【全15例】 軽バンのおしゃれカスタムをまとめました!スタイルも使用方法も十人十色!

車中泊やバンライフに挑戦したいと考えている初心者におすすめなのが、軽バンをベースにしたカスタムです。購入時の予算や維持費なども普通車と比べると抑えることができ、「カエライフ」でもこれまで様々なおしゃれな軽バンカスタムを紹介してきました。

そこで、今回はカエライフで過去に紹介したおしゃれな軽バンを一挙紹介! 以前登場した3名のオーナーのおしゃれ軽バンをおさらいしつつ、初登場のオーナーも2名紹介します。レトロかわいい雰囲気のものや、男前なミリタリー仕様のスタイルまで、個性豊かなカスタムに注目を。

記事の後半では、N-VANをベースにおしゃれなカスタムができるキットの紹介や、レトロなスタイルにカスタムしてくれる専門業者も紹介します。「DIYでカスタムするのは難しそう……」と不安な人も、プロにおまかせすれば安心です。

今回紹介する全15台のカスタム車の中から、お気に入りのスタイルを探してみてくださいね!

 

Hondaの軽バンN-VANのカスタム実例はこちらにまとめました↓↓

こちらの軽バンカスタムもどうぞ↓↓

 

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目次

 

1.車中泊もお手のもの! 三沢 真実さんのスズキ・エブリイ

三沢真実さんのおしゃれ軽バンはスズキ・エブリイ。カスタムした内装とDIYペイントした車体が特徴的

クリエイティブデザイナー、キャンプコーディネーターの三沢 真実さんは、息子さんと2人で「日本一周のクルマ旅」を実行するほどのアクティブ派です。日々行動をともにしているパートナーはスズキ「エブリイJOINターボ(ハイルーフ)」。ドライブから車中泊までこなせる内装にカスタムし、フェイスもレトロかわいくアップグレードしています。お気に入りポイントやこだわりについてお聞きました。

三沢真実さんのプロフィール写真
三沢 真実さん
クリエイティブデザイナー、キャンプコーディネーター。日本各地のキャンプ場やアウトドアブランドなどとコラボしながら空間装飾を行う。代表を務めるクリエイターズユニット「CAMMOC(キャンモック)」 では、「キャンプのある暮らし」をテーマにアウトドアの魅力を発信。また、車中泊の旅の様子をWebマガジン『ソトビラ』で"「アリとおかあさんの車旅」 として連載中。

個人サイト Mami Designs, and…
Instagram @mamimisawa

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイ

基本データ
車種:スズキ・エブリイ JOINターボ(ハイルーフ)
目的:車中泊、街乗り
カスタム方法:フロントキット、DIY
スタイル:バンライフ、レトロかわいい

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイのフロント

軽自動車カスタム専門店「モデストカーズ」のフロントキット「ピコット」を使い、ボンネットフードやバンパー、ウインカー、ヘッドライトなどのフェイス部分を交換

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイのフェイス周り

フルカスタムせず、フェイスチェンジだけのオーダーにしたので、費用は20万円ほど。レトロカスタムにしてはリーズナブルに抑えられた

 

レトロでかわいいカスタムカーですね。どうやって作ったのですか?

三沢さん:軽自動車カスタム専門店「モデストカーズ」のカスタムデザイン「ピコット」に一目惚れしてカスタムを依頼しました。友人から譲ってもらったクルマが壊れてしまって探していたタイミングだったので、ベース車のスズキ エブリイも新車で購入を。

外装オプションやインテリアのグレードアップなど、いろいろと魅力的な選択肢がありましたが、グッとこらえてコストダウンに注力(笑)。フロントだけカスタムするフェイスチェンジにより、20万円ちょっとの費用で済みました。

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイのサイド

ボディペイントの塗料は「タカラ塗料」のものを使用してセルフでペイント。全塗装しても約1万5千円で済んだ

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイのリア側

後付けしたルーフキャリアとラダーもマットブラックで自ら塗り直し

 

ボディはDIYでペイントを?

