普段使いにちょうどいいコンパクトなミニバンHondaフリード。広い車内にはたっぷり荷物が積めるとのウワサで、ファミリーやカップルのキャンパーからも注目を集めています。
実際、その乗り心地や使い心地はどうなのか…? 今回は、アウトドアのプロであり、クルマのエキスパートでもあるデザインユニットCielBleu.(以下、シエルブルー)の茨木さんご家族に、フリードでキャンプに出かけていただきチェックしてもらいました。さらに、クルマにオプションで追加できる便利アイテムもたっぷり紹介!
番外編では、キャンプのプロとして冬キャンプの醍醐味や片づけのコツもご紹介しちゃいます。
その様子をお届けするのは私、家族とキャンプに行くのが大好きなライターの内舘 綾子です。
目次
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ただ、キャンプで利用するときに気になるのはその積載力。「どれだけたくさんの荷物を積めるのか?」「荷物は積めたけど後ろが見えない…」こんなキャンパーあるあるを、フリード+はどう解決してくれるのでしょうか。
キャンプ通 × クルマ通の茨木夫婦
今回フリード+をチェックしてくれるのは、茨木 一綺さんと奥さまの美伽さん。そして長男の麗行(らいあん)くんです。
- 茨木 一綺さん、美伽さん
- ウッドファニチャーブランド「CielBleu.」
Instagram @cielbleu_waka
茨木夫婦は、キャンプ好きが高じて「シエルブルー」というキャンプ用品を中心としたウッドファニチャーブランドを2010年に設立。
現在は、アウトドア・キャンプの豊富な経験と、前職のカーエンジニア時代に培ったメカニックの技術を活かして、車中泊やバンライフ専門のクルマのカスタムをメインに活動しています。
その技術とデザイン性の高さ、素材や品質へのこだわりから、「バンライフビルダー」の第一人者としても注目されていて、ウェブや雑誌、テレビなど各メディアで活躍中。長男・麗行くんは、eスポーツの大会にも出場するなど才能あふれる中学2年生です。
おしゃれなキャンプサイトを設営してもらいました!
キャンプのプロ、そしてクルマのプロでもある茨木夫婦と息子さんに、フリード+で1泊キャンプをしてもらいました。あっという間に、こんなおしゃれなサイトを設営してくれました!
流行りのアースカラーをメインに、自作のテーブル&チェア、さりげなく置かれた小物ひとつにもセンスを感じます。
よく見るとかなりたくさんのキャンプ用品。キャンパーの筆者としては1つひとつじっくり紹介したいところですが、その気持ちをぐっと抑えて、まずはどうやってフリード+に積んだのかさっそく見ていきましょう!
フリード+の積載力をチェック!
こちらが今回、茨木さん家族がキャンプ用品を積載した様子です。これだけ積んでも、まだ後方確認ができる余裕がしっかりあります!
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もう少し分かりやすいように、荷物をすべて出していただきました。並べてみるとすごい量です…!
今回家族3人の量ですが、これに1人分のチェア、シュラフ、着替え、ランタンなどを追加して4人分にしても、余裕で入りそうです!
無印良品の「頑丈ボックス」でもご紹介
ファミリーキャンプはとかく荷物が多くなりがちで、「どれだけ荷物を積めるのか」はクルマ選びの重要なポイントのひとつになります。ただ、キャンプ用品の大きさはさまざまだから、実際に積み込まれた様子を見ても積載量はイメージしづらいところ。
そこで、キャンパーの所持率が高い無印良品の「ポリプロピレン頑丈ボックス・大」(約幅60.5×奥行39×高さ37cm)を使って、フリード+の荷室の広さをお伝えしたいと思います!
荷室を開けた第一印象は「広い!」。2段収納になっていて、まず最下段にボックスを入れると、なんとこれがシンデレラフィット! しかも奥行きがあるため、中にまだまだ積める余裕があります。続いて上段は高さ37cmのボックスを2つ重ねてもすっぽり! 片側だけなら横向きでも入るので、かなり広々ですよね。
ちなみに荷室のサイズはこんな感じです。
積載するときのポイントを教えてください!
