【実例】おすすめのポータブル電源。キャンプ&車中泊の達人6名に聞いてみた!

ポータブル電源の選び方・使い方。こいしゆうかさんほか6人のキャンプ&車中泊の達人をリサーチ!

こんにちは! ファミリーキャンプ歴5年のライター内舘 綾子です。最近、ポータブル電源(=ポータブルバッテリー、蓄電器とも)が欲しくてたまらず、購入を検討しています。

ポータブル電源は、AC電源(=コンセント)が利用できないキャンプや車中泊はもちろん、災害時の備えとしても、最近注目を集めています。でもいざ購入しようと思っても、電力容量や値段、出力ポートの種類(=AC、USB、DC)や数、本体の蓄電方法、見た目のルックスなど、比較する項目がたくさん…。選び方も人それぞれで、使いたい目的も異なります。

そこで今回、キャンプと車中泊の達人である6人の実例を徹底リサーチ。購入の決め手は何だったのか、その使い方やメリット・デメリットなど、リアルな声をご紹介します。ポータブル電源の初心者が知っておきたい基本スペックも解説するので、そちらもお見逃しなく!

目次

 

【ポータブル電源の基本】消費電力(W)、電力容量(Wh)、出力(W)

まずは6人の実例を紹介するまえに、ポータブル電源を選ぶときチェックしておきたい「3つの基本スペック」をご紹介します。★先に6名の実例を読みたい人はこちらをクリックして、以下の説明を飛ばしてください!

  • 使いたい家電・電化製品の「消費電力(W)
  • 買いたいポータブル電源の「電力容量(Wh)」(=バッテリー容量とも)
  • 買いたいポータブル電源の「出力(W)」(=定格出力とも)

Wはワット、Whはワットアワーと読みます。「ワットアワーなんて単位は初耳!」という人が多いと思いますが、存在だけでも知っておきましょう。

実は、ポータブル電源を購入したあとに「失敗した!」とがっかりする原因の多くは、「使おうと思っていた家電・電化製品の消費電力(W)が、購入したポータブル電源の電力容量(Wh)や出力(W)をオーバーしていて使えなかった…」というケースなのです。

 

ホットカーペットを使うには、価格が高いポータブル電源が必要!

そんな失敗をしないため、ポータブル電源を選ぶときに、次のことを確認しましょう。

  1. 自分が使いたい家電・電化製品は何か? その消費電力(W)は?
  2. ポータブル電源に支払える価格はいくらまでか?
  3. そのポータブル電源は1.を動かせるスペック(WhやW)があるか?

1.と2.を確認するため、下の表におもな家電・電化製品の消費電力(W)と、その家電・電化製品に対応する(=動かせる)ポータブル電源の価格をまとめました。ざっと確認してみましょう。

家電・電化製品の消費電力(W)とポータブル電源の価格の目安

◆消費電力100W以下
(対応するポータブル電源の価格:3〜5万円)

スマートフォン 5〜10W
ノートパソコン 20〜50W
電気毛布(ブランケット)5〜55W
LEDランタン 20〜100W
小型冷蔵庫 30〜100W
小型炊飯器 100W

◆消費電力500W以下
(対応するポータブル電源の価格:5〜7万円)

ハンディ掃除機 100〜200W
扇風機・サーキュレーター 50〜300W
ブレンダー・ミキサー 100〜500W
プロジェクター 20〜500W

◆消費電力500W〜1500W
(対応するポータブル電源の価格:10万円以上)

ホットカーペット 500〜800W
ドライヤー 600〜1200W
ファンヒーター 500W〜1200W
ホットプレート 500W〜1400W
電気ケトル 1000W〜1500W

※上記の値や価格は目安です。正確な消費電力(W)は使いたい家電・電化製品の取扱説明書を参照してください

いかがでしょう? 上の表を見て、自分が使いたい家電・電化製品を探して、それに対応する(=動かせる)ポータブル電源の価格の目安はいくらでしたか?

