【関東】東京から日帰りで行ける! 穴場ドライブスポット8選

田中伶さんと台湾の雰囲気を感じる建物

 

関東から日帰りで行ける距離にあるドライブスポットを紹介

忙しい日々のなかポッと空いてしまった週末の予定。いつも遊ぶ場所とは違うところに遊びに行きたいけれど、遠出するのもなかなか難しいもの。電車で行ける人気観光地は人も多いし…。そんなときにクルマがあったら、選択肢の幅が大きく広がります

これまでカエライフではさまざまな日帰りドライブ観光スポットを紹介してきました。今回の記事ではそのなかから東京、埼玉、群馬、山梨、神奈川、千葉、栃木、茨城の8箇所の厳選スポットをご紹介していきます。お出かけ先に悩んだときにぜひ参考にしてみてください。

 

今回ご紹介する8箇所の位置関係は?

地図で表示するとこんな位置になります。それぞれ都内から最大でもクルマで1時間半。クルマだとこんなに行動範囲が広がるんですね!

目次

 

埼玉で台湾を満喫!? 五千頭の龍が昇る聖天宮(埼玉県)

五千頭の龍が昇る聖天宮と田中伶

最初にご紹介するのは埼玉県の「台湾を体験できるスポット」である聖天宮。台湾は度々「行きたい海外旅行先ランキング」で上位にランクインしていますが、実は日本国内、しかも都内からすぐに行ける距離にこんな場所があるんです。

埼玉県坂戸市の道をクルマで走っていると、突然現れる煌びやかな建物に誰もが目を奪われてしまうことでしょう。公共交通機関だと、最寄駅から徒歩30分かかるため、訪れるのがやや億劫になる距離感。それだけに、クルマで訪れるのにとても適しています。

台湾人貿易商である康國典(こうこくてん)大法師が、台湾の宮大工を呼び寄せて建立しているため、まさしく台湾そのもの。長い線香を使った道教式の本格的な参拝の仕方や、占いも体験できます。

お土産自販機の内容はこんな感じ

まるで台湾にきたかのようなお土産コーナー。

さらにうれしいのがお土産品。台湾の昔ながらのお菓子やジュース、インスタント麺など、オリジナルのセレクトで、台湾土産を購入することができます。

埼玉県には聖天宮以外にも台湾スポットが盛りだくさん。1日かけて、日帰り台湾巡りをしてみてはいかがでしょうか。

 

<埼玉県の台湾巡り>

<スポット詳細>
名称:五千頭の龍が昇る聖天宮
住所:埼玉県坂戸市塚越51−1
都心からクルマで約50分
駐車場:120台(無料)
拝観時間:10時から16時(年中無休)
料金:
大人:500円(高校生以上)
中学生:250円 ※中学生のみの拝観は可能です。
小学生以下:無料 ※大人の付き添いが必要です。
障がい者:250円
※写真付きの手帳提示が必要です。
※写真付きでない手帳は運転免許証の併用が可能です。
※写真がない場合は割引は受けられません。
同伴・介助者:250円 ※障がい者1名様につき1名様が適用です。
公式サイト:https://www.seitenkyu.com/index.html

 

富士山の麓でリゾート気分。旅の駅 kawaguchiko base(山梨県)

旅の駅 kawaguchiko base

(写真提供:旅の駅 kawaguchiko base)

続いてご紹介するのは、2022年6月にオープンした山梨県の富士河口湖町にある複合型商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」。富士・山梨周辺の魅力をふんだんに詰め込んでいるそうです。

広い店内には、天窓から光が差し込み、とても明るくおしゃれな雰囲気。「あさま市場」というマルシェでは、地域でとれた新鮮な農産物や食品が美しく陳列されています。山梨県と言えばワインが有名ということもあり、富士河口湖町にあるワイナリーの出店も。自然や庭園を眺めながらゆったりとした気持ちで食事ができる「テラスキッチン」も併設されており、買い物、食事ともに楽しむことができます。

旅の駅オリジナルブランド「MEGU」

美しく陳列された商品たち。思わず買ってしまいそう。

時期によっては屋外のオープンスペースで期間限定のマルシェも開催。食べ物やグッズのポップアップショップやカフェスタンド、蚤の市など、お買い物を存分に楽しむことができそうです。イベント情報を確認してから行ってみましょう。

また、周辺には味のある銭湯や温泉施設も。ひとしきり食事や買い物を楽しんだら、高速道路に乗る前に温泉にも行ってみるとよいかもしれませんね。

 

