この記事では、N-VANを改造した自作キャンピングカーでキャンプや車中泊を楽しむライフスタイル、アイデアあふれる内装など、N-VANのおしゃれなカスタムを紹介します!
キャンプに登山、釣り、ツーリングなどなど、いまや空前のアウトドアブーム。
なんといってもアウトドアで楽しいのは、使う道具を好きなようにカスタムして、自分なりのオリジナリティを演出すること。とはいえ、カスタムって最初は何をどうしていいのかわかりませんよね。
今回ご紹介する中村 和博(カズヒロ)さんは、キャンプ歴50年を超えるベテランキャンパー。これまでの経験で得たアウトドアの知識やDIYのアイデアなどを「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」の屋号でYouTubeに投稿しており、チャンネル登録者数はなんと18万人以上!
そんな中村さんが、アウトドアの相棒として選んだのがHondaの軽バン「N-VAN(エヌバン)」なのです。一体どんなカスタムをしているのか、N-VANを見せてもらいました!
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目次
- 中村 和博(カズヒロ)さん
- 1950年生まれ。大阪の難波出身で、現在は滋賀の琵琶湖のほとりで奥さんと二人暮らし。根っからの趣味人で、アウトドアや写真、料理、バイク、クルマなど幅広く楽しむ。定年をきっかけに始めたYouTubeでの動画配信が人気を博し、「winpy-jijii(ウィンピージジイ)」として一躍有名YouTuberに。著書に『Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル』(玄光社)がある。
YouTube winpy-jijii
Instagram jijii_70
荷物はコンパクトに! シンプル&実用的な車中泊
今日は京都府にある久多の里オートキャンプ場にやって来ました。中村さんのN-VANのガーデングリーンが森に溶け込んで素敵ですね!
中村:このN-VANは、今年2020年の1月に納車されたばかりなんです。それから2カ月くらいかけて車中泊に向けたカスタムをしていたら、新型コロナウイルスの影響で、なかなか外に出られなくなってしまって。
琵琶湖畔で少し予行演習したくらいで、N-VANで本格的に車中泊をするのはまだまだこれからなんです。
なるほど。車中泊のためにどんなカスタムをしたのか、詳しく教えてください!
中村:このグレーの床板はMGR Customs社製の車中泊専用ベッドキットで、取り付けると車内がフルフラットになります。寝るときはこの床の上で、寝袋にくるまるだけ。
中村: さらに床下は収納スペースになっています。キャンプや釣り、登山の道具など、普段使うものは一式ここに入れているので、思い立ったらすぐに出発できるのがいい。荷物は収納スペースにまとめてしまって、車内をすっきりさせて空間をあけておけば、いつでも車中泊できます。
装備がコンパクトですね! もっと荷物がたくさんあると思っていたので、意外です。
中村:ぼくは登山をするので、荷物はできるだけ少なく、コンパクトにまとめるのが当たり前になってます。このモンベルの寝袋も登山用なので、軽くてあたたかくて優秀ですよ。さらに寝袋の中にはエアーマット(青色)を入れて、下にスリーピングマット(銀色)を敷いたらパーフェクト。1年中どの時期でも、ぐっすり寝られます。
アイデアと工夫で収納スペースもたっぷり
中村:荷物の落下を防ぐためのカーゴネットを天井に取り付けて、ブランケットなど軽いものはここに収納しています。
ぼくは基本的になるべく無駄なお金をかけず、自分にとって本当に必要なモノだけを持つというスタンス。だからいくら見映えが良くても、ゴチャゴチャといらない持ち物を増やすことはしたくないんです。そのために登山用の道具を使い回すこともあれば、ちょうどいいモノを求めてDIYすることもあります。……まあこれは、ぼくがそんなにお金持ちじゃないからっていうのもあるけど(笑)。
これはN-VANの純正アクセサリーのルーフコンソールです。やっぱり少しでも収納スペースがほしかったので、購入時にオプションでつけました。
中央にはティッシュをセットして、助手席の上にはウエットティッシュ、運転席の上にはサングラス、LEDライト、ナイフ、エチケットガム、つまようじ、エコバックなど細々したものをまとめています。
再利用でスタイリッシュなアイテムを自作
その他のカスタムについても教えてください。
中村:車内と車外に1つずつテーブルを設置できます。シンプルな設計なので、組み立ても簡単です。
中村:このテーブルもDIYしたもの。1枚板を買ってきてノコギリでカットし、使わなくなったタープのパイプをカットしてテーブルの脚に再利用しています。
ちなみにノコギリは電動でもなんでもなくて、ごく普通の手でひくノコギリです。なのでテーブルの角の丸みをきれいに切るのが大変で(笑)。
ぼくは普段からいろんなDIYをするけど、決してプロ並みの機材や技術があるわけじゃない。素人が苦労しながらやってるんですよ。だからこそ、YouTubeでのぼくのDIY情報は、みなさんの参考になるんじゃないかな。