例えば、消費電力がたくさん必要な、ホットカーペットやドライヤーに対応する(=動かせる)ポータブル電源は10万円以上! たくさんの電力容量(Wh)があるポータブル電源は「高いスペック」をもっているので、当然、価格が高いのです

ちなみに上の表から、ホットカーペットよりも電気毛布のほうが圧倒的に消費電力が少ないこともわかりますね。

「10万円以上も出したくない!」と感じる場合、「5〜7万円の価格のポータブル電源に狙いを定め、消費電力500W以下の家電・電化製品が使えればいい。もし、どうしてもホットカーペットやドライヤーを使いたいときだけ、AC電源(コンセント)が利用できるキャンプ場や施設を利用すればいいや」と考えるのも一案です。

自分が購入できそうなポータブル電源の価格がイメージできると、一気に選びやすくなります。

 

ポータブル電源のスペックは「Wh」を確認すればいい

購入できそうなポータブル電源が見つかったら、3.の自分が使いたい家電・電化製品を動かすのに必要な電気容量(Wh)を計算します(=下記の枠内の計算式)。そして購入を検討しているポータブル電源の電力容量(Wh)が満たしているかを確認します。

 

◆電力容量(Wh)の出し方
家電・電化製品を使いたい時間(h)と必要な消費電力(W)をかけ算
する

  • 例)電気毛布を6時間、弱モードの5Wで使いたい場合、必要な電気容量は30Wh
  • 例)ミキサーを1分(=0.01時間)、強モードの500Wで使いたい場合、必要な電気容量は5Wh

※上記の消費電力(W)の値は目安です。正しい値は使いたい家電・電化製品の取扱説明書を参照してください

計算が難しい…と感じる場合、購入を検討しているポータブル電源の出力(W)と、自分が使いたい家電・電化製品の消費電力(W)のスペックを比べてみるだけでもいいでしょう。

 

ちなみに、ポータブル電源のスペック表には「電力容量:403Wh/3.6V/112,000mAh」「出力:500W」など、いろいろな単位で表記されていますが、A(アンペア)とV(ボルト)のアルファベットが入った単位は、とりあえず無視してOK!

なぜなら、A(アンペア)に関わる単位は、V(ボルト)の値によって変動する単位なうえに、メーカーによって値が異なるため比較に向いていないのです。

その点、Wh(ワットアワー)やW(ワット)は変動しない単位なので、いろいろなメーカーのポータブル電源を比較しやすいというわけです。

★記事のいちばん最後に、もう少し詳しいスペックの関係性をまとめたので、気になる人は参考にしてくださいね。

 

さあ、大変お待たせしました。いよいよ次からキャンプ&車中泊の達人6名に聞いた、ポータブル電源の使い方・選び方をご紹介します。まずはキャンプの達人3名です!

 

①【ANKER】ポータブル電源でキャンプ場でも仕事を快適に:こいし ゆうかさん

こいし ゆうかさん

こいし ゆうかさん
イラストレーター、キャンプコーディネイターとしてテレビやラジオなど幅広いメディアで活躍。キャンプ歴は11年、「女子キャンプ」の言葉の生みの親。オリジナルテント「PANDA」のデザインも手がける。http://koishiyuka.com/

 

【ANKER】Anker PowerHouseはこんな人におすすめ

【ANKER(アンカー)】Anker PowerHouse(アンカー パワーハウス)

【ANKER(アンカー)】Anker PowerHouse(アンカー パワーハウス) 写真:すべて本人提供
  • 容量が大きくなくてもいい
  • 高級感のあるデザインが欲しい
  • 同時に複数台を充電したい
  • 重量が軽いものが欲しい

 

ポータブル電源の購入のきっかけと使用例は?

こいし:キャンプ場で仕事をすることが増えて、そのままキャンプ場に泊まったりすると充電に困ってしまって…。PCやスマホ、LEDランタンなど、必要最低限のアイテムが充電できるスペックのポータブル電源が欲しくなったんです。

【アンカー】を選んだ理由は、知り合いのカメラマンさんが使っているのを見て、「使い勝手がよさそうだな」と思ったからです。身近な人が使っているので安心感がありました。その後、Amazonでセールをやっているのを発見して購入を決断!

