キャンピングカーで車中泊するようになっても、やっぱり使えるキャンプギア10選

お気に入りのキャンプギアを前に笑顔を見せるテンさん

キャンプ好きが高じて、軽バンをキャンピングカー仕様に改造中のプロセスをInstagramやYouTubeなどで発信しているテンと▲キャンプさん(以下、テンさん)。軽バンで車中泊ができるようになったことで、大好きだったキャンプのあり方にも変化が生まれたようです。そんなテンさんがおすすめする厳選のキャンプギアをご紹介します。

 

テンと▲キャンプさん

テンさん
キャンプとトム&ジェリーが大好きなテンさん。20代のうちにやりたいことをできるだけ叶えておきたいと、先輩から譲ってもらった軽バン(バモス)をゼロから自分でキャンピングカーへ改造中。その改造記録をInstagramやYouTubeで発信しながら、おすすめのキャンプギアも紹介している。
Instagram : ten.to_camp
YouTube : @ten.to_camp

目次

 

バンライフだからこそ、アイテムを厳選するようになった

理想のキャンピングカーまでは「まだまだ50%ほど」ということで、現在も絶賛改造中のテンさん。車中泊ができるようになったことで、「テントを設営してもいいし、車内を居住空間にしてもいい。選択できるようになり楽しみ方が広がった」と話します。

笑顔でインタビューに応えるテンさん

終始、笑顔が絶えないテンさん。クルマのカスタムもギア選びも心底、楽しんでいるよう

「大きく変わったのは、ものを厳選して持って行くようになったこと。車内で寝るには、荷物をまとめて外に出す必要があります。以前は、何でもかんでも詰め込んで行けばいい、と車内がものであふれていたのですが、今では必要なものだけ持って行くようになり荷物が減りました

では、そんなテンさんの本当に使えるキャンプギアとは何があるのでしょう。厳選した10のアイテムの、“使える”ポイントを見ていきます。

 

テンさんおすすめ! 車中泊でも使えるキャンプギア10選

①座り心地最高! Colemanレイチェア

キャンプ中にもっとも長時間過ごすのが椅子の上。座り心地より優先するものはありません」と、複数の椅子を座り比べてたどり着いたのがColemanのレイチェア。

背もたれ部分が高いColemanのレイチェア(ベージュ)

Coleman レイチェア 3段階リクライニング式ハイバックチェア

3段階のリクライニング機能も付いていて、頭を支えてくれる背もたれの安心感も座り心地の良さにつながっています。

リクライニングしたColemanのレイチェアに座ってくつろぐテンさん

リクライニングしたColemanのレイチェアに座ってくつろぐテンさん

「畳めば軽バンの床下スペースに収納できるコンパクトさもちょうどいい」と、テンさん一押しのアイテムです。

 

②調理も後片付けも簡単! マルチグリドル

キャンプ飯に欠かせないのがマルチグリドルです。

カセットコンロ上に置かれたマルチグリドル

マルチグリドルは複数のメーカーから出ているため要チェック

「普通のフライパンより調理面積が広いので、大人数のご飯づくりにも最適。鍋もできる絶妙な丸みで、どんなレシピもこれがあれば困ることはありません。まったく焦げ付かず、調理後もウェットシートで拭けばキレイになる手軽さもおすすめです」

マルチグリドルで「ビーフペッパーライス」を調理中

この日のランチは彼女お手製のビーフペッパーライス

ただ、キャンプ中のご飯づくりは「僕の管轄外」と笑うテンさん。料理好きの彼女が作ってくれたり、グループキャンプでも得意なメンバーにお任せしたり。「いつも食べる担当で、幸せ者です」

 

③最強の切れ味! 貝印のキッチンバサミ

また、キャンプ飯の具材のカットには、キャンプ仲間に教えてもらったキッチンバサミが大活躍。見た目は普通のハサミですが、驚くほどの切れ味を誇ります。

貝印のキッチンバサミ「ハンディスニップバサミ」

貝印のキッチンバサミ「ハンディスニップバサミ」キャップ付

「このハサミが1本あれば、厚い肉だって簡単に切れます。キャンプ飯では包丁要らずなことも。使用後も拭き取ればキレイになるので手入れも簡単です」と、アウトドアユースにも太鼓判です。

 

④コスパ最強! EBLのポータブル電源

何かと必要になる電源は、EBL製のポータブル電源1000Wと500Wのものを使用中。おすすめポイントは、コンパクトながら容量の大きさと端子の数。充電時間は、フル充電するまでに6時間ほどかかりますが、クルマのシガーソケットから充電できるほか、専用のソーラーパネルからも充電できます。

コンパクトな形状のEBLのポータブル電源(1000W)

EBLのポータブル電源は1000Wも500Wも大きさはほとんど変わらない

「ゆくゆくはルーフラックを設置して、ソーラーパネルを積めたらいいなと思っています」と、テンさんのカスタムはまだまだ終わることはありません。

 