三沢さん:購入時はホワイト系だった車体を、タカラ塗料の「グリーンソイビーンズ」でセルフペイントして自然の中に溶け込むカラーに仕上げました。サンドペーパーでボディの表面に細かいキズをつけ、塗らない部分はビニールで養生。アルコールで丁寧に脱脂してから下地剤を塗り、ようやくペンキで色塗りへ……。大人5人で12時間近くかかりました。プロの仕上がりとは全然違いますが、ラフな味わいが気に入っているんです。

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイの内装。Cielbleu(シエルブルー)にオーダーし、板張りで統一

内装はデザインユニット「CielBleu(シエルブルー)」にオーダー。板張りで統一し、憧れのバンライフスタイルを手に入れた

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイの内装。2列目シートは残している

友人を乗せてのドライブも楽しみたいので2列目シートは残した。ディテールに外装と同じペイントを施したのもポイント

 

三沢真実さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、スズキ・エブリイ。まるで自宅のようにリラックスして過ごせる

アンティークのバスケットをテーブル代わりにしてリラックス

 

内装もオシャレですね!

三沢さん:海外のバンライフに憧れて、木目調で統一した内装をデザインユニット「CielBleu(シエルブルー)」に依頼。この空間で車中泊がしたいからお出かけするほどお気に入りです。

変わったのは見た目だけではありません。断熱材が車体と木材の間に入っているので、外気温に影響されにくくなりました。車中泊の快適さがカスタム前とは段違いなんですよ。

 

三沢真実さんが息子さんとキャンプを楽しんでいる様子

息子さんとの二人旅もお気に入りの愛車があるからこそ(写真提供:三沢 真実)

三沢さん:一通りのカスタムを終えて「理想のクルマがやっと形になった!」と実感しています。購入したばかりの頃と比べると、すっかりクルマ好きになりました。

 

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2.DIYで車中泊仕様に! 森 風美さんのHonda・バモス

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモス。車中泊仕様でゆったり過ごせる

カエライフの連載でもおなじみの女子キャンパー森 風美さん。キャリーケースにキャンプギアを入れて徒歩で旅する「キャリーキャンプ」のスタイルを確立し、現在は愛車のHonda「バモス ホビオ」をDIYでカスタムしながら車中泊も楽しんでいます。商用車であるバモスを選んだ理由や、カスタムのポイントについて詳しくお話をうかがいました。

森風美さんのプロフィール写真
森 風美さん
年間80泊するほどキャンプを愛し、女子でも楽しめるキャンプスタイルをSNSで発信している女子キャンパー。女性向けアウトドアWebメディア「なちゅガール」の編集長も務める。そのほか雑誌・テレビ・イベント出演など幅広い分野で活躍中。

Instagram  @fu_u.m
Twitter  @fu_uyu
YouTube  もりふうみチャンネル

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バンスズキ・エブリイ

基本データ
車種:Honda・バモスホビオ
目的:車中泊、アウトドア
カスタム方法:DIY、専門業者の施工
スタイル:レトロかわいい、車中泊

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモスのフェイス周り

2019年4月に購入したHonda「バモス ホビオ 」。このクルマを買おうと決意して、10カ月ほど中古市場を探して条件に合うものを見つけた ※2018年5月に販売終了

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモスのフロント側

ワンボックス系といわれるバンタイプ(=軽バン)であるバモス ホビオ。商用車ベースだが「走行性能でストレスを感じることはアップダウン以外はほとんどない」と森さん

 

バモス ホビオを選んだ理由は?

森さん:まずは軽自動車だから維持費が少なく、コストパフォーマンスが良い点。自動車税や重量税だけでなく、高速道路の料金も安くなるなど、いろいろなメリットがあります。

あとは車内が広いのもポイントです。荷室の部分が約1.4帖あるので、車中泊でも足を伸ばしてゆっくり寝られます。広さがある分、棚を付けるなどさまざまなカスタムもしやすく、「乗りながら育てていけるクルマ」にしようと思い購入しました。

 

他の軽バンも選択肢にあったのでしょうか?