<温泉も楽しむなら>

<スポット詳細>
名称:旅の駅 kawaguchiko base
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口521−4
都心からクルマで約80分
駐車場:乗用車181台
営業時間:
あさま市場|9:30~17:30 (冬季16:30)
テラスキッチン|9:30~17:30 (冬季16:30)
グランドメニュー L.O. 15:00 (冬季14:00)
テイクアウトメニュー L.O. 16:00 (冬季15:00)
※ 時間帯によって一部提供できないメニューあり
イベントスペース|9:30~17:00 (冬季16:00)
公式サイト:https://www.kawaguchikobase.com/

 

史跡巡りに最適! 保渡田古墳群(群馬県)

保渡田古墳群の航空写真

驚くなかれ、実は古墳が有名なのは奈良や兵庫だけではありません。群馬県は県内に3,500基以上の古墳があり、関東では千葉県に次ぐ2番目の数。規模が大きな古墳も多く、行ってみると一見地味に思える古墳のイメージがガラッと変わることになります。

「保渡田古墳群」には3基の前方後円墳があり、憩いの場としても機能しているそうです。そのなかでも最も目を引くのが写真の「八幡塚(はちまんづか)古墳」。綺麗に整備されておりスタイリッシュな雰囲気。古墳内部に入ることもでき、なかは発掘調査したそのままの状態で整備されています。

周囲の埴輪は全部で約6,000本あり、本物ではなくレプリカではあるものの、ずらりと並ぶその姿は圧巻です。

みつけの里博物館を見学する少年B写真

かみつけの里博物館には当時の様子が再現されたジオラマや出土品の展示がある。

併設の「かみつけの里博物館」には、発掘された出土品が展示されています。木製のシャベルなども状態がよく、古代に思いを馳せることができます。この他にも、古墳を作る人たちのジオラマや、ミュージアムショップも。「古墳時代出世すごろく」がとくにおすすめ。史跡巡りが好きな方や、規模の大きなものを見るのが好きな方におすすめです!

この他にも埼玉県や、実は都内にも古墳を楽しめるスポットがあります。1日で関東近辺の古墳群を巡るドライブはいかがでしょう?

 

<古墳巡りをしたいなら>

<スポット詳細>
名称:保渡田古墳群
住所:群馬県高崎市保渡田町2000−1
都心からクルマで約100分
駐車場:有り(無料)
営業時間:なし
料金:無料
公式サイト:https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/history/hotodakohun.html

 

ピンク色の狂気。岩下の新生姜ミュージアム(栃木県)

左上

SNSでも話題になった「岩下の新生姜ミュージアム」をご紹介します。施設全体が新生姜のピンク色で統一されており、ファンシーなのか狂気なのかわからないおもしろ空間が広がっています。上記画像は「新生姜の部屋」。棚の本のタイトルを見てもおわかりの通り、ギャグ要素も満載です。

施設内には、岩下の新生姜のこれまでのパッケージやヒストリーが見られるほか、新生姜色のギターやグランドピアノなど、さまざまなものが展示されています。フォトスポットも豪華絢爛。スライスした岩下の新生姜を200枚並べて4枚の天使の羽を表現した「岩下の新生姜ウイング」は「映え」という言葉を突き抜けています。

左上

種類豊富な新生姜メニュー、トッピングの新生姜は食べ放題。

カフェ「CAFE NEW GINGER」では、すべてのメニューに岩下の新生姜が使われており、餃子までもピンク色。ここまで統一感があると逆に神々しくも思えてきてしまいます。

さらに「ジンジャー神社」というスポットでおみくじを引くと、バーチャルで現れる「生姜の神様」からお告げを聞くことできます。巡ったあとはミュージアムショップへ。岩下の新生姜の関連グッズや食品、オリジナルグッズも販売されているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

近隣には温泉も多くあり、生姜で温まったあとにさらに温泉で温まる、なんて日帰りドライブも良いかもしれません。

 

<さらにドライブを楽しむなら>

<スポット詳細>
名称:岩下の新生姜ミュージアム
住所:栃木県栃木市本町1−25
都心からクルマで約80分
駐車場:第1〜4駐車場合計86台(無料)
営業時間:
施設 10:00~18:00
カフェ 11:00~18:00(L.O. 17:30)
料金:入館料無料
公式サイト:https://shinshoga-museum.com/

 

とにかくでかい! 牛久大仏(茨城県)

