埼玉の穴場ドライブスポット5選。車中泊の達人が厳選

埼玉の穴場ドライブスポット5選。車中泊の達人が厳選

 

車中泊の達人が選ぶ、埼玉の穴場ドライブスポットを厳選

ちょっといつもと違うところに出かけたいな、と思ったときに選択肢に入れたいドライブ。たまにクルマで高速道路を走ってみると、いつものお出かけもちょっと違った趣に。この記事では、軽自動車で車中泊旅を楽しむイラストレーター、いとうみゆきさんが旅した埼玉県の5つの地域から、おすすめのスポットを1箇所ずつご紹介していきます。埼玉県へのドライブを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

いとうみゆきさんのプロフィールイラスト
イラストレーター いとうみゆき
埼玉県在住。セツ・モードセミナー卒業。畑と音楽を好み、パーマカルチャーや自然農を学んでいる。著書に『車のおうちで旅をする』(KADOKAWA・2021年)。2024年6月25日に新著『わたし、また、旅に出た。』(コスミック出版)が発売。
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Instagram @nmoytke
HP ito miyuki's illustration

 

今回ご紹介する埼玉ドライブスポット5箇所の位置関係は?

地図で表示するとこんな位置になります。都内から出かけるとやはり埼玉県は近い! 一番遠い場所でもクルマで新宿駅から約140分。日帰りドライブも楽しめますし、宿泊をするなら二日間しっかり満喫できます。

目次

 

【中央地域】1日まったり。おふろcafé utatane

おふろカフェ utataneの店内で読書をする、いとうみゆきさん

おふろcafé utatane イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.4 雨模様の旅〜中央地域編〜」から引用

最初にご紹介するのは埼玉県の中央地域から、お風呂屋さんでありホテルとして運営している「おふろcafé utatane」。中央地域は、県庁所在地であるさいたま市、日本で一番小さな市である蕨市、川を渡ればすぐに東京都になる戸田市・川口市などを含む地域です。

埼玉中央地域のイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.4 雨模様の旅〜中央地域編〜」から引用

おふろcafé utataneには、内風呂、露天風呂にサウナもあり、温泉内で使用できる泥パックも。温泉は名湯「白寿の湯」からの運び湯をしています。さらに温泉につかったあとにもさまざまなサービスが。ラウンジにはハンモックやリクライニングチェア、マッサージ機があり、施設内にある漫画を読みながらぼーっと過ごすこともできます。

おふろカフェ utataneの店内のイラスト

北欧の雰囲気をふんだんに取り入れた温泉施設は女子旅にもピッタリ。イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.4 雨模様の旅〜中央地域編〜」から引用

ボディケア・エステも利用し、心も身体も整えたあとはカフェご飯、なんてフルコースも体験できます。さらに、ゆっくり過ごしたあとは、北欧の雰囲気と木の温もりを感じる宿泊スペースでゆったり就寝……想像するだけでリラックスできる気がします。

他にもWi-Fi完備のワークスペースがあったり、イベントスペースでは音楽ライブが開催されていたりすることも。HPに記載のあるイベントスケジュールも要チェックです。

温泉に食事にリラクゼーション、仕事まで。日帰りでも宿泊でも一度はドライブ旅に利用したいスポットです。

 

<埼玉県中央地域をめぐるドライブ>

<スポット詳細>
名称:おふろcafé utatane
住所:埼玉県さいたま市北区大成町4−179−3
都心からクルマで約40分
駐車場:100台(無料)
営業時間(入館・入浴):10:00~翌 9:00 受付終了:翌 8:30
※カフェ利用時間、入浴可能時間等詳細は公式HPよりご確認ください。
入館料金:
フリータイム入館(平日)|大人1,400円 小人(小学生以下)700円
時間制コース(平日)|大人550円〜 小人(小学生以下)275円〜
朝風呂入館|大人(中学生以上)550円〜 小人(小学生以下)275円〜
※平日、休日で料金が異なります。
※時間制コースは利用時間により料金が異なります。
※朝風呂は5:00~9:00のみの利用です。
宿泊料金:
ダブル 6,000円~
ツイン 9,500円~
※金額には、フリータイム入館料が含まれます。
※料金は曜日・季節で変動します。
公式サイト:https://ofurocafe-utatane.com/

 

【東部地域】ワンコインプラネタリウム。加須未来館

「加須未来館」の外観

加須未来館 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.6 楽しい節約クルマ旅〜東部地域〜」から引用

千葉県に面している部分が多い、東部地域。いとうみゆきさんがめぐった東部地域の中から紹介するのは、ワンコインプラネタリウムを備えた、地域の複合施設「加須未来館」。8Kの高解像度で投影されるプラネタリウムの美しさは必見です。それでいて、料金は驚きの100円!