森さん:バモスを選んだ一番の理由は、丸目のレトロフェイスが大好きだから。Honda「ステップバン」にあこがれていて、こんなかわいいクルマに乗りたいなと思っていましたが、現在は販売終了に……。

そんなときに出会ったのが、父が昔お世話になっていた「モデストカーズ」というカスタム専門店。バモスをHonda「ステップバン」のようなかわいいフェイスにカスタムしてくれると聞いて迷わず購入したのですが、今のバモスの顔にも愛着がわいて、カスタムしようかすごく悩んでいます(笑)。

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモスと、愛犬のどんちゃん

愛犬のどんちゃんと一緒に気兼ねなく旅行ができるのも、車中泊ならではの魅力

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモス。車内にデスクを取り付けてリモートワークを行なう森さん

デスクを取り付けることでワークスペースも確保。車内高が約1.2mあるため窮屈さはなく、着替えもスムーズに行えるという

 

カスタムのポイントは?

森さん:バモスは後部座席を倒した時に少し段差ができたり、金具が出っ張る部分があるので、完全にフラットにはなりません。そこでOSBボード(床板となるボード)と角材を買ってきて、フルフラットになるよう1日かけてベッドキットを作りました。

 

森風美さんのHonda・バモスのカスタム初期。DIYでベッドキットを作成

DIYで作ったベッドキットが完成したときの写真。バモスの色に合うかわいいフローリングシートで床板をカバーしている

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモス。ルーフインナーラックを活用してキャンプギアなどを整理

ルーフインナーラックには寝るときにだけ必要なマットなど寝具や、折りたたみチェアや釣り道具など車外で使うものをまとめて収納

森さん荷室部分のルーフインナーラックや、運転席の大型ルーフコンソールはHondaの純正アクセサリーを使っています。運転席のルーフコンソールはHondaのショップに持ち込んで取り付けてもらいました。ミラーや室内灯など部品を取り外す大掛かりな作業が必要な場合は、プロにおまかせする方が安心です。

 

森風美さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・バモス。格子窓風にDIYカスタムした窓がキュート

後部座席を格子窓風にカスタムしたのも森さんのアイデア。DIYしたという窓枠がミニチュアハウスのようなキュートなイメージを醸し出している

 

どんどんグレードアップしていますね!

森さん:最近はカエライフに登場したバンライフビルダーの鈴木大地さんに教えていただき、天井部分を板張りにカスタムしました! 今後カエライフの記事でも、そのときの様子をお届けするので、ぜひご覧ください。

 

森さんの連載記事はこちら↓↓↓

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3.男前なカスタムが盛りだくさん! 宮崎 秀仁さんのHonda・アクティバン

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

キャンプ歴30年以上を誇る宮崎 秀仁さん。アウトドアの達人としてギアをオシャレに使いこなすスタイルがInstagramで評判となり、オリジナルブランド「38explore(サーティーエイト・エクスプロー)」を立ち上げるまでになった趣味人です。自身でカスタムした愛車、Hondaの「アクティバン」も洗練された男らしさが漂い、たくさんのフォロワーを生み出しています。

宮崎秀仁さんのプロフィール写真
宮崎 秀仁さん
通称ミヤさん。1973年生まれ。アウトドアブランド「38explore(サーティーエイト・エクスプロー)」主宰。持ち前の発想力と手先の器用さで、「用の美」を追求した独自のキャンプギアを企画制作する。本業ではフリーランスのインテリアデザイナーとして、店舗内装の設計や施工などを手がける。Instagramのフォロワーは2万人のカリスマキャンパー。

Instagram   38explore

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バンHonda・アクティバン

基本データ
車種:Honda・アクティバン
目的:アウトドア
カスタム方法:DIY
スタイル:クロスカントリー、ミリタリー

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンのフロント側

街乗りからアウトドアまで幅広く使え、遠くに行ったら車中泊までできるような「これ1つで完結するクルマ」を目指した

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンのリア側

キャンプの世界では「ミリタリー好きなキャンプおじさん」で通っていたため、ミリタリーのテイストにアップデート

 

どんなイメージでカスタムしましたか?