中村:テーブルの固定は、天板裏にパイプホルダーを付けて、車内の壁に取り付けた黒いイレクターパイプにはめています。イレクターパイプは、鉄パイプにプラスチックをコーティングしたDIYではおなじみの素材です。
また、窓をふさぐように壁に貼っている有孔ボードは、目隠しのためでもあります。リラックスしているときに、外から丸見えだと恥ずかしいですから。
中村:こうやってカスタムでちょっとした工夫をするだけで、車内空間がぐんと快適になります。N-VANの車内には、もとからカスタム用の穴が空いているので、アイテムの取り付けがしやすいですね。
中村:この木製ボックスには、調理器具や食器をまとめています。開いてテーブルに置くと、カフェみたいな雰囲気になるでしょ。ワインの木箱を再利用して作りました。
▼【winpy-jijii】ワインの木箱でキャンプボックスを作ってみた
中村:カメラで撮影した写真をBluetoothでiPadに飛ばして確認したり、撮影した動画をチェックしたり、簡単な作業なら車内のテーブルでこなせます。
中村:テーブルの向きを変えることもできます。景色のいい場所だと、外を見ながらゆっくりコーヒーを飲むのが気持ちいいですね。
中村:退屈してきたらパイプにiPadをセットして、動画を見ることもあります。それに、冬になったらテーブルの天板下にデスクヒーター(パネルヒーター)を貼って「こたつ」にもなりますよ。カスタムだから、いろんな使い方が可能なんです。
中村:屋外のテーブルも車内用と同じ構造で、天板下にパイプホルダーをつけて、ベッドキッドのパイプに固定しています。脚の高さが調整できるようにしてあるので、斜面にクルマをとめたときでも、テーブル面を水平に保つことができます。
料理も本格的に! ポータブル電源は必需品
中村:調理道具や食器はこんな感じです。メーカーはバラバラですが、重ねてコンパクトに収納できるサイズを選んで組み合わせています。黄色いコーヒードリッパーは、100均グッズを加工したもの。100均ショップやホームセンターで買ったアイテムに、ひと手間かけてカスタムするのが楽しいですね(笑)。
以前は赤が好きだったんですが、最近のジジイはグリーンがマイブーム。気がつくと緑色のアイテムばかりそろえています。
▼【winpy-jijii】100均の折り畳みコップでコーヒードリッパーを作る
中村:コーヒー道具をまとめて入れる袋は、妻の手作りです。妻もアウトドアが好きで、二人そろってよくキャンプや登山に出かけています。40年も一緒にいると、趣味も似てくるものなんですよね。
中村:ポータブル電源はJackery社製で、走行充電しています。カーゴスペースのアクセサリーソケットは、標準装備は1個(写真左)だけでしたが、後付けでUSBポート(中央)とアクセサリーソケット(右)を増やしました。常時2個のポータブル電源を積んでいるので、IHクッキングヒーターだって使えますよ。
車中泊にぴったりのN-VANは「人生最後の相棒」
HondaのN-VANを選ばれた理由を教えてください。
中村:車中泊しやすいクルマ、というのが一番ですね。それからスタイルの良さ。フルフラットになり車内空間が広くてゆったり寝られるし、高さがあるので座っていても窮屈さを感じない。しかも軽自動車だから経済的なのが魅力です。1台前に乗っていたのはN-BOXで、それも車中泊用にカスタムしてたんですが、N-VANを見たら欲しくなってしまって、妻を説得して買い換えました(笑)。
ぼくは若い頃から大のクルマ好きで、初めてクルマを買ったのは18歳のとき。最初はHondaのN360で、それから10台以上のクルマに乗ってきました。このN-VANは、自分としては「人生最後の相棒」だと思ってます。
車中泊は以前からよくされていたんですか?
中村:そうですね。クルマで遠出したとき、ホテルに泊まらずに車中泊すれば、そのぶん浮いたお金で温泉に行ったり、おいしいごはんを食べたりできるじゃないですか。そのほうが旅が楽しいかなと。
車中泊もキャンプも好きですが、それらは自分にとって「目的」じゃないんです。そこを拠点として登山をしたり釣りをしたり、何かを楽しむためのもの。いわば「ベース基地」みたいな存在だと考えています。
コロナの影響でもうしばらく外出しにくい日々が続きそうですが、落ち着いたらどこに行きたいですか?
中村:妻とN-VANに乗って「日本一周の旅」に出かけるのが次の目標です。「まずは九州に行こうか」「暑い時期なら北海道がいいかな」と、夫婦であれこれ作戦を練っている時間も楽しい。せっかくこんなにカスタムしたんだから、思いっきり遊ばないと!
ぼくの好きな言葉に、「年をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばないから年をとるのだ」というのがあります。劇作家のバーナード・ショーの言葉です。ジジイとババア、いくつになっても少年と少女のように、人生遊び尽くしたいですね。
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取材・文/小村 トリコ
写真/竹中 稔彦
編集/平林 享子(LIG)
撮影協力/久多の里オートキャンプ場
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