キャンパーならば、誰しも一度は憧れるキャンピングカー。車内にベッドスペースやシンクなどを備え、宿泊と移動を一挙に行えてギアもたっぷり積みこめる便利なクルマです。
しかし、肝心なのがそのお値段。一般的にキャンピングカーとして認知されている「バンコン」や「キャブコン」と呼ばれるクルマは、新車で買えば500〜1,000万円が相場と、決して気軽に購入できるものではありませんでした。
しかし、近年は軽自動車をカスタムした「軽キャンピングカー」(軽キャン)が知名度を上げつつあります。特にカエライフでは、Hondaの軽自動車N-VANをキャンピングカー仕様にカスタムしたオーナーを多数取材してきました。そこで本記事では、過去に取材したN-VANオーナーの個性豊かなカスタム実例5選に加え、手軽にキャンピングカー仕様にできるN-VAN用純正アクセサリーを紹介します。
目次
- 軽自動車はキャンピングカーと呼べる?
- N-VANをキャンピングカー仕様にカスタムした、オーナー5人を紹介!
- アウトドア☓車中泊の究極系! winpy-jijiiさんのN-VAN
- キッチン&家電付きの本格派キャンピングカーをDIY! chigisukeさんのN-VAN
- サーフボードも余裕で収納! 車中泊で全国を旅するあすかさんのN-VAN
- 助手席テーブルや壁掛け収納など工夫が光る、保育士・三島さんのN-VAN
- 住居・オフィス・リビングを兼ね備えたサウンドデザイナー・ruiさんのN-VAN
- 手軽にキャンピングカー仕様にカスタムしたいなら純正アクセサリーがおすすめ!
- ベッドスペースが簡単に作れる「マルチボード」
- おしゃれな「ルーフキャリア」で積載量アップ!
- アウトドアでも充電やヒーターが使える「外部電源入力キット」
- ワンタッチでプライベートな空間を実現する「テールゲートカーテン」
- カーテンの設置に役立つ「ルーフインナーサイドパイプ」
- 他にもいろいろ! N-VANのキャンピングカーカスタム実例
軽自動車はキャンピングカーと呼べる?
車中泊ブームの昨今、軽自動車をDIYでカスタムしてキャンピングカー仕様にするオーナーや、メーカーとキャンピングカービルダーが協力して生み出したキャンピングカー仕様の軽自動車が増えつつあります。
このようなクルマは通称「軽キャンピングカー」と呼ばれています。大型のキャンピングカーよりも気軽に利用できるため、キャンプやアクティビティを楽しむオーナーから特に人気を集めています。
しかし、軽キャンピングカーはあくまでも通称。正式にキャンピングカーとして車両登録するには、乗車定員3名以下の場合は2名の大人用就寝設備を備える必要があるなど、国土交通省が定める構造要件を満たす必要があります。特に車内スペースが限られる軽自動車の場合は、いくつかのハードルがありました。
ですが、2022年4月、国土交通省が定めるキャンピングカーの構造要件が、下記のように21年ぶりに改正。
これまでの要件
- 乗車定員の3分の1以上(端数は切り上げ)を就寝定員とすること
- 乗車定員3名以下の場合は2名の大人用就寝設備を有すること
改定後の要件(2022年4月~)
- 乗車定員の3分の1以上(端数は切り捨て)を就寝定員とすること
- 乗車定員3名以下の場合は1名の大人用就寝設備を有すること
乗車定員が4名=就寝定員1.33…人ですので、改定後の要件では端数を切り捨てて1名分の大人用就寝設備があればキャンピングカーの構造要件を満たせるようになりました。軽キャンピングカーは名実ともに、気軽に乗れるキャンピングカーというポジションを築きつつあるのです。
軽キャンピングカーのメリットとは?
現在主流の軽キャンピングカーは1〜2名が宿泊できるスペースを設置したものが多いです。シャワーやトイレはついていませんが荷物も十分積載でき、車中泊もできる優れものです。
軽キャンピングカーのメリットは、なんといってもコストの低さでしょう。大型のキャンピングカーより車両自体も低価格で、自動車税や保険料など車両に付帯する維持費も削減できます。車両サイズがコンパクトなため、街乗りや買い物など日常的に使いやすいのも魅力です。
Honda・N-VANは軽キャンピングカー仕様にカスタムしやすい!