宮崎さん:このクルマは2017年に、走行距離10万kmオーバーの’08年式モデルを、ヤフオクで約10万円で落札しました。「これ1つで完結するクルマ」をテーマに、いろんなシーンに対応できて、食料さえあればずっと暮らせるシェルターをイメージしてカスタムしています。

 

気に入っているポイントは?

宮崎さん:4WDのパワーと軽自動車ならではの機動力に惚れました。アウトドア活動をするのに、山奥や細い道に入れるのがありがたいんです。結構使い込まれた車体ですが、何かあったら自分で直せば良いかなと。今のところは元気です。

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

パイプで自作した土台をフロントにセットし、「BOSCH(ボッシュ)」の黄色いフォグランプを後付け。フロントカバーのスコップは実用より装飾の意味が強いそう

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

オフロード車に倣ってナンバープレートを中央からヘッドライト下に移動。本来ナンバープレートがある箇所には、アルミ製のチェッカープレートを装着した

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

テールランプを覆うランプガードは、飲食店で使われるワイングラスホルダーを流用。全く別のパーツながらアウトドア感の演出に役立っている

 

カスタムのポイントを教えてください

宮崎さん:ボディカラーはサンドベージュとマットブラックにDIY。前者は建物の外壁用、後者はチッピング塗装(塗料が剥がれにくくて錆に強い)用の塗料を使っています。ホイールもブラックに交換して、タイヤは外径5㎝ほどインチアップ。加えて前後バンパーを約10cmカットしたため、車高が上がったように見えます。

砂地や岩場などのオフロードを走るアウトドア車はリフトアップする場合が多いんです。軽バンでもそれっぽく見えるように改造しました。

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンの内装。天井を剥がして遮音材から制振材に変更している

天井を剥がして遮音材から制振材に変更。スポンジの断熱材も入れて温度対策まで万全に

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。内部にファンを仕込み、太陽光発電で駆動できるよう改装

太陽光充電によってファンが回るパネルも自作した。窓に設置して夏でも涼しく

宮崎さん:天井はもともと配されていた遮音材を剥がし、制振材「レジェトレックス」を貼り付けています。外からの振動を抑えることで音が出ないようにし、大雨の夜でもぐっすり眠れるように。

窓に付けたのは自分で考え製作した充電機能付きパネルです。ソーラーパネルとファンのセットで、自動的に太陽光発電を行ってモバイルバッテリーに給電するよう設計しました。外せば普通の窓に戻ります。

 

宮崎秀仁さんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。ルーフキャリアとキャリアベースもDIYで取り付けた

ルーフキャリアはヤフオクで約15,000円で入手。キャリアベースも2セット(4本)をAmazonにて約3,000円で購入した

 

これだけ色々カスタムしていると費用もかかったのでは?

宮崎さんカスタム費用は10万円を超えないくらいでした。せっかくリーズナブルに入手できたクルマだし、好きなようにしたいという思いの結果、色々とチャレンジしてみました。ただ、自分だけで材料を集めてフルカスタムするのは、時間と手間が非常にかかります。プロに依頼する人の気持ちはわかりますし、僕もそうしたかったですね(笑)。

 

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4.ソーラーパネルで自家発電。たくチャンさんのHonda・アクティバン

22歳という若さながら、愛車のHonda「アクティバン」をDIYで車中泊仕様にカスタムした「たくチャン」さん。専門知識なしにチャレンジした体当たりの姿をSNSにアップし、同世代はもちろん多くの人々から注目されました。特に驚かされるのがルーフに設置された巨大なソーラーパネル。電気に困らないクルマを目指したそうです。

