車中泊をする際に「できるだけ費用を抑えて道具をそろえたい」と思う方は少なくないでしょう。そんな方におすすめなのが、ダイソーやセリアといった100円均一ショップで手に入るアイテムの活用です!
100均アイテムを活用すれば、費用を抑えつつ、気になるグッズを手軽に試せます。
そこで今回は、ほぼ毎週車中泊をしている筆者が「本当に便利!」と感じた、100均のおすすめアイテムをまとめてご紹介します。カーテンやマット、安眠グッズといった、車中泊に便利なアイテムを厳選していますので、ぜひ参考にしてください。
▼筆者プロフィール
- 藤永 祐人
- 神奈川県横浜市生まれの車中泊&キャンプライター。YouTubeをきっかけに車中泊キャンプを始め、最近はほぼ毎週車中泊を楽しんでいる。現在の愛車は軽バン。低コストで車内を改装中。
- Instagram @yuutofujinaga_camp
目次
- 車中泊グッズは100均でも手に入る! まずは必要なものをチェック
- 車中泊キャンパーのおすすめはコレ! 便利な100均グッズ17選
- まとめ:100均グッズを上手に活用して車中泊を快適に!
車中泊グッズは100均でも手に入る! まずは必要なものをチェック
車中泊に役立つ100均のアイテムを紹介する前に、そもそも車中泊にはどんなグッズが必要なのかをチェックしておきましょう。
主に必要となるグッズは以下の通りです。
- カーテン
- 目隠し(サンシェード)
- ライト
- マット
- テーブル
- 収納・整理整頓グッズ
- 収納スペース拡張グッズ
- 安眠グッズ
- 掃除用具
- 衛生用品
「必要なグッズがたくさんあるけど、100均だけで揃えられるの?」と疑問に思った方、ご安心を! なんと、上記のグッズはすべて100均で手に入ります。
100均では「車中泊グッズ」として売られているアイテムはありません。しかし、リビング用品やトラベルグッズ、さらには防災用品などを応用することで車中泊に必要なグッズを揃えられますよ!
100均グッズを活用するメリットとデメリット
100均で車中泊グッズを揃えることには、メリットもデメリットもあります。
- 安価で手に入る
- お試し感覚で使いやすい
- グッズを組み合わせてオリジナルアイテムを生み出せるかも
- 高価な商品と比べると性能や耐久性があまり高くない
- 車種専用ではないので、フィットしないことも
- 統一感を出すのが難しい
- 余計なものまで買ってしまいやすい
100均を活用する最大のメリットは、車中泊グッズが安価で手に入ること。安いからこそ、お試し感覚で使いやすいのもうれしいポイントです。
また近年の100均は商品のバリエーションが豊富なため、グッズを組み合わせて便利なオリジナルアイテムを作れる可能性もあります!
一方で高価な商品に比べると性能があまり高くなかったり、耐久性は期待できなかったりする点はデメリットです。さらに、カー用品については車種専用でないため「愛車にピッタリフィット!」とはいきません。
さらに、100均に行くと毎週のように新作が登場しており「余計なものまでついつい手に取ってしまい、安く済ませるつもりだったのに出費が増えた……」なんてこともあります。
このようなメリット・デメリットを理解したうえで、100均を上手に活用していきましょう。
車中泊キャンパーのおすすめはコレ! 便利な100均グッズ17選
ここからは、車中泊で使えるおすすめの100均グッズを紹介していきます。
数ある100均グッズの中から、筆者が実際に車中泊で試して「本当に便利」と感じた17アイテムを厳選しました。
【カーテン】100均グッズだけで自作可能!
いくつかの100均グッズを組み合わせることで、車内にカーテンレールとカーテンを設置できます!
組み合わせ方はいろいろですが、筆者が試したのは以下の組み合わせです。
- ① ダイソー「カーテンクリップ(リングタイプ・6個)」
- ② ダイソー「ガイロープ(アウトドア用・カーキ・3m)」
- ③ セリア「つっぱりポール(70~115cm)」+マグネットフック(今回は筆者私物)
- ④ ダイソー「ドレープカーテン(ブラウン・100×140cm)」
※②③はいずれかを用意すればOK!
