冬の車中泊では寒さ対策が欠かせませんが、ヒーターや電気毛布などの暖房器具を活用することで、しっかりと防寒しながら快適に車中泊を楽しむことができます。
しかし、暖房器具にはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるはず。また車内で暖房器具を使う際には、いくつか注意しなければならないこともあるため、事前に注意点を確認しておきましょう。
そこで今回は、冬でも毎週のように車中泊をしている筆者が、車中泊に適した暖房器具の種類やおすすめの製品、暖房器具を使う際の注意点を徹底解説。車中泊の寒さ対策として暖房器具を取り入れようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
▼筆者プロフィール
- 藤永 祐人
- 神奈川県横浜市生まれの車中泊&キャンプライター。YouTubeをきっかけに車中泊キャンプを始め、最近はほぼ毎週車中泊を楽しんでいる。現在の愛車は軽バン。低コストで車内を改装中。
- Instagram @yuutofujinaga_camp
目次
※車内で暖房器具を使う際には、取扱説明書などで製品の使用方法をよく確かめたうえで、事故や怪我に留意して使用してください。
火を使う器具はNG! 車中泊で使える暖房の種類とおすすめ製品
停車中に車載エアコンをつけっぱなしにしていると、バッテリーあがりの原因になります。環境への悪影響や周囲への騒音、思わぬ事故にもつながるため、車中泊中はエンジンを切り、車載エアコン以外の暖房器具を活用しましょう。
また暖房器具にはさまざまな種類がありますが、カセットガス式ストーブや石油ストーブなど、火を使う暖房器具は使用しないようにしてください。車内で使うと一酸化炭素中毒や引火による火災のリスクが高く、大変危険です。
一酸化炭素中毒や引火のリスクが低く、車内でも使える暖房器具としては、次のようなものがあげられます。
種類 |
暖房能力(※) |
電源 |
セラミックヒーター |
高 |
必要 |
FFヒーター |
高 |
必要 |
オイルヒーター |
中 |
必要 |
パネルヒーター |
低 |
必要 |
電気毛布 |
低 |
必要 |
ヒートベスト |
低 |
バッテリーを充電すれば不要 |
湯たんぽ・カイロ |
低 |
不要(充電式の場合はバッテリーの充電が必要) |
※高:空間全体を暖められる、中:時間はかかるが空間全体を暖められる、低:スポット的に暖められる
まずは上記の暖房器具について、種類ごとのメリット・デメリットに加え、その種類がおすすめな人の特徴や最適な活用シーンを紹介します。種類ごとに筆者のおすすめ製品もピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。
セラミックヒーター
セラミックヒーターは、セラミックで覆われている電熱線を加熱し、放出された遠赤外線の熱をファンで送り出す仕組みの暖房器具です。
非燃焼系の暖房器具のため一酸化炭素中毒の心配がなく、車中泊でも使用しやすいでしょう。暖房能力は高くありませんが、燃料の補充が必要ないので気軽に使えるほか、クルマに積載しやすい、軽量かつコンパクトなモデルが多いのもうれしいポイントです。
一方で、温風が出続けるため空気が乾燥しやすいのは気になる点。「車載用加湿器を活用する」「濡らしたタオルを干しておく」など、乾燥対策とセットで使うのがおすすめです。
- コンパクトに収納や持ち運びができる暖房器具が欲しい人
- 自宅と車中泊で兼用できる暖房器具が欲しい人
- 暖房能力よりコスパを重視したい人
- 車内全体をしっかりと暖めたいシーン
セラミックヒーターのおすすめ:siroca(シロカ)「人感センサー付き セラミックファンヒーター ポカ CUBE」
セラミックヒーターのおすすめは、siroca(シロカ)の「人感センサー付き セラミックファンヒーター ポカ CUBE」です。
本体重量は約2.5kgと軽量で、持ち運びに便利なハンドル付き。23.6×23.2×高さ20.3cmのコンパクトなサイズであるうえに、運転音が約25dBと静かなので、狭い車内で使うのに適しています。
さらに、入/切タイマー機能付きで就寝時に使いやすいのもうれしいポイント。人感センサーも搭載しているため、万が一、スイッチを切り忘れた状態でクルマを離れてしまっても自動でオフになります。
POINT
異常な温度上昇を検知するとブザーで知らせてくれる機能や、大きな振動や転倒を検知すると自動でオフになる機能など、安全性に配慮した機能が充実!