フリード+の積載量を実感したところで、次に積むときのポイントを美加さんにレクチャーしていただきました。ポイントは2つ!
積載ポイント①:到着時をイメージして積む
まず1つ目のポイントは、キャンプ場に到着してすぐに使いそうなものを取り出しやすいところに積んでおくことだそうです。
「例えば椅子やテーブル。キャンプ場に到着後すぐに出せば、設営時の一時的な物置きとして使えて便利です。逆にシュラフなどはテントを設営してから入れるので、奥の方に積んでしまっても良いと思います」(美加さん)
なるほど、何から設営するかイメージできると自然と積載の順番が決まってくる感じですね!
積載ポイント②:荷物に布を被せるだけで3役も!
美加さんがもうひとつポイントとして教えてくれたのは、積載した荷物の上に布やブランケットを被せること。これだけで
- 荷室内側の傷付き防止
- 荷崩れ防止
- 盗難防止
の効果があるそうです。
キャンプブームの一方で、盗難被害に遭われたという話もよく聞きます。お気に入りのキャンプ用品を盗まれないためにも、目隠しをする工夫やこまめに鍵をかける習慣を身につけておきたいですね。
キャンプに便利なフリード+のおすすめアイテム
フリード+のおすすめアイテムを、茨木さんファミリーにチェックしてもらいました。
これはアドバンスドルームミラーといって、キャンパーあるあるの悩みを一気に解決してくれるアイテムなんです。どんなアイテムかというと……
一見普通のバックミラーですが、写真1枚目はリアガラスについた車両後方のカメラ映像を映し出しているんです。写真2枚目はカメラをオフにした通常のミラーモード。つまり、荷室に天井ギリギリまで荷物を積んでも、後ろがしっかりと確認できるということ!
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映像は約200万画素でフルハイビジョンテレビとほぼ同様。トンネル内でも写真の通り明るく鮮明に映り、一般的なミラーよりも広角で確認できます。ちなみに、通常のミラーとの切り替えもレバー操作だけなので簡単です。
続いて茨木夫婦が気になったアイテムは、荷室上部に付いたルーフラック。
「このルーフラックいいですね! 乗せたり引っ掛けたり、小物類の収納にぴったり。車中泊でもここにランタン、充電器、ティッシュ、タオルなど吊り下げたら快適ですね。ただカラーリングが惜しい…。流行りのアースカラーを取り入れたり、ブラックだとしてもマットな質感にしたりしてくれた方が嬉しいですね」
車中泊での具体的な使い方やカラーリングなどは、ぜひとも参考にしたいポイント!
最近は、キャンプ場でもテント泊ではなく車内泊をするキャンパーが増えています。フリード+なら純正のラゲッジクッションマットを用意すれば、あっという間に快適空間のでき上がり! サイズもぴったりで、使わない時は折りたたんでスリムに収納も可能です。
麗行くんもお気に入りのクッションと一緒にこの笑顔!
さらにプライバシーシェード をプラスすれば、外の様子を気にせずリラックスして休めます。
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フリードプラスの車中泊についてはコチラも!
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続いて気になっていたのが、USBチャージャー。フリード+にはフロント用とリアシート(2列目)用があります。
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※イルミネーション類は撮影のため、点灯した状態を強調し再現したものです。写真の色および明るさは実際の色とは異なります。
そしてキャンプ場で意外と役立つのがこのフットライトです。ドアを開けた時に明るく点灯してくれるので、乗り降りする時にも安心です。
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麗行くんがお手伝いしているときに使っていたのは、ハンズフリースライドドア。両手がふさがっていても、足をドア下にかざすだけで自動開閉できるのはとても便利です。
ドロで汚れたり水で濡れたりしたものは、そのまま積んでもOKなラゲッジトレイや ラゲッジマットを活用しましょう。防水素材なので汚れてしまっても取り外して水洗いが可能。その場で拭く手間が省けて時短にもつながります。
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ただし、ラゲッジトレイは設置上の問題でトレイ本体に2カ所穴が空いています。「ここから水が漏れてしまうと下が汚れて、完全防水ではなくなってしまうのが残念なところかな。あとマットの左右がもう少し大きく立ち上がっていたら、側面も汚れないのでいうことなしですね」(一綺さん)。
フリードは3~4人のファミリーキャンプにベスト!