⑤軽くて丈夫! ワークマンのチタンペグ

車中泊でも、タープを張るときなどに必要になるのがペグ。

「深さと強度を考えると鍛造ペグに越したことはないのですが、重いのが難点。そこでおすすめしたいのが、チタン製のペグです。強度もありながら、1本50g以下と軽いのがポイント。ワークマンなら25cmの短めサイズで、1本当たり500円を切る程度で、安さも外せません」

ワークマンの25cmチタン合金ペグ

ワークマン チタン合金ペグ 25cm

「強度も十分で、砂利の固さにも負けずに入っていきます。どんなに力を加えても曲がらない安心感があります」

ワークマンのチタンペグをハンマーで打ち込んでいる

軽いのに丈夫なので、硬い地盤でも思いっきり打ち込める

 

⑥厚手の生地がおすすめ! ハーゼルのグランドシート

1枚あると便利なのがグランドシート。ハーゼルの「ヘヴィーデューティーシート」はパラフィン加工されているので、防水性もバッチリ。無骨なデザインも気に入っているそうです。

折り畳まれた状態のハーゼルの「ヘヴィーデューティーシート」

HARZEL「Heavy duty sheet -極厚-」

「車中泊のために車内の荷物を外に出すときは、グランドシートの上にどんどん荷物を置いていきます。破れる心配のない厚い生地なので、凸凹のある地面にも敷けて、物置き場として重宝します」

シートを広げて、キャンプギアを置いている状態

極厚生地は、風に飛ばされる心配も不要!

テンさん自身、昔は要らないと思っていたというグランドシートですが、今や10選にランクインするほど重宝しているアイテムです。

 

⑦夜にロープによる転倒を防止! LEDロープライト

テントやタープのロープに付けることで、夜間の転倒や引っかかり防止に最適なのがロープライト

「キャンプ経験者なら、夜中にロープに引っかかって転びそうになったことってありますよね。1本のロープに複数付けておくだけで、暗くなっても安全です」

ロープに付けて点灯しているロープライト

ロープライトの種類はさまざまあるが、テンさんはLEDタイプのロープライト(1個100円程)を使用

ケースに入ったたくさんのロープライト

とにかくロープにたくさん付けたほうが安全ということで、大量のロープライトを保有

テンさんはボタン電池一つで200時間保つ明るいLEDタイプを使用しており、とにかくコスパがいい! とお気に入りです。

 

⑧たくさん使って明るく過ごす! 充電式LEDハンディランタン

ランタンは数多くあったほうがいい、という考え方から、安さ重視で選択。

ハンディタイプの充電LEDランタン

ハンディタイプの充電式LEDランタン

「タープの中にいくつも付けたり、椅子の周りを照らしたり。充電式で6~7時間もつタイプのものなら、一晩、十分使えます」

ハンディタイプなので、もちろんトイレに行くときなど懐中電灯代わりにもなります。

 

⑨机に設置して食卓を照らす! ランタンスタンド

ランタンスタンドも複数使うのがテンさんスタイル。ダイソーで購入したランタンスタンドは机に設置できるので、テーブル周りを明るく照らしてくれます。

テーブル周りにたくさん設えられたランタン&スタンド

ランタンスタンドもさまざまあるなか、数が必要なので安さを重視。ダイソーのランタンスタンドはテーブルに付けられる優れもの

 

⑩屋外時間を快適に! 蚊取り線香&スタンド

アウトドアに欠かせない蚊取り線香は、アース製薬の「虫よけ線香モンスーン」をチョイス。“効き目熱帯レベル”で、匂いが気にならないのもおすすめポイントです。

アース製薬の「虫よけ線香モンスーン」とインディアン型の線香スタンド

蚊取り線香スタンドは、ENRICHというメーカーのもの。ハートを射抜くようなデザインがおしゃれで、ひとめぼれして購入

こうした何気ないアイテムに遊び心を忘れないのも、キャンプを楽しむ秘訣なのかもしれません。

 

どこにお金をかけてどこを抑えるか。ギア選びのポイント

テンさんのキャンプギア選びのベースにあるのは、「同じ空間にあったら自分のテンションが上がるもの」。見た目重視な一方で、外せないポイントは、

  • 椅子選びは妥協しない!
  • 明かりは多いほうがいい!

という2点です。今の椅子にたどり着くまでには、安価なものを選んで座り心地の悪さに後悔したことも数回あったそう。

「キャンプって、基本的にはずっと座ってまったりしているもの。快適な座り心地を求めて、椅子にはお金をかけるべきだと思っています。一方で、灯かりは量が大事なので、安いものをたくさん使うスタイル。アイテム選びは、お金をかけるところと抑えるところのメリハリが大事だなと思っています」

キャンプ好きな彼女とほっこりランチ

厳選されたアイテムに囲まれると、自然を楽しむ余裕も生まれてくる

これからも、自分の好きを詰め込んだ空間づくりへ、キャンピングカー改造を続けていくテンさん。キャンプスタイルがどう変わっていくのか、これからの発信にも注目したいところです。

 

文/田中 瑠子
写真/やまひらく
編集/くらしさ(TAC企画)
撮影協力/皆野キャンプ場