軽キャンピングカーのベースとなる車種は様々ですが、車中泊での利用を想定するならば以下のようなクルマがおすすめです。
- 座席をフルフラットにできる
- 車内高が高く、スペースにゆとりがある
- 荷室が広い商用車ベースのクルマ
これら全てを満たしているクルマのひとつが、Hondaの軽自動車N-VAN。過去にカエライフで取材したキャンプやアクティビティを楽しんでいるオーナーのなかにも、N-VANをキャンピングカー仕様にカスタムしている人が多数いました。
N-VANは助手席から後部座席がフラットに倒せるので、寝袋とマットを敷けばそのまま宿泊できる手軽さが魅力的。バンタイプなので天井が高く、センターピラーレスで大きな荷物の出し入れもラクラクできます。
さらに壁面にフックや金具をつけられるユーティリティナットを標準装備しているので、自作パーツなどを取り付けて車内収納のDIYも簡単。キャンピングカー仕様にカスタムできる純正パーツも豊富で、まさに軽キャンのために生まれたような一台なのです!
N-VANをキャンピングカー仕様にカスタムした、オーナー5人を紹介!
軽キャンピングカーのオーナーはどのようなカスタムを施し、アウトドアライフを楽しんでいるのでしょうか? ここからは、実際にN-VANをカスタムした5人のオーナーを紹介します。
アウトドア☓車中泊の究極系! winpy-jijiiさんのN-VAN
アウトドアや旅を愛する方のなかには、「定年退職後は趣味に全力、悠々自適の毎日を過ごしてみたい!」と考えている方もいらっしゃるのでは? そんな夢を叶えているのがwinpy-jijii(ウィンピーじじい)こと、中村和博さん。
アウトドア歴50年以上とベテランの中村さんが相棒として選んだのが、N-VANです。車内には軽キャンピングカーの到達点ともいえる、機能美にあふれたカスタムが施されています。中村さんがキャンピングカー仕様にカスタムしたN-VANと、ベテランキャンパーならではの軽キャンピングカーライフの魅力をお聞きしました。
- 中村 和博(カズヒロ)さん
- 1950年生まれ。大阪の難波出身で、現在は滋賀の琵琶湖のほとりで奥さんと二人暮らし。根っからの趣味人で、アウトドアや写真、料理、バイク、クルマなど幅広く楽しむ。定年をきっかけに始めたYouTubeでの動画配信が人気を博し、「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」として一躍有名YouTuberに。著書に『Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル』(玄光社)がある。
- YouTube @winpy-jijii
- Instagram @jijii_70
昔からクルマやバイクが好きで、趣味がキャンプだった中村さん。自宅やクルマのカスタムもお手のもので、N-VANのカスタムも自ら施しました。
「アウトドア用品を買うとき、1つのアイテムが多機能であることを重視してるのですが、N-VANもいろいろな役目を果たしてくれるところが魅力的」と話す中村さん。車中泊ができて荷物もたくさん積める、さらに燃費が良いN-VANは中村さんのニーズにぴったりハマる車だと感じているそうです。
カスタムでこだわったポイントは、収納力と居住性。床下につくった収納スペースは、キャンプや釣り、登山の道具など、アウトドアに必要な道具を一式揃えています。
「こうして一式揃えておくと、思い立ったらすぐに出発できるんです」と語る中村さん。キャンプ歴が長いことから、装備もコンパクトにまとまっています。
さらに、床下の収納は引き出し式に改造。レールの設置や箱の施工はもちろんご自身で行っています。バックドアを開けて引き出しを引くだけで、すぐに荷物が取り出せるので、一緒にキャンプに出かける奥さんにも好評です。
中村さんのカスタムは止まりません。なんと運転席を付け替えて、回転シートにしてしまいました。こちらのカスタムはDIYでは難しいので、専門の業者にお願いし、自動車整備士さんにチェックしてもらったそうです。
「回転シートを付けてから居住空間が広がって快適になりました。約30cmほどスペースが増えるので、妻と二人で寝ても快適です」
※回転シートの取りつけは、専門業者(キャンピングカーショップもしくは自動車関連ショップ)にご依頼ください。
