ホンダアクセスのコンプリートカーブランドModulo X。シリーズ6台目にして初のSUV となるVEZEL Modulo Xが、2019年11月29日に発売となりました。VEZEL TOURING Modulo X(ヴェゼル ツーリング モデューロ エックス)とVEZEL HYBRID Modulo X(ヴェゼル ハイブリッド モデューロ エックス)です。
12月10日と11日、メディア・ジャーナリスト向けの試乗会が横浜で開催され、クルマの運転が大好きな2代目バチェラーの小柳津 林太郎さんに試乗していただきました。
小柳津さんといえば、下記の記事にて横浜のおすすめスポットやドライブデートを成功させるコツを教えていただきましたが、取材時に好きなクルマについて、「SUVが好き、人と被りたくない」とおっしゃっていました。
ドライブデートの極意とは? バチェラー小柳津林太郎さんが徹底解説!
2019.12.04そこで今回は、HondaのSUV VEZELをベースに、スポーティーで上質なデザインと走行性能を追求したVEZEL Modulo Xを小柳津さんに試乗していただき、その走り心地をレポートしてもらいます!
- Modulo X(モデューロ エックス) とは?
- Honda純正用品メーカーのホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを、ベース車と同じ工場で装着したコンプリートカーのブランド。熟練のエンジニアが「人の感覚」にこだわり、チューニングを施したコンプリートモデル。
目次
- 小柳津 林太郎(おやいづ りんたろう)さん
- 実業家。株式会社GHOST 代表取締役CEO。2006 年慶應義塾大学経済学部卒業。同年、株式会社サイバーエージェント入社。インターネット広告、Webサイト制作、スマートフォンゲーム制作に子会社の代表として携わる。 2018 年、Amazon プライム・ビデオにて配信された『バチェラー・ジャパン』シーズン 2 に2代目バチェラーとして出演。2019 年、 株式会社GHOSTを設立し、代表取締役CEO に就任。ビジネスと表現活動、双方のフィールドで活躍中。
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Honda車のイメージは「職人魂」
皆さん、こんにちは。前回「ドライブデートの極意とは? バチェラー小柳津林太郎さんが徹底解説!」という記事に登場させていただいた小柳津 林太郎です。
先日、カエライフ編集部さんからのお誘いで、新しく発売されたVEZEL Modulo Xの試乗会に行ってきました。
前回のドライブデートのロケでは、SUVのCR-Vを運転して東京から横浜へドライブを楽しみました。僕はやはりクルマはSUVが好きなので、今回はコンパクトなSUVのVEZEL、しかもModulo Xシリーズの最新作ということで期待大。
僕は子どもの頃、アメリカに住んでいたのですが、父も母もそれぞれクルマを持っており、母はHonda CIVICに乗っていました。ですからHonda車には親しみがあって、漠然としたイメージですが「職人魂のHonda」という印象がずっとありました。子ども心に、日本のものづくり文化の高さを感じさせてくれる存在がHonda車でした。
ということでワクワクしながら、メディア・ジャーナリスト向け試乗会の会場へと向かいました。
会場では、今回の新型VEZEL Modulo Xのアップデートポイントのプレゼンテーションと、イメージムービーを見せていただきました。
すでに完成品であるVEZELをさらにグレードアップするための細かな改良ポイント、そのために繰り返された走行テストに関してのお話を伺いました。
「初めて乗った気がしないクルマ」VEZEL HYBRID X・Honda SENSING
今回、試乗したのは、以下の3台です。
1台目:ノーマルのVEZEL(VEZEL HYBRID Z・Honda SENSING)
2台目:VEZEL HYBRID 4WD Modulo X Honda SENSING
3台目:VEZEL TOURING Modulo X Honda SENSING
まずはノーマルのVEZELの走り心地を確かめるため、VEZEL HYBRID Z・Honda SENSINGを運転して元町・中華街からみなとみらい方面へ。
コンパクトSUVということで「重量感のあるSUVと比べて、軽いのでは?」と少し疑っていた部分が晴れましたね(笑)。
運転してみた印象として、発進したときやブレーキを踏んだときの心地が絶妙で、とても気持ちよかったです。初めて乗った気がしなかった。
レンタカーに乗ったときなど、慣れないクルマだと、たまに発進とブレーキに違和感を感じたり、慣れるまでに時間を要することがあるんですが、そういったことが一切なかった。
そう考えると、「初めから身体に馴染むSUV」といっても過言ではない気がしました。
また、ハイブリッド車特有の無音感というか、スムーズな感覚が爽快でした。燃費も最高ですね。長らくガソリン車に乗っているので、燃費を聞いてびっくりしました(笑)。
「その気にさせるクルマ」VEZEL HYBRID Modulo X 4WD Honda SENSING
さて、いよいよ本日の目玉であるVEZEL Modulo Xです。試乗したVEZEL Modulo Xは2種類。
まずはハイブリッドで四駆のVEZEL HYBRID Modulo X Honda SENSINGに試乗しました。Modulo Xシリーズでは初となる4WD車で「HYBRID Z・Honda SENSING」がベース。
そもそも! 乗る前に、ノーマルのVEZELとの違いがはっきりと外観からわかります。ひとことで言うと、より洗練されたデザインになっています。
フロントに浮かび上がるXをかたどったデザインに、開発者の心意気を感じました。
余談ですが、僕は昔CyberXという会社を経営していたので、Xというキーワードに、とても敏感なのです(笑)。
赤と黒のコンビネーションも可愛くて、乗る前から「あれ、俺、その気になっている!」と感じましたね。
何の気だよ!?と思いますが(笑)、「運転する気にさせるクルマ」なんです。もちろんドライブデートに行きたくなりましたね!