送風機能も付いているため車内の換気にも使えますが、消費電力は1,200Wと大きめなので、ポータブル電源を使用する場合は出力や容量に注意しましょう。
- サイズ(約):23.6×23.2×高さ20.3cm(ハンドル除く)
- 重量(約):2.5kg
- コード長(約):1.8m
- 消費電力:1,200W
FFヒーター
FFヒーターとは、ガソリンや軽油などクルマと同じ燃料で稼働する車載用の暖房器具。エンジンを始動することなく使用できるのが大きな特徴です。
FFとは「Forced draught balanced Flue systems(強制給排気式)」の略で、その名の通り、排気ガスも強制的に車外へ放出する仕組みなので、車内の空気をクリーンに保てます。さらに、低燃費である点も魅力です。
車中泊を快適にする車内装備として非常に人気の高いアイテムで、2015年に日本RV協会がキャンピングカーユーザーを対象に行なった調査では「装着して一番よかった装備」の1位に輝いたことも。
ただし、ほかの暖房器具と比べて値が張ります。また設置は基本的に専門業者に依頼しなければならず、車種や製品によっては設置工賃が高額になる場合も。そのため、キャンピングカーユーザーや車中泊の頻度が高い方におすすめです。
- 車中泊の頻度が高い人やキャンピングカーユーザーの人
- クルマ専用の暖房器具が欲しい人
- 積載を圧迫しない暖房器具が欲しい人
- 車内全体をしっかりと暖めたいシーン
FFヒーターのおすすめ:Webasto(ベバスト)「Air Top 2000 STC」
FFヒーターのおすすめは、Webasto(ベバスト)の「Air Top 2000 STC」です。
「Air Top 2000 STC」は、設定温度に達すると出力を自動制御したり、バッテリーの電圧が低下するとヒーターが自動停止したりと、便利な機能を搭載したFFヒーター。
消費電力は14~29W、燃料消費量はひと晩(8時間)使用して1~1.5L程度と、少ない電力と燃料で稼働します。クルマの燃料タンクは30~60Lが平均で、キャンピングカーでは100Lを超えるクルマも多いので、ひと晩使っても燃料不足になる心配は少ないでしょう。
POINT
「マルチコントロール」という機能により、予約やベンチレーション、高地モードの設定も可能です。高地モードとは、標高が高く酸素が少ない場所で最良燃料にコントロールしてくれる機能であり、最大高度2,200mまで対応してくれます。
燃費の良さはもちろん、機能性の高さが魅力の製品です。
- サイズ(約):31.1×12.0×高さ12.1cm
- 消費電力:14~29W
- 燃料:軽油またはガソリン
- 燃料消費量:軽油/0.12~0.24L/h、ガソリン/0.14~0.27L/h
オイルヒーター
オイルヒーターは、本体内部のオイルを温め、オイルの放熱を利用する暖房器具です。
オイルは密閉されているので安全に使える上、補充や交換も必要ありません。難燃性のオイルなので、万が一オイルが漏れてしまっても、火災の心配は少ないです。稼働音が静かである点や、送風しないので空気が乾燥しづらい点から、狭い車内で使うのに適しています。
空間全体を暖められるパワフルなモデルも多いですが、本体温度は低めなので、やけどや引火の心配が少ないのもうれしいポイント。しかし、本体温度が低いからこそ、車内が十分に暖まるまでに時間がかかってしまいます。
また消費電力が大きいため、大容量のポータブル電源などを用意する必要があります。
- 稼働音が静かな暖房器具が欲しい人
- 自宅と車中泊で兼用できる暖房器具が欲しい人
- 車内全体をしっかりと暖めたいシーン
- 空気の乾燥を防ぎたいシーン
オイルヒーターのおすすめ:アイリスオーヤマ「オイルヒーター 8畳 ストレートフィン」
オイルヒーターは、アイリスオーヤマの「オイルヒーター 8畳 ストレートフィン」に注目です。
適用床面積が8畳とパワフルなオイルヒーターで、車内全体をしっかり暖められます。25.0×39.5×高さ65.0cmと大きめのサイズですが、スリムな形状で幅を取らない点や、重量はあるものの取っ手とキャスター付きで動かしやすい点が魅力です。
ヒーターの強さは、強・中・弱の3段階に調節が可能。さらに、ヒーターの強さとは別で温度の微調整も可能なため、シーンにあった温度で快適に過ごせます。