そのほかにも、目隠しのカーテンを設置するイレクターパイプ、車内からリアゲートを開けられるスイッチなど、車内には中村さんの工夫がどっさり。
ここまで本格的なカスタムは難しいかもしれませんが、コツコツと楽しみながらDIYを重ねていけば、中村さんのようなN-VANに近づけるかもしれません。
・もっと詳しい紹介は以下の記事から
キッチン&家電付きの本格派キャンピングカーをDIY! chigisukeさんのN-VAN
次に紹介するのは、家族とともに軽キャンピングカーライフを楽しむchigisuke(ちぎすけ)さん。車内にはテレビや電子レンジ、簡易キッチンや換気扇まで備え、まるで「移動する家」のようです。
- chigisuke(ちぎすけ) さん
- クルマ関係の企業に勤める機械設計エンジニア。2019年11月にN-VANを購入して以来、週末二日間を愛車のカスタム&家族とのアクティビティに費やしている。二男一女の父。chigisukeさんの週末の過ごし方は、Instagram&YouTubeでチェック!
- Intsagram @chigisuke
- YouTube chigisuke
chigisukeさんが軽キャンピングカーライフを始めたきっかけは、長男がYouTubeで車中泊動画を見ていたことでした。一緒に動画を見るなかで、「面白そうだな」「いい趣味だな」と憧れが生まれたといいます。
N-VANを購入したのは車検の代車として乗った際に、広々として快適な車内空間と力強い走りに魅力を感じたから。座席が全面フラットになり、車中泊が簡単にできることも決め手になったそうです。
chigisukeさんが、はじめに手がけたのは車内の床をベッド仕様にするカスタムでした。木材とクッションにカーペットを巻いた簡易マットを作成し、骨組み用のイレクターパイプに乗せました。
カスタムは初めてでしたが、子どもの頃からものづくりが好きだったchigisukeさん。その後、すぐにコロナ禍になり「車中泊なら世間との三密を避けて家族と出かけられる」とN-VANのカスタムにどんどんハマっていきます。
調理施設を備えた空間に憧れて、愛車にも簡易キッチンや電子レンジを搭載。YouTubeやSNSのカスタム事例を見ながら機能を拡張し、今では16インチのテレビやスライド式のテーブル、小さなこたつも設置しているそうです。これらの電源はルーフトップに設置した太陽光パネルと大容量バッテリーで確保しました。
愛車には本格的なカスタムが施されていますが、chigisukeさんは仕事はもちろん、子どもの習い事の送り迎えなど、日常生活にもN-VANを活用しています。日常生活でも使いやすいよう、ベッドキットのイレクターパイプ&マットを組み替えることで5パターンのシートアレンジを実現し、最大4人乗りにも対応しているそうです。
chigisukeさんがこだわったのは、自宅のように落ち着ける内装でした。このテーマを実現するため、自宅の家具類を作ってもらった大工さんから端材と塗料をもらい、車内を自宅と同じウォールナット風のテイストに塗装しています。
照明はメインにLEDを3個。間接照明にLEDテープを設置しています。メインのLEDはひとつ300円ですが明るさは十分で、無段階の調光が可能です。
chigisukeさんのN-VANは、家族みんなが使える秘密基地のよう。こんな素敵な車でお出かけできるお子さまがうらやましいですね。
・もっと詳しい紹介は以下の記事から
サーフボードも余裕で収納! 車中泊で全国を旅するあすかさんのN-VAN
キャンピングカーの利用目的はキャンプだけではありません。釣りやサーフィンなど、アクティビティも楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
あすかさんはN-VANをキャンピングカー仕様にカスタムして、冬はスノーボード、夏はサーフィンを楽しむインフルエンサーです。全国各地を旅しながらアクティビティを楽しむ、あこがれのライフスタイルを紹介します。
プロスノーボーダーのあすかさんは、2018年からはサーフィンを始め、現在ではYoutuberやインフルエンサーとして活動しています。
遠方のイベントへ参加するときは、車中泊で前日泊をすることが多かったというあすかさん。N-VANを選んだ決め手は、座席をフラットにして2m以上のボードを載せられることでした。
