GORDON MILLER(ゴードンミラー)のハイエースを相棒に、晴れたオフの日には車中泊キャンプに出かけるチュートリアルの徳井 義実さん。YouTubeチャンネル「徳井video」での、美味しそうなご飯やこだわりのギアに魅了されるファンも多く、多趣味で多才な徳井さんの魅力に惹きつけられます。「キャンパーの幸せな笑顔を見たい」とキャンプイベントを主催するなど、活動の幅を広げる徳井さん。その原動力は何か、聞きました。
- 徳井 義実(とくい よしみ)さん
- 京都府出身。芸人、俳優、お笑いコンビ「チュートリアル」のネタ作り担当。2021年にYouTubeチャンネル「徳井video」を開設し、登録者数は74万人超(2025年9月時点)。撮影・編集すべてを一人で手がけるほか、キャンプギアなどのオリジナルプロダクト「Mystify」の企画・開発もゼロから担当。キャンプイベントのオーガナイザーとしても活動中。
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目次
徳井が一目ぼれ! 天然木に惹かれたゴードンミラーのハイエース
自然の中で料理をしてご飯を食べ、焚火を囲んでお酒を飲む――。キャンプには好きなものが集約されていると話す、チュートリアルの徳井 義実さん。YouTubeチャンネル「徳井video」では、旅の相棒ゴードンミラーのハイエースとともに、のんびりまったりと車中泊キャンプを楽しむ様子がうかがえます。
キャンプを本格的に始めたのは2020年。もともと大の“道具”好きで、キャンプギアを手に取っては「自分だったらどう使おう」と考えるのが好きだったそう。屋外でご飯を食べる開放感が好きなことに加え、時間ができたことも相まって、以前から気になっていたキャンプに出かけるようになりました。
「キャンプギアには明確な用途があって、デザインに必然性があります。『こんな道具を見つけた!』『使ってみたい!』とハマっていき、気づけば、自分が使いたいものを詰め込んだオリジナルデザインで作るまでになっちゃいました」
▼徳井さんが手がけるオリジナルブランド「Mystify」はこちら
【公式】Mystify
愛車のゴードンミラーは、「ほぼ即決で購入した」という徳井さん。キャンプギアをしっかり積めて、車中泊ができる仕様のクルマを探していたときに、オートバックスセブンのプライベートブランド「ゴードンミラー」の存在を知ったそう。内装デザインのテイストが「求めていたイメージとぴったりだった」と話します。
「キャンプ仕様のクルマがほしかったけれど、キャンピングカーは必要ありませんでした。屋外で過ごすのが好きでキャンプに行っているので、車内で過ごすのは眠るときだけ。洗面台やキッチンなどは要らず、シンプルに眠れるスペースがあればよかった。ゴードンミラーには、一切カスタムの必要がない車内空間が広がっていて、『これだ!』と一目ぼれでしたね」
一番に惹かれたのは、アカシアの天然木で統一された内装です。
「淡い色の木はあまり好みじゃなくて、アカシアの濃淡のある色合いが気に入りました。天然木なので、高級感があって、経年変化を楽しめるのもいい。荷台も壁面も、あってほしいところにはすべてアカシアが使われていて、細かな部分まで“残念なところ”が一つもありませんでした」
フロアボードは4枚の板に分かれており、高さのある荷物を積みたいときには、板を外せばOK。
フロアボードの下は、十分なラゲッジスペースとなっており、キャンプギアやYouTube動画の撮影機材などが積まれていました。
後部座席を倒せば後ろ向きのソファにもなり、フロアボードの板をテーブルにすることもできるので、景色を眺めながら車内でご飯を楽しむこともできます。
ちなみに、ゴードンミラーにはソファの生地と統一感のあるカーテンもレールもすべて備わっており、「内装を手がけたデザイナーのこだわりが随所に感じられる」と言います。
「作り込まれすぎてもいなくて、でも必要な装備は完璧。僕がカスタムをしたら統一されたデザイン空間が逆に壊れてしまいそうで、ほぼ手を加えていません」
どこでも馴染むデザインに、最低限のカスタムで“らしさ”を演出
そんな中で、徳井さんがこだわって付け替えたアイテムの一つが、「NARDI(ナルディ)」のハンドルです。NARDIは、1932年創業のイタリアの老舗ハンドル専門メーカー。車内の雰囲気に合わせようと、代表ブランドの「クラシックウッド」を購入しました。
また、ハイエースの乗り心地を改善すべく、カスタムパーツ専門メーカー「UIビークル」のサスペンションも装着。アウトドアの雰囲気に合わせてホイールも変えています。
さらに、車中泊キャンプを楽しむ上で必須なカスタムアイテムが防虫ネットでした。夏の車中泊では、車内に風を通さなければ暑くて過ごせず、しかし一方で虫が入ってくるのも困る……。そこで、徳井さんはハイエース用にカスタムされたUIビークルの防虫ネットを購入し、両サイドと後方のドアすべてに装着していきました。
「サイズもぴったりに設計されているので、防虫効果は完璧。おかげで、風と虫の音を聴きながら、車内で快適に過ごせるようになりました」
外観はシンプルな白で、「街に違和感なく馴染んでくれる」ところもお気に入りのポイント。「普段はできるだけ目立たず、喧騒に紛れていたい」と笑います。
「オリジナルカラーに塗装しようかなと悩んだこともあったのですが、白だとどこでも馴染み、仕事の現場にも乗っていけるので重宝するんです。待ち時間の長い撮影仕事では、車内でのんびり過ごせて楽屋にもなってくれる優れものです」
ゴードンミラーと出合い、バンライフという新しい人生に出合った、と話す徳井さん。気の置けない仲間とキャンプに出かけ、焚火をしながら料理とお酒を楽しむことが何よりも贅沢な時間。「ゴードンミラーは一生手放すことはない」と言い切ります。
「気持ちいい空気の中で、美味しいものを食べているだけでいい。キャンプという名の、壮大な野外飲み会を主催している、という感覚です」
徳井がオーガナイズ! キャンプイベントTOKUI VIDEO CAMPとは?