キャスター付きで高さもあるので、本体が転倒しないようにしっかりと固定したうえで、運転中の使用は避けましょう。
POINT
コンパクトな暖房器具は暖房能力が弱めなことが多く、ハイエースやキャラバンなど、車内が広めのクルマだと空間全体が暖まるまでに時間がかかってしまいがちです。
「オイルヒーター 8畳 ストレートフィン」はコンパクトさには欠けるものの、暖房能力を重視したいシーンで活躍してくれます。
- サイズ(約):25.0×39.5×高さ65.0cm
- 重量(約):8.6kg
- コード長:1.6m
- 消費電力:強/1,200W、中/700W、弱/500W
パネルヒーター
パネルヒーターは薄いパネル型の暖房器具で、輻射熱を利用して空間をじんわりと暖めます。
比較的軽量でコンパクトなものが多く、特に折りたたみ式は、積載時はもちろん、設置の際にもスペースをとらないため車中泊にピッタリです。非燃焼性で事故の危険性が低く、稼働音が静かなことに加え、風が出ないので空気が乾燥しづらいメリットがあります。
ただ、暖房能力は低く、空間全体を暖めるのには向いていません。空間を暖める暖房器具にプラスする形で、脚や背中をピンポイントで温めるための暖房器具として活用しましょう。
- 自宅と車中泊で兼用できる暖房器具が欲しい人
- コンパクトに収納や持ち運びができる暖房器具が欲しい人
- 脚や背中などをピンポイントで温めたいシーン
- 空気の乾燥を防ぎたいシーン
パネルヒーターのおすすめ:アイリスオーヤマ「デスクパネルヒーター」
パネルヒーターは、アイリスオーヤマの「デスクパネルヒーター」がおすすめです。
折り目を利用して自立する仕様で、背中や足元を囲って温められるのが特徴。収納時は折りたためるため、クルマに積載しやすく、設置の際も場所を取りません。
温度は約45~55℃で無段階に調節でき、好みの温度を維持できます。6時間経過すると自動で停止する安全機能も搭載しており、車中泊に限らず、自宅やオフィスでも活躍してくれるアイテムです。
キャメル・アプリコットピンク・モスグレーのおしゃれなカラー展開も魅力ですよ。
POINT
定格消費電力は160Wと小さめなので、ポータブル電源の容量が大きくない場合など、消費電力を抑えたいシーンにも最適。
本体が薄く、ちょっとしたスペースに設置したり収納したりできるので、サブの暖房器具としても力を発揮してくれます。
- サイズ(約):45.0×30.0×高さ48.0cm(使用時)
- 重量(約):1.7kg
- コード長:約1.5m
- 消費電力:160W
電気毛布
電気毛布は、その名の通り電気によって熱を発生させる毛布であり、消費電力を抑えつつ、しっかりと身体を温めてくれるのが特徴です。
空間を暖める効果はありませんが、身体への密着度が高く、体感温度が高いのが魅力。洗濯機で丸洗いできるタイプであれば、清潔に使い続けられるのもメリットです。
電気毛布には掛けるタイプ・敷くタイプ・掛け敷き兼用タイプの3種類があり、車中泊の場合は掛け敷き兼用タイプがおすすめ。掛け敷き兼用タイプなら、起きている間はひざや背中に掛け、就寝時にはマットの上に敷いて底冷えを防ぐといった使い分けが可能です。
ただし、長時間の使用による低温やけどや、脱水症状などには注意が必要です。寝る前には電源をオフにするか、タイマーを設定したうえで低温設定で使用しましょう。
- 肌で暖かさを感じたい人
- コンパクトに収納や持ち運びができる暖房器具が欲しい人
- 就寝前や就寝中に寝具を温めたいシーン
- 消費電力を抑えたいシーン
電気毛布のおすすめ:アイリスオーヤマ「電気かけしき毛布」
電気毛布のおすすめは、アイリスオーヤマの「電気毛布 188×130 掛け敷きタイプ」です。電源を入れると毛布全体がじんわりと温まり、柔らかな肌触りのフランネル素材と相まって心地よい温かさを感じられます。
掛け毛布・敷き毛布として使えるのはもちろんのこと、カーペット代わりにしたり、ひざ掛け代わりにしたりと、幅広い使い方ができるでしょう。春先や冬の初めなど、朝晩に冷え込みを感じる時期にはメインの暖房器具として、寒さが厳しい時期にはサブの暖房器具として、車中泊でも自宅でも活躍してくれます。