仕事で必要なPCやスマホ、LEDランタンなどを充電しています。USBポートが4口あるので、キャンプイベントのときは自分だけで使うのではなく、みんなの充電器としても活用しています。

こいし ゆうかさん【ANKER(アンカー)】Anker PowerHouse(アンカー パワーハウス)使用イメージ

 

使ってみてよかった点、残念な点はありますか?

こいし:よかった点は、持ち手を畳むと真四角になるデザインです。クルマにも積載しやすく、家のリビングに置いてもインテリアの邪魔をしません。重量も4.2kgとコンパクトサイズなのも気に入っています。停電などの非常時にも使えるので、購入してよかったと思います。

残念な点は、AC出力(=コンセントを使う出力)が120Wまでと弱いところ。以前キャンプの撮影で、ミキサー(=AC出力が最大500W必要)を使おうと持っていったら、ポータブル電源のAC出力が足りなくて使えなかったんです…。

【アンカー】のポータブル電源はもう1種類ありますが、AC出力は100Wまで。電気容量も今使っている容量434Whよりも、もっと小さい容量の213Whなんです…。

もし次に買うとしたら、AC出力が大きいものを選びたいです。その候補に挙がっているのは、【ラチタ】のエナーボックス(④三沢 真実さんが愛用)。アウトドアにマッチするデザインと、オリジナルのカバー(別売)がおしゃれなところも気になっています!

【ANKER】Anker PowerHouse 基本スペック
電力容量:434Wh/14.4V/120,600mAh
AC出力:120W
出力波形:純正弦波
バッテリー:鉛蓄電池
サイズ:約200mm×165mm×145mm
重量:4.2kg
出力ポート:AC 1、USB 4
シガーソケット:あり 
本体フル充電所有時間:約8時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約32回
Amazon参考価格:49,800円(2020年5月1日現在)

 

②【Smart Tap】夏や冬もキャンプを快適にするマストギア:野あそび夫婦さん

野あそび夫婦さん

野あそび夫婦さん
アウトドアライフプランナーとして、日本初となるビギナー向けキャンプ施設「キャンプ民泊NONIWA」のオーナーを務めている、夫のアオさんと妻のエリーさん。キャンプ歴は5年。2020年春からカスタムしたキャラバンで車中泊もスタートさせる、仲良し同級生ご夫婦。
https://noasobifufu.com/
Instagram

 

【Smart Tap】Power ArQはこんな人におすすめ

【Smart Tap(スマートタップ)】Power ArQ(パワーアーク・型番008601C-JPN-FS)

【Smart Tap(スマートタップ)】Power ArQ(パワーアーク・型番008601C-JPN-FS) 写真:すべて本人提供
  • カラーが豊富で見た目にもこだわりたい
  • 大容量なものが欲しい
  • 持ち手が固定された持ち運びやすいものがいい
  • 口コミ件数の多い順で選ぶ

 

ポータブル電源の購入のきっかけと使用例は?

野あそび夫婦:キャンプで連泊するときにスマホの充電が不安で、前々から必要性を感じていました。そんなときキャンプ初心者の友人と、冬に電源のないキャンプ場に行くことになり、電気毛布を使うため購入を決意!

私たちが選ぶときのポイントにしたのは、重要なものから「大容量→AC(コンセント)使用可→ソーラーパネル対応(別売)→見た目」の4点。比較記事やレビューを読み込んで、いちばんしっくりきたのが【Smart Tap】のパワーアークでした。

 

【Smart Tap】Power ArQの使用イメージ

野あそび夫婦:夫婦でキャンプの仕事をするとき、おもにPCやスマホの充電として使っています。ほかに夏は扇風機、冬は電気毛布が使えるので、かなり快適にキャンプを楽しめます。

 

使ってみてよかった点、残念な点はありますか?

野あそび夫婦:【Smart Tap】パワーアークの全3種類あるなかで、いちばん大きなスペックの機種を選びました。容量626Wh、AC出力300Wあり、私たちがキャンプで使いたい電化製品ならひと通り使えて、とても満足しています。

あとはオリーブカラーが気に入っています。2019年グッドデザイン賞を受賞していて、キャンプ場やおうちでも、あえて見せる収納に並べておきたくなるほど、オシャレでかわいい!