それぞれのアイテムの詳細や使い方をご紹介していきます。
1.ダイソー「カーテンクリップ(リングタイプ・6個)」
まずご紹介するのは、ダイソーの「カーテンクリップ(リングタイプ・6個)」。カーテンを留めるのに使います。
カーテンクリップは筆者が選んだリングタイプのほか、フックタイプやアンティーク調のものなど種類が豊富で、選ぶ楽しさもあります。
このあと紹介するカーテンレール代わりのグッズやカーテンと組み合わせて、自分好みの空間を作り上げましょう!
2.ダイソー「ガイロープ(アウトドア用・カーキ・3m)」
筆者がカーテンレール代わりに使っているのは、ダイソーの「ガイロープ(アウトドア用・カーキ・3m)」。
本来はテントやタープを固定するための商品なので、カーサイドタープを張る際にも役立ちます。
ガイロープはしっかりと固定できる場所に「自在結び」で固定しましょう。
筆者のクルマでは天井のバーにガイロープを通して固定していますが、ガイロープを固定できる場所がない場合は、次に紹介する突っ張り棒とマグネットフックの組み合わせでカーテンレールを作るのがおすすめです!
なお、自在結びはタープやテントの設営時など、アウトドアのさまざまなシーンで役立つロープワークですので、ぜひマスターしておきましょう。自在結びの方法は以下のイラストを参考にしてくださいね。
3.セリア「つっぱりポール(70~115cm)」
突っ張り棒とマグネットフックを組み合わせてカーテンレールを作るのは、多くのクルマに応用しやすい方法です。
各100円均一ショップからいろいろな柄の突っ張り棒が発売されているので、クルマの雰囲気に合うものを選びましょう。マグネットフックも100均で手に入ります。
今回はセリアの「つっぱりポール(70~115cm)」と、筆者がもともと持っていたマグネットフックを使っていきます。
取り付け方は、窓の上にマグネットフックを付け、窓のサイズに合わせて伸縮させた突っ張り棒を引っかけるだけ!
突っ張り棒は基本的に平らな面に突っ張る必要があり、車体に直接突っ張ると不安定で落ちやすいです。そのため、マグネットフックを車体に取り付け、そこに突っ張り棒を引っ掛けるのがベストです。
もし窓の上にマグネットが付かない場合は粘着式のフックを使用しましょう。
4.ダイソー「ドレープカーテン(ブラウン・100×140cm)」
ガイロープか突っ張り棒でカーテンレールを作ったら、カーテン本体も取り付けていきましょう。
100均のカーテンは種類が豊富ですが、おすすめはダイソーの「ドレープカーテン(ブラウン・100×140cm)」です。100均のカーテンの中ではサイズが大きく、窓全体をしっかりとおおってくれます。
この商品は、ブラウン・アイボリーの2色展開なので、車内の雰囲気に合わせた色を選んでくださいね。
ただし、遮光性は商品によって異なります。遮光性を求める場合には、遮光カーテンを購入するか、後述するアルミ保温シートとの併用がおすすめです。
【目隠し(サンシェード)】遮光・断熱・保温とうれしい効果アリ!
100均にはカーテン以外にも、目隠しやサンシェードとして使えるものがあります。
筆者が実際に使ってみて便利だと感じたのが、セリアの「フロントガラス用サンシェード」と「70×180cm 両面 アルミ保温シート」です。
1.セリア「フロントガラス用サンシェード」
フロントガラスの目隠しや日除けには、セリアの「フロントガラス用サンシェード」が最適! 吸盤が2つ付いていて、窓に取り付けやすいのがおすすめポイントです。
ゴムバンド付きなので、使わないときにはコンパクトに収納できます。
車種専用ではないのでサイズが合うクルマは限られますが、目隠しを安く調達したい方にはおすすめですよ。
2.セリア「70×180cm 両面 アルミ保温シート」
セリアの「70×180cm 両面 アルミ保温シート」も、目隠しやサンシェードとして使える優秀なアイテム。
他の100円均一ショップでもアルミ保温シートが販売されていますが、セリアのものは両面がアルミ加工されていて保温効果が高いのが特徴です。
アルミ保温シートをマグネットやテープで貼り付ければ、後部座席の窓をおおえます。
遮光性が低いカーテンを使う場合は、断熱&遮光性アップを目的に、アルミ保温シートを併用するのがおすすめです。
また、アルミ保温シートは薄くて加工しやすいので、窓の形にカットしてサンシェードを手作りするのもアリですよ!
【ライト】安価でも機能性十分!