定格消費電力は75Wなので、容量や定格出力が小さいポータブル電源でも使用することができますよ。
POINT
コントローラーを外せば洗濯機(※)で丸洗い可能なため、清潔に使い続けられるのも魅力的なポイント。
何も操作をしないで3時間経つと自動的に電源が切れるタイマー機能を搭載しているので、電源を切り忘れた際にも安心です。
※ドラム式洗濯機を除く
- サイズ(約):188.0×130.0cm
- 重量(約):1.73kg
- コード長:本体側/約1m、電源側/約2m
- 定格消費電力:75W
ヒートベスト
ヒートベストとは、バッテリーを接続すると内蔵されたヒーターが加熱されるベストのことです。電熱ベストとも呼ばれ、スイッチを入れるとすぐに身体を温められます。
身に着けるタイプの暖房器具なので、車内で過ごすときはもちろん、車外での活動時にも活躍します。バッテリーを自宅で充電すればOKなので、車中泊以外のアウトドアや日常の外出など使用シーンも幅広いです。
特に、バッテリーが内蔵されているタイプやモバイルバッテリーが付属しているものであれば、ほかに特別なアイテムを用意することなく、すぐに使えますよ。
電気毛布と同様に身体への密着度が高く温かさを感じやすい一方で、空間を暖める効果はないため、暖房器具との併用や、屋外用の防寒対策におすすめです。
- 肌で暖かさを感じたい人
- 車内以外にも、屋外や日常で使える暖房器具が欲しい人
- コンパクトに収納や持ち運びができる暖房器具が欲しい人
- 電源なしで防寒対策したいシーン
ヒートベストのおすすめ:アイリスオーヤマ「インナーヒートベストセット」
ヒートベストのおすすめは、アイリスオーヤマの「インナーヒートベストセット」です。
電源を入れて1分後には約11℃も温度が上昇するので、すばやく身体を温めたいシーンで重宝します。
温度は段階があり「車内でじっとしているときには温度を高くする」「身体を動かすシーンでは温度を低くする」といったように、活動状況に応じて細かに調整できるのも魅力です。
付属のモバイルバッテリーで稼働するため、バッテリーを自宅で充電してから車中泊に持っていけば、電源が確保できないシーンでも防寒対策できます。
POINT
生地には防風性能に加えて撥水加工も施されており、車中泊はもちろん、キャンプのように屋外で過ごす時間が長いときにも最適です。
バッテリーを外せば水洗いOKなので、汚れを気にせず、気軽に使えるのも便利!
- サイズ(約):本体/S・M・L・XL、モバイルバッテリー/5.2×2.5×高さ10.4cm
- 重量(約):S/約308g、M/約310g、L/約312g、XL/約314g、バッテリー/約175g
- 消費電力:10W
湯たんぽ・カイロ
湯たんぽやカイロなど、アナログな暖房器具も寒さ対策に役立つアイテムです。基本的に電源が必要ないので、電源の確保が難しい場合でも身体や寝具を温められます。
「湯たんぽはお湯を用意するのが面倒くさい」「カイロはゴミが増えるのが気になる」といった方は、充電式の湯たんぽやカイロを活用してみましょう。家で充電しておけば、電源がなくても使用できます。
ただし、湯たんぽもカイロも低温やけどには注意が必要です。就寝中の使用は推奨されていない製品も多いので、使用方法をよく確認し、正しく使いましょう。
- 車内以外にも、屋外や日常で使える暖房器具が欲しい人
- 手軽に使える暖房器具が欲しい人
- お腹や腰などをピンポイントで温めたいシーン
- 電源なしで防寒対策したいシーン
湯たんぽ・カイロのおすすめ:THREEUP(スリーアップ)「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(フランネルVer.)」
湯たんぽ・カイロのおすすめは、THREEUP(スリーアップ)の「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(フランネルVer.)」です。
湯たんぽとして使ったり、ひざの上に乗せてカイロのように使ったりと汎用性が高く、さまざまなシーンに向いています。15分の充電で、湯たんぽとしては約8時間、カイロとしては約4時間も温かさを持続する優れものです。