実際にフリード+に乗ってみた感想を茨木さんにお聞きしました。
「ロードノイズやエンジン音が静かで、山道のカーブの走りが非常に滑らかですね。デザインもインパネなどの見せ方がうまいなぁって。高級感がありますよね。でもその分シートが電動で調整できないのが残念だったかな」
「5人乗りだけどファミリーキャンプで乗るなら3人がおすすめです。4人で乗るならルーフボックスをつければ快適だと思います!」
今回ご紹介したフリード+は、プロの目から見てもファミリーキャンプにベストな1台という結果になりました。
コンパクトで上品な見た目からは想像できないほど、SUV要素の強いキャンパー想いな1台。普段の買いものなどタウンユースはもちろん、キャンプや車中泊など色んなシーンで活躍します。フリード+を試すなら、茨木夫婦のアドバイスを参考に、おすすめアイテムをチェックもしておくのがおすすめです!
【番外編】茨木流! 冬のファミリーキャンプの楽しみ方
ここからはキャンプのプロ、シエルブルーさんが普段どんなキャンプを楽しんでいるのか、ちょっとだけお邪魔させていただきました。
茨木さんご家族は、季節に関係なくキャンプを楽しんでいるそうです。そこで好きな季節をうかがうと「冬」との回答。寒い時期のキャンプでは何を楽しむのでしょう?
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焚き火の着火剤は「新聞紙」をぎゅっとねじる
ここで焚き火にまつわる豆知識を1つ。着火剤がなくても、新聞紙を棒状にねじるだけで代用できるんです。この時なるべく固くねじると火種が長持ちします。牛乳パックを1〜2cmに細長くカットしたものでも代用できるので、ぜひお試しあれ!
テントの撤収のまえには、ペグをつけたまま乾燥させる
テントに関する豆知識も教えてもらいました。
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ポールは中央から折りたたむ
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ちなみに今回持ってきていただいたテントは、入手困難で希少価値の高いMoss(モス)というブランドのテント! 2つあるのは、麗行くん専用と大人用で分けて寝るためなのだそう。
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いつも子どもたちに挟まれてギューギューで寝ている筆者にとっては新鮮! 子どもの成長に合わせてスタイルを変えていく、ファミリーキャンプの幅広さを改めて知りました。
キャンプのプロといわれるだけあって、キャンプ用品の一つ一つにこだわりと愛情と歴史を感じました。麗行くんもさりげなく薪を焚べたり、ベテランキャンパーのような立ち振る舞いでとても頼もしい! ご家族3人から団結力以上の強い絆を感じたのも、ファミリーキャンプの賜物(たまもの)かも!?
- ライター 内舘 綾子
- 東京都生まれ。Instagramをきっかけにキャンプメディアのライターを始める。キャンプ好きの父親の影響で子どものころからキャンプに親しむ。1歳と5歳の2児の母となった現在も、週末は家族でキャンプへ行くママキャンパー。
Instagram @___a.y.a.k0uchi__
文/内舘 綾子
写真/矢野 宗利
撮影協力/スプラッシュガーデン秩父
※各キャンプ道具は撮影のため用意したもので、形状等により積める量が異なる場合もあります。あくまで参考としてください。
※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
※荷物は、必要に応じてラゲッジベルトなどでしっかり固定してください。
※シートアレンジの各操作は、異物を挟んでいないか確認の上、無理に力をかけずに確実に行ってください。
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