たくチャンさんのプロフィール写真
たくチャン さん
1998年生まれ。DIYでHonda アクティバンを車中泊用にカスタムし、その様子をInstagramやYouTubeなどで発表。多くのフォロワーから支持を得る。また、自動車/バイク用リチウムイオンバッテリーの開発販売をしている「MOVING BASE」に勤務。日々、クルマと電気の研究に勤しんでいる。

Twitter @takuchan_v
Instagram @matsu_2

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

基本データ
車種:Honda・アクティバン
目的:車中泊
カスタム方法:DIY
スタイル:キャンプ、ミリタリー

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンのフェイス周り

同じアクティバンをオフロードライクにカスタムした「38explore」の宮崎さんがお手本

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンのリア側

ミリタリー風に仕上げるため「タカラ塗料」のマットなカラーでフルペイント。後部ラダーも自分で製作

 

アクティバンを選んだ理由は?

たくチャンさん:車中泊できる軽バンを探していたときに出会ったのが、中古のアクティバンでした。価格は約15万円。Instagramで「#バンライフ」とか「#車中泊」って調べていると、軽バンを素敵にカスタムしているオーナーさんがたくさんいて。なかでも「38explore」の宮崎さんに憧れを。僕も同じようなミリタリーテイストのクルマに乗りたい! と購入を決断しました。

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。ソーラーパネルについて説明するたくチャンさん

ソーラーパネルの取り付け、使用はさほど難しくなく、ネットで調べるだけで十分なんだとか。独立した電源になるので、エンジンを切った状態でもカーステレオが聴けるように

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。ルーフにソーラーパネルを取り付けて自家発電

太陽光発電と走行充電だけで車内に追加した照明や冷蔵庫、コンセントなどの電力を賄えるようにした

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン

車体とパネルの隙間を埋めるために据えた作業灯だが、使ってみるとキャンプで大活躍。ルックス的にもオフロード感の演出に役立った

 

カスタムのポイントを教えて下さい

たくチャンさん:ボディはオフロード&ミリタリーな雰囲気にセルフペイントしました。ポイントはルーフに設置したソーラーパネル(太陽光発電)です。取り付けには専門知識や経験はあまり必要がなく、専用の金具さえ装着できればOK。もっと簡単なテープで貼り付けるだけのタイプもありますが、熱がこもりやすく発電効率が下がってしまうので避けました。

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバンの内装

壁と天井を順番にビス留めした内装。天井と壁が交差する「R」の形になる部分の取り付けが難所だったとのこと

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。天井のライトもDIYで取り付け

複数のライトが天井に。電気系統の知識は勤務先のムービングベースで身につけた

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。内装のコンセントはソーラーパネルから電力を供給

車内に設置したコンセントはソーラーパネルから電力が供給されており、RVパークに行っても外部電源は使わないで済むのだとか

 

内装の板張りもDIYを?

たくチャンさん:内装はホームセンターで購入した羽目板を壁一面に貼り付けました。裏側には断熱材やソーラーパネルから伸びる配線が隠されています。

ポールとリングを使ったカーテンレールや、不要な布をカットしたカーテンもお手製。改造テクニックはYouTubeから学びました。言葉がわからない海外の映像も多かったので見よう見まねです(笑)。

 

たくチャンさんのカスタムしたおしゃれ軽バン、Honda・アクティバン。インバータの説明をするたくチャンさん

ソーラーパネルの電力はインバータ装置兼備のサブバッテリーに蓄えられる。このバッテリーがカスタム費用の半分以上を占めた
※インバータ:バッテリーに用いられるDC(直流)電流を変換し、冷蔵庫などコンセントを使う家電に必要なAC(交流)電流に変換する装置

 

カスタムにかかった費用は?