お湯の入れ替えが必要ないので手軽に使えるだけでなく、繰り返し使えてエコなのも美点です。
POINT
カバーは肌触りのいいフランネル素材で、使い心地が抜群です。
グレージュ・アッシュピンク・グレーの3色展開で「おしゃれなアイテムで揃えたい」というこだわりがある方にもおすすめ。
- サイズ(約):本体/23.0×28.0×高さ5.0cm、カバー/28.0×27.0cm
- 重量(約):1.7kg
- 消費電力:360W
使用前にチェック! 車中泊で暖房器具を使うときの注意点
冬の車中泊で暖房器具を使う際には、電源の確保・事故や怪我・空気の乾燥の3つに注意しましょう。
多くの暖房器具は使用時に電源が必要となるため、しっかりと電源を確保してください。特に消費電力が大きい暖房器具だと、ポータブル電源の容量によっては短時間しか使えなかったり、定格出力によっては暖房器具を稼働させるのが難しかったりすることもあります。
「容量や出力の大きいハイスペックなポータブル電源を用意する」「RVパークやキャンプ場の電源サイトを選ぶ」など、安定して電気を確保できるように工夫するのがポイントです。
また火災や低温やけどといった事故・怪我のリスクにも注意してください。低温やけどについては、ヒートベストや湯たんぽのように肌に直接触れる暖房器具はもちろん、ヒーター類でも注意が必要です。
事故や怪我を防ぐために、暖房器具を使う際には説明書に記載された正しい使用方法を守りましょう。
温風で車内を暖める暖房器具の場合には、乾燥対策を取り入れるのも大切です。眠りにつくときは暖かくて快適でも「朝起きたら喉が痛い」「乾燥で肌がボロボロ」といったことがあります。
車載用加湿器のほか、「濡らしたタオルを干しておく」「ルームミストで水分をまく」「就寝時にマスクを着用する」などでも乾燥を防げますよ。
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暖房器具以外でも防寒対策を! 車中泊で暖かく過ごすためのコツ
車中泊する場所や手持ちの装備によっては、暖房器具を使った防寒対策が難しいこともあるはず。また暖房器具が使えるシーンでも、暖房器具以外の防寒対策も取り入れると、より暖かく、快適に車中泊を楽しめるようになります。
具体的には、次のような防寒対策をしましょう。
- R値6以上の断熱性に優れたマットを使用する
- 快適温度がマイナス7℃前後、もしくは使用可能温度がマイナス14℃前後の厳冬期用寝袋を使用する
- シェードで窓を断熱し、冷気をシャットアウトする
- レイヤリングを意識した服装にする
- マフラーや靴下などの小物を活用し、首・足首・手首といった寒さに敏感な場所を保温する
防寒対策を含め、冬に車中泊をするときのポイントは以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
▼冬に車中泊をするときのポイントはこちらの記事もチェック!▼
まとめ:暖房器具は冬の車中泊の心強い味方!
暖房器具を活用すれば、冬でも快適に車中泊を楽しめます。
ただし、車中泊では車載のエアコンや火を使う暖房器具は使用できません。車中泊に適した暖房器具には次のような種類があるため、車中泊の車中泊の頻度やスタイル、環境、予算などにあわせて、適切なものを選んでくださいね。
また暖房器具を使う際には「大容量のポータブル電源などで電源を確保する」「正しい使い方をして事故や怪我を防ぐ」「車載加湿器やルームミストを使って乾燥対策をする」の3点が大切です。
暖房器具が使えないシーンや、暖房器具の効果をより高めたいシーンでは、寝具や服装などの装備を工夫すると、より暖かく過ごせるでしょう。
今回の記事を参考に、しっかり防寒対策をして、快適な車中泊を楽しんでください。
※本記事は2023年12月12日時点の情報を掲載しています。商品の最新情報については、販売店にお問い合わせください
※車内で暖房器具を使う際には、取扱説明書などで製品の使用方法をよく確かめたうえで、事故や怪我に留意して使用してください
文/藤永 祐人
写真/藤永 祐人、長野 竜成、森 風美、カエライフ編集部
編集/菅原 葵、TAC企画
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