納車の翌日には新潟から四国まで遠征も実施。以来、N-VANはあすかさんの頼れる相棒になりました。
愛車に積んでいるのはサーフ・スノーボードや寝袋だけではありません。3本の釣竿をはじめ、サーフウェアにブーツ、窓の目隠し用ボードなどアクティビティの道具は全て積み込んで移動しています。ときにはSUPをしながら釣りを楽しみ、アウトドアライフを満喫しているとか。
ありとあらゆる道具を搭載できる理由は、運転席から荷室までの全長が長いN-VANの室内空間にあります。天井付近にラックを作り、荷室の側壁にも荷物を掛けることで、収納力を確保しながら車中泊にも対応できる居住空間を確保しました。
車中泊時に重要なのが、寒さと暑さ対策。「冬はスノーボードを楽しむので、雪山の近くで車中泊をすることもあります」とあすかさんは話します。
就寝スペースの床からの底冷えを防ぐには、銀マットなどの断熱効果があるマットを2重に敷くのがおすすめ、とのこと。薄手のマット1枚だけだとクッション性が悪く、腰を痛めてしまう可能性もあるといいます。
車中泊に欠かせないアイテムは、外から車内が見えないようにする目隠し用ボード。あすかさんはホームセンターで手に入る銀マットで自作しています。銀マットを使えば窓からの視線を防ぐだけでなく、夏は日光で車内が暑くなるのを防ぎ、冬は寒さを防ぐ効果があるのだそう。
電源はシガーソケットから電気を供給できるインバーターを活用。USB端子がついているので携帯電話も充電でき、女性なら必携ともいえるヘアアイロンも使用できます。
あすかさんのようにN-VANを活用すれば、釣りやサーフィンなどアクティビティもより一層楽しめそうですね。
・もっと詳しい紹介は以下の記事から
軽自動車N-VANでサーフィン&スノボライフ!【車中泊×アクティビティ連載Vol.01】
2021.12.03助手席テーブルや壁掛け収納など工夫が光る、保育士・三島さんのN-VAN
保育士の三島尚子さんは、週末に登山やキャンプを楽しむために、軽キャンピングカー仕様にしたN-VANに乗っています。三島さんの愛車は、神奈川県大和市にあるカスタムファクトリー「ダムド」でオーダー可能なN-VAN MALIBU(マリブ)。レトロな見た目の可愛いクルマを、どのように活用しているのでしょうか。
- 三島 尚子さん
- 岐阜県出身。保育士の仕事をしながら、週末は登山やキャンプなどのアウトドアをパートナーと一緒に楽しんでいる。2021年6月にN-VAN MALIBUオーナーになり、カスタムする様子や、アウトドアライフを自身のインスタグラムにて発信している。
- Instagram @mimiyamanobori
登山が趣味の三島さんは、前日の夜中に登山口まで移動して車中泊をすることもあるそうです。そんな用途にN-VANはぴったりのクルマでした。座席をフルフラットにでき、高さも幅もしっかりあって圧迫感は感じません。パートナーと三島さんの大人2人でも快適に車中泊ができ、重宝しているそうです。
三島さんは普段乗り用のクルマとしてもN-VANを使っていますが、もちろんお仕事でも大活躍。保育士は発表会や運動会など行事ごとに大きなものをたくさん運びます。荷室が大きく小回りも効くN-VANは公私ともに頼れる相棒になっています。
三島さんがカスタムの際にイメージしたのは「おもちゃ箱」。外装の木目に合わせて車内はウッド調で統一し、色味がポップな道具や小物をセレクトして賑やかな空間を作り出しました。
自慢のカスタムは、助手席のテーブル。木材をカットして手づくりしたもので、収納部分の上部をテーブルに、下部をラックとして使えます。表面には可愛らしいシールが貼ってあり、とってもポップ。ナビの横に同じ無垢の木材を使ってスマホスタンドを作り、統一感を出しています。
「急な悪天候のときにはN-VAN MALIBUを避難場所にしたり、車中泊でやり過ごしたりできるので、天候を気にしすぎずに出かけられるようになりました」と三島さん。車中泊ができるキャンピングカー仕様のクルマがあれば、遊びの幅も広がりそうですね。
・もっと詳しい紹介は以下の記事から
住居・オフィス・リビングを兼ね備えたサウンドデザイナー・ruiさんのN-VAN