牛久大仏の前で記念撮影

続いて紹介するのは茨城県の「日本一背の高い大仏」である牛久大仏。高さはなんと120m。青銅(ブロンズ)の立像としては世界一高い仏像としてギネス世界記録にも認定されています。「大仏」として最も有名なのは奈良の大仏「盧舎那大仏」だと思いますが、その高さは約15m。牛久大仏は大きさのスケールが違います。

クルマを走らせているとかなり遠くのほうから目に入ってきますが、森や山、ビルなど高いものがない場所に突如現れる異様な大きさの牛久大仏には、わかっていても思わず「でかい!」と思ってしまう迫力があります。

大仏の中から眺める景色

大仏の胸から世界を覗く…それにしても高い。

牛久大仏のなかはビルのようになっており、観覧することが可能です。いろいろな展示物が展示されていたり、極楽浄土が再現されていたりと見どころも満載です。さらに上の画像は牛久大仏の胸の部分にある小窓。大仏様の胸のなかから覗き見てみると、世界がいつもと違って見えてくるかもしれません。

関東には牛久大仏以外にも存在感のある大仏が点在しています。それぞれドライブで巡ることができますので、気になったらぜひ関東の大仏たちを巡ってみてはいかがでしょうか。

 

<関東大仏ドライブ旅>

<スポット詳細>
名称:牛久大仏
住所:茨城県牛久市久野町2083
都心からクルマで約60分
駐車場:820台(無料)
営業時間:
3〜9月 平日AM9:30~PM5:00 土日祝AM9:30~PM5:30
10〜2月 平日AM9:30~PM4:30 土日祝AM9:30~PM4:30
料金:
大仏胎内を含むすべての拝観(セット割引) 大人800円 子ども(4才〜小学生)400円
庭園のみの拝観 大人500円 子ども(4才〜小学生)300円
※3歳以下のお子様は拝観料、庭園ともに無料
公式サイト:https://daibutu.net/

 

大迫力! 宮ヶ瀬ダム(神奈川県)

宮ヶ瀬ダムの観光放流時の写真

近ごろ、神社仏閣を巡るのと同じように、ダムを巡る人が増えていると言います。ダムは基本的に山奥にあり、電車など公共交通機関では行くことができず、クルマで巡るのが必須。そのため、ダム巡りをする人にはクルマ好きやバイク好きが多いそう。

今回紹介する宮ヶ瀬ダムは、神奈川県の生活用水のほとんどをカバーする水がめ、宮ヶ瀬湖にあります(宮ヶ瀬湖は宮ヶ瀬ダム建設によって生まれた人口湖)。2000年に完成し、およそ2,000,000立方メートルの水を支えています。高さは156mあり、東京タワーの展望台と同じくらいの高さ。すべてがコンクリートでできており、下から見たら一面コンクリートの壁です。これだけでもその規模感がわかるのではないでしょうか。

宮ヶ瀬ダムは日本のダムでも1、2を争うほど観光地化が進んでいて、超巨大なダム本体の上から下を覗くだけでなく、真下から見上げることもできます。さらにダム本体の内部にある一般開放されたエレベーターに乗って上と下を行き来することも可能です。

上りのインクラインとすれ違う写真

ケーブルカー同士のすれ違い。

工事中に資材運搬で使用していたものを改装した有料の観光用インクライン(ケーブルカー)が設置されており、こちらに乗ると、ダムを傍からゆっくり眺めながらダムの上と下を行き来することができます。

ダムは定期的に「観光放流」が行われており、タイミングよく出くわすと、高い位置から放流された水が落ちる勢いで風が巻き起こり、水しぶきも飛んできてずぶ濡れになるそう。規模の大きさに胸が躍ります。

この宮ヶ瀬ダムを見て、ダムにハマってしまう人もいるそうです。もし興味がわいたら、近場のダムを巡ってみるのもいいかも。

 

<神奈川県のダム巡り>

<スポット詳細>
名称:宮ヶ瀬ダム
住所:神奈川県愛甲郡愛川町半原字大沢5157
都心からクルマで約50分
駐車場:複数あり
営業時間:
展望台、エレベーター|9:00~17:15
料金:無料(駐車場からダムまでのアクセスに一部料金発生する乗り物などあり)
公式サイト:https://www.town.aikawa.kanagawa.jp/aikawa_kankoukyoukai/Experience_play/1497522521738.html

 

千葉フォルニア? 袖ケ浦海浜公園(千葉県)

ヤシの木とクルマの写真

海外旅行に行きたいけれど時間もお金もない、そんなときにおすすめしたいのが千葉県です。今回ご紹介する袖ケ浦海浜公園は、関東にいながら「カリフォルニア」を体験できるスポット。少し感傷に浸りたいとき、何も考えずにぼーっとしたいときにフラッとドライブしてみたい場所です。

袖ケ浦海浜公園近辺は「千葉フォルニア(袖フォルニア)」とファンの間で呼ばれており、一時期はGoogleMapでもその名称で観光場所として表示されていました(2024年3月現在はその表示はなくなっています)。

クルマを運転する朝井さんの画像

千葉フォルニアは、車道のすぐ横にヤシの木が並んでいるため、降りずに車を走らせるだけでも楽しい。

車道のすぐそばにヤシの木が立ち並んでおり、その数は98本。その向こうに見える海。あまりにロケーションが良いためコマーシャルやミュージックビデオなどでも何度もロケ地として使われているそうです。クルマを走らせるだけでまるでカリフォルニアを走っているような気分になってきそうです。

この近辺が人気になり、観光地化も検討されていたそうですが、近辺が工業地帯でトラックの往来も多く駐車禁止。にも関わらず長時間路上駐車して撮影する人が多かったため、事故や苦情が多く発生していたこともあったとのこと。ルールを守ってカリフォルニアを体験するようにしましょう。

千葉県内には、カリフォルニア以外にも、フランスを体験できる観光地やハワイを体験できるホテルなど、手軽に海外旅行気分を味わえる場所があるそうです。フラッと海外旅行体験をするのにぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

 

<千葉でお手軽海外旅行ドライブ>

<スポット詳細>
名称:袖ケ浦海浜公園
住所:千葉県袖ケ浦市南袖36
都心からクルマで約40分
駐車場:
A駐車場:普通車 212台/大型 5台
B駐車場:普通車 33台/障がい者用 1台
公式サイト:https://sodegaura-kaihinpark.com/

 

境内をクルマで回る。明治神宮(東京都)

明治神宮の車祓所でお祓いを受けているところ

最後にご紹介するのは、都内の方なら誰でもご存知の明治神宮。ですが、ただの明治神宮参拝ではありません。「車祓い(くるまばらい)」です。

車祓いとは、神社でクルマとドライバーが穢(けが)れをお祓いして交通安全を祈願する儀式のこと。神様にお祈りして安全運転を誓うことで事故を防ぎ、気持ちを引き締めて交通安全への意識をいっそう高めます。

個人で車祓いを受ける場合は、予約の必要はありません。新車を購入し、納車が終わって、そのままお祓いを受けにくる人も多いそうです。明治神宮の開門、閉門は「日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門」となっているので、公式HPで大体の開門閉門時間を確認してみてください。

明治神宮の北参道から車祓所へ向かう森の中の道を走るヴェゼル

神社の「鎮守の森」に真っ赤なVEZELが映える。

明治神宮の境内にクルマで入ることはこの車祓いでしか基本的にはできません。明治神宮の境内「鎮守の杜」は、約100年前に作られた人工林でありながら自然林化されており、生態系が安定し手入れをしなくても自然淘汰によって環境が保たれる「永遠の森」として注目されています。そのような自然の森をクルマで通り抜け、お祓いを受けることができれば、交通安全祈願の効果はとても高そうです。

今乗っているクルマでまだ交通安全祈願をしていない方は、未体験の都内ドライブに行ってみるのもいいかもしれません。さらに詳しい参拝方法は以下の記事でご覧いただけます。

 

<詳しいアクセス情報・お祓い方法はこちら>

<スポット詳細>
名称:明治神宮
住所:東京都渋谷区代々木神園町1−1
都心からクルマで約10分
駐車場:約30台(無料)
営業時間:日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門
料金:入場無料(車祓い5,000円〜)
公式サイト:https://www.meijijingu.or.jp/

 

あなたも関東日帰りドライブ旅をしてみては?

今回は8箇所の都心からクルマで行ける穴場スポットをご紹介しました。電車だけではなかなか行けなかったり、直線距離は近いのに遠回りになったりする場所も、クルマでは1〜2時間程度で行けることが関東ではとても多いです。

自家用車がなくても今ではレンタカーやカーシェアで気軽にクルマに乗ることができるようになりました。ぜひ次の空いている週末、クルマでお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 

文/矢澤 拓 
写真/KEI KATO(ヒャクマンボルト)、カエライフ編集部、
高山 諒(ヒャクマンボルト)、よねくら りょう
編集/矢澤 拓、TAC企画