たくチャンさん:セルフカスタムにかかったのは約50万円で、ほとんどがソーラーパネルの電力を変換するインバータ搭載バッテリーの代金です。移動する家といえる設備を整えながら、コストは低めだと思います。 自家発電と聞くとちょっと難易度が高そうですが、クルマに搭載すれば家電製品が使えるようになり、快適に車中泊できます。ぜひチャレンジしてみては。

 

5.こだわり満載キッチンカー「ユナイテッドカフェ」のHonda・アクティバン

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン

世田谷区野沢の人気カフェ「UNITEDcafe(ユナイテッドカフェ)」は、キッチンカーにレトロカスタム したHonda「アクティバン」を使用。各種イベント出店や出張ランチ販売などに活用し、その個性的ルックスで多くの人を惹きつけています。オーナーこだわりのギミックにも注目です。

Unitedcafe中平さんのプロフィール写真
UNITEDcafe 中平 章夫さん
ギャラリースペースを併設し、展示会やイベントなども開催するカフェ。中平さんは昨年から稼働しているキッチンカーの企画・運営を務める中平さんは、各種イベントや渋谷MFPRビルや下北沢、西新橋などに出張している他、毎週土曜日には等々力渓谷近くの玉川野毛町公園にも出店。出張オーダーも受け付けているので気軽に問い合わせを。

ユナイテッドカフェ
住所:東京都世田谷区野沢4-4-8-1F
定休日:不定(キッチンカーの出店情報は下記HPにて確認を)
電話番号:03-5430-3477

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン

基本データ
車種:Honda・アクティバン
目的:キッチンカー
カスタム方法:専門業者による施工
スタイル:レトロかわいい

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン

US系カスタムを得意とする神奈川県相模原市「ブロー」のフロントフェイスキットによって、アクティバンをアメリカンな雰囲気に

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン

オーニング(クルマのルーフサイドに取り付ける日除け。可動式タープ)はパーツを取り寄せ、「ブロー」に持ち込んで取り付けてもらった。カウンター部分の制作も、苦労の末に完成させたのだそう

 

軽自動車とは思えないほどカスタムしていますね!

中平さん:弊社の代表である松原が、クルマやオートバイが大好きなんです。彼のこだわりはこのキッチンカーにも現れています。ルーフキャリアに収まるよう製作された折り畳み式看板は、オリジナルで制作。松原がルーフキャリアに収納できるよう設計し、神奈川県藤沢市のバイクショップ、「ASK.Motorcycle」にオーダーして作ってもらっています。サイドのオーニングは海外から取り寄せたフィアマ社製。キャンピングカー用品の名門です。

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン。フロントはオリジナルデザインが落とし込まれたFRPパーツ

フロントは「ブロー」のオリジナルデザインが落とし込まれたFRPパーツに交換

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン。カリフォルニアミラーは別車種のパーツを流用

ヴィンテージ感漂うカリフォルニアミラーは別車種のパーツを流用している

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン。ラダーは別の車体から流用している

ラダーもアクティバンのオプションに存在しないため別の車体から拝借

 

カスタムの施工はどこで?

中平さん:神奈川県相模原市の「ブロー」に依頼しました。フロントにオリジナルデザインのFRPパーツを取り付けたほか、ミラーやホイール、ワイパーなどをクロム仕上げにしてもらっています。

キッチンカーは色々な場所でさまざまな人に出会います。ですから、ちょっと心に引っかかるルックスの方が良いという松原の考えもあり、機能以外の部分もカスタムしました。

 

United Cafeのカスタムしたおしゃれ軽バンキッチンカー、Honda・アクティバン。提供メニューの紹介

オーガニックコーヒー、ココア、オーガニックティーはホットとアイスともに380円。ほかにもキーマカレーやポークジンジャーボウルなどの食事が楽しめる

商業車とは思えないルックスのキッチンカー。クラシックでオシャレなオーラは、通り過ぎる人々の多くが振り返るほど。出没のタイミングや場所はユナイテッドカフェのHPに掲載されています。ぜひチェックしてください。

 

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6.HondaのN-VANをフルカスタム! ダムドの「マリブ」・「デナリ」

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「マリブ」
N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「デナリ」

