クロスカブも家もカスタム!70歳YouTuberのN-VANアウトドアライフ!(後編)

Hondaの軽自動車N-VAN(エヌバン)、クロスカブ110とともに。ユーチューバーのウィンピージジイさん。クロスカブをDIYカスタム改造

「好奇心は若さのバロメーター」をモットーに、好きなことにひたすら没頭する70歳YouTuber。それが「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」こと中村カズヒロさんです。

愛車N-VAN(エヌバン)の車中泊をはじめ、キャンプ、登山、料理など、さまざまな趣味を全力で楽しむためのアイデアをYouTube動画で発信しています。

前半では、N-VANの車内カスタムやその使い方について教えていただきましたが、今回の後半では、中村さんのお宅へお邪魔してきました! 遊び心とDIY精神あふれる空間で、ものづくりへの思いについて聞きました。

 

前編はこちら↓↓↓

 

目次

YouTuberのウィンピージジイさん

中村 カズヒロさん
1950年生まれ。大阪の難波出身で、現在は滋賀の琵琶湖のほとりで奥さんと二人暮らし。根っからの趣味人で、アウトドアや写真、料理、バイク、クルマなど幅広く楽しむ。定年をきっかけに始めたYouTubeでの動画配信が人気を博し、「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」として一躍有名YouTuberに。著書に『Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル』(玄光社)がある。
YouTube winpy-jijii
Instagram jijii_70

 

平凡なアイテムがカスタムで「自分だけのモノ」になる

クロスカブをDIYカスタム改造。Hondaのクロスカブ110、色はグリーン

 

クロスカブをDIYカスタム改造。ウィンピージジイさんのガレージにて、グリーンのHondaのクロスカブ110

 

中村さんはバイクにも乗られているんですよね!

中村:20代の頃からのバイク乗りで、今はHondaのクロスカブ110に乗っています。バイクもやっぱりグリーンです(笑)。

今はN-VANに車中泊用のベッドを設置してるので、トランポ(トランスポーター)としては使っていませんが、このクロスカブをN-VANに積んで運ぶことももちろん可能ですよ。

クロスカブではどんなカスタムをしているんですか?

 

クロスカブをDIYカスタム改造。Hondaドリームスーパーカブのスピードメーターをクロスカブに取り付け

中村:たとえば、このスピードメーターはもとあったものを取り外して、海外で販売されているHondaドリームスーパーカブのものに交換しています。シフトポジションインジケーターがついているので、ギアチェンジするときにわかりやすいんです。

 

クロスカブをDIYカスタム改造。ブレーキをディスクブレーキに交換

 

クロスカブをDIYカスタム改造。サスペンションの高さを調整できるように改造

中村:他にもブレーキをディスクブレーキに交換したり、サスペンションの高さを調整できるようにしたりと、より自分が使いやすい仕様にカスタムしています。

 

クロスカブをDIYカスタム改造。サイドカバーのHondaのロゴはS800(エスハチ)のもの

 

クロスカブをDIYカスタム改造。ヘッドライドの周囲に貼ったカーボン風シート

 

クロスカブをDIYカスタム改造。フロントフェンダーには「jijii」のロゴステッカーが貼ってある

中村:あとは細かいですが、サイドカバーやヘッドライトに「カーボン風シート」を貼ってラッピングしたり、フロントフェンダーに「jijii」のロゴステッカーを貼ったりしています。

サイドカバーにある筆記体のHondaのロゴは、S800(通称「エスハチ」)のもの。カッティングマシンで好きなデザインのステッカーを自作できるので、いろいろ作ってますよ。

 

リアゲートの「N-VAN」のロゴマークをアレンジして「N-CMP(キャンプ)」に

 

フロントエンブレムは、シビック TYPE Rの純正エンブレムのカラーをグリーンに塗り替えたもの

エンブレムは、シビック TYPE Rの純正エンブレムのカラーをグリーンに塗り替えたもの

 

本当に、芸が細かいですね……! 中村さんはN-VANでも、リアゲートの「N-VAN」のロゴマークをアレンジして「N-CMP(キャンプ)」にしたり、エムブレムの色を変えたりと、さりげない「ひと工夫」をされていますよね。

中村:機能や使い勝手だけを考えたら、こういうのは別にやらなくてもいいんです。だけど、工夫したぶんだけ愛着が持てるじゃないですか。

根本にあるのは「人とは違うモノを持ちたい」という思いです。たしかにお金をかけたらみんなと違うモノが持てるけど、それより自分でオリジナルを作ったほうが「自分だけのモノ」という感覚になる。ぼくがカスタムする理由はそこにあります。

 

フォグライトまわりはブラックに塗装している

フォグライトまわりやフロントグリルのシルバーだった部分はブラックに自分で塗装

 

▼【winpy-jijii】エンブレムのカラーを塗り替える方法

 

一軒家を少しずつDIY! 夫婦で作業を楽しみながら

ダイニングテーブルに向かい合って座る笑顔のウィンピージジイさんと奥様

 

続いてはご自宅にお邪魔して、奥さまにもご登場いただきました! 開放的なダイニングルームとキッチン、すごくすてきです。こちらもDIYされたんですか?