最後に紹介するのは、カスタムしたN-VANを拠点に全国を旅するサウンドデザイナーのruiさん。キャンピングカーの領域を越えたアジアンリゾート風のN-VANは、オフィス・リビング・寝室の三役を兼ね、旅をしながら仕事もする生活を楽しんでいます。
- rui(るい)さん
- サウンドデザイナー・作曲家として活動。関西地方の自宅を拠点にしつつも2018年より車中泊生活をスタート。自身のYouTubeチャンネル「rui vanlife」では、N-VANのDIY術や旅の様子などをオリジナル楽曲とともに公開中。
- Twitter @megezonu
- YouTube rui vanlife
もともと関西を拠点に音楽や効果音の制作をしていたruiさん。移動生活を始めたきっかけは、コロナ禍で現場で行う仕事が相次いでキャンセルになったことでした。以降、舞台の映像配信に使う音声のミックス作業が増え、仕事はリモートで完結できるように。
もともと旅行好きだったこともあり、リモートで仕事ができるようになったことをきっかけに、思い切ってバンライフ(クルマを生活の中心・拠点としたライフスタイルのこと)を始めたそうです。
ruiさんのN-VANは大胆なDIYを施した本格仕様。車内右側にはパソコン2台が並べられる大きなデスクと手づくりの収納が備え付けられています。さらに座り心地がいいコンパクトソファ付き。「移動するオフィス」として十分な機能を備えました。
「カスタムを始めた当初は、床面を整えて荷室にデスクを置いた程度。試行錯誤を繰り返して今のレイアウトになりました」と話すruiさん。「寝るスペースさえ確保できていれば、残りの面積は机でいいんだ」とひらめき、大型デスクの設置を決めたそうです。
ちなみに、収納とデスクはN-VANに標準搭載されたユーティリティナットで固定されており、車体には穴をひとつも空けていません。この仕様にはruiさんも助けられたようです。
遮光や冷気を遮るために重要なカーテンは、フロントガラスから車内後方まで覆える大型タイプ。自由に曲げられる出窓用のカーテンレールを貼り、カーテンはL字金具を折り曲げてクリップのように内張りに挟みました。
車内のインテリアはアジアンテイストで統一。ruiさんは「キャンピングカーやバンライファーのインテリアは、北欧かオールドUSAテイストが主流。同じテイストだと個性がないかなと思い、自分が好きなアジアン風にしました」と話します。
N-VANの広い車内空間を活かし、天井にも収納スペースを自作。テーマカラーは濃いめの木材色とターコイズに絞り、天井にはLEDのマリンランプも設置しています。流木や造草で飾られた素敵な空間になりました。
就寝時にはデスクワークで使用しているリクライニング式ソファをフルフラットにし、ベッド代わりに使用。カスタムを施したお気に入りのN-VANとともに、ruiさんは今日も日本のどこかを旅しています。
・もっと詳しい紹介は以下の記事から
N-VANを住居&スタジオにDIYでカスタムしたruiさんの車内を徹底解説
2022.03.23
手軽にキャンピングカー仕様にカスタムしたいなら純正アクセサリーがおすすめ!
用途もライフスタイルもさまざまなN-VANオーナーの素敵なカスタムを紹介してきましたが、「DIYは苦手なので、ハードルが高そう……」と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方々もご安心を。N-VANにはHondaが開発した純正アクセサリーが多数あるのです! ルーフキャリアやマルチボードなど、どれも使い勝手がよいものばかり。今回はそのなかから5種類を厳選してご紹介します。
ベッドスペースが簡単に作れる「マルチボード」
軽キャンピングカーで車中泊をするなら、荷室の床をフラットにするマルチボードは必須アイテムです。こちらを設置すれば、寝袋とマットを敷くだけで宿泊が可能に。床下には収納スペースができるので、荷室を有効に使えます。
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- マルチボード
- 価格:ラゲッジ用70,950円(税込)・リア用31,900円(税込)
- ※写真はラゲッジ用(画像手前)・リア用(画像奥)を組み合わせています。
おしゃれな「ルーフキャリア」で積載量アップ!