Hondaの軽バンといえば「N-VAN」。この名車をより映えさせる、ABS素材によるドレスアップが、神奈川県大和市下鶴間にあるカスタムファクトリー「ダムド」でオーダー可能です。モチーフやコンセプト、魅力などについて伺いました。

ダムドのプロフィール写真(社屋)
DAMD(ダムド)
スポーツカー全盛期の1980年代よりエアロパーツやカスタマイズパーツの開発、製造を行ってきたカスタムの名門。優れたデザイン力に定評があり、各種カーイベントでさまざまな賞を獲得している。映画『ワイルドスピードX2』では主人公のマシンにダムド製ボディキットが採用された。

ダムド
住所:神奈川県大和市下鶴間45-1
定休日:土・日曜、祝日
電話番号:046-271-5599

 

マリブとデナリのデザインを担当したダムド・徳田さん

「マリブ」・「デナリ」のデザインを担当した徳田さん

 

軽バンのカスタムに着手した理由は?

徳田さん:弊社はスポーツカーを中心に、カスタマイズパーツの製造販売を約40年続けています。しかし、時代的にクルマ離れが進んでしまい、特にカスタムカーの人気は低迷。そこで注目したのが、スズキのジムニーやハスラーといったアウトドア向けのモデルです。その一環で人気車のN-VANにも注力を。

 

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「マリブ」のキャンプイメージ

1980年代後半に登場した常識や流行にとらわれないクルマ=パイクカーの系譜を継ぐ「マリブ」。フェイスキットのみフル塗装のダムド取り付けで286,000円(ベース車代除く)

徳田さん:結果、誕生したのがN-VANをベースとしたマリブとデナリになります。前者は海と山のイメージが強めのカリフォルニアスタイル。日産「パオ」を彷彿とさせる、ノスタルジーなパイクカー的ルックスが特徴です。

 

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「デナリ」のドライブイメージ

「デナリ」なら往年のテイストをダイレクトに楽しめる。フェイスキットのみフル塗装のダムド取り付けで286,000円(ベース車代除く)

徳田さん:デナリはホンダの「ステップバン」がモチーフで、懐かしのバンスタイルを素直に表現しました。N-VANの丸みある顔を四角くアレンジするのが難しかったですね。

 

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「マリブ」の内装イメージ。オプションのウッドフロアキットを使用

運転席以外がフルフラットのフローリングになるウッドフロアキットを用意。用途によって組み合わせが選べ、ウッドパネルの並べ替えも簡単にできる

 

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「デナリ」の内装イメージ。オプションのウッドパネルを使用

リアウインドウに装着できるウッドパネルも。さまざまなアイテムが吊り下げられるサブ収納として重宝する

 

オプションも充実していますね!

徳田さん:運転席を除いたフロア全体が埋まるウッドフロアキットや、純正パーツ取り付け部を利用したリアウインドウウッドパネルなど、内装用のパーツも製作しました。いずれも簡単に取り外し、調節できる設計です。

N-VANをおしゃれにカスタムできるDamd(ダムド)のキット「マリブ」の利用イメージ

ダムドのフェイスキットはカスタムビギナーでも取り付けられる設計。簡単なのに馴染む構造作りに頭を悩ませたそう

徳田さん:ちなみにマリブとデナリのフェイスキットは、純正バンパーを交換する感覚で取り付けられます。キットだけオーダー頂いても説明書が付属していますので、それに従えば素人でもOK。純正色で塗装してからの発送も可能ですよ。

プロでなければ難しいと思いがちなフロントのデザイン変更ですが、ダムドのフェイスキットを使用すればDIY初心者でも問題なし。N-VANの標準装備であるホンダセンシングに干渉することもありません。ただし、カラーをベースと合わせる必要があるので、塗装については気軽に相談してください。

 

7.スタイル色々! モデストカーズのレトロカスタムカー

クルマのルックスを大きく変更する手段に、デザインされたFRP(繊維強化プラスチック)の使用があります。車体の一部を成形型によって生み出されたFRPパーツに交換するカスタムで、対応車であればベースとは全く違うビジュアルに仕上げることが可能です。