キャンプが生み出す、誰もが笑顔になれる空間を、できるだけ多くの人と共有したいー。そんな思いから徳井さんが主催しているのが、YouTubeチャンネル「徳井video」の人気イベント「TOKUI VIDEO CAMP」です。
2023年から年2回ペースで開催され、2025年11月8日(土)~9日(日)には6回目となる「キャンプで打ち上げ花火! TOKUI VIDEO CAMP 2025秋」が福岡県「ソラランド平尾台」で開催されます。
毎回約250名のキャンパーが参加し、大盛況となる本イベント。徳井さんはテントサイトを一つひとつ回り、全参加者とのコミュニケーションを楽しみます。夜には徳井さんがボーカルを務める音楽バンド「鶯谷フィルハーモニー」のライブや、フィナーレには打ち上げ花火もあり、徳井プレゼンツならではの、ゆるくもあったかい空間が作られています。
「今回、第6弾イベントでは、打ち上げ花火をバージョンアップさせたい」と意気込みは十分。参加者みんなが同じ花火を見上げて歓声を上げる、参加者の笑顔を見ていることが、この上ない幸せ」と頬を緩ませます。
▼「キャンプで打ち上げ花火! TOKUI VIDEO CAMP 2025秋」詳細はこちら:
YouTube「徳井video」の大人気企画『TOKUI VIDEO CAMP第6弾』北九州市・ソラランド平尾台にて開催決定! | 吉本興業株式会社のプレスリリース
▼参加チケットのご購入はこちら:
イベント検索 | FANYチケット
芸人としての活動に、YouTube番組の制作、オリジナルプロダクト「Mystify」の開発・販売、そしてキャンプイベントの総指揮まで、マルチな活躍の幅は留まるところを知りません。そのモチベーションは一体どこから湧いてくるのか。聞くと、しばらく考えたのち、「原体験は高校生の頃かなぁ」と振り返ります。
「高校時代の夢は、遊園地のオーナーだったんです。当時付き合っていた彼女と神戸ポートピアランドという遊園地にデートに行ったとき、夜景をうっとりと眺めていた横顔が忘れられなくて……。僕も、こんなふうに人をうっとり、幸せな気持ちにさせたい! そうか、遊園地のオーナーになればいいのか! と思ったわけです(笑)」
巡り巡って今、キャンプイベントを主催し、打ち上げ花火の企画に力を注いでいるのは、「あのときの、遊園地への憧れがあるからなのかも」と話します。
「本当は、キャンプ場を遊園地にしたいんですけど、物理的にも難しいですからね。打ち上げ花火なら、遊園地のように『キレイだね』『楽しいね』『うれしいね』と目の前の景色を楽しめる。同じ空を見上げて笑い合う人たちを見ていたい、という思いがイベントを続ける原動力になっています」
表舞台に立つ仕事の一方で、裏方でコツコツと、物事を成功に導く役回りへの憧れが強いと話す徳井さん。多才に活動を続ける先になりたいものはと聞くと、意外な答えが返ってきました。
「いつかオーガナイザーになれたらカッコいいなぁ、とずっと思っています。裏方に徹し、誰よりも思いを持ってものづくりやことづくりを進めて、いろんな立場の人を束ねながらプロジェクトを動かしていく存在になりたい。TOKUI VIDEO CAMPは、それを少しだけ体現できているかもしれませんが、まだまだこれから。1,000人を超える大キャンプイベントまで成長させていきたいですね」
いつか“Organized by TOKUI”のクレジットがいたるところで目に入るようになったらいいな、と笑います。
後編では、徳井さんの“オーガナイズ”力があふれるオリジナルプロダクト「Mystify」にフォーカス。使いたくなるキャンプギア、車中泊アイテムの数々をご紹介します。
文/田中 瑠子
写真/やまひらく
編集/くらしさ(TAC企画)
撮影協力/キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