ポータブル電源って意外と見た目の存在感があるから、デザインで選ぶのもいいと思います。カラーを選びたい人には赤やベージュなど豊富にそろっているのでおすすめです。

 

【Smart Tap】Power ArQの使用イメージ

野あそび夫婦:デメリットは、持ち手が固定されていてグラグラせずに持ち運びはしやすいのですが、クルマに積載するときに意外と持ち手の出っ張りが邪魔になってしまうこと。でも、新モデルの【Smart Tap】パワーアーク2では、持ち手が収納できてフラットになるよう改善されているようです! これから車中泊を始めるので、そちらも気になり始めています。

【Smart Tap】Power ArQ 基本スペック
電力容量:626Wh/3.6V/174,000mAh
AC出力:300W(最大瞬間500W)
出力波形:純正弦波
バッテリー:リチウムイオン
サイズ:300mm×242mm×193mm
重量:6.0kg
出力ポート:AC 1、DC 2、USB-A 3
シガーソケット:あり
本体フル充電所有時間:8〜9時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約46回
Amazon参考価格:66,000円(2020年5月1日現在)

 

③【GOAL ZERO】フォルムに惚れたポータブル電源を6年愛用:野毛 陽平さん

野毛 陽平さん

野毛 陽平さん
神奈川県小田原市の人気アウトドアショップ「sotosotodays(ソトソトデイズ)」店長。幼少期から外遊びを楽しみ、キャンプ歴25年、ショップスタッフ歴10年以上と生粋のアウトドアマン。雑誌をはじめとする多くのメディアで活躍中。

 

【GOAL ZERO】Yeti 400 Solar Generator R2はこんな人におすすめ

【GOAL ZERO】Yeti 400 Solar Generator R2

【GOAL ZERO(ゴールゼロ)】Yeti 400 Solar Generator R2 ※現在この機種は販売終了の場合あり 写真:すべて本人提供
  • 人と被らないものが欲しい
  • アメリカンなデザインが好き
  • 大容量のものが欲しい
  • 同時に複数台を充電したい

 

ポータブル電源の購入のきっかけは?

野毛:ポータブル電源の存在を知っている人も持っている人もほとんどいない、いまから6年くらい前に購入して、いまも現役で愛用しています。

当時のキャンプ場では、クルマのシガーソケットからスマホやカメラの充電をするために、クルマのエンジンをかけている人がいて、マナー的によくないなと感じていました。そんなときにあるキャンプ道具の展示会で【GOAL ZERO】のポータブル電源の存在を知って、ショップに仕入れるとともに自分用にも購入しました。

購入の決め手は、大容量のスペックとアメリカ的な雰囲気を感じるデザインとカラーに惚れたこと。「理想のギアに出合えた!」と運命を感じました。いまでも同じタイプを持っている人をあまり見かけないので、人と被りにくいという点でもおすすめです。

 

ポータブル電源のおもな使い道は何ですか?

野毛:キャンプに行ったとき、スマホ、LEDライト、GoPro(=動画撮影の小型カメラ)などの充電に使用しています。子どもと一緒のキャンプではプロジェクターで映画を見たり、冬はUSBで充電できるブランケットにつないだりと、オールシーズンで活躍しています。

 

【GOAL ZERO】Yeti の使用例

野毛:就寝前にその日使った電気機器をいくつもポータブル電源につないで充電しています。出力ポートがAC2口、DC3口、USB2口と多いので、同時に複数台使えるのが便利です。電力容量が400Whあるので2〜3日連泊しても、ポータブル電源の本体の電力が不足することはほとんどなく、災害時の備えとしても安心できます。

 

長年愛用していて、デメリットを感じたことはありますか?

