港は、アジやイワシよりも少々釣りづらいタカベやグルクンが群れていることが多いのでぜひ、一般的なサビキ仕掛に加えてパニックサビキも購入してみてくださいね。
魚を集めるコマセの作り方
魚を集める魔法の餌“コマセ”は誰でも簡単に作ることができます。
“オキアミ1.5kg”と“集魚剤1袋”と“海水”。コレを混ぜるだけでOK。
オキアミやアミエビといった生エサだけでも魚達を寄せることができますが、生エサは少々単価が高いので集魚剤を混ぜてかさ増しするのがコツです。
集魚剤にはオキアミ成分に加えて、パン粉や海苔、麦など植物性の餌も配合されているため、色んな魚を集められるメリットもありますよ。
釣り具店で質問する場合は、“メジナ釣り用のコマセ”を作りたいですと言えば伝わります。
サビキ釣りの場合はアミエビ(これもコマセと呼びます)をすすめられるかもしれませんが、アジやイワシが少ない伊豆で釣りをするならメジナ用のコマセの方が断然オススメですよ。
他にも、餌を混ぜるバケツや餌を撒くための柄杓も用意すると良いでしょう。
小型のメジナを釣っていると大物がヒット
パニックサビキでは糸が細すぎるのでウキ釣りに仕掛けを変更して、メジナを狙っていきます。
餌のオキアミを針に付けて投げ入れると、すぐにメジナを釣り上げることができました。
メジナは大きくなると50cm以上に成長し、田子港でも40cmを超える大物の実績が数多くあります。
この日は15cm前後のメジナが入食い状態……。初心者にとっては大歓迎な状況ですが、海底付近で見え隠れしている大きな影が気になって仕方ありません。
そこで大物狙いに切り替えて、根気よく深みを狙ってみるとすごい手応えの魚がヒットしてきました!
毒魚アイゴ登場
編集部の方の手助けのお陰で大きなアイゴを釣り上げることができました!
この魚は、各ヒレが毒針になっているので絶対に素手で触らないようにしましょう。
アイゴの他にも、ハオコゼやゴンズイといった毒針を持つ魚やキタマクラやソウシハギなど食べてはいけない毒魚が釣れてしまうことがあります。
家族連れて海釣りにでかける場合は、事前に『海釣り』『毒魚』や『危険生物』といった検索ワードで危険な魚を調べておき、子供たちに触ってはいけない生き物がいることを伝えておきましょう。
5種類目は海のギャングを狙っていく
ここまで釣り上げた魚は4種類。節目の5種類目は僕らしく、大きくてグロテスクで牙の生えた怪魚を狙っていきます。
その魚は血のニオイが大好きなので、スーパーで購入したアジを輪切りにして海底に沈めておきます。
---30分後---
手軽な胴突き仕掛けでペースアップ
編集部の方は不安でしかなかったかもしれませんが、夕食のメインディッシュが釣れたところで僕としては一安心です。
ここからは、岸壁に棲む魚達を狙っていきます。
使用するのはオモリを使った胴突き仕掛けと呼ばれるもので、コマセを使用しない場合に重宝します。
コマセを用意するのが億劫な方や1時間だけのお試し釣りの場合は、この仕掛けがオススメ。針はSSやSなど小さなものを選ぶことでいろんな魚を釣ることができますよ。
餌はミミズのようなアオイソメという餌が最適ですが、触れない方はオキアミやアサリの剥き身でもOK。餌によって釣れやすい魚が変わってきますので、2種類以上持っておくと今回のような五目釣りを楽しめます。
早速、岸壁際で日陰になっている場所に胴突き仕掛けを投入してみると、カゴカキダイ、ササノハベラ、チョウチョウウオと立て続けに3種類の魚を釣ることができました。
知らない魚との出会いが僕にとっての醍醐味
黄色い尾をした魚が見えた場所に仕掛けを垂らすと一発で餌に食らいついてきました!
海の上から見ていて黄色い尾ビレだけが目立っていましたが、顔のピンク色のラインや体側の赤いしま模様も特徴的です!
※ 因みに後ほど調べてみると、オトメベラのメスでした。オスはもっと青く発色するとのこと。いつかオスも釣ってみたいものです!
ルアーフィッシングに挑戦
時刻は10時、これで9種類となりましたね。
最後は魚釣り中級者向けのルアーフィッシングに挑戦していきます。
まずは小魚を模したワームと呼ばれるルアーと専用のオモリを使って海底を狙っていきます。
アオリイカとソウダガツオの来遊
海釣りGOの予約が11時までだったので10目達成の節目で、そろそろ片付けようかと思いましたが、伊豆の海が『この海にはもっと魅力があるぜ』と言わんばかりの出来事が起こります。
まずは、群れているタカベを狙ってアオリイカが現れました。
日中のアオリイカは釣りづらいのですが、駄目元でエギと呼ばれる専用ルアーを動かしてみると自慢の長い腕でエギを抱きかかえてくれました!
続いて、港内の海面がザワザワしているので目を凝らしてみると、ソウダガツオが餌を追って跳ねているではありませんか!