中村:3年前に中古でこの家を買ってリフォームしました。もちろん大きな部分は業者さんに頼んだものの、できる限り自分たちでDIYしました。このキッチンも、仕切りの壁を作ってグレーに塗ったり、飾り棚を作ったり、使いやすいように少しずつ制作しました。このダイニングテーブルも手作りです。

妻と二人でああしよう、このほうが使いやすいよねと話しながら、ペンキを塗ったり、家具を作ったり。既製品ではサイズが合わなかったりするけど、自分たちで作れば、ちょうどいいサイズで、気に入ったモノが作れますからね。

 

ウィンピージジイさんの作業部屋

中村:こちらはぼくの作業室。YouTube動画はよくここで撮影しています。新しい動画のアイデアを考えるのもこの部屋ですね。まさにここがジジイの秘密基地です。パーテーションや棚、デスクや引き出しも自作しました。

 

パーテーションを挟んで、左が奥さんの裁縫部屋で、右がウィンピージジイさんの作業部屋

中村:上から見るとこんな感じです。妻は裁縫が趣味なので、妻の裁縫部屋と、ぼくの作業部屋がパーテーションで仕切られています。お互い作業のあいだは集中しているので、このときばかりはほとんどしゃべりません(笑)。

 

動画のアフレコ風景

中村:YouTube動画の作業は、寝室にあるこのデスクでやっています。編集した動画に後から声を入れる「アフレコ」の作業もここで。試しにちょっとしゃべってみましょうか?

「はいみなさん、こんにちは〜。ジジイのアウトドアチャンネル。今回はカエライフ編集部のみなさんが、わが家に取材に来てくれました。ジジイはもう、ドキドキです……」

 

ウィンピージジイさんが動画編集しているところ

 

わぁ、YouTubeのトークそのままだ(笑)。中村さんの動画の作り方を教えていただけますか?

中村:ぼくは、音楽を先に決めるんです。YouTubeのオーディオライブラリー(動画制作のために無料で使える音楽をダウンロードできる)の中から使う音楽を決めて、どんな動画を撮ろうかなと考えます。そして撮影した映像を編集して、その映像を見ながらアフレコで声を入れるんです。

台本なしで、動画を見ながらアドリブでしゃべるので、つっかえたり言葉が浮かばなかったりして、何度も何度も録り直します。10分の動画でも、アフレコだけで1.5 〜2時間くらいはかかってますね。ふと「オレは何をやってるんやろ?」と思うこともありますよ(笑)。

 

自己流で始めたYouTubeが思いがけず大ヒット

ブレイクのきっかけとなったニベア缶

 

中村さんのYouTubeチャンネルは、2017年に投稿した「ニベア缶の磨き方」という動画で大きな注目を集めたんですよね。そもそもYouTubeを始めたきっかけは?

中村:2010年に勤めていた会社を定年退職して、夫婦でハワイへ旅行しました。そのときの映像を思い出として保存しておこうと動画をアップしたのが最初ですね。それまでにも趣味の写真を載せるホームページをやっていたので、その延長という感じで、ポツポツ動画を作ってはアップして。

その後、とあるプロの動画クリエイターの方と仲良くなる機会があって、動画制作のノウハウを教えてもらったんです。それで2014年頃から視聴者を意識して本格的に動画を作るようになりました。とはいえ、とくに注目されることもなくマイペースで続けてたんですが、ニベア缶の動画が思いがけずヒットして、一気に10万人くらい登録者数が増えたんです。

隣に住んでいる小学生の子に「いつも見てます、ファンです!」と言われたときは、びっくりしましたね(笑)。

 

オピネルのナイフが何本も並ぶ

中村:ニベア缶の動画は、使い終わったニベア缶の塗料をはがしてきれいに磨き、キャンプギアのクッカーのふたとして再利用するというもの。

動画では他にも、アウトドアで人気の高いオピネルのナイフの手入れ方法だったり、キャンプギアのカスタムをいろいろ紹介しています。みんなが持っているモノを、どんな風に改造すれば人とかぶらないようになるか、ジジイは日々頭をしぼってますよ〜(笑)。

 

▼【winpy-jijii】ニベア缶の磨き方

 

▼【winpy-jijii】オピネルのナイフ改造 ピカピカ仕様【前編】

 

ものづくりの原点は、子ども時代からの好奇心

オピネルのナイフを手入れするウィンピージジイさん

 

中村さんのDIYスキルは、一体どこで磨かれたものなのですか? お仕事で職人をされていたとか?

中村:いや、全然。20代で自分の喫茶店を持ったことがあり、そこで調理などはしていましたが、それ以降はずっとサラリーマンです。ものづくりとは縁遠いところにいました。

 

キャンプ場でコーヒーを入れるウィンピージジイさん

中村:自分の原点は、たぶん小学生のとき。大阪市内に住んでいて、近所に町工場がたくさんありました。ぼくは工場の人たちの作業を見るのが大好きで、放課後はきまって工場の窓にへばりついていたんです。

恥ずかしがり屋の子どもだったので、興味はあっても工場の人に話しかけることはできない(笑)。資材を積む作業、切る作業、組み立てる作業、その工程を黙ってずっと眺めているうちに、だんだん何をしているかがわかるようになってきました。

 

N-VANのリアゲート、ウィンドウにはステッカーを貼っている

リアウインドウには、好きなアウトドアブランドや「jijii」の自作ステッカーを貼って。クルマのカラーと揃えて統一感を出すのがジジイ流

 

中村:だから今でも新しいカスタムをするときは、他の人の動画を参考にしますよ。作業している様子を映像で見れば、だいたいのことはわかりますからね。

といっても、ぼくがやってるのは別に特別なことじゃない。ものづくりが好きな人なら誰にでもできる、ごくシンプルな作業です。失敗もたくさんしてきましたし、試行錯誤しながらやってます。

 

ダイニングのテーブルで笑顔のウィンピージジイさんと奥様

 

もしYouTubeをやっていなかったら、今の中村さんとは変わっていたと思われますか?

中村:あってもなくても同じじゃないかな。YouTubeを知って楽しいことは増えましたが、あくまで「他のたくさんの趣味のなかの1つ」という感じです。

自分の好奇心に正直に、好きなことをやってるだけ。だからこれからもずっと続けるんだと思います。

 

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取材・文/小村 トリコ
写真/竹中 稔彦

 

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