野毛:1つ挙げるとしたら、6年前のタイプなのでバッテリーが鉛電池を使っており、本体の重量が13.2kgあって、とにかく重い…! 現在のラインアップは小型のタイプも含めて4種類あるようで、最新の【GOAL ZERO】のYeti Lithium 400はリチウム電池を使用、本体重量は7.4kgと軽くなっています。

【GOAL ZERO】Yeti 400 Solar Generator R2 基本スペック
電力容量:400Wh/12V/33,000mAh
AC出力:300W
出力波形:正弦波
バッテリー:鉛蓄電池(※最新のものはリチウム電池)
サイズ:260mm×203mm×203mm
重量:約13.2kg(※最新のものは7.4kg)
出力ポート:AC 2、DC 3、USB 2
シガーソケット:あり
本体フル充電所有時間:約5時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約30回(※現在のスマホの充電容量で算出)
Amazon参考価格:65,186円(2020年5月1日現在)

※上記の野毛 陽平さんが使用している機種は、販売終了の場合あり。最新バージョンは下記を参考にしてください。
【GOAL ZERO】Yeti Lithium 400 (100V) Portable Power Station

 

続いて、ポータブル電源を車中泊でも愛用している3名の達人です。

 

④【LACITA】ポータブル電源はキャンプでも車中泊でも大活躍:三沢 真実さん

三沢真実さん

三沢 真実さん
アウトドアクリエイターズユニット「CAMMOC(キャンモック)」代表。キャンプ歴16年、車中泊歴2年。6歳の男の子をもつママキャンパー。デザイナー業の傍ら、アウトドア雑誌の表紙を飾るなど幅広く活躍中。Instagram

 

【LACITA】エナーボックス スプラッシュプルーフはこんな人におすすめ

【LACITA(ラチタ)】エナーボックス スプラッシュプルーフ(ソーラーパネルは別売)

【LACITA(ラチタ)】エナーボックス スプラッシュプルーフ(ソーラーパネルは別売) 写真:すべて本人提供
  • 大容量のものが欲しい
  • 同時に複数を充電したい
  • 防水・防塵の性能が欲しい
  • 男前で無骨なデザインが好み

 

ポータブル電源の購入のきっかけは?

三沢:私は車中泊の旅やファミリーキャンプで使用しています。購入するまえはスマートフォンやLEDライトの充電がなくならないかハラハラ…。カメラのバッテリーやPCなども充電できず不便で、ポータブル電源があったらもっと快適に旅ができるのになぁと思っていました。

そんなとき、ソーラーパネルで充電ができる【ラチタ】のエナーボックスと出合って、これなら災害時にも心強くていいなと思い、2018年10月にソーラーパネル(別売)と一緒に購入しました。

その後、業界初という防水防塵性を備えた、最新機種のエナーボックス スプラッシュプルーフが発売されたので、2020年3月に新調しました。子連れのキャンプで使うので、水とホコリに強いことは心強いです。クルマの足元に置いても気を使わなくなりました。ただしメーカー価格が14万円以上とお高めです(お得なキャンペーンを狙えば7万円台になることも!)。

 

車中泊やキャンプのとき、何を充電していますか?

三沢:車中泊やキャンプのためにLEDランタン、スマホ、一眼レフカメラ、充電式電池、トイドローンの充電など、1年中フル稼働しています! 夏はサーキュレーター、グループキャンプではプロジェクター上映、長旅ではノートPCの充電などに使っています。出力400Wまでなら一度にいろんな電気製品を使えるので、とても頼りになります。

 

エナーボックスの使用実例

三沢:あと、現在使っている【ラチタ】エナーボックス スプラッシュプルーフは、本体のカラーは1色しかありませんが、別売りで専用カバー(上写真)が3種類ほど展開されています。機能的なマルチポケットが充実していて、USBコードや充電中のスマホを収納できて気に入っています。

晴天や曇りなど日照条件で充電時間が左右されますが、屋外でもソーラー充電ができるのは、とても便利です。クルマのシガーソケットにつなげば走行充電もできるので、ソーラー充電と組み合わせることで連泊や長旅でも安心して使えます。