急いで、エギからメタルジグという遠くへ投げることができるルアーに交換し、ソウダガツオの群れが進む方向に投げ込んでみると、これまた一発でヒットしてくれました。
海釣りのマナーについて
コマセを使ったり、イカを釣ったりすると集魚剤やイカ墨で堤防を汚してしまいます。
必ず、バケツで海水を汲んで洗い流してから帰るように心掛けましょう。
他にも、漁港利用者や近隣住民の迷惑になるような行動もNG。迷惑駐車やゴミの放置はもちろん厳禁ですし、仕掛けを投げ込むときは毎投必ず後ろを確認したり、船が通るときは仕掛けを回収するようにしましょう。
また、海釣りは落水の危険がつきものですのでライフジャケットの着用もお願いします。
魚釣りを終えて西伊豆観光へ
海を割って現れる幻想的なトンボロ
ヴェゼルに乗り込み、僕たちが向かったのは田子港から10分程の距離にある堂ヶ島のトンボロという観光スポットです。
トンボロとは干潮時にのみ島が陸続きになる現象を示すイタリア語、日本語では陸繋砂州(りくけいさす)と言い、珍しい現象とのこと。
実際に陸続きになっているトンボロを歩いてみると、想像以上に壮大な風景で、晴天も相まって開放的な気分になりました!
堂ヶ島のトンボロの長さは約200m、潮位が30cm以下まで下がるとき、即ち3月から9月の大潮になると歩いて渡れるようになるそうです。
足元が砂ではなく、滑りやすい石なので岩場歩きに慣れていない方は注意が必要かもしれません。
一方で、カニやヤドカリなど海辺の生き物がたくさんいて、生き物とも触れ合える場所だなと感じられました。
サンセットプラザ堂ヶ島へ
次に訪れたのはトンボロからわずか数百メートルの距離にあるサンセットプラザ堂ヶ島です。
この施設には、レストランや土産店、青の洞窟遊覧船や伊豆トリックアート迷宮館が入っています。
残念ながら楽しみにしていた遊覧船は高波のため欠航……。
波や風向きによっては、今日のように穏やかそうな日でも出航できない場合があるようなので、遊覧船がお目当ての方はwebで出航状況を確認すると良いでしょう。
出船できていれば、こんな幻想的な洞窟を探検できていたとのこと……。
外遊びは全てが予定通りとはいきませんからね! また、いつか来ようという気持ちも大切です。
レストラン「Windy」は駿河湾が一望できる店内と伊豆らしい海鮮メニューが印象的でした。
食レポに不慣れで恐縮ですが、桜エビの香りと食感が最高ですね!
シラスの量もたっぷりでお腹いっぱいになりました!
編集部の方々が頼まれていたのは天窓丼と堂ヶ島御前。
天窓丼は、お料理が届けられてすぐに青の洞窟天窓洞だなって思いました!
エビ天3本、静岡名物シラス、そしてお刺身まで! とっても豪華な丼でした。
堂ヶ島御前は天ぷらやお刺身の盛り合わせだけでなく、キンメダイの煮つけも入っていました。
伊豆はキンメダイの水揚げ日本一! ぜひ、伊豆を訪れた際はおいしい海の幸も楽しんでみてくださいね。
人生初のトリックアートを体験
昼食後には伊豆トリックアート迷宮館にお邪魔しました。
はじめはトリックアートがどんなものかイメージが湧いていなかったのですが……。
スタッフの方が分かりやすくポーズを教えてくれたので面白い写真がいくつも撮れました!
僕のようにトリックアート初体験の方は、スタッフの方と一緒に回った方が楽しさ倍増しますよ!
カジキやブラックバスといった魚の絵もたくさんあって、生き物好きの僕は大感激でした。
巨大なワニやカバとは、アフリカの水辺で本物に遭遇した経験があるので、こんな状況には絶対なりたくないなって感じましたけどね(笑)。
広いお土産市場
伊豆半島のお土産屋としては、売り場面積最大級を誇るお土産市場でお買い物も楽しみました。
釣った魚を美味しく調理するのも醍醐味
さぁー、お待ちかねのお料理タイム。
釣りたて新鮮な魚や珍しい食材を堪能できるのは、まさに釣り人の特権です。
ソウダガツオとアオリイカはお刺身、タカベとグルクンは唐揚げ、メジナは煮付け、ウツボはタタキにしていきます。
自分たちで釣った魚の味は格別
楽しい1日はあっという間
気がつけば時は既に夕刻。楽しい休日ってあっという間ですよね。
西伊豆町は夕陽がとてもきれいな町としても有名です。
今日一日、快適に走ってくれたヴェゼルと夕焼けを一枚の写真にパシャリ。
僕にとって魚釣りに愛車の存在は欠かせませんので、いつもクルマにありがとうって思いながら運転しています。
この日は魚釣りから観光&ランチ、そして釣った魚を使った早めの晩御飯、そして夕焼けまで! まさに、フルコースで遊びつくしました。
休日ならではの心地良い疲労感と共に、楽しい思い出をまた1つ作ることができました。
それもこれも、自然豊かな伊豆半島まで連れてきてくれたヴェゼルと田子港で釣れてくれた魚達のお陰。
彼ら彼女たちに感謝しながら、次は何処へ何を釣りに行こうかと考えるのもまた、魚釣りの醍醐味と言えるでしょう。
皆さんもご家族と愛車と一緒にこの夏、海釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか。
- 今回の記事で使用したクルマ
- VEZEL e:HEV X HuNT パッケージ
ボディーカラー:ボタニカルグリーン・パール
純正アクセサリー装着車 - 新型ヴェゼルを見た第一印象はスタイリッシュでカッコイイSUVでした。実際に乗り込んでみると運転席だけでなく後部座席も広々としていて、外見とは裏腹にむしろ車内空間はゆったりしているなと感じました。ウツボの話しじゃないですけど、見かけで中身を判断してはいけないですね(笑)。実際にヴェゼルを運転してみると、とても視界良好で運転疲れを感じませんでした。魚釣りを趣味にしていると長距離運転が当たり前になってくるので、燃費と同じく疲労度も大事なんです。Honda SENSING(ホンダセンシング)も相まってヴェゼルはとっても快適で安心だなと感じました。
文/山根 央之
写真/KEI KATO(ヒャクマンボルト)