ふだんの街乗りはもちろんのこと、山へ行ったり海へ行ったり、SUV車ならではの都会を離れて遠出したくなる感覚。
その気にさせてくれる感覚は、クルマを選ぶ上で大事だと思います!
さて、実際に運転してみた感覚について。
ノーマルのVEZELでも、十分、乗り心地の良さを感じていたんですが、高速道路でスピードを出して走ってみると、凸凹でのショック吸収感(ほとんど感じない)が増していたのと、高速で左右に曲がる際のスムーズさにアップグレードを感じました。
また、エンジンの回転数が上がる「スポーツモード」を試してみましたが、より加速性能のポテンシャルを感じ、力強く伸びのある走行を楽しむことができました。
「男のやる気を駆り立てるクルマ」VEZEL TOURING Modulo X Honda SENSING
すでに運転でかなり気持ちよくなっている状態で(笑)、今度はVEZEL TOURING Modulo X Honda SENSINGに乗りました。
と、その前に! ここで言及しなければいけないのが、やはりデザイン。今回のカラーは、白をベースに黒のアクセントだったのですが、大人の艶やかさを感じました。
また、なんといっても内装がエレガント。とくに顕著なのが今回のModulo X専用フロントスポーツシートですが、これもまたやる気を高めてくれるマスターピースなわけです。
いざ運転すると、やはりガソリン車特有の、アクセルをグッと踏んだときのスムーズなエンジンフィールと加速が快感。
すぐに高速道路へ入り、スピードリミットを守りつつ加速します。
アクセルを少し強めに踏んで足を上げたときの加速の残存感が素晴らしい。アクセルを踏んでいるときのみならず、ちょっと外しても加速が続く感覚がとても気持ちよかったです。
ハイスピード時でのステアリングも安定感、安心感がありました。
今日、3種類のVEZELを運転してみて、個人的にいちばん好みだったクルマは、最後に乗ったVEZEL TOURING Modulo X Honda SENSINGです。
やはり男は、アクセルを踏んでクルマと一体化して、加速するスピードとともに高まる気持ちが好きなのだと改めて理解することができました。
あ、でも、このクルマの操作性と安定した走りは、女性にこそおすすめ。つまり、男性にも女性にもおすすめのクルマってことですね(笑)。
開発者と対話して:やはり職人魂のHondaだった
試乗を終えて、VEZEL Modulo X開発に関わった担当者からお話を伺いました。デザイン担当の渡邊 岳洋さんと、シート開発担当の木村 夏樹さんです。
また、展示されていた試作段階のパーツの姿を見て、完成品にいたるまでの努力の軌跡を感じました。
エンジニアリングやデザインは試行錯誤の連続で、この最終的な答えに行き着くまでに、いくつもの試作品を作る長い過程があり、足しては削っての連続だということ。
僕自身も、分野は異なりますが、スマホのゲーム業界に長らくいたので、エンジニアやデザイナーの方々と仕事をすることがよくありました。渡邊さん、木村さんのお話を聞きながら、「モノづくり魂」という点で共鳴することが大いにありました。
そこには「何かを解決したい、もっと良くしたい」という想いが大前提にあり、多くのメンバーの努力がある。一つの完成したプロダクトの背景には、そうした数々のストーリーがあるのだと思いましたね。
一般人には気づかれないような細部へのこだわりが積み重なって、美しいクルマという結晶が誕生している……その情熱をひしひしと感じました。
やはり、職人魂のHondaだった。工場へも見学に行き、もっともっとモノづくりのお話を聞かせてほしい、そんなふうに思わされる充実した試乗体験でした。
文/小柳津 林太郎
写真/木村 琢也