【LACITA】エナーボックス スプラッシュプルーフ 基本スペック
電力容量:444Wh/3.7V/120,000mAh
AC出力:400W
出力波形:純正弦波
バッテリー:三元系リチウムポリマー電池
サイズ:303mm×134mm×184mm
重量:約5kg
出力ポート:AC 3、DC 2、USB 3
シガーソケット:あり
本体フル充電所有時間:約7時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約32回
Amazon参考価格:72,800円(2020年5月1日現在)

 

⑤【suaoki】車中泊のよき相棒。ポータブル電源3台を使い分け:ダッくん

ダッくん

ダッくん
車中泊歴37年、キャンプ歴45年。かつて愛犬のダックスフンドとキャンプを楽しみ、仲間たちからダッくんの愛称で親しまれている。Hondaの軽自動車N-VANオーナー。看板屋さんとして埼玉を拠点に全国を飛び回り、年間60泊以上をN-VANで過ごす車中泊キャンパー。

 

【suaoki】S270、G500はこんな人におすすめ

【suaoki(スアオキ)】(右・中央)S270、(左)G500

【suaoki(スアオキ)】(右・中央)S270、(左)G500 写真:すべて本人提供

【suaoki】S270

  • 比較的安く、コスパの良いものを選びたい
  • コンパクトで軽量のものが欲しい
  • 手軽に使えて持ち運びたい
  • 同時に複数充電したい

【suaoki】G500

  • 本体をあまり持ち運ばない
  • 車中泊や防災用に持っておきたい
  • 大容量のものが欲しい
  • 収納しやすいスッキリしたデザインがいい

 

なぜ、同じメーカーのポータブル電源を3台お持ちなのでしょう?

ダッくん:電力容量が大きいものを1台、小さいものを2台、合計3台を同時購入したのは、電力を使い分けしたかったからです。

もともと仕事でも電源を使うために、クルマにサブバッテリーを積んでいました。それが遊びでも車中泊を楽しみたくて、クルマをN-VANに買い替えたことをきっかけに、ポータブル電源のほうがクルマの外でも、手軽に使えそうだと思って移行しました。

【スアオキ】のポータブル電源は種類が豊富で、値段も手頃でコスパがいい。持ち手を畳むことができ、余計な出っ張りのない四角いフォルムになるので、クルマに積載がしやすいです。

 

ポータブル電源の小サイズS270の使い道は?

【suaoki(スアオキ)】S270の使用例

ダッくん:小サイズの【スアオキ】S270は電力容量が150Wh。スマホ・タブレット・PCの充電、ACコンセントのLED照明、スピーカー、スリムヒーターなど、軽微な電力のものに使っています。車中泊で連泊することが多いので、念のため2台購入しました。

 

ポータブル電源の大サイズG500の使い道は?

【suaoki(スアオキ)】G500の使用例

ダッくん:大サイズの【スアオキ】G500は電力容量が500Wh。冷蔵庫など大きな電力を使うものに使っています。【ENGEL(エンゲル)】の冷蔵庫(上写真)を20時間使用したときも、冷蔵庫に入れた中身は最低限保冷がキープされているのに、バッテリー残量が半分以上残っていてスペックの高さに驚きました。

 

使いやすいのは小サイズS270ですか?

ダッくん:いまは小サイズの【スアオキ】S270を普段使いすることが多いです。重量が1.3kgと圧倒的に軽いし、電力容量は150Whと小さいのですがその分充電も早く、クルマのシガーソケットから走行中に満タンにできます。停車中にソーラーパネル(別売・下写真)で充電することもあります。

ソーラーパネルで充電する様子
S270をソーラーパネルで充電する様子

 

大サイズG500には残念な点があるそうですね?

ダッくん:大サイズの【スアオキ】G500は緊急用や中電力用としてスタンバイしている状態です。というのは1つデメリットがあって、主電源のオンオフのやり方が少しわずらわしい…。

ボタンを2〜3秒長押しして主電源を入れたあと、ACかDCのどちらか使いたいほうの出力ボタンをまた2〜3秒長押しして出力をオンにする必要があります。未使用時が続くと自動的に主電源が切れますが、自分で主電源をオフにしたいときは、やっぱりボタンを長押ししないといけない。

それに比べると小サイズの【スアオキ】S270は、電源のオンオフがワンプッシュでできます。

 

ポータブル電源を使うようになってから、何か変化はありましたか?