クルマのライトを長時間つけっぱなしにするとバッテリーが上がってしまうため、車中泊では電池式や充電式のライトが必要になります。
おすすめのライトは、ダイソーの「炎・白切替調光ランタン」と「クリップ付USBライト」です。
1.ダイソー「炎・白切替調光ランタン」
ダイソーの「炎・白切替調光ランタン」は、その名の通り、火炎色モードと昼白色モードに切り替えが可能なライトです。
火炎色モードは雰囲気を良くしたいときに、昼白色モードは車内を明るくしたいときにピッタリですよ!
なお「炎・白切替調光ランタン」を使うには単3形乾電池が3本必要です。100均には電池も売っているので、あわせて購入しておきましょう。
2.ダイソー「クリップ付USBライト」
ダイソーの「クリップ付USBライト」も、車中泊にピッタリなアイテムです。
使用するためにはモバイルバッテリーやポータブルバッテリーといった電源が必要になりますが、クリップ付きでクルマのアシストグリップに取り付けやすく、筆者はかなり気に入っています。
明るさもまずまずで、手元を照らすには十分すぎるくらいです。
カラーはベージュとブラウンの2色で、どんな車内にもマッチしそうなナチュラルな色合いです。
【マット】車中泊の快適度がグッと上がる!
車中泊を快適にするためには、座り心地や寝心地を良くするためのマットも必需品。
そこでおすすめなのが、ダイソーの「レジャーマット(185×57cm・ポーチ付・ブラック)」と「ジョイントマット45×45cm ブラウン」です。
1.ダイソー「レジャーマット(185×57cm・ポーチ付・ブラック)」
ダイソーの「レジャーマット(185×57cm・ポーチ付・ブラック)」は、広げるだけで使えるクローズドセルタイプのマットです。
畳めばコンパクトになるうえに、収納用のポーチも付属しているので持ち運びが楽ちん。
ただし、かなり薄いので、これ1枚だけだと寝心地がイマイチです。
2枚重ねたり、後述するジョイントマットと組み合わせたりすることで、快適な寝床になりますよ。
2.ダイソー「ジョイントマット45×45cm ブラウン(1枚入)」
ダイソー「ジョイントマット45×45cm ブラウン」は、床の凹凸を緩和し、車内の快適度をアップしてくれるグッズです。
ジョイントマットはダイソー以外の100均でも売っています。筆者はシンプルなものを選びましたが、木目調やボア素材など、さまざまなデザインが展開されているので、お好みのデザインをチョイスしましょう!
車内がフラットでない場合は、まずクッションやタオルなどを使って、ある程度フラットな状態にしてからジョイントマットを敷いてみてください。フラットにするコツはカエライフでも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
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2020.12.08マットや寝袋が薄くても、ジョイントマットを敷いていれば寝心地が良くなりますよ。
【テーブル】ダイソー「コンパクトテーブル」が超優秀!
テーブルはダイソーの「コンパクトテーブル」がおすすめです。車内で広げても邪魔にならず、かといって小さすぎない、絶妙なサイズ感が車中泊にピッタリ!
天板が柔らかい素材なので、モノを乗せると少したるみます。しかし、コップやタンブラーが入るポケット付きなので、飲みものをこぼす心配はありません。
使わないときはコンパクトに折りたためるうえに、収納ケースは肩ひも付きと、車中泊以外のアウトドアにも持ち出しやすい便利なテーブルです。
【収納・整理整頓】ダイソー「折り畳みコンテナ」で小物を整理
収納にはダイソーの「折り畳みコンテナ(取手付・30.6×20.0×16.4cm)」が便利です。大・中・小の3サイズが展開されており、今回ご紹介するのは30.6×20.0×16.4cmの小サイズ。
小サイズは小物を入れるのにちょうど良い大きさで、ティッシュや衛生用品など、こまごまとした車中泊グッズを整頓するのに役立ちます。
取手付きなので持ち運びやすく、使い勝手の良さが魅力です。
なお、中サイズは38.0×25.0×20.4cm、大サイズは47.0×34.9×24.5cmとなっています。ご自身の荷物の量や使用目的に合わせて、最適なサイズを選んでくださいね。
【収納スペース拡張】セリア「車用ラゲッジネット」で空間を有効活用!