プロでなければ無理な技術ですが、その先駆者といえるファクトリーが「モデストカーズ」さん。軽自動車のコンパクトさを生かした、オシャレでかわいいレトロカスタムの大御所です。

 

モデストカーズのカスタムカー制作風景

FRPによるカスタムはベースを骨格まで剥き出しにする必要あり。そのため、DIYでこなすのは難しい(写真提供:モデストカーズ)

好きな洋服を着るように、クルマも好きなデザインの一台に乗る。それはとても幸せなことなのでは?」とはモデストカーズ代表、田中さんの弁。確かに自分がこだわって選んだスタイルなら、満足感や愛着が段違いかも知れません。どういったバリエーションから選べるのか、モデストカーズのサンプル8タイプを紹介します。

モデストカーズのプロフィール写真(社屋)
モデストカーズ
レトロカスタムカーのパイオニア的存在である田中伸幸さんが代表を務める、愛好家から厚い信頼を得ているファクトリー。FRP素材のパーツを使ったオリジナルのカスタムはバリーション豊富で、どれもクラシカルかつキュートな顔を持つ。

モデストカーズ
住所:神奈川県相模原市南区当麻872-2
営業時間:10:00~19:00(完全予約制)
定休日:水曜、第2第4木曜
電話番号:0120-088776

 

ワーゲンバス仕様

中古の旧型スバル サンバーをワーゲンバスルックに。オリジナルより維持しやすく、一層キュートなので人気が高い。レトロカスタムの元祖的モデルといえ、12〜13年ほど前まではオーダーのほとんどを占めた

 

ポケットバン

ホンダの名車ステップバンを、ホンダ バモスをベースに蘇らせた。バモス ホビオやアクティバン、N-VANでも製作可能。Dr.スランプ アラレちゃん世代の田中さんは、作中のステップバンに強く影響されたそう

 

パイク

デザインソースになっているのは日産のパオ。平成21年12月までのスズキのアルトや日産のピノ、マツダのキャロルがベースとなる。カラーバリエーション、オプションパーツが豊富で自由度が高い

 

ピコット

スズキのDA64エブリィバン・エブリィワゴンとDA17エブリィバン・エブリィワゴンを、スズキのスズライト風にカスタム。ロングセラーがベースなだけに飽きにくいデザインを採用している

 

シトロエンバス仕様

シトロエンのH(アッシュ)トラックがモチーフで、別名フレンチバス。一般ユーザーはもちろん、コマーシャルカーとしても活用されている。ホンダのバモス、バモス ホビオ、アクティ・バン、N-VANがベースに
パズ

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製造終了後もファンの多い、スバルのTWディアスワゴンとTVサンバーで製作できる。ロシアのUAZ(ワズ)452からインスパイアを受けたデザインは独特のレトロかわいい雰囲気が◎
ブース

足を意味するギリシャ語から命名。ピコットと同じくモチーフはヨーロッパの旧車で、メッキタイプの金属製グリルやバンパーを取り入れて、一層クラシックな表情に仕上げた

 

アルファロメオ仕様

三菱のタウンボックスに丸目ヘッドライトと特徴的なフロントグリルを取り入れ、アルファロメオ風にチェンジ。塗装にはエイジング加工を施した。ミニキャブ、日産のクリッパーバン、クリッパーリオにも適合

 

いずれも個性的で市販車とは一味違う存在感を放っていますね。ベース車持ち込みで外装のみカスタムする場合、費用はおよそ80万円。納期が約8カ月〜だそう。最先端のデザインが採用される普通車ではイマイチ魅力的に仕上がらないというレトロカスタム。ワンランク上の軽バン乗りを目指すならチェックが欠かせません!

 

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文/金井 幸男
写真/長野竜成、木村琢也、森風美、株式会社Damd、モデストカーズ

 

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