ダッくん:充電式のガジェットが気になり、集め始めました! とくに【マキタ】製品にハマっています。ハンディ掃除機や仕事用の工具(下写真)のほかに、ラジオつきテレビがあります。ポータブル電源は仕事や遊びだけでなく、非常時の備えとしても役立つ頼もしい相棒です。

【suaoki(スアオキ)】S270の使用例

【suaoki】S270、G500 基本スペック
◆【suaoki】S270
電力容量:150Wh/3.6V/40,540mAh
AC出力:100W(最大瞬間150W)
出力波形:修正正弦波
バッテリー:三元系リチウムイオン
サイズ:185mm×109mm×119mm
重量:1.3kg
出力ポート:AC 2、DC 4、USB-A 4
シガーソケット:なし。ただし専用アダプタ使用で利用可
本体フル充電所有時間:約8時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約11回
Amazon参考価格:13,280円(2020年5月1日現在)

◆【suaoki】G500
電力容量:500Wh/3.8V/137,700mAh
AC出力:300W(最大瞬間600W)
出力波形:純正弦波
バッテリー:三元系リチウムイオン
サイズ:280mm×190mm×210mm
重量:6.8kg
出力ポート:AC 2、DC 2、USB-A 2、USB-C 1
シガーソケット:あり
本体フル充電所有時間:8〜10時間(ACアダプタを使用時)
スマートフォンフル充電回数:約37回
Amazon参考価格:59,880円(2020年5月1日現在)

 

⑥【Eco Flow】ポータブル電源は車中泊YouTuberの必需品:えりたく夫婦さん

えりたく夫婦さん

えりたく夫婦さん
2019年から車中泊で日本中を旅しながら暮らしているYouTuber。夫のたくさんはWebデザイナー。2020年にポタブルンというポータブル電源の紹介サイトを運営。妻のえりさんはCarstay株式会社の運営するメディアVANLIFE JAPANのライター兼編集長を務める。年間200日以上車中泊をしているベテラン仲良しご夫婦。
たくさん Twitter @sugataku66
えりさん Instagram

 

【EcoFlow】RIVER500はこんな人におすすめ

【EcoFlow Technology(エコフロー テクノロジー)】RIVER500

【EcoFlow Technology(エコフロー テクノロジー)】RIVER500 写真:すべて本人提供
  • 本体の充電速度の早いものが欲しい
  • 複数台を同時に充電したい
  • 大容量のものが欲しい
  • 持ち手が固定された持ち運びやすいものがいい
  • 人と被らないおしゃれなデザインがいい

 

ポータブル電源の購入のきっかけと使用例は?

えりたく夫婦:購入するまえは電源利用可能のカフェで仕事をしていたのですが、通いつめると出費が増えてきて…。それなら「大容量のポータブル電源を購入して車内で仕事をしよう!」ということに。僕と奥さんは車中泊しながらリモートワークをしているので、1人1台使えるように2019年10月に2台購入しました。

 

【EcoFlow】RIVER500の使用例

えりたく夫婦:ポータブル電源選びでとくに重要視したのは、本体の充電速度の速さ。【EcoFlow】RIVER500は3〜4時間でフル充電できるスペックが最大の魅力でした。PC、スマートフォン、Wi-Fi、LEDランタンなど、半日以上同時に複数台使用するため助かっています。

 

【EcoFlow】RIVER500のソーラーパネル

えりたく夫婦:充電方法はシーンに応じて3WAYで充電しています。走行中はシガーソケットから充電。停止中は純正品のMPPT方式のソーラーチャージャー(別売・上写真)をクルマの屋根などに置いて充電。電源のあるところではAC(コンセント)を利用しています。

※MPPT方式とは、曇りの日でも比較的安定した充電が可能

 

使ってみてよかった点、残念な点はありますか?