収納スペースを増やしたい方におすすめなのが、セリアの「車用ラゲッジネット」。特に、天井が高いクルマの場合は頭上の空間を有効活用できるため、ぜひ使ってほしいグッズです。
使い方は、4ヶ所のアシストグリップに紐を結んで固定するだけ。アシストグリップが3ヶ所しかないクルマには取り付けられないため、注意してくださいね。
セリアの「車用ラゲッジネット」はサイズが小さめ&モノを乗せるとたるみやすいのが難点。耐荷重は2kgですが、軽いモノを乗せるようにしましょう。
ちなみに、前でご紹介したダイソーの「レジャーマット(185×57cm・ポーチ付・ブラック)」は、問題なく収納できました。
【安眠】ちょっとした100均グッズで睡眠の質が上がる!
車中泊では眠りの質が落ちてしまうケースが少なくありません。そんなときに役立つのが、100均の安眠グッズ!
筆者のおすすめは、ダイソーの「シリコーン耳栓」と「シュラフ(封筒型)」です。
1.ダイソー「シリコーン耳栓」
車中泊では、音が気になって眠れないこともあります。特に、雨の日やクルマの出入りが多い場所では、周囲の音が気になりやすいですよね。
ダイソーの「シリコーン耳栓」は、睡眠時に気になる騒音を軽減できるアイテムです。
ちなみに100均のトラベルグッズコーナーには、耳栓のほか、アイマスクやネックピローなどの安眠グッズが多数取り揃えられています。筆者が使っているのは耳栓だけですが、睡眠の質を向上させたい方は一見の価値アリです!
2.ダイソー「シュラフ(封筒型)」
車中泊での安眠には寝袋が欠かせませんが、なんと、寝袋まで100均で手に入る時代になりました!
ダイソーの「シュラフ(封筒型)」は、その名の通り封筒型でゆったりとした作りなのが魅力。サイズは180cmで、身長が176cmの筆者には十分な大きさでした。
ただし、快適に使用できる温度の目安である「使用温度」は15℃なので、暖かい時期の車中泊で使うようにしましょう。
【掃除】ダイソー「汚れ落としウエットシート」で車内を清潔に
車中泊中や車中泊後の車内の掃除には、ダイソーの「汚れ落としウエットシート(車内用・20枚)」が便利です。
大きめサイズのシートなので、1枚でしっかり拭けます。
冬の車中泊では結露が発生しやすいですが、タオルで水滴を拭き取っても跡が残りますよね。そんなときに汚れ落としウエットシートがあれば、ササッとキレイにできます。
もちろん、結露に限らずホコリや汚れもキレイに拭き取れるので、クルマに1つ置いておくとお手入れがはかどります!
【衛生用品】100均グッズで身体も気分もリフレッシュ!
車中泊では、クルマだけでなく自身も清潔でいたいですよね。快適に車中泊を楽しむためにも、衛生用品を備えておきましょう。
100均の衛生用品で特におすすめなのが、「大判ウェットタオル(4本)」と「シャンプーシート25枚」です。
1.「大判ウェットタオル(4本)」
ダイソーの「大判ウェットタオル(4本)」は、サイズが56×25cmと大きめサイズのウェットタオル。1枚で身体をしっかり拭ける優れものです。
特に、入浴施設が近くにない場所での車中泊には必携のグッズです!
1パック4枚入りなので、家族でのキャンプやレジャーにもおすすめですよ。
2.ダイソー「シャンプーシート 25枚」
身体だけでなく頭も清潔に保ちたい方には、ダイソーの「シャンプーシート 25枚」がおすすめ!
シート型のシャンプーで、頭を水で流す必要がないので、車中泊でも手軽に使えます。心地よいせっけんの香りで、気分も一緒にリフレッシュできますよ。
災害時にも役立つグッズなので、1つ持っておいて損はありません。
まとめ:100均グッズを上手に活用して車中泊を快適に!
100均には、車中泊に使えるグッズがたくさんあります。「なるべく費用を抑えて車中泊グッズをそろえたい!」「手軽にいろいろな車中泊グッズを試してみたい」といった方は、ぜひ100均グッズを活用してみましょう。
また、100均は次々に新しいアイテムが発売されています。定期的にチェックすると、今回ご紹介したアイテム以外にも、車中泊に役立つ便利なグッズが見つかるはずですよ。
100均のアイテムを上手に活用して、車中泊を快適にしましょう!
※記事内では、100円だけでなく、300円、500円の商品もご紹介しています。
※本記事は2023年3月23日時点の情報を掲載しています。商品の最新情報については、販売店にお問い合わせください。
文・写真/藤永 祐人
編集/菅原 葵、TAC企画
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