たっぷり荷物を積めるN-VANですが、キャンプのときは荷物が多くなりがち。もし積載量を増やしたいならルーフキャリアがおすすめです。
車体の天面に荷台を設けるアクセサリーで、アウトドア感のあるおしゃれな見た目も人気の理由。横115cm、縦158cmと余裕あるサイズ。サーフ・スノーボード、スキー板など長いものも積めますので、アクティビティを楽しみたい人にもおすすめです。
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- 価格:33,000円(税込)
アウトドアでも充電やヒーターが使える「外部電源入力キット」
携帯電話の充電やヒーター、調理器具など、野外では意外と電気を使います。エンジンをかければクルマから給電できますが、使用するたび準備するのは少々面倒です。
こうしたニーズには外部電源入力キットがおすすめ。車外の電源から電力を供給できるキットで、オートキャンプ場などの外部電源に接続用ケーブルを繋げば、エンジン停止中でも車内にAC100Vを利用できます。
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- 外部電源入力キット AC100V
- 価格:37,400円(税込)
ワンタッチでプライベートな空間を実現する「テールゲートカーテン」
キャンプ場でよくあるお悩みは「着替える場所がない」こと。車内でも着替えられますが、腕や脚が壁面にぶつかってしまいます。
そんなときは純正アクセサリーのテールゲートカーテンを使ってみましょう。バックドアに設置すればプライバシー空間を確保でき、着替えがスムーズに行えます。
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- テールゲートカーテン
- 価格:24,200円(税込)
カーテンの設置に役立つ「ルーフインナーサイドパイプ」
軽キャンライフには遮光用のカーテンが必須アイテム。車外からの視線をさえぎるほか、直射日光や冬場の寒気をある程度シャットアウトしてくれます。そんなカーテンの取り付けに便利なアクセサリーがルーフインナーサイドパイプ。カーテンのほかにもS字フックで服やアウトドアギアをかけられ、取り付けておくとなにかと重宝するアクセサリーです。
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- ルーフインナーサイドパイプ
- 価格:22,000円(税込)
他にもいろいろ! N-VANのキャンピングカーカスタム実例
今回ご紹介したオーナーの方以外にも、カエライフではN-VANをカスタムしてキャンプやアクティビティを楽しんでいるオーナーを多数取材してきました。
最後にその他のオーナーの事例も一挙紹介します。目的に合わせてカスタムした愛車に乗れば、もっとアウトドアが楽しめるはず。あなたもN-VANで軽キャンライフを始めてみませんか?
釣りにキャンプにロードバイクに車中泊! 軽キャンパー「N-VAN COMPO」オーナーの休日に密着
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定年後にN-VANをカスタムし、夫婦で車中泊旅を行っている岩見さん夫婦。限られたスペースを苦にせず、こたつやベッドなど様々な装備をDIYした車内は必見です!
釣り×トランポ仕様のN-VANカスタム! スーパーカブを乗せて亀山ダムへバス釣りツアー
バイクを乗せる「トランポ仕様」にN-VANをカスタムし、バス釣りを楽しむ堀さんにインタビュー。広い荷室やユーティリティナットを活かしたカスタム術はきっと参考になるはず。
Honda軽自動車N-VANで『ゆるキャン△』モデル地巡りへ! 自然体で楽しむ夫婦キャンプ&車中泊スタイル
N-VANで女子ソロ車中泊や夫婦キャンプを楽しむ野外のもりこさん。おしゃれで便利な車中泊カスタムなど、DIYが苦手な女性でも真似しやすいアイデアが登場します。
文/鈴木 雅矩
写真/木村 琢也、近藤 俊、高見尊裕、竹中 稔彦、
長野竜成、矢野 宗利、よねくらりょう
編集/井上 寛章(LIG)