えりたく夫婦:【EcoFlow】RIVER500はブラックでマットな質感と丸みのあるフォルムが気に入っています。MacのノートPCと並べて置いても見た目の統一感があります。

また、持ち手が固定されているのでグラグラせず、女性でも持ち運びやすい。持ち運びに便利な専用のケース(下写真)も落ち着いたカラーがオシャレで、内側にコード類が収納できるポケットがついていて便利。奥さんも気に入ってくれています!

【EcoFlow】RIVER500の使用例
【EcoFlow】RIVER500の使用例

えりたく夫婦:【EcoFlow】RIVER500の残念な点は、AC出力が500Wまでなこと。電子レンジやドライヤーなど、消費電力500W以上が必要な家電を利用したくても、出力が足りなくて使えません。とはいえ今のところ、それらの家電を使わなくても車中泊はできるので不便はありません。

ちなみに、エコフローから新たに登場した【EcoFlow】EFDELTA(イーエフデルタ)が気になっています。容量1260Wh・AC出力1600Wとかなり高性能で、これなら電子レンジやドライヤーなどの家電が使用可能に! 災害時の備えとしても今までにないほど十分なスペックなので、これ1台あればかなり心強いだろうなと思っています。

【EcoFlow】RIVER500 基本スペック
電力容量:403Wh/3.6V/112,000mAh
AC出力:500W(最大瞬間1000W)
出力波形:純正弦波
バッテリー:リチウムイオン
サイズ:250mm×160mm×208mm
重量:5.2kg
出力ポート:AC 2、USB-C 2、急速給電USB 2、USB 2
シガーソケット:あり
本体フル充電所有時間:約3時間(AC2口同時充電時)
スマートフォンフル充電回数:約30回
Amazon参考価格:45,980円(2020年5月1日現在)

 

自分のライフスタイルに合わせてポータブル電源を選ぼう!

いかがでしたでしょうか? キャンプや車中泊を充実させるために活用したり、仕事用として使ったりと、使い方は人それぞれ。使いたい家電・電化製品の消費電力やポータブル電源の価格を確認しておくと、自分に合ったポータブル電源が自ずと絞れてくると思います。

今回ご紹介した6人の使い方や選び方の体験談を参考に、あなたのライフスタイルに合ったポータブル電源を選んでみましょう!

森 風美さんのリベイドE500

森 風美さん愛用のポータブル電源。【Honda】リベイドE500 写真:本人提供

以前、カエライフの記事では車中泊キャンパーの森 風美さんの連載でポータブル電源の使い方を紹介してもらったので、そちらも参考にしてくださいね。

【Honda】リベイドE500の詳細はこちら!

 

ポータブル電源のスペック表記のまとめ

◆W(ワット)の仲間

W
(ワット)
電力。家電・電化製品を動かす力/W=V×A
kW
(キロワット)

1kW=1000W
(例:500W=0.5kW、1000W=1kW)

Wh
(ワットアワー)

1時間(h)に使うことができる電力(W)の容量/Wh=W×h
(例:500Wのアイテムを1時間使用=500Wh、500Wのアイテムを2時間使用=1000Wh)

◆A(アンペア)の仲間

A
(アンペア)
電流。電力が流れる量/A=W÷V
mA
(ミリアンペア)
1Aの1000分の1/1000mA=1A
Ah
(アンペアアワー)

1時間(h)に流し続けられる電流(A)の容量
※Ah表記をWhに変換するには「Ah×V=Wh」「mAh×V÷1000=Wh」で計算できる

◆V(ボルト)

V
(ボルト)
電圧。電力を押し出す力

 

内舘綾子さん
ライター 内舘 綾子
東京都生まれ。Instagramをきっかけにキャンプメディアのライターを始める。キャンプ好きの父親の影響で子どものころからキャンプに親しむ。1歳と5歳の2児の母となった現在も、週末は家族でキャンプへ行くママキャンパー。
Instagram @___a.y.a.k0uchi__

 

※本記事に掲載された情報は、2020年5月1日時点のものです。

取材・文/内舘 綾子
参考サイト/ポタブルン

 

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