埼玉東部地域のイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.6 楽しい節約クルマ旅〜東部地域〜」から引用

そこまで巨大すぎない、けれど最新鋭の技術を用いたデジタルプラネタリウム。いとうみゆきさんは、地方に出かけたときに地域のプラネタリウムがあるとついつい寄ってしまうそうです。

「加須未来館」のプラネタリウム

高解像度の空の映像と、臨場感たっぷりの音の演出は圧巻 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.6 楽しい節約クルマ旅〜東部地域〜」から引用

館内には子どもが楽しめそうなおもちゃコーナーや、レストラン、地域の農産物直売所などが併設されています。2階には天体観測が体験できる場所も。子連れのドライブにも最適です。

 

<埼玉県東部地域をめぐるドライブ>

<スポット詳細>
名称:加須未来館
住所:埼玉県加須市外野350番地1
都心からクルマで約60分
駐車場:乗用車54台(無料)
営業時間:
9:00~17:00
閉館日:
毎週火曜日(火曜日が祝祭日の場合は翌日)
12月29日~翌年1月3日
設備点検日
プラネタリウム投影日程:
土日祝|11:00、13:30、15:00
平日|14:00(休館日を除く)
料金:入館無料(プラネタリウムのみ100円)
公式サイト:https://www.city.kazo.lg.jp/soshiki/shougai/kazomiraikan/6606.html

 

【西部地域】夏のドライブに最適! 皇鈴山展望台

皇鈴山展望台からの景色

皇鈴山展望台 イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.5 夏の便りを届けに〜西部地域編〜」から引用

つづいて紹介する埼玉ドライブスポットは、西部地域から「皇鈴山展望台」。西部地域は、小江戸と称され観光地としても有名な川越市を含む、埼玉県の真ん中に位置する地域です。山間部にほど近く、西に向かうほど自然豊かになっていきます。

埼玉西部地域のイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.5 夏の便りを届けに〜西部地域編〜」から引用

皇鈴山展望台があるのは、西部地域の中でも最も西にある、地域唯一の「村」である東秩父村。隣接するのは秩父地域で最も大きな市である秩父市です。東秩父村にはいくつもの展望台がありますが、クルマで頂上の展望台まで行くことができるのは皇鈴山展望台だけ。山道を歩くのも楽しいですが、夏の登山はなかなかに過酷……。そんなときでも展望台を楽しむのに最適な場所です。

夜景スポットとしても有名で、Google Mapをのぞいてみると美しい景色を納めた写真をたくさん見ることができます。山道の運転が怖くない方は夜行ってみるのがおすすめです。

 

<埼玉県西部地域をめぐるドライブ>

<スポット詳細>
名称:皇鈴山展望台
住所:埼玉県秩父郡東秩父村大内沢1942
都心からクルマで約100分
駐車場:有り(無料)
営業時間:なし(24時間)

 

【北部地域】「川」を丸ごと遊ぶ。埼玉県立 川の博物館

川の博物館の施設全体の様子

埼玉県立 川の博物館 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜」から引用

実は埼玉県には「川の国埼玉」というキャッチコピーがあり、中央地域の鴻巣市と西部地域の吉見町の間を流れる荒川の川幅は日本一広く、2.5km以上もあります。また、県土に占める河川面積が47都道府県の中で第2位(2020年2月時点)と、川が多い県なのです。

ここでご紹介するのは埼玉県北部地域に位置する、「埼玉県立 川の博物館」。日本一の大水車が目印の知る人ぞ知る穴場スポットです。

埼玉北部地域のイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜」から引用

「川の博物館」と聞くとなんだか堅苦しい印象を持ってしまいそうですが、展示やアトラクションが驚くほど充実しており、観光スポットとして十分に楽しめます。

水の科学的性質(流力・浮力・圧力・抵抗)や治水、利水の学習ができるウォーターアスレチック施設「荒川わくわくランド※」や、大画面に連動して動く座席で、川面や空からの荒川やライン河などのスリリングに川を下る疑似体験ができる「アドベンチャーシアター」などがあります。

※2024年7月時点では、改修を予定(時期未定)しているため遊具の一部利用を制限しています。詳しくは公式サイトへお問い合わせください。

川の博物館を描いたいとうみゆきさんのイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜」から引用

川と人との関わりや、川に関する文化や自然を学ぶことができる第1、第2展示室。荒川の源流(甲武信岳)から河口(東京湾)までの流れと本流沿いの地形を1,000分の1に縮小して表現した「荒川大模型173」。荒川は全長173kmもあるため、1,000分の1にしても173m! 模型の域を超えています。

川の博物館の内部の様子

本館第1展示室は荒川と人々のくらしとの関わりがメインテーマ 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜」から引用

そして遠くからも目を引く、直径が24.2mもある「大水車」。日本一の大きさを誇る水車は、もはや観覧車にしか見えません。

さらに水車が生み出すエネルギーのメカニズムを学習できる「水車小屋広場」に、川魚を観察できる「渓流観察窓」。重要文化財である大陶板画の展示に、噴水広場。2024年4月23日にリニューアルオープンした、大水車を望むレストランも。一見の価値があるテーマパークです。

 

<埼玉県北部地域をめぐるドライブ>

<スポット詳細>
名称:埼玉県立 川の博物館
住所:埼玉県大里郡寄居町小園39
都心からクルマで約70分
駐車場:あり(普通車:300円 バス:1030円)
営業時間:
通常期 9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
夏休み期間
平日|9:00~17:00
土・日・祝・8/11~8/15:9:00~18:00
料金:
一般410円(240円) 学生200円(120円) 中学生以下無料
※()内は団体料金
※荒川わくわくランドとアドベンチャーシアター観覧は別料金
公式サイト:https://www.river-museum.jp/

 

【秩父地域】空中アトラクション! 雷電廿六木橋

雷電廿六木橋の様子

雷電廿六木橋 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.7〜秩父地域編〜最終回:冒険はつづく〜」から引用

最後に紹介するのは、自然がいっぱいで、クルマで走っていて楽しい・おいしいものいっぱい・冒険スポット盛りだくさんの秩父地域。秩父山地に囲まれた、秩父市、小鹿野町、横瀬町、皆野町、長瀞町の5つの市と町がある地域です。

埼玉県秩父地方のイラスト

イラスト:いとうみゆき 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.7〜秩父地域編〜最終回:冒険はつづく〜」から引用

ご紹介するのは秩父の山奥にある、「雷電廿六木(らいでんとどろき)橋」。大滝大橋と廿六木橋という二つの橋によってループが描かれた、息を呑むほど美しい橋です。国道140号線で滝沢ダムへ向かう直前に突然現れる巨大な橋は、「いったいどうやって作ったのだろう」と思うほどに美しいループを描いて1周し、滝沢ダムへと登っていきます。見下ろすと下には森、遠くを見れば巨大なダムのコンクリートの壁。壮大でありスリルも満点!

雷電廿六木橋と滝沢ダム

駐車場で降りてパシャリ。いとうみゆきさんいわく「ブロッコリーみたい」 「イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周めぐり旅 vol.7〜秩父地域編〜最終回:冒険はつづく〜」から引用

橋の途中には駐車場があり、橋の上を歩くこともできます。いとうみゆきさんは、駐車場から橋の端にある展望台まで歩いたそうですが、高低差と、脇をトラックが走り抜ける振動とで、心臓がギュッとなるようなドキドキを楽しんだとか。クルマで走っても、降りて歩いても楽しめる壮大な橋は、一度は体験してみる価値がありそうです。

 

<埼玉県秩父地域をめぐるドライブ>

<スポット詳細>
名称:雷電廿六木橋
住所:埼玉県秩父市大滝地内
都心からクルマで約140分
駐車場:あり(無料)

 

あなたも埼玉ドライブ旅をしてみては?

車中泊を楽しむイラストレーターいとうみゆきさんは、それぞれの埼玉ドライブ旅の最後にキャンプをしたり、ご自身で内装を施した愛車「白くま」での車中泊を楽しんでいます。

都会的な地域から山と川に囲まれた自然豊かな地域まで、さまざまな魅力に溢れた埼玉県。友人や家族と一緒でも、一人旅でも、気軽に訪れることができるため、日々の疲れを癒したり、いつもと違う遊び方を楽しんだりするには最適です。

自家用車がなくても今ではレンタカーやカーシェアで気軽にクルマに乗ることができるようになりました。ぜひ次の空いている週末、埼玉の穴場にクルマでお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 

文/矢澤 拓
イラスト/いとうみゆき
編集/矢澤